「そろそろ夕飯のお時間、一夏、待ってるかな。」  
 シャルロット・デュノアは、その日も当たり前なIS学園の日課を終えたところだった。そう当たり前のはずだったのだ。  
廊下を歩むシャルは、ふと作業着の男たちを目に留める。学園寮の改装工事らしい。それにしても、校内にも五、六人来るなんて、どんな工事だろう?  
そう考えながら横切ったとき、ふいに肩を掴まれた。  
「な、なんです……かっ」  
 鳩尾に衝撃が走り、シャルは気絶した。かすむ視界に男たちの憫笑が。  
「ぐがっ!!」  
気づくと、校舎の隅のプレハブ小屋だった。硬い床面に顔から叩きつけられ、シャルは意識を取り戻すと同時に、苦痛に呻く。  
「ううっ」  
「シャルル・デュノア、おっと本名はシャルロットだっけ?」  
男たちは明らかに工事関係者なんかではない。強靭な体格は、軍人か傭兵のように見える。全員荒んだ目をしている。  
「個人的に恨みはねーけど、あんたの体を滅茶苦茶にしてくれって仕事なんでな」  
「い、いやああああああああああああああああっ!!」  
男どもがシャルの衣服を破り、体を押さえつける。混乱したシャルは気が狂ったように暴れまわり、男に噛み付き、蹴り飛ばす。  
すると、男たちは暴力でこれに報いた。  
「ぐぎゃ、ぎゃああああああああああああああああっ!!」  
寄ってたかってシャルの華奢な体を蹴り飛ばす。爪先が腹や、背中にめり込む。男たちに微塵も容赦がなかった。  
次第にシャルの悲鳴は遠のき、痙攣がこれに代わっていた。  
「が、ぐぅ……っ」  
「よし、もういいだろう」  
リーダー格の男が手で制すころには、シャルは血反吐を吐き、か弱く震えていた。  
「IS操縦者さまがざまぁねえな」  
 
ぐいっとシャルのお下げをひねり上げる。  
「う……っ」  
シャルは酷いありさまだが、まだ気は失っていない。弱弱しくも男を睨む。  
「あ、あいえす、学園の、生徒に……こんなことして、ただですむと……それに僕は、デュノアの……」  
シャルの言うとおり、IS学園はただの高校ではなく、操縦者要請のため各国に保護されている国際的な機関だ。  
何者か知らないが、その生徒をこのように乱暴して無事ですむとは思えない。が、男はシャルの髪を掴んだまま顔を床にたたき付けた。  
「ぶぎゃ」っという短い悲鳴と共に、彼女の前歯が弾け飛ぶ。  
「ぐうう……」  
「かまわねえよ、こりゃフランス政府のご命令でね」  
「えっ」  
シャルは口から血を溢れさせながら、それでも男の言葉に驚愕が隠せない。  
「ど、どういう……?」  
「デュノアのため、フランスのため織斑一夏から情報を盗むよう命令されたあんたは、男にたらし込まれて国家を裏切った。お前はもう用済みだと、これはあんたのお父上のお言葉だぁよ。へへ」  
「……!」  
信じられない、というふうにシャルの目から涙がこぼれる。だが、あの冷酷な父ならやりかねない。  
父が自分を道具としか見ていないことは分かっていた、でもここまでするとも思わなかった、ようやく悟った、自分は父親にとっては使い捨て以下だったのだ。  
「うっ……うう……」  
泣きじゃくるシャルの胸をはだけ、男が乳房を荒々しく掴む。  
「まずは、役得でお前にぶち込ませてもらうぜ」  
「いやあああああああああああああっ!!」  
暴れようにも先ほどの暴行でシャルには抵抗する力などない。死んでもおかしくない酷い打撲なのだ。  
男たちが好きなようにシャルの乳房を揉み、掴み、こねくり回す。  
別の男がシャルの股を大開にして、下着を剥ぎ取り始めた。  
「いやああああああああ、一夏、一夏ぁぁっ!!」  
突然降りかかった心身の暴行にシャルは泣き叫ぶが、その叫びが寮の部屋にいるはずの一夏に届くはずもなかった。  
 
「い、痛い!」  
男の指が濡れてもいないシャルの性器に挿入される。あまりの激痛にシャルはびくんと全身でひきつる。  
「なんだこいつ、ヴァージンだぜ」  
男が性器から抜いた指に絡まる鮮血をぬめらせる。  
「へー、織斑の餓鬼にぶち込まれてなかったのか?女ばれしてるし、てっきりもうガバガバかと思ったけどな〜」  
口々に勝手なことを放つと、男が作業衣のズボンを脱ぎ捨てる。怯えるシャルの目に、毒々しく反り返る肉欲が映った。  
「いやああああ、そんなの入れないでぇ、おながいそれだけはやめて……何でもする、僕なんでもするから……っ」  
震えながら、首をふりふり泣きじゃくるシャルに嗜虐欲を駆られた男は、  
「本当だな。よし、じゃ、しゃぶれや」  
殆ど裸体のシャルを抱き起こし、一物を鼻先に突きつける。  
(一夏……ごめん)  
シャルは涙をながし、恐る恐る肉棒を口に含む。  
「うぐぅ……あむ」  
あまりの嫌悪感に涙を流しながらペニスを頬張り、ふっくらした唇でストロークする。  
美少女がグロテスクなペニスをしゃぶらされるその様は無残きわまりないものだ。  
「へへ、いいぞもっと舌を使え……」  
「うぶっ」  
男がシャルのお下げを掴むと荒々しくイマラチオさせる。しばらく突きこんで思い切りシャルの喉を刺し貫いた、  
と同時に濃い精液を放つ。  
 
「ぶぐ!!」  
泣きじゃくりながら、むせ返る。  
「おげえ、げええええええええっ」  
男はその様を見てにやりと汚く笑うと、シャルの細い体を組み敷いた。  
「あ、何……?」  
男の意図を悟り、シャルは顔を恐怖に歪めて、  
「そんな……約束が違う!」  
「誰がお前みたいなメス豚との約束なんか守るかよ。てめえの処女マ×コに俺のぶっといのぶち込んでやるぜ!」  
「い、いやあああああああああああああああっ!!」  
男は男根の先でほじくる様にシャルの女性器を嬲ってから、一気に串刺しにした。  
「ひぐっ、あっ!!」  
シャルが弓なりに仰け反る。男はすぐさまピストン運動に移っている。  
「あ、あ……」  
シャルは涙腺が壊れたように涙を流しながら、ぴくりとも動かなくなっていた。  
 
(ああ……僕、犯されてるんだ……)  
 
(初めては……初めては、一夏にあげるつもりだったのにな……)  
 
(なんでこんなことになったんだろう……やっぱり僕なんか、生きてる価値がなかったのかな……)  
 
反応がなく人形のようになったシャルに男どもはやや興ざめして、意味もなく顔をぶったり乳房を揉みつぶしたりするが、  
それでも無反応なのにいらついた。が、すぐ思いついたとばかり、にたりと汚い笑みを浮かべる。  
 
「よし、出すぞ〜、俺の濃いいザーメンたぁっぷり中田氏しちゃお〜」  
「! そんな、中には出さないでぇっ」  
シャルの目が張り裂けそうに見開かれる。顔は引きつり、もう壊れる寸前だ。その表情を満足げに見下ろして、男は腰の動きを一気に加速させた。  
「イクぞ、あ〜イクっ」  
「い、いやあああああああああああああああああああああっ!!」  
 
「へへ、中々具合よかったぜ。見ろよこのマ×コ」  
男根を引き抜くと、大またに開かされたシャルの性器から、白い精液がどろっとこぼれ出てきた。  
「おい俺に代われよ。全員で三発ずつ輪姦そうぜ」  
 
「うう、ひぐっ、ううっ」  
シャルは真っ裸で、大またに開いた性器を隠そうともせず、泣きじゃくっていた。瞳は完全に壊れ、死んだようになっている。  
「ごちそうさん、これで確実に妊娠したよね」  
男たちは煙草を吹かし嘲笑う。  
「さて、ここからが本題だ。出来損ないの裏切り者シャルロットちゃん、お前、織斑の餓鬼から情報を盗んで来い」  
「ぐがあっ!!」  
どがっと男がシャルの腹を蹴り上げる。蹴られた瞬間、弾みで精液が性器より漏れた。  
「成功すれば、お父上の手引きでIS学園を自主退学にして、すぐ堕胎してやる。あの小僧に股でも何でも開いて、絶対盗んで、後腐れないよう織斑の餓鬼殺して来い。できなきゃ死ね」  
「そ、そんなこと、できるわけ……」  
「じゃ、毎日犯してやる。元気な赤ちゃん産めよ」  
「あ、あ……」  
あれだけ泣いたのにまだ涙が滲む。シャルの地獄はまだこれからである。  
 
 
 
 
「どうしたんだ、シャル?今日は夕飯いっしょに食べる筈じゃ……シャル!?」  
部屋までよろよろ辿りついたシャルは、扉が開くと堪らず崩れ折れる。慌てたのは何も知らない一夏だ。すぐにシャルを抱き止める。  
「シャル、一体どうした!?」  
シャルは一夏の顔を見上げてまた涙がこみ上げて来た。好いた一夏に抱きとめられ、安堵と、そして罪悪感が胸に突き上げる。自分は最低な男たちに汚されてしまった、  
しかも、これからこの一夏を欺き、情報を盗んだ上で――殺さなければならない。それを思うと気が狂いそうになる。  
「おねがい、一夏……今は何も聞かないで、それから、このことは先生にも言わないで」  
「でもシャルどうしたんだよ……お前っ、その歯、折れてるのか?何も聞くななんて、そんなわけには……」  
「お願い、お願いだから僕を放っておいてええええええええええええっ!!」  
 
シャルは泣きじゃくり、それから一人シャワーを浴びて、泥のように眠り込んでしまった。鈍い一夏もさすがに只ならぬシャルの様子に心配したが、  
シャルの、気が狂う直前の凍りついた表情を前に余計な口は聞けなかった。  
翌日、保健室から抗生剤をこっそり持ち出してシャルに飲ませた。全身打撲のシャルは三日間酷い高熱に悩まされ命も危ぶまれた程だった。それからしばらくして。  
 
女子トイレ(といっても、IS学園に男子は一夏一人)から暗い顔をして出てくる金髪の少女が一人。シャルだ。シャルの顔は蒼白で、  
血の気の失した唇は紫色に変じている、その唇をきゅっと噛んだ。  
 
(陽性だった……)  
何度も試したが間違いないあの時の強姦で。  
もう死にたかった。  
こんな事、誰かに相談できるはずがない、まして一夏にだけは絶対知られたくない。かといって、このまま男たちにレイプされお腹が大きくなるのは悪夢だった。死。ふとそんな言葉が脳裏に浮かぶ。そうだ、死ぬしかない、それしか苦痛から逃れる方法はないのだ。  
「ごきげんよう、シャルロットちゃん、ママになれた気分はどうかな〜」  
「!」  
気づくと、作業衣を来た男どもが自分を取り囲んでいた。  
「あれだけマ×コにザーメン注ぎ込んでやったんだ。子供できたよな。な?お母さんになれて嬉しいだろ、売国腐れマ×コちゃん?」  
「この、人でなし……っ」  
シャルは涙でいっぱいのまなこで男を睨む。それぞれ面に腐りきった笑いを浮かべる男どもを。  
「へへ、JKの体臭たまらんねえ」  
「あっ」  
男がシャルの肩を抱き寄せ、芳しい髪を嗅いだ。暴れるシャルの耳元にドスの利いた声でささやく。  
「一つ言っとくぜ。あんたが自殺するのは勝手だがな、織斑の餓鬼に対する殺害任務は俺たちが引き継ぐ、ぬるい殺し方だと思うなよ。メチャクチャ残酷に嬲り殺しにしてやるぜ」  
「! やめて、それだけはぁっ」  
シャルは耐えられず、とうとう膝を折って、「うわああああああああああああっ」と、壊れたように泣き出した。  
「おい、こんなとこで騒がれるとまずいだろ。潜入してる俺たちフランス諜報機関の身にもなれよ。ちょっくら来いや」  
男どもは介抱するふりをしてシャルを人気のない空き教室に連れ込んだ。  
 
「あぐっ!」  
部屋に入るなり、荒々しくシャルを床にたたきつける。  
「へへ、今日もたっぷり可愛がってやるからよ。ママになっても肉棒に不自由しないなんて嬉しいだろ?」  
「ひ、人でなしぃぃっ、どこまで僕を苦しめるのおおおおおおおおおつ!!」  
男たちはせせら笑いながらシャルを組み敷き、IS学園のま白い近未来的なデザインの制服をたくし上げる。初めは泣きじゃくっていたシャルだが、  
暴力を加えた上、男根を挿入されると、途端に無口になった。じっと身を硬くし、恨めしそうな目で自分の体にのしかかる男を睨んでいた。  
「へへ、こいつのマ×コ、具合いいよな。ちっちゃめでよ」  
「おフランスJKの生おマンコに中田氏できるなんて、仕事ながらたまんねえぜ」  
男どもは当然避妊なんかしない。その上、妊娠したばかりの赤子が水子になるかと思われるほど、シャルの性器を荒々しくフィストファックしたのだ。  
「ぎゃあああああああああああああ、ぐぎゃああああああああああああああああっ!!」  
子宮の底を拳でガンガンに突かれ、あまりの激痛に咽び泣く。すると男どもはようやく満足してシャルの膣に精子を注ぎ込む。  
裂けた膣に溢れる血で男根が滑り、アブノーマルな性行為に酔っていた。  
「オラ、しゃぶれや!」  
男が黒々しい肉棒をシャルの口内に突っ込む。シャルは絶望の中、肉棒に咽せ、ザーメンを喉を鳴らして飲み込んでいた。  
「あう、うううううっ!!」  
「へへ、出すぞ出すぞ、お口に出すぞ〜」  
「次はケツの穴犯そうぜ」  
数人が三回達するまで、優に二時間、シャルの体は男たちの慰み者と成り果てていた。  
「へへ今日もごちそうさん。あんたも結構気持ちよかっただろ?」  
服だけは汚さないで、心はズタボロにされたシャルが涙の底に沈む中、男たちは冷酷に言い捨てる。  
「これから、一週間に一度情報を持って来い。どれだけ盗めたかチェックし、出来が悪ければ、目立たないよう腹を殴る。流れない程度にな。勿論、毎回ごと可愛がってやる。楽しみに励めや」  
選択肢はない。シャルは一夏の周囲をかぎ回るしかなかった。そして陵辱の日々が、一月過ぎたころには、シャルは、はっきりと悪寒に苛まされるようになっていた。明らかにつわりである。  
「なんで僕がこんな目に……」  
一夏が寝ているとき、シャルは隣で声を殺して泣いていた。  
「一夏……僕、耐えらんないよ……ぐ、ぐうう……」  
シャルは、とうとう決意した。  
 
 
 
「今夜、始末する……IS学園の屋上で待っていてくれ」  
そうフランス諜報機関には伝えておいた。  
 
ISを使い抵抗することも考えた。だが、フランス諜報機関は、そうすれば一夏を狙うだろう。逃げるのは?駄目だ、やっぱり一夏が狙われる。それにどこへ?自分には、誰からも見捨てられた自分には行くあてなどない。そう、決めた。自分はもう、……  
 
「シャルどうした、泣いていたのか?」  
一夏はベッドにうつぶせているシャルを抱き起こし揺さぶる。真剣な顔だ。  
「お前、最近おかしいぞ。一体何があった?」  
「一夏……」  
シャルが飛び起き、一夏の体に抱きつく。柔らかい唇が、一夏の唇に押し当てられていた。  
「お、おい何を?」  
「抱いて……」  
はらり、と上着を脱ぎ捨てる。下着を着けていない。  
「僕、ずっと前から一夏が好きだったんだ。抱いて、僕を一夏の女にしてほしい……」  
「シャル……」  
一夏は真っ赤になりながらも、首を振った。  
「お前、最近変だ。何か俺に隠してるだろう。好きだって言ってくれる気持ちはありがたいけど、お前に何があったかまず知りたいよ」  
 
(いつも鈍いくせに……)  
 
(どうして、こんなときだけ……優しくて)  
 
(バカ……一夏のバカ……)  
 
「一夏のバカ、女の子が勇気出してるんだよ!何も言わずに黙って僕を抱いてよ、僕をメチャクチャにしてぇ!!」  
トップレスのままもう一度キスをせがむ。一夏の手をとって、乳房にあてがった。一夏は、しばらくもみあったが、観念したのか黙って目を閉じた。  
熱い吐息が漏れる。  
二人の口付けは、初めは唇を啄ばみ合う浅いものだったのが、シャルが積極的に舌を使っていつかフレンチキスになっている。シャルの方から求めて、一心不乱に一夏の口を吸っていた。  
まるで離れ離れになる恋人同士の愛借の口付けのようだった。  
一夏もぎこちない手つきでシャルの乳房を揉みしだき、乳首を指先で弄る。シャルの吐息はすぐ生暖かいものに変わっていった。  
一夏の手が下半身に及ぶと、シャルは背筋を反らしてびくりと仰け反った。  
 
(ごめん、一夏……こんな汚された僕に、一夏に抱いてもらう資格なんてないけど……)  
 
(一夏が好きだから……)  
 
(だから、抱いて欲しい。最後の思い出に……)  
 
「ああ、はあぁっ!!」  
 
一夏の指が布地の上からクリトリスを押すと、シャルはがくがく痙攣する。もう秘所からはしとどに蜜がこぼれて、ベッドのシーツを濡らしている。シャルは下着を脱ぎ捨て、股を開いて一夏を迎え入れる姿勢を取る。  
「一夏、みてぇ……これが僕の女の子、もう一夏のものだよ……」  
「すげえ、綺麗だ……」  
一夏は割れ物に触れるよう恐る恐るシャルのクレヴァスをなぞり、真珠のかたまりに触れる。手探りで弄るうちに、シャルは何度も痙攣した。  
「気持ちいいのか?」  
「うん、もう何度もイッちゃった……」  
シャルは潤んだ目で、  
「一夏は?」  
「ああ、俺もすごく興奮してる……」  
「なら、来てえ、僕を一夏のものにして、僕を女にしてぇ!」  
シャルは指で花びらを広げた。一夏が先端から進入してくる。  
「ああ!」  
奥まで入れられると、シャルは嬉し泣きで涙をこぼした。一夏は知らない、その涙に三割分の悲嘆が混じっていることを……。  
 
(ヴァージンはあげられなかったけど、好きだよ、Ichika)  
 
(Ichika, Je t’aime…Je t’aime…)  
 
「あああああああああああああああああああっ!!」  
 
一夏と同時に、シャルは果てた。  
 
千冬にはフランス諜報機関の存在とデュノアの関与の証拠、スマートフォンで録音しておいた音声ファイルをメールで送信しておいた。  
まもなく男どもの身柄は捕縛され、IS学園に不法な干渉をしたフランス本国は制裁を受けるだろう。これで、一夏の身に危険は及ばない。  
眠る一夏の頬にキスして、  
「ありがとう一夏、これで思い残すことなく死ねる」  
 
シャルは剃刀を手に取った。  
 
 
(終)  
 
 

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