イリヤの空 if 1話−強姦の夏−
同刻。 掴んだ左手首の出っ張りに一瞬気を取られた吉野だったが、雄の性欲の前にそのような些細な事はどうでもよくなった。
スカートの中に突っ込んだ手を忙しなく上に移動させ、股の付け根に指を二本押しつけた。
グリグリグリ、と。
ビクッ!!!
腎臓を狙って繰り出されたはずの右手は、電気が走ったかのように身体ごと硬直した。
吉野の節くれ立った指は、尚も大事な部分を刺激し続ける。
その鋭すぎる感覚に、伊里野はおもわずナイフを取り落とした。
体育館の床に金属質の音が響くが、吉野には全く聞こえていなかった。
血走った目で、荒い鼻息でイリヤの局部を攻め立てた。
卑猥とも言えないような乱暴な手つきで、伊里野が身悶えていた。
その様子を見て吉野の興奮に拍車がかかる。
もう股間は、はち切れんばかりに勃起し、爆発寸前であった。
吉野は尚も猛り狂ったように伊里野の雌の部分を刺激した。
乱暴で遠慮のない神経を直に触れられるような感覚に、伊里野はどうしていいかわからなかったし、どうすることもできなかった。
電極を付けられ、そこから断続的に電気を流されたような痺れに、頭が麻痺していた。
股の付け根から強制的に流される電気信号は背筋を掛け登り、脳を直接鷲掴みにして揺さぶった。
脳髄を焦がされる感覚に筋肉が弛緩・収縮を繰り返し、体力が削がれて行く。
身体のあちこちが痙攣して、足のつま先までピクピクしていた。
吉野はついに我慢が出来なくなり、伊里野のスカートの中から手を抜いて、もどかしい手つきで自分の社会の窓を開いた。
中年男とは思えぬぐらいに元気に反り返ったモノが飛び出した。
伊里野の方は、吉野の乱暴な攻めから解放されてグッタリとしていた。
頭の芯が痺れきって何も考えられないまま、少し荒くなった息だけを吐いていた。
スカートを捲り上げる。
すると薄汚れした下着が露わになる。
その汚れ具合は、ただ何日も履き続けたというものだけではなく、今し方
伊里野自身から分泌された、ちょっぴりネバりけのある水分までもが付着していた。
薄く湿り気を帯びたその下着をむしり取ると、ポケットに突っ込んだ。
一切の障害物を取り払った吉野は、肉の凶器を伊里野の裂け目へと宛い、一息に奥まで貫いた。
悲鳴が上がった。
引き裂かれた少女の悲鳴と、オスの咆哮。
吉野はそれだけで、挿入しただけで達っしてしまった。
溜まりに溜まった特濃の白いマグマを勢い良く噴出させた。
女っ気がなく日照り続きで、教え子を襲うという極度の興奮が一瞬で爆発させた。
伊里野の腹の中で脈動を繰り返し繰り返し。
長くて重くて臭い溜息一つ。
しかし、出し切った筈の吉野のソレはまだまだ元気だった。
伊里野の抵抗は、無い。
動かない。
吉野は引きつった笑いを顔に張り付け、再び動き出した。
激しく突いた。
ケモノのように。
端から見れば、それはまるで犬や猫の交尾に見えたかもしれない。
ただひたすらに腰を前後させ、テクニックもへったくれもなかった。
本能の赴くままに伊里野の中を出入りして、欲望のたけを吐き出すことだけを考えていた。
そこには浅羽と伊里野に歴史を教えていた頃の吉野は微塵も存在しなかった。
腰の動きが早くなる。
二度目の限界が近かった。
腰を振りたて、浅羽に散髪してもらった髪を振り乱し、
一心不乱に貪った。
伊里野はされるがままだった。
吉野の動きに合わせて、ただただ揺られているだけだった。
体育館の高い天井をぼんやりと眺め、浅羽が登っていたな、などと考えていた。
やがて、限界が来た。
獣のような声を短く上げ、吐き出した。
腰を伊里野の股ぐらに密着させ、えぐり込むように吐き出した。
二回目とは思えないほどの大量のオスの汁を、これでもかというほど伊里野の腹の奥に叩き付けた。
ゼェゼェと肩で息をして、満足しきった顔の額を袖で拭う。
やけにサッパリしきった表情で、組み敷かれて人形のようになっていた伊里野を見た。
伊里野の息はあまり乱れてはいなかった。
少しばかり熱っぽい息をしているだけだった。
そこに、自分の顔を近づける。
乾ききった唇を一舐めし、伊里野の小さく開かれた唇にむしゃぶりついた。
柔らかく、少女の味がした。
口の周りを吉野の舌と唇と唾液が這いずり回った。
口を蹂躙されても、伊里野はダッチワイフのように動かなかった。
少女の唇をひとしきり堪能した吉野の腹の底でまだ、ぐるりと蠢く物があった。
口腔を貪っている間に、再び愚息が元気になったのだ。
吉野は思った。
この際だから、いろいろと試してみよう、そう思った。
なにしろ久しぶりのオンナである。
吉野は想像する。
横でしたり、後ろから突いたり、でんぐり返しのようにしたり、手押し車のようにしたり、ケツの方にも入れたり・・・
いろいろな形になる伊里野を想像する。
ムクムクと欲望と下半身が鎌首を擡げてきた。
いろいろな体位やいろいろな事を試してみよう、吉野はそう思った。