『……よしっと。 距離はこんな感じでいいかな』
ここはIS学園のとある一室。 男と少年の二人だけに割り振られたその部屋は、さながら二人の逢瀬のために用意されたような秘密の空間だった。
部屋の中にはしっかりとしたベッドや勉強机が二人分設置されており、これから行われる異質な光景にはひどく不釣合いにも思えた。
男は片手に持ったデジカメをベッドにいる人物へと向けていく。 そこには一見華奢な身体つきをした少年が座っており、彼は自分へとそのレンズが向けられていくとビクッと身体を震わせた。
『よし、それじゃあそろそろ始めようか。 シャルルくん、こんにちは〜』
彼が少し怯えた仕草を見せたことも気にせず、男はベッドに向かって声をかけていく。
その声色はよく教育テレビなどで大人のスタッフが子供に話しかけるような感じによく似ていて、この光景が一種の『撮影現場』であることをより一層際立たせていた。
「こ、こんにちは……」
男の問いかけにIS学園の制服に身を包んだ少年――あえてここでは少年としておくが、年にすれば十台半ばの彼が答える。
その表情はどこか重々しく、この状況を彼があまり歓迎していないことが簡単に見て取れた。
彼、シャルル・デュノアは目の前の男が長々とデジカメをセットする様をずっと待ちぼうけしていたようで、いざ自分が声をかけられると慌てて髪を直しながら口を開いていく。
「あ……もう映ってる? う、映っちゃってるの?」
『うん、もちろんだよ。 ごめんね〜長々と待たせちゃって。 あ、ひょっとして緊張してる?』
カメラを回した途端、シャルルは目線をキョロキョロと動かし落ち着かない仕草を見せ始める――それに男は主演である彼の微妙な動揺を感じ取っていた。
そしてそれは的を得ていたのか、シャルルは男の問いかけに少し無理のある作り笑顔をしてみせると、これが初撮影であるとわかる初々しい反応で口を開いた。
「えっと……す、少しだけ。 こんなふうにカメラの前で話すのなんて、その……初めてだし」
『そうだよね〜ごめんねシャルルくん。 まあゆっくりでいいから徐々に慣れていこうね。 それじゃあさっそくだけど最初の質問、いいかな?』
「え……あ、ど、どうぞ。 がんばります」
決意ある言葉とは裏腹に、やはりその表情はまだ固い。 シャルルはいまだベッドの上でピンと背筋を伸ばし身体を石のように強張らせていた。
あきらかに緊張がほぐれていない様子が見て取れるが、男はかまわず台本を進行していくことにするようだ。
なにしろ男にしてみればようやくここまでこぎつけたのだ。 もしここでモタモタしてシャルルにふっと心変わりでもされてしまったなら、彼はその躊躇した時間を死ぬほど後悔することになるだろう。
男は手に持っていたカンペとも言える小さなメモ帳をペラペラと素早くめくっていくと、シャルルへの念願である『撮影』をクランクインしていった。
『それじゃあ、まずは自己紹介からいってみようか。 学年と名前は? あ、あと国籍もお願いね』
男はそう優しく問いかけていくと、手にしていたカメラの視点をククっと上方へと向けていく――。
するとさきほどまでシャルルの身体全体を映していた手元の撮影映像が、彼の華奢な上半身に注視したものへと変化していった。
画面の上方には女の子と見まがうほどの可愛らしい笑顔――そして下方にはふくよかに膨らんだ胸元が入るカメラ割り。 全てが男の計算されたカメラワークだった。
当のカメラを向けられたシャルルも自分が撮られているという事実に程よい緊張感を抱いていくと、オズオズと震える唇を開いていく。
「えっと、シャルロ……シャ、シャルル・デュノアです。 IS学園、一年一組に転校してきました。 一応、フランスの代表候補生です」
『へー、すごいね。 こんな可愛い男の子が代表候補生なんだ? それじゃあクラスでも女の子とかにモテるでしょ〜』
「そ、そんなことないよ! ……あ、な、ないです」
クラス、国籍を主とした自己紹介を皮切りに、すぐさま男の鋭い質問が飛びかってくる――それにシャルルは一瞬あたふたとした顔を見せるが、すぐに優等生の仮面を被りなおしニコっとした笑顔で誤魔化していく。
やはり性格、成績、IS操縦技術と有能なだけある。 男はさすがだなと関心しながらも、シャルルの動揺を更に煽り立てていく卑猥な質問を重ねていった。
『え〜モテないなんて嘘でしょ。 だってIS学園って女子ばかりでしょ? シャルルくんみたいな美少年だったらきっとモテモテじゃないのかな〜。 毎日取っ変えひっ変えヤリまくりでしょ?』
「ヤ、ヤリまくり!? そ、そんなことしてないよ! へへへ変なこと言わないでっ!?」
『え〜ほんとに? じゃあ、好きな子とかもいないわけ? クラスの中に気になる人とかいないの?』
「う……え、えっと……」
男が自然と繋げていく質問(本当はこれこそが狙いなのだが)を重ねていくと、シャルルの顔がみるみるうちに赤く染まっていく――。
どうやらその質問の答えは聞かずとも出ているようで、シャルルは恥ずかしそうに顔を俯かせると、両手の人差し指を編み物でもするかのようにイジイジと突つかせ合い始める。
「す、好きな人なんていない……こ、こともないけど……」
シャルルはそうしてしばらく自分の指の先っぽ同士を口づけさせていく。 どうやら好きな人はいるらしいが、何らかの理由でここでは口にできないということなのだろう。
そのいじらしい姿に男はおもわずニヤリとした表情を浮かべると、彼が視線をこちらに向けていないことをいいことに、その突き出た胸元をアップで撮影していく……。
少年であるはずなのになぜかそこはこんもりと盛り上がっていて、大きくもないが、かといって控えめともいえない乳房の形がデジカメの記録映像にありありと映し出されていた。
『ほらほら、どうしたのシャルルくん。 好きな人、いるの〜?』
「あ、あう……す、好きな人は、その……」
『好きな人は? いるのかなー? いないのかなー? どっち〜?』
「え、えっと……お、同じクラスで、ルームメイトの……」
『ほうほう。 ルームメイトの? 誰かな誰かな〜? よかったら名前教えて?』
「うぅ……は、恥ずかしい。 わざわざ言わせないでよぉ……」
シャルルは男の羞恥責め――になる問いかけに顔を真っ赤に染めていく。 それは抗議にも似たイジらしい表情で、彼はチラッと前へ視線を向けていくと『バカ…』と小さくつぶやくのだ。
それはおそらく男の意地悪ともいえる質問に対する何よりの答えであったが、当の本人はそんなシャルルのきもちなどどこ吹く風。
手にしているデジカメのボタンをカチカチと押し込みながら、シャルル・デュノアという少年の膨らみすぎている胸元をより近くで撮影する事に気をかけてばかりだ。
「な、名前は、その……お、おおお、織斑いち」
『まあ、好きな人の話はそれくらいにしておこうか。 これ以上聞いたらシャルルくんがかわいそうだしね〜。 ごめんね、無理に聞いちゃって♪』
「…………わざと言ってるでしょ」
なにやらシャルルのジトーっとした目が男に向けられていく――けれども彼はそのままカメラをツツツと下へと向けてそれを無視した。
今の男にとっては性的な好奇心の方が勝っている。 しばらくするとカメラの映像は上から下へとシフトされ、シャルルがベッドの淵へと座り込んでいる下半身が映し出されていた。
それにレンズを向けられている当の本人はハァ…とため息をつくばかりで、目の前のスケベ男への呆れの感情にこうつぶやいていくしかなかった。
「……バカ。 人の気も知らないで……」
『え?なになに聞こえないよシャルルくん。 あ、もうちょっと足開いてくれるかな? カメラの位置取りがね〜ほらもうすこし〜開いて〜』
つい我慢できずに口をついてしまったシャルルの抗議にも、男はまるで動じない。 向けているカメラレンズには、垂れ下がっているおいしそうなふとももが捉えられていたからだ。
そこには男子用のズボンに包まれているそれではなく、生脚ともいえる魅惑的な両脚があらわになっている。 シャルルはISの女子制服に身を包んでいたのだ。
「そ、そんなに近くで撮らないでよ。 恥ずかしい……」
部屋の照明によりキラリと反射するカメラレンズ――その卑猥な視線にシャルルはたまらずふとももをモジモジとよじっていく。
けれどもやはりスカートの丈が短すぎるのかそれは浅い抵抗にしかならず、座っている体勢ゆえにかすかに白い布がチラチラと見え隠れしてしまっていた。 それに男はおもわずゴクリと生唾を飲み込みながら問いかける。
『……最初から思ってたんだけどさ。 シャルルくん、ずいぶんとスカート短いよね。 それじゃあ下着、見えちゃってるんじゃない?』
一見するとシャルルを気遣うような素振り――けれどももちろんこの質問は白々しいにもほどがあった。
なぜなら男の目にはすでにシャルルの短いスカートから覗くショーツが見えており、その清楚さを前面に出したような純白の輝きにおもわず前かがみにすらなっていたからだ。
男はこの一瞬だけは撮影しているという目的も忘れ、目の前にいるシャルルに欲情していた。
もうこの手にしているカメラなどどうでもいい。 おもわずこのまま目の前の少女を押し倒してやりたい衝動に駆られるが――。
「し、下着なんて見えてないよ! もう、エッチ……」
シャルルがそう可愛くつぶやきながらプイっとそっぽを向くのを見ると、その劣情ももう少しだけ先送りにすることができた。
――そう、押し倒すことなどいつでもできる。 自分はそれがいつでもできる状況と立場にいるのだから、焦ることなど何もないのだ。
ならば今はこの視姦ともいえる羞恥プレイを存分に愉しもうとどうにかその劣情に抑えつけていくと、顔に黒い欲望を浮かべながら更にねちっこい質問をしていくことにした。
『え〜そう?下着見えてない? まあ、今はそういうことにしておこうか。 でも一つ気になったことがあるんだけど、聞いてもいいかな?』
「……なに? も、もうエッチな質問はダメだからね」
『はっはっは、ちがうよ〜。 ただなんでシャルルくんは男の子なのに、そうして女の子の制服を着ているのかな〜って不思議に思ってね。 なんで?』
「………え?」
男がした問いかけ――それはおそらく隠し玉ともいえる質問であったのだろうが、シャルルはそれを今さらそんなこと聞いてくるの?といった感じのきょとんとした表情で出迎えてしまう。
それに男はあいかわらず何食わぬ顔で返していたが、さすがに罰が悪くなったのか手元のメモ帳へと視線を移す――そこにはもはやカンペともいえない真っ白なページだけが曝け出されていた。
『え〜と……この手元の資料を見るとシャルルくん、男の子ってなってるんだよね。 どうして女子の制服なんて着てるのかな?』
「ど、どうしてって……そんなの……」
『あ〜ごめんごめん、悪いこと聞いちゃった? そうだよね〜趣味は人それぞれだもんね〜。 女の子の格好をシタい男の子がいても全然おかしくないよね。 ごめんごめん〜めんご〜』
「ち、ちがうの! 僕はそういうのじゃなくて……えっと、その……」
『あ〜べつにそんな気にしなくていいよ。 今はこういう男の娘の需要もね、無いわけじゃないんだ。 安心してねシャルルく』
「お、女の子……だから」
『……え、なに? 今なんて言ったの〜聞こえなかった、もう一回おねがい!』
男は目の前でモジモジとしながら口を開いていくシャルルを、もうニヤニヤとしたいやらしい目つきで舐め回すように眺めていく。 それはあきらかにこれから彼女が言おうとしている秘密を周知しているからに他ならなかった。
もちろんシャルルもそれは重々承知のうえなのだが、これが男の用意した台本の筋書きならば仕方ない。 子犬のようにすがる瞳を向けながら、恥ずかしそうにこうつぶやくしかない。
「だ、だからぁ……女の子。 僕、こう見えて実は女の子なの……」
『えええええぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!?!?!?』
シャルルの秘密の告白――というにはもはや茶番劇になってしまっていたが、それを聞いた男は大げさに仰け反りながら驚愕の声をあげていく。
カメラを上下にガクガクと揺らし驚愕映像とでも演出しているようだったが、その滑稽な光景を目の前で見ていたシャルルからはもちろんため息しか漏れない。
そして男は一通り驚愕の事実風な仕草に飽きていくと、ようやく落ち着いた様子で少年から少女へと切り替わった女優への撮影を再開していった。
『いや〜まさかシャルルくんが女の子だったなんてびっくりだな〜。 じゃあひょっとして、このシャルルって名前も偽名とか?』
「……うん。 本名はシャルロット・デュノアっていうんだ。 あんまり変わらないけど……」
『いやいや変わる変わる。 そうか〜シャルロット……シャルロットちゃんっていうんだ。 可愛い名前だね〜』
「あ、ありがとう……ございます」
『どういたしまして。 いや〜それにしても女の子か〜なるほどなるほど。 どおりで……』
男はついに合点がいったとばかりにデジカメのファインダーをシャルル――シャルロットの胸元へと近づける。
そこにはようやく自分の存在を認められたとばかりに自己主張をする二つの乳房があり、制服の上からでも形が良いとわかる膨らみが確かに現実を帯びていた。
『どおりで、ここがこんなに膨らんでるはずだよね。 女の子だもん、おっぱいがあって当然だったわけだ。 ふむふむ……』
男はいかにも納得納得、といった感じに相槌を打つ。 そしてシャルロットのおそらくそう易々と男には触れさせていないであろう膨らみに、カメラのレンズがくっ付きそうなほど接写して撮影していく……。
それはもはやセクハラ以外の何物でもなかった。
「ん……そ、そんな近づけて撮らないでよ。 エッチ……」
乙女のような初々しい反応を見せながら、シャルロットは口元を尖らせながら抗議する。 が、なぜか胸元を隠そうとはしなかった。
――もう観念したのだろうか。 彼女は自らの守るべき乳房が撮影されていく様をただジっと耐えるように唇を噛み締めていくだけだ。
その健気な姿は男の欲情を更に掻きたてる燃料になり、気づくと欲望に彩られた触手がその膨らみへニョキリと伸びていた。
……モニュウ♪♪♪
「ひゃんっ!? や、な、なに、なにして……」
シャルロットの口元から可愛らしい吐息が漏れる。 それはまさに男を惑わせる天性の喘ぎ声だった。
男のカメラを手にしていないほうのもう片方の手のひら――それが彼女のポヨンと突き出ている胸元へ不埒にも伸びていたのだ。
モミュモミュモミュ♪♪♪
「あ、あ、あん。 や、やだ、触るのダメ、ダメだよぉ……」
『え、だってこれそういう撮影だよ? 最初に言っておいたよね、もう忘れちゃった?』
「そ、そうだけど……あ、や、やだぁそこは禁止……」
シャルロットが心の準備をする間もなく、男の手のひらが制服越しの乳房を揉み始めていた。
それは少し触ってみる程度の些細な接触ではなく、手のひら全体でモミモミと鷲づかみにするような荒々しいもので――彼女はおもわず身体をもどかしそうによじることを我慢できない。
触れられている五本の指はムニュウ…と制服の布の中へと沈み込み、男の手のひらに確かな乳房の手ごたえを返している。 シャルロットが女であると証明するには充分すぎる柔らかさだった。
『ん〜そんなに大きくはないけど、柔らかいおっぱいだね。 いつも誰かに揉んでもらってるのかな?』
「そ、そんなこと……あん、ん、ん、ん……」
『あれあれ〜、どうしたのシャルロットちゃん。 まだちょっと触ってるだけなのに声が漏れちゃってるね。 もしかして興奮しちゃった?』
「ちがうよ……な、なんか触り方がやらしいから……」
『え〜やらしいって、どんなふうに? ……こんなふうに?』
男は目の前でシャルロットの息遣いがたしかに荒くなっていることを確認していく。 そして更に手つきをより淫らなものへと変えていった。
手のひら全体で左の乳房をモミュモミュと揉みしだき、ついにはその中心にある蕾を親指と人差し指でキュっと摘んでいく。
思ったとおりそこにはブラジャーの感触は感じられず、ピンピンに勃起した乳首の感触がダイレクト
に指へと伝わってきた。
「ひゃんっ!? ふあぁ、あん、つ、摘んじゃダメぇ……」
『え、一夏って誰? あ、もう乳首ピンピンだね。 シャルロットちゃんはいやらしい女の子なんだね、スケベだね』
「ス、スケベなんかじゃない……いじわるぅぅ……」
シャルロットの唇からはハァハァと興奮とも取れる吐息が漏れていた――その艶っぽい反応に男は心の中でニヤリとほくそ笑んでいく。
このままなし崩し的に喰っちまおうという黒い欲望が、彼のパンパンに張っているズボンの前からも容易に想像できたのだ。
「ん……や、やだ、なに大きくしてるの。 一夏のエッチ……」
男の欲望のたぎりにシャルの方も気がついたらしい。 恥ずかしそうにしながらも勃起しているペニスから目を離せないのは、やはり好きな男のものだからゆえか――。
ついには用意されている台本をぶち壊す名前が飛び出してしまっていたが、男はそれを無視するようにスっとその場を立ち上がっていく。
そしてカチャカチャとベルトを外していく音を響かせていくと、もうズボンの中ではち切れそうなほど膨れ上がっているペニスを彼女の前へ惜しげもなく露出していった。
「うわ……へ、変態……」
シャルの小さな罵倒――それに男はニヤリと醜悪な笑みを浮かべていく。 それは一人の美少女を好き勝手に隷属させているという征服感ゆえに他ならなかった。
血管が浮き出るほどビキビキになったペニス――それがシャルの前に堂々とその姿を現しており、男はその欲望の塊ともいうべき肉竿を彼女の口元へと突きつけていた。
そこにある清楚なピンク色の唇はまた男が汚すには格好の餌食となっており、シャルは少しだけ躊躇する素振りを見せると――観念したようにオズオズとそのクチビルを開いていった。
「ん……あむ……お、おっきぃ……」
そのままパクリと咥え込むと、口の中にズニュリとペニスの先が入り込んできた。 パンパンに張った亀頭の存在感というものを、シャルは舌の上で存分に確かめていく――。
それはまるで生き物のようにビクビクと跳ね続けており、彼女に自らが口内奉仕をしているんだという雌としての自覚を芽生えさせていく――カメラはその一部始終を捉えていた。
「や、やだ……こんなことしてるとこ、撮らないでよぉ……」
シャルはおもわず顔を手で覆い隠す――思春期の少女としては至極真っ当な反応だ。
いくら好きな男の頼みとはいえ、フェラをしている最中の顔を撮られるなど羞恥の極み。 また昨今のネット社会においてはそのリスクも相当なものだろう。
けれども一夏はそれを許さずシャルの手をパシリと跳ね除ける。 そしてこちらを上目遣いに見つめるオドオドした瞳も、フルフルと震えながらペニスを咥える唇も――その全てを卑猥な記録映像として収めていくことを譲らなかった。
そして続けざまにこう問いかけていくのだ。 『シャル、俺の勃起おちんちん、おいしい?』と。
「ん……し、知らない。 ぴちゃ、ぴちゃ……」
一夏の問いかけにシャルはそう素っ気無く答えていく――けれども発情したように潤う瞳がその答えを明白に物語っていた。
彼女ももうこの光景が撮影されてしまう事は観念するしかないようで、健気にもギュっと目をつぶり口での奉仕を続けていく。 そこには好きな男に頼まれたら嫌とは言えない、ひどくお人よしな性格がにじみ出ていた。
その証拠に一夏が腰をグっと突き出すようにして更にペニスを押し込んでくると、シャルはおもわずえづきそうになりながらもそれを舌の上でジュプリと受け止めるのだ。
そしてピチャリピチャリと亀頭の割れ目に舌を這わせていくと、一夏の望むように、もっときもちよくなれるように、と献身的に奉仕していく――。
それはまさによく調教されたペットと同等で、シャルロット・デュノアという少女を恋人にできた者は男としての至福に包まれているといわんばかりであった。
「はぁ、はぁ……ん、ど、どう一夏、きもちいい……?」
上目遣いでそう語りかけてくる――フェラの最中にそれをやられてしまったら、萌えない男などいない!と一夏は心の中で断言していた。
ペニスもグググっとそれに賛同を示していくように硬さを増していき、それを口の中で感じたシャルは『ま、まだ大きくなるの…?』と目を丸くしていた。
ゴクン――そんな唾液を飲むような音が聞こえたような気がすると、次の瞬間、一夏はシャルの唇からペニスをチュポンと引き抜いていた。
「ん……ど、どうして抜いちゃうの? わ、わわっ!?」
シャルがもしや自分に落ち度でもあったのか…と怪訝そうな顔を向けていった瞬間、彼女の身体はそのまま背後のベッドへドサリと押し倒されていた。
そして反転した彼女の視界の目の前には、はぁはぁと息を荒くした一夏が写りこんできて――彼はシャルの制服のスカートの中に手を差し入れると、さきほどチラチラと自分を欲情させていたショーツを脱がそうとしていた。
「あ、や、やだ、やだ……ちょ、ちょっと待って……!」
シャルはおもわず一夏の手を掴もうとする――けれども本気で欲情した男の力に少女の細腕が敵うわけがない。
そのままズルリと下に降ろされてしまうと、少年のようになだらかなふとももを通してそれが片足からシュルリと引き抜かれていく。
そして一夏はシャルの両脚をガバリと開かせる――そこには部屋の照明にキラキラと反射する、しとどに濡れそぼった割れ目があった。
「や、やだぁ、そんな開いて見ないで……恥ずかしぃ……」
シャルの泣き声ともいえる羞恥のつぶやき――それに一夏はもう少しも自制をすることができなくなっていた。
見ただけでもうしっかりと濡れているのは確認していたが、念のため一夏は突き立てた中指を割れ目へと差し込んでいく。
するとやはりそこはもう充分に濡れまくっており、グチュリ…と根元まで一気に指を飲み込んでしまった。
「あんっ!? あ、あ、あ♪ ゆ、指入れるのだめぇ……ん、ん♪」
一夏はそのまま膣の中を慣らすように指を前後させていく。 グチュグチュとした粘り気のある音と共に、シャルの口から弦楽器のようなリズミカルな音色が漏れていた。
――もちろんこの光景もしっかりと映像に残されている。 一夏はシャルのあんあん感じまくっている顔と指を出し入れしている割れ目を交互に撮る様に上下させていくと、彼女の持つ貞操観念というべき羞恥心を引き剥がしていった。
そうしてそれこそAVでは日常的な指マンを繰り返していくと、淫液で濡れた指先をチュポンと引き抜いていく――そしてもはや一秒たりとも我慢が効かなくなったペニスを割れ目にグチュリと押し当てていった。
「い、入れるの……? ほ、ほんとに入れちゃうの? い、一夏お願い、せめて撮るのはもうやめ……」
ズブリッッッ!!!ズプッ!ズプッ!ズプッ!ズップッッッ!!!
「ひぁぁぁぁぁんっ!?!? あ、あ、あ、あ♪♪♪」
シャルがそう懇願した矢先、一夏は一気に根元まで肉棒を突き立てていた。 そしてまるで終盤であるかのように腰をガンガンと叩きつけながら、彼女の膣内を乱暴に擦り合げていったのだ。
それは慣らしていなかったのなら痛みすら感じたほどであったろうが、これまでの卑猥な撮影行為、および指マンで充分に濡れそぼっていた割れ目にはあまりに相性が良すぎる。 シャルはイヤイヤと頭を振りながら彼女らしくない大きな嬌声をあげていた。
さきほどまで頭の中で発していた『ダメ』という機械信号が、途端に『イイ』に切り替わっていく――それほどまでにペニスを突き入れられた瞬間の快感は脳を蕩けさせる甘美な麻薬だった。
「ん、ん、ん♪ や、き、きもちい……! ダメダメダメこんなのダメああやだやだやだぁぁぁ…♪」
ああ、ついにハメ撮りまで許しちゃった……。
そんな後悔とも言える言葉がシャルの頭にふとよぎったが、そのまま膣をグチュグチュと突かれまくるとその思考もすぐにどこかへと消え去っていく。
ズポズポと膣の入り口がペニスを飲み込んでいく様を、一夏の手にしているデジカメがただ機械的に記録として残していた。
けれどもそれは一度学園にでも出回ればシャルの人生を狂わしてしまうほどの破壊力を秘めていて、彼女は今後文字通り彼の虜にならざるをえない。
もっともゴリゴリとお腹の中を内臓ごと押し上げられているような刺激はまさに女にしか体験し得ない至高の快楽で、それだけでもシャルは織斑一夏という少年から二度と離れられないのだった。
「あん、あん、あ、あ、あ♪ お腹ズンズンダメぇダメダメ、イっちゃう、イっでゃうよぉダメダメ一夏ぁぁぁぁ…♪」
絶叫とも言える喘ぎ声と共に、シャルの唇から赤い舌が覗いていく――はからずともヨダレが口の端をダラリと流れていた。
そしてそのシャルの感じまくる表情に一夏もとめどない満足感、征服感を感じていくことを抑えられない。
彼は膣にペニスを突き入れる動作は繰り返しながら、彼女の耳元へと口元を近づけていく。 そしてすっかり忘れてしまっていたAV監督の仮面をふたたび付けていくと、こうイジワルに問いかけてやるのだ。
『きもちいい?シャルロットちゃん? 今までココに何人の男の子を咥え込んだのかな〜?』と……。
それはいわばこちらが主導権を握っているという余裕から生まれる質問であり、かすかに生まれていた射精感を我慢するためのものでもあった。
けれども次の瞬間、一夏はその問いかけがあきらかに自分のミスであったことを思い知らされることになる。
「ひ、ひとりぃ……好きな人だけ……大好きな一夏だけぇぇぇ♪♪♪」
ビュルッッッ!!!ドビュルルルッッッ!ビュルルルルーッッッ!!!
「!? ふああああ、出、出てる……中出ししちゃってるよぉダメぇぇぇ一夏ぁぁぁ♪♪♪」
シャルの可愛らしい告白を耳にした瞬間――一夏は自分でも予期せずに膣内射精を始めてしまっていた。
――さすがに中出しはするつもりまではなかった。 けれどもこの手に抱きしめている少女があまりにたまらない一言を発したために、ついつい自制していた射精感を解放してしまったのだ。
そして出してしまったら最後、男はそれ以降ただのオス豚になるしかない。
一夏はそのまま獣のようなうめき声をあげながら、シャルロット・デュノアという、普段は優等生であり真面目な少女に種付けしているという事実に興奮しつつ、最後の一滴までその欲望の獣液をドクンドクンと吐き出していくのだ……。
ドクリ……ドクドクドク……ドクン……。
「あ、ああ……あ、あ、あ……んんん……♪」
そしてそれはシャルも同じだった。
中出しのリスクは女である彼女の方こそ恐れるべき現実であったが、それでも好きな男の精を膣と子宮に受け止める感覚に甘く声をあげる。
それは思考がドロドロに溶かされている今だけの幸福であったが、シャルはしばしその織斑一夏に求められている美酒に酔いしれたかった。
「一夏……好きぃ、大好き……♪」
射精直後の脱力感からこちらへ倒れこんでくる一夏――それをシャルはまるで妻であるかのように暖かな顔で抱きしめていくのだった……。
―――――――――――――――――――――――
「いやーよかったよかった。 やっぱりAV撮影プレイは最高だな!」
ベッドの上にドサリと男の人の身体が投げ出されていく。 そこには顔のお肌をツヤツヤにした一夏が満足そうに横たわっていた。
僕は火照った裸体を近くのシーツで隠しながら、そのふてぶてしい態度に呆れていく。
よくここまで自分の欲望にストレートに生きられるものだなと、乱れた髪をブラシで整えながら関心していく他なかった。
「バカ……バカ一夏。 こんなことシタいだなんて、やっぱり一夏は変態さんだよ。 ド変態っ!!!」
「はっはっは、まあそんな怒るなよシャル。 エッチな質問されてる時のおまえ、めちゃくちゃ可愛かったぜ? ビンビンになっちまった」
「そ、そんなふうに言ったって誤魔化されないから! もうこんな恥ずかしいの二度とゴメンだよぉ……」
そう言って僕はプイっとそっぽを向く。 可愛いという言葉に少し動揺してしまうあたり、やっぱり自分がまだまだ彼の手のひらの上で踊らされていることを自覚するしかなかった。
しかも一夏はゴメンゴメンと言いながらチュっとこちらのほっぺにキスなんかしてきちゃって――ああ、やっぱりダメだなぁ、僕って……。
「……ねえ一夏。 ひょっとして他の子ともこういうこと、シタことあるの?」
そんな気恥ずかしさを隠すように、僕は頭の中にふっと浮かんだ疑問を口にしていく。 けれどもそれは本当に気になっていたから出た問いかけでもあった。
AV撮影プレイだかなんだか知らないけど、一夏はやけにこういったことに慣れているような感じがした。 あのねちっこい質問の仕方とか、カメラの視点の取り方とか――どう見ても素人のそれとは思えなかったからだ。
すると思ったとおり、彼は僕の問いかけにニヤリと口元を歪ませていく。 そしてスっとベッドから身体を起こしていくと、何やら近くの机の引き出しをゴソゴソと漁っていった。
そしてそこから4枚分のDVDケースをジャラリと取り出して見せると、僕の前へ自慢げに突きつけてきたのだ。
「……うわぁ……」
そのケースの群れに僕は絶句していく――さすがにこれは一夏との関係、少し考えたほうがいいかもしれないね……。
差し出されてきたケースにはそれぞれ、彼が今まで撮影したと思われる卑猥な画像の数々がラミネートされていた。
そしてそこに写っている『女優』達はみな、僕にとってはクラスメイトでもあり友人でもある美少女達の姿で……。
『小生意気なツンデレ爆乳幼なじみ!ズコバコお仕置き中出しFUCK!!!』
『こだわりの背面騎乗位 〜デカ尻アイドルお嬢様編〜』
『ツルペタ!?幼女!?小○生!?ツインテールでコキコキしてあげる♪』
『軍服ニーソの援交少女 〜教官の前で犯されて〜』 etc……。
………だめだこの男、早くなんとかしないと。
僕はそれらの恥ずかしい淫語が羅列されたケースを見て、思わず深いため息をついていく。
この頭の悪いタイトル、全部自分で考えたのかな…? 抱かれたばかりの脱力している身体から、更にしょぼーんと色んなものが抜けていくのを感じていた。
「はぁ〜……よくみんな撮らせてくれたね。 楽しかった?」
「そうそう、そうなんだよ! いや〜苦労したぜ。 セシリアとラウラはわりとおとなしく撮らせてくれたんだけどな? 箒と鈴の奴がもうツンデレでツンデレで大苦戦したぜ。 ちんこ食いちぎられるかと思った」
「や、それツンデレじゃないから、普通に嫌がってただけだと思う。 ……食いちぎられちゃえばよかったのにね」
「おっと〜 黒シャル 降 臨 。 ひょっとして妬いてるのか? かわいいなぁシャルロットちゃんは」
「あきれてるんだよっ! いいかげんにしろっっっ!!!」
僕は目の前ではっはっはっ♪と屈託のない笑顔で笑い始める彼をバシッと殴りつける――人なんて殴ったことが無いから、むしろこっちの手首がグキッてなったけどそんなこと気にしなかった。
あーあ、どうしてこんな人好きになっちゃたんだろうね、僕達は……。
そしてふと思ったことがある。 今回の僕のこの撮影には、一体どんなおバカなタイトルが付けられるんだろうなぁ…って。
「おっぱいのある男の娘 〜や、やっぱりおまえ、女の子だったのかー!?〜 とかでどうだ?」
「しんじゃえっっっ!!!」
終わり