「はぁ〜やっぱり明日大学行きたくないな〜・・」
入江くんに肩を抱かれ、そういえば寒かったベランダから室内に入った。
「しょーがねーだろ。一生行かないつもりかよ」
入江くんはそう言うけど・・・家はもちろん学校でもすんごい大騒ぎだった。
でも結局、妊娠したのは間違いだった・・・明日みんなになんて言おう。
うなだれながらベッドに腰掛けると、入江くんに抱えられ両足がベッドの上に上げられた。
入江くんは、横たわった私の側に腰掛けて、まず私の足から零れたスリッパを揃えた。
そして優しく頬を撫で、キスをした。
(入江くん・・・すき)
入江くんは体を起こして、私のパジャマのボタンに手をかけた。
私は、一個一個ボタンをはずしていく入江くんを見ていてふと思った。
「ねぇ〜入江くん」
「ん」
「入江くんは、男の子と女の子とどっちが欲しい?」
「・・・どっちでもいいよ。バカじゃなければ」
「え〜入江くんの子供だもん!大丈夫だよ〜」
ボタンをはずし終わった入江くんは、パジャマの前を捲り私の両胸を掴んだ。
「半分、おまえの血が混じってること忘れんなよ」
「ひっどーい!失礼ね。ぜ〜ったい入江くんみたいな天才産んでやるんだから!」
「あーそうしてくれよな」
入江くんは、無いに等しい私の胸を、特に表情を変えることなく揉んでいる。
仄かな灯りに照らされて、なんだかより端正に見える。
「あたし、女の子は絶対欲しいな〜入江くん似の・・・ふふふ」
入江くんの小さい頃の姿が目に浮かんだ。
「なんだよ」
ギロリと睨まれた。
(あわわ)
入江くんは、私のおへそにキスをして、徐々に舐め始めた。
お腹から上り胸元まで・・熱い舌が這い回る。
同時に、入江くんの前髪が肌を撫でる。
そして、私の乳首を口に含むと口の中で巧みに転がし始めた。
「ん…」
舌先で突付かれたり、浅く深く吸われたり・・・
(たまんない・・・乳首・・・よ 弱いんだよなぁ〜)
「はぁぁ」
その内、パジャマのズボンの中に手が忍び込んできた。
パンツの上から数回なぞられ、入ってきた。
(もういっぱい濡れてるはず・・・)
クチュ・・・やらしい音が聞こえた。
(やっぱり〜)
入江くんと目が合った。
私は恥ずかしくて目を背けた。
入江くんは、パジャマのズボンに手をかけると一気に下ろした。
もぎ取ると私の足を開き、口を付けてきた。
「あぁ!」
入江くんの舌がそこを這う。
「いや!そこ・・あぁ!」
(入江くん・・・きもちー)
私は悶えることしか出来なくて、まだ着ているパジャマの上着の裾を掴んでた。
入江くんは更に奥を押し広げると、指をいれてきた。
中を探るようにかき回す。
「あぁ〜!そ・・や・・・あぁ」
(そんなに動かさないで〜)
「あぁっ!・・んぁ〜あ!」
(あ いっちゃう〜)
「ああああっ!!!」
(・・・い いっちゃった)
入江くんは指を抜いて、私をひっくり返しうつ伏せにすると、背中に覆いかぶさってきた。
そして、耳元で囁いた。
「いったんだ」
私は枕に顔を埋ずめ、頷いた。
入江くんは、カーディガンとパジャマの上着を肩から滑らせるように脱がした。
急に背中が寒くなったけど、しばらくして再び入江くんが覆いかぶさってきた。
背中に感じたのは、入江くんの素肌・・
入江くんは背後から手を滑らせてきて、左手で胸を、右手で下を弄ってきた。
「んん・・」
身動きできず、枕を握り締めて、耐えた。
入江くんは、背中や肩にキスをしたり、舌を這わせたりした。
それは手の動きとは逆に、とても優しく・・
「ん〜・・・んん」
(入江くん・・・もう)
その時わずかに腰が浮き・・入江くんが入ってきた。
「あ・・・ん」
入ってきたかと思うと、入江くんは動き始めた。
「ん・・あ・・あぁ〜」
あいかわらず、右手も左手もそこを攻め続けている。
ひじを付こうとするけど・・でも支えられない。
「あ・・や・・・あぁ」
入江くんが耳や首にキスをすると、長く垂れた髪越しに熱い息を感じる。
(入江くん・・)
背中から離れたと思ったら、肩を掴まれ上を向かされた。
(なに・・)
いれられたまま、下半身も上向きにされ、私は仰向けになった。
もうヘトヘトで、されるがままだ。
そして入江くんは私の足を両脇に抱えると、さっきよりも奥へ奥へと突いてきた。
「あ!あ!あぁ!あ!」
(や・・そんなに・・奥まで・・)
逃げたい腰は、両足をがっちり抱えられているので逃げられない。
この押し寄せる感覚に、頭を振り、体をくねらせ、よがり、声を出すしかなかった。
「い 入江くん!!やめ・・!あぁ!あ〜っ!!」
激しさは増して、奥に突きあたる。
「あぁ!あ!あ〜!い 入江くん!!あ あた・・もう!!」
(い いっちゃう〜!!!)
「あああーーっ!!!!」
その時、入江くんがビクッとなって・・・奥のほうで熱いものを感じた。
「・・はぁ」
入江くんはグッタリと私の上に倒れてきた。
「・・・入江くん・・大丈夫?」
「・・・・」
私は、入江くんをそっと抱きしめた。
入江くんはしばらく動かなかったけど、顔を上げ優しくキスしてくれた。
(しあわせ・・・)
「はぁ〜・・・でも、みんなになんて言おう・・・」
「まだ言ってんのかよ・・」
「だぁって〜・・・」
「だから。できてねーもんはできてねんだから、そう言うしかないだろ・・ったく」
「う・・ん」
「今度こそはご期待に沿えるように頑張りました。とでも言っとけば」
「・・・・・・・な!!!」
「ほら寝るぞ」
入江くんは私の肩を抱き寄せると、手を伸ばし灯りを消した。
「おやすみ」
「・・おやすみなさぁい・・」
(・・・はぁ・・ゆーつだなぁ〜・・・)
でも入江くんの赤ちゃんを少しの間でも持てた間(?)とても幸せな気分だった・・・
またいつかやってきてね
入江くんの赤ちゃん