楯無さんとの訓練後、一夏は自室へと戻ってきていた。  
「今日もしごかれたなあ」  
ガチャッと扉を開ける。  
楯無さんが何かしてくると思ったが、そんなことはなかった。  
とりあえず扉を閉める。  
「ん?」  
浴室からシャワーが使われている音が聞こえる。  
普段なら気づかないまま浴室に入ってしまうが、人は成長するし、学習する。  
いつまでもエロゲのような主人公と思ってもらっては困る。  
大浴場に行き汗を流すか、自室のシャワーで汗を流すか。  
選択肢は2つに1つ。  
前者は大浴場に行くまでに時間がかかる。  
後者は楯無さんが出てくるまでに時間がかかる。  
しかも、出てきた後は何かさせるに決まっている。  
「大浴場だな」  
 
大浴場  
 
「ふう、やっぱり風呂はいいよなあ」  
「ええ、私もそう思うわ」  
この声は!?と驚き振り向く。  
「楯無さん!?」  
「こんばんわ一夏君。いい湯ね」  
「ええ、本当に・・・って、なんでここにいるんですか!?」  
「なんでって、初めから私はここにいたわよ」  
ちょっと身は潜めていたけどね。と呟く。  
「そんなバカな? 自室でシャワーを使っていたハズじゃなかったんですか」  
「ああ、アレね。シャワーを出しっぱなしにしてるだけよ」  
「水の無駄遣い!?」  
「私会長だし、ちょっとくらい無駄遣いしたって大丈夫よ」  
横暴だ!と心の中で叫ぶ。  
「というわけだから一夏君。罠に引っ掛かったから体罰だ」  
楯無さんが一夏の後ろからホールドする。  
胸を押し付けるような形で、だ。  
「それそれそれそれ!」  
ムニ、ムニ、ムニ、ムニと背中に軟らかい感触が押し付けられる。  
一夏だって男だ。  
そんなことをされれば理性がとぶ。  
「うおおお!」  
力ずくでホールドを解く。  
楯無さんは女子で、一夏は男。  
力では一夏が上だった。  
そして  
「楯無さん!」  
覆いかぶさるように楯無さんに迫る。  
しかし  
「だめよ一夏。女の子を乱暴に扱っちゃあ」  
覆いかぶさって来た一夏の力を利用して、巴投げを繰り出す!  
「ガハッ!?」  
一夏は失念していた。  
確かに力では一夏が上。  
しかし、技術では楯無さんには敵わなかったことを。  
 
「さーてと」  
仰向けに倒れていた一夏に楯無さんが近づく。そして  
「うわー、元気ね」  
一夏のモノを見て楯無さんが言った。  
「まあ、毎日頑張ってるわけだし、ご褒美を上げようじゃない」  
楯無さんはそういうと一夏のペニスを自分の秘部の中に挿入した。  
「うあ」  
一夏は思わず声をもらす。  
「全部入ったよ一夏君。じゃあ、動くね」  
そう言って楯無さんが上下運動を始める。  
初めはゆっくりと、だが次第に早くなっていく。  
「くっ…んん。うぅ……あっ」  
「楯無さん、気持ちイイ!」  
「そう? なら、もっと気持ちよくなってもらわないと」  
上下運動がさらに加速する。  
「ぁあ…っん…はぁ」  
「楯無さん!楯無さん!楯無さん!」  
射精感が高まっていく。  
ここまで気持ちイイとは思わなかった。  
「ほら、出しなさい一夏君。私が受け止めてあげるから!」  
「楯無さん!」  
そしてついに  
「イク!」  
精液を楯無さんの子宮に注ぎ込んだ。  
「私もイッちゃったわ」  
そのことに一夏は不満を覚えた。  
確かに楯無さんとの性交は気持ちよかった。  
しかし、楯無さんは一回も喘ぎ声を出さず、声を殺していた。  
楯無さんの喘ぎ声を聞いてみたい。一夏はそう思った。  
 
「楯無さん!」  
「キャっ!?」  
今度こそ楯無さんを押し倒すことに成功した。  
いくら楯無さんでも、一度性交してからでは力がうまく入らないはず。  
特に下半身は。  
そう思って、実行してみたがうまくいくものだ。  
そして幸いにもペニスと秘部は繋がったまま。  
そのまま一夏は前後に腰を振った。  
「っあ……うっ、あ…ふっ」  
「楯無さん!」  
楯無さんが顔を苦痛に歪めるが、かまわず前後運動を続ける。  
パンッ、パンッ、パンッ、パンッと肌と肌が触れ合う。  
「くぁっ……んぁ、んふ…うぁっ。うっ…くぅっ」  
「俺、またイきそうです」  
ズンッ、ズンッ、ズンッ、ズンッと奥まで突いていく。  
「んぁっ…うぁぁ。あぅ……んんっ。あっ…くぁっ…っぁ」  
「イく!」  
再び精液を楯無さんの子宮に注ぎ込んだ。  
「一夏君。満足したでしょ?」  
「全然ですよ、楯無さん。まだ俺は、楯無さんの喘ぎ声を聞いてない」  
深くペニスを差し込んだ。  
「っっぁ」  
「動きますよ、楯無さん」  
「ま、まって」  
その言葉を無視して奥を突いていく。  
「うぅぅぁっ、ふっぅぅあ……んくっ。っぁあ…くぅあ」  
「楯無さん!楯無さん!」  
ぬちゅ、ぐちゅと音が響く。  
「うぅっ…んぁぁっ。はぁぁっ、んふぁっ…あっ…くっ」  
「楯無さん!」  
楯無さんの中を突いて、突いて、突く。  
「もう…うぁっ、やめっ……ぁぁあ。ダメッ…ふあっ。んんっ!!?」  
そして  
「あああぁぁっ!!」  
「楯無さん、イクッ!」  
精子を子宮に出した。  
 
「最後に出したような声が聞きたいよ、楯無さん」  
「まだ……するの?」  
「一回だけ。さすがに体力がヤバイ通り越してヤヴァイから」  
再び前後に腰を振り始める。  
「あぁっ…そこっ、ダメェ……感じちゃ…あぁんっ!?」  
「楯無さん!楯無さん!楯無さん!」  
一夏は体力を振り絞り、腰を振う。  
「そこっ……イイ…んあぁん。ふああっ…んんああぁぁ。奥まですご、あぁんっ」  
「楯無さん!楯無さん!」  
「一夏君、もっと、もっとぉぉぉ」  
「わかりました」  
限界など超えている。  
しかし、ここで楯無さんの願いを叶えなければ!  
明日は動けなくなる覚悟で加速する。  
「ああああぁぁっ……うぅ、あんっっ…ぁぁあああ」  
「楯無さん!」  
「イきそう…イっちゃうよ、一夏」  
「ああ、俺もイきそうだ。楯無さん」  
そしてついに  
「イくぅぅぅぅぅぅっ!!」  
「楯無さん!!!」  
どびゅ、びゅる、びゅるるる。  
勢いよく精液が子宮に注ぎ込まれた。  
「子供ができたら責任とってよね、一夏君」  
「もちろんです、楯無さん」  
 
おわり  
 

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