「一夏!」  
「ん?」  
一夏が寮の廊下を歩いていると、目の前にラウラが現れた。  
ブックカバーをかけた本を見ながら話かけている。  
「あ、あのだな…」  
「何だ?願い事なら許容範囲で聞くぞ」  
「本当か?じゃあ……ぺ、ぺにすを見せてくれ!」  
 
いきなりの衝撃発言に一夏はフリーズした。  
 
「おい…今、なんて」  
「この本には、男にはぺにすという物が付いてると書いてある。だから…」  
「却下だ!」  
回れ右をすると、速足でラウラの前から立ち去る。  
「ま、待ってくれ!少しで!少しでいいから!」  
「却下って言ったら却下だ!健全な俺達にそんな物を知る必要は無い!」  
そう言い放つと、一夏は角を曲がってラウラの前から姿を消した。  
「くっ…!だが、諦めはしない!」  
ラウラは拳を握りしめると、ある事を決意した。  
 
 
 
(場所は変わり、学食のテーブル…)  
「…という訳で、皆に手伝ってもらいたいのだが」  
ぺこりと頭を下げるラウラの前には、呼び出された箒、セシリア、鈴、シャルロットがいた。  
「ふざけるな!誰がそんな事に付き合うか!」  
「そそそ、そんなハレンチな…」  
「アンタ……吹っ飛ばされたいの?(部分展開済)」  
「ラウラ…一夏も嫌がってるんだから、やめなよ」  
 
 

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