「・・・さっきは悪かったな、箒。」
「ふん。」
入学して寮に入れと言われて、その同居人が久しぶりに再会した幼馴染みだった、ただそれだけの話だ。いや、それだけって・・・、15の男女が同棲ってのもどうかと思うがな。
「それにしても・・・、キレイになったな、箒。」
「な、何を言い出すんだ!?おまえは!///」
「でも、髪型ですぐわかった。」
「まだ剣道続けてたんだな。ニュースでも見たぞ。」
「こ、これは・・・一夏と私をつなぐ大切なモノだから・・・」
「箒・・・」
「会いたかった、会いたかったよぅ、いちかぁ・・・」
泣きながら抱きついてきた箒。昔とは明らかに異なる体。女性的な柔らかさを感じさせる。
そして、シャワー上がりのせいかシャンプーのいい香りもする。
イヤでも箒の中に「女」を感じてしまう。
そして気づいた。幼馴染みとしてではなく女性として箒が好きなのだと。
箒の背中に手を回し
「俺も会いたかった。」
「落ち着いたか?箒。」
「ああ、取り乱してすまなかった。」
俺は箒に伝える。
「大好きだ、箒。もう離れたくない。」
「私も離れたくない。一夏のことが大好きだ。」
(うっ)
「すまない、箒。」
いいムードなのに箒の「女」に反応してしまう自分が憎い。
「わ、私ならかまわないぞ。むしろ一夏なら・・・」
(チュッ)
とても濃厚なキスだ。
それと同時に、すでにはだけていた剣道着の胸元を開ける。
箒の年不相応な大きさの胸がぶるんとこぼれる。
「本当にすごいな・・・、キレイだ・・・」
「あ、あんまり見ないでくれ。大きくていいことなんか・・・」
「そんなこと言うな。俺がいいって言うからいいんだ。」
「あっ・・・」
俺が胸の先端に口づけすると箒の口から悩ましげな声が漏れる。
「箒のおっぱい、すげえおいしい。」
「そ、そんなに吸っても何も出ないぞ///」
そう、何も出ない。出ないはずなのに一夏は私の胸を夢中で吸っている。
愛おしい。
私は一夏の頭を撫でる。
きっと赤ちゃんが出来たらこんな風におっぱいをあげるんだろう。
そんなことを考えたらたまらなくうれしくなった。
「もういいか?」
「ああ、来てくれ。一夏。」
うう・・・すごいキツい。
「だ、大丈夫か?箒?」
「か、かまうな・・・」
苦しそうに箒が答える。
「でも・・・」
「いいから!」
「わかった。ダメだったら言えよ。」
正直、苦しかった。でも、それ以上にうれしかった。昔から好きだった男を胎内に感じられるということが。
「はあはあ・・・もう限界だ、箒。」
(がしっ)
「お、おい!これじゃ抜けないぞ・・・」
「な、中に出してくれ。頼む」
「・・・わかった。中に出すぞ。」
さすがの俺でも中に出すということがどういうことかわかっている。
でも、そんなことはどうでも良かった。
箒がそれを望んでくれたことがうれしかった。
中に出されたら赤ちゃんが出来てしまうかもしれない。
でも、愛する人を直接感じたかった。愛する人の赤ちゃんなら欲しかった。
「・・・ぅう!うっ・・・」
箒の最深部にありったけの精液を叩き込む。
「くる!くる!いちかぁ!!!」
私の赤ちゃんが宿るところ-子宮-に一夏の熱い子種が流れ込んでくるのを感じる。
今この瞬間、何があってもこの子は産む、私はそう誓った。
「なあ箒?」
すべてが終わり2人でベッドに並んでいた。
「どうした一夏?」
「もし・・・もし、赤ちゃんが出来てたら・・・」
少し間を空けて
「赤ちゃんが出来たら、俺は赤ちゃんを守る。箒も守る。2人のために戦う。」
それを聞いて私は涙が出てきた。もちろんうれしいからだ。
「ああ、ああ。私も守る。一夏も赤ちゃんもずっと一緒だ。」
「一夏、キスしてくれ。」
「ああ。」
今度のキスは優しいキス。
「この先、何があるかわからない。たぶんつらいこともたくさんあると思う。」
「でも、2人・・・いや3人で頑張ろう、箒。これからもよろしく。ずっと一緒だ。」
「ああ、たくさん・・・たくさんの思い出を作っていこうな、一夏。」
最高の笑顔、それだけが見たいから・・・