浅羽たちの就寝は早い。  
三人は保健室でぐっすりと眠っている。  
ふと、一人が起きだした。  
吉野だった。  
彼は静かに扉を開けると尻を掻きながらトイレに向った。  
保健室は再び静かな寝息で満ちる。  
ごそり。パイプベッドで身動ぎする音が大きく響く。  
伊里野だった。  
彼女は片手に軍用サバイバルナイフを持っていた。  
万が一の為に。  
浅羽ほどに吉野を信頼仕切ってはいなかった。  
吉野が戻ってくるまで狸寝入りを決め込む。  
その日も伊里野の眠りは浅かった。  
 
吉野は伊里野が起きていることに気付いていた。  
そして納得もしていた。  
まあ、いきなりやって来たホームレスの中年男を信頼するなど無用心にもほどがある。  
彼自身、当然のように受け入れた。  
それに吉野自身全くのシロというわけでもなかった。  
吉野はトイレの個室に入るとポケットから伊里野の下着を取り出した。  
くんか、くんか。  
汗と尿。少女の匂いがした。  
下腹部にぞろりとした感覚が生じる。  
それはあっという間に膨れ上がる。  
勃起した肉棒が中年男とは思えないほどの硬度で屹立していた。  
吉野は伊里野の下着、白のパンティに顔を埋めながら激しく肉棒を擦る。  
脳裏に浮かぶのは伊里野の肢体。  
制服の伊里野。ブルマ姿の伊里野。スクール水着の伊里野。  
実際に見たこともない彼女の姿は普段の大人しさに反して驚くほど躍動感に満ちていた。  
制服で屈み込む。体操服で走る。スクール水着でプールから上がる。  
その時のパンチラ。ブルマに包まれた尻肉。スクール水着に薄ら浮かぶ乳首。  
見たい。舐めたい。しゃぶりたい。出来ることなら、打ち込みたい。  
吉野は激しく肉棒を擦る。  
 
想像の中で。伊里野の後ろから覆いかぶさる。  
制服のスカートを捲り上げる。ブルマを引き摺り下ろしてスクール水着の脇から肉棒を打ち込む。  
悲痛な哀願。  
勢いを付けて深く捻じ込む。ぐりぐりと奥まで突き込み、勢い良く引き抜く。  
入り口まで抜けた肉棒は破瓜の血潮で真っ赤に染まっていた。  
血を見たことにより、吉野の獣性に火が付く。  
伊里野の腰をガッチリと掴み、猛然と突く。突く。突く。  
泣き叫びながら救いを請う。最初は吉野に。そして浅羽に。  
吉野は激しい征服欲と略奪欲に酔いながら伊里野の胸を揉み潰し、乳首を握りつぶす。  
悲鳴と絶叫。  
痛みと拒絶の声を上げる伊里野。吉野は腰を振り更なる陵辱に移る。  
体位を移して正面から伊里野に突き込む。  
陵辱による消耗でぐったりとした顔は諦めと悲しみに満ちている。  
吉野は抵抗力を失った伊里野の唇に舌を這わせてから存分にしゃぶり、吸い取る。  
唾液を流し込みながら嫌悪に顔を背ける伊里野に空かさず腰を捻じ込む。  
上がる悲鳴。一瞬、気力を取り戻したのか憎悪の瞳を向ける伊里野。  
吉野は構わずに伊里野の乳首に歯をやり、噛み付く。  
悲鳴。  
痛みと恐怖に激しく暴れる伊里野。それまで諦観と消耗が嘘のようだ。  
最後の抵抗。  
しかし、突き上げられる吉野の腰が勢いを増し、噛み付かれる痛みに動きが鈍る。  
吉野はトドメを刺すべく伊里野の秘所に手を伸ばす。  
捻りあげる。  
歯を食いしばり、痛みに耐える伊里野。押し殺した呻きが吉野を昂らせる。  
身体を限界まで引きつらせる伊里野。吉野の肉棒をギリギリ締め上げる。  
吼える吉野。ケダモノの獣性を如何なく曝け出し伊里野を貪り尽くす。  
全ての息を吐き出し、ビクビクと震えながら吉野は濁った欲望を伊里野の中に吐き出した。  
 
射精と同時に正気に戻る。  
 
ナニヲ、カンガエテイタ。  
吉野はブルブルと震えながら伊里野の下着から手を放す。  
下着は吉野の唾液と精液でドロドロに汚れていた。  
 
下着は処分した。  
吉野は密かに伊里野の下着をコンビニで購入することにした。  
一日くらいなら露見すまい。  
購入は浅羽がするくらいだ。さほど興味はないのだろう。  
吉野はそう思い込み、忘れることにした。  
 
最初に出会った夜。土下座をしながら、意識は伊里野に向っていた。  
少年の後ろから自分を見下ろす、白い髪の少女。  
幽霊のように希薄なのに、それでいて整った顔立ちと細い身体が印象にあった。  
吉野の下腹からまた、もぞりと蠢くモノがあった。  
 
数日後、刺された吉野は学校から去る。伊里野を如何したのか、何故か記憶になかった。  
 
 

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