ホテルの一室には、物憂げな目でベッドに腰掛ける一夏の姿があった。
浴槽からは、シャワーの音が聞こえてくる。
このシャワーが終わると扉が開いて、彼女がでてくる。
幼いころからずっと愛してきた存在
憧れであり、
もっとも身近な存在。
そして・・・血の繋がった姉である。
許されざる愛・・・
だが、その罪の重さよりも愛をとった二人だ。
どんなに冷たく世界に突き放されても愛し合うことを誓った二人。
夜の旅館を抜け出して、ムードのいい海の見えるホテルの一室に訪れた二人。
先に一夏がシャワーを浴びた。
いま、千冬がシャワーを浴びている。
この相手を待つ緊張感、千冬はどんな思いで待っていたのだろうか?
それを思うと、胸がはちきれんばかりに切なくなった。
カチャリと扉が開く。
バスタオル一枚でそのはちきれんばかりの肉体を包み隠した千冬が現れた。
バスタオル姿など一夏は、見慣れていた・・・ハズなのに・・・胸の鼓動が止まらない。
緊張しているのではない。
たわわに実った果実のような美しい乳房。
ありえないほど引きしめられたくびれは、逞しさとは無縁とすら思えるほど、か弱さを感じる。
大きいがキュッと持ち上がった美しい桃の実のようにみずみずしいヒップ。
その全てがこのバスタオル一枚に隠されている。
一夏は、自分でも信じられない感情に高ぶっているのだ。
男ならこの肉体を見た瞬間、獣に戻って押し倒し、バスタオルをはぎ取り、激しくねぶり
獣らしく激しく突き上げ、その中に己の全てを出したいと思うはずだ。
一夏は、そんな自分が信じられない。
その興奮を見て千冬は、一夏に優しい瞳で投げかけた。
「一夏、今日、このホテルをとったのは、今日が、私にとっても特別な日になるからだ。」
「え・・・あ・・・ああ・・・」
一夏は、獣用に昂った自分を見透かされた事を知って、少し恥ずかしくなって正気になった。
そんな一夏の隣にしなだれるように座る千冬は、一夏の手を優しく握り締めた。
その優しく温かい手からは、愛情が包まれている。
その掌に引き寄せられるように一夏は、千冬の顔を覗き込んだ。
軽くうつむき伏せ目がちなその瞳は、どこを見ているのかわからないほど、力なく沈んでいた。
一夏は、そんな千冬が気になってマジマジと見つめてしまった。
その一夏の動きに気が付いた千冬が伏せていた顔と瞳をを上げて一夏を見つめた。
紅潮した頬
うるんだ瞳
普段厳しさを感じるつりあがった眉が気弱に垂れさがっていた。
そう、一夏は、今気が付いた。自分の手を握るこの掌がかすかに震えている事を・・・・
誰よりも強いこの女性が震えているのだ。
一夏は、一息飲むと千冬の頭を抱きよせて、胸の前で優しく抱きしめた。
「千冬姉・・・後悔してるの?」
「いや・・・・後悔などしていない・・・・ただ・・・」
「怖いの・・・?」
「・・・・う、うん・・・」
それだけ聞くと、一夏は、その顎に手を添えると、くいっと優しく持ち上げると顔を近づけて唇を重ねた。
「ん・・・一夏ぁ・・・・」
「はぁ・・・・千冬姉ぇ・・・・んっ・・・・くちゅっ・・」
「ああ・・・一夏ぁ・・・・」
優しく重ねていた唇は、やがて、どちらかということなく、こじ開けて舌でねぶりあう。
クチュクチュと激しい音を立てながら、ときおり、淡い溜め息をこぼしながら、激しく絡み合う舌先。
抱き合う互いの指先は、激しく髪に絡みつき、お互いを求めた形に髪を乱す。
その動きに合わせるかのようにお互いの気分が昂り、愛を誓い合う言葉を掛け合う
「ああ・・・好き・・・好きだよ・・・千冬姉ぇ・・・大好きだよ!!!」
「くちゅっ・・・ぷはぁ・・・・ああ!!・・・・好き、・・・私も好きだ!!・・・・一夏ぁッ!!!」
やがて激しいキスが終わると、互いのうるんだ瞳が合う。お互いの気持ちに何の間違いも無い。
どちらということはなく、お互いの動きがリンクしているかのように同時にベッドに倒れこむ。
下になった千冬を潰さぬように手を出して自重を支えて、じっと、一夏が千冬を見つめた。
千冬は、瞳を閉じた。それが了解の合図だったが、それには、一言付け加えがあった。
「一夏・・・気持ちは、わかる。でも、・・・・・・」
「お前は、私の・・・・・初めての男なんだ・・・」
「私も・・・・私も・・・・初めてなんだよ・・・・」
「お願い・・・・や・・・優しくして・・・・・」
「ああ、千冬姉。わかってるよ。優しくするよ・・・・・」
僅かに震える千冬の顔を覗き込んだ一夏は、そう告げると優しく千冬の額にキスをした。
固く閉じられた瞳の緊張が少し解けたように見えた。
それを確認すると、一夏は、優しく、千冬の豊満な肉体を窮屈そうに包み隠しているバスタオルをめくり取る。
ブルンッ
と、弾けるように美しい乳房が露わになる。
色が薄く小さめの乳輪と乳首は、経験の浅さを表していた。
ISに研鑽するこの姉は、恐らくほとんど全く、自慰行為も行っていなかったのだろう。
一夏は改めて千冬の穢されていない美しい千冬の肌に息をのむ。
そして、この純白のシルクのような姉の肌を自分の色で染め上げていく。一夏は、少しからずの支配感に酔ってしまいそうだった。
その欲望が一夏の唇を千冬の乳首に引き寄せた。
誰も、世界中のだれも触れたことがない女の乳首に吸いついた。
目を瞑っていた千冬の体がそれに応じてビクッとはねた。
「あっ!!」
瞳を閉じていても何が起こっているのかすぐにわかる。思わず、弱気な少女のような声を上げてしまう千冬。
あの、強気な千冬の身も心も一夏にコントロールされていた。
一夏は、そんな千冬を傷つけないように優しく愛撫した。
右の乳首を唇で含み舌先で転がすと確かな弾力があった。
そして、舌先でねぶられていくうちに千冬の体は、緊張が解けて快楽を脳に正しく伝え出したのか、甘い吐息がこぼれ出した。
「はぁっ・・・・あん!!・・・・・ああっ・・・い、一夏ぁ・・・・」
一夏は、右の乳首を口に含んだまま、左の乳首を指で千冬の胸をもんだ。
とろけるように吸いつく豊かな乳房の感触に一夏は感動した。
(や、やわらかい・・・・・)
優しく揉みし抱くだけでなく、ときには、その穢されていない敏感な乳首を軽くひねったり、つまみあげたりすると、
千冬は、体を切なそうにくねらせたり、声を上げた。
「ああっ!!い、一夏・・・そ、そんなに激しく!!」
「はぁっ・・・・・あんっ!!つ、つまんじゃいやぁ・・・・」
嫌と言いながらもその声は、期待と快楽で甘く滴るようであった。
しかし、赤ん坊であるまいし、このまま、乳首に吸いついている、一夏ではない。
舌先を這わせて、砂丘を下るかのように、体を滑らせて、千冬の中心へと下がっていく。
「い、一夏ぁ!!だ、だめ!!」
気恥ずかしさから、恥部を両手で隠そうとする千冬であったが、一夏は優しくその手を振りほどいた。
恥ずかしいとは言っても千冬も覚悟は決めていた。強い抵抗も無く引きさがってしまう。
眼前に広がるのは、千冬の中心部。
すでにしっとりと濡れているのは、一夏に全てを許した証しだった。
(千冬姉もこんなにも俺を求めている・・・)
一夏は、少し安心すると、大陰唇を開き、美しい貝の中身に息を吹きかけた。
生暖かい息をかけられた千冬は、「やんっ!!」と思わず声を上げる。
両手を一夏の頭に当てると「じらさないで・・・」と、言わんばかりに股間に引き寄せた。
舌の穴からは、ダラダラと愛液が垂れていた。なるほどこんな状態でじらされたら、いくら処女でも堪らない。
これ以上焦らしは、体に毒とばかりに吸いついた。
「ああんっ!!」
堪らず、千冬が悶える。
その声に興奮した一夏は、さらに激しく吸いついた。
舌先で穴をなめ広げ、時に激しく吸いついた。
そして、今まであまり刺激された事のない敏感なクリトリスを傷つけぬように包皮の上からこねくり回す。
その動きに合わせて千冬が切なそうな声で喘ぐ。
「あんっ!!ああんっ!!やぁぁあん、い、一夏。そんなに激し・・・く・・・・」
「な、中を吸い出さないでっ!!・・・・だ、だめぇー!!」
「だ、だめ、だめ!!そ、そこをそんなに、こすらないでぇーーーっ!!!」
喘ぎ声が大きくなり、絶頂が近い事を知った一夏は、両手を使って、穴とクリトリスをなお激しく責め立てた。
コップに注ぎ続けた水がやがて溢れだすように、体の敏感な部分を攻め立てられて得られた快楽も爆発的溢れだす。
今までこれほどの快楽を味わったことのない千冬にとって、あり得ないほどの絶頂が襲ってきた。
「や、やんっ!!あん、あああんっ・・・・・・やぁあああんっ!!」
「だめ、だめ、だめーーーーっ!!わ、私、も、もうだめ!!」
「い、一夏!!、一夏ぁーーーっ!!!・・・」
「ああああぁぁぁぁぁぁぁーっ!!!」
激しい声を上げてビクビクと体をゆすりながら絶頂を迎えた千冬の秘所からは、激しくしぶきが上がる
一夏は、絶頂を迎えている最中の千冬の体から容赦なく愛液を絞り出すかのように指先をブラインドさせた。
ぷしゃあああああああああーーーーっ!!
「・・・・あ・・・・・あう・・・・・ああっ・・・・」
「わ、・・・・わたし・・・・・?あんっ」
新品同然のその体では潮吹きなど経験することなど起こりえず、また、知識すらなかった千冬は、
絶頂を迎えた後のまどろみのなかで、自分の体に何が起こったのかわからないまま、痙攣を起こしていた。
そんな千冬のボロボロの姿に一夏は、達成感と千冬の身も心も支配した実感に酔っていた。
そのうちに千冬の意識が戻りかけたその時、一夏は、下着を脱ぎ棄て、千冬の中心に性器をあてがった。
千冬は、その感触に引き戻されるように、意識が覚醒した。
涙がにじむその瞳で熱く一夏を見つめた。
「行くよ。千冬姉・・・」
「うん。・・・うん、来て一夏・・・・」
「私をお前のものにして・・・・・」
それだけ聞くと、一夏は、トロトロにほぐれた処女口に性器をねじ込んだ。
「ああああああああああーーーーーーっ!!!」
激しく千冬が鳴いた。
千冬は、痛みで声を上げるような女ではない。
一番愛する男に自分がこれまで大切にとっておいた、一番大切なものをささげる喜びが声になって出たのだ。
幼いころから傍にいた。
寂しい時も
つらい時も
愛していたからこそ、強く。しっかりと一夏を支えてきた。
その思い出が走馬灯のように一瞬に頭をよぎった。
だが、一夏は、そんな千冬を感傷に浸る間もなく競走馬のように攻め立てるのだった。
千冬の体の快楽に完全に溺れていたのだ。
トロトロにとろけた蜜壺は、焼けるように暖かく、一夏は片足を湯釜に入れているかのようだった。
ダラダラとだらしなく溢れだす愛液とかみしめた唇から溢れだした滴。
こぼれおちる歓喜の涙。
その姿にも興奮せざるを得なかった。
(あ、あの千冬姉が、俺の、俺のものでこんなにだらしなく、いやらしく乱れるなんて!!)
(そ、それに、なんて気持ちいいんだ。)
鍛え上げられた体は、一夏の肉棒を咥えこんで離さない力を秘めていた。
優秀な遺伝子を運んできたこの雄の精液を決して逃さない野生の本能であろうか?
受け入れる準備が出来上がった千冬の体は、むしろ、催促するかのように肉ヒダが絡みつき、
ドロドロの愛液は、より激しく一夏が動けるように手助けをした。
より強い快感がより沢山の精液を放出させるからだ。
その術中にはまった一夏の体は、止まる事を知らずに千冬の体を犯した。
激しくぶつかり合う肉体。パンパンと激しい音を上げて千冬を襲う一夏の肉棒。
まるで縛り付けられて身動きの取れないかのように抵抗する事すら出来ずに自由に肉体を蹂躙される。
その事が快感だった。
今、完全にその体は、一夏のものだった。快楽とその喜びが千冬の心を高ぶらせ甘ったれた声を上げさせた。
「ああん、やあぁんっ!!」
「い、一夏ぁっ!!もっと、もっとぉーーー!!」
千冬が自制心も無く、おねだりしてくるその姿に興奮しない男がいるものか。
あらぶる一夏は、千冬の願いをかなえるようにより激しく千冬を貫く。
しかし、それもやがて限界が来るだろう。
どちらもが絶頂が近付いてきていた。
先に鳴いたのは、やはり千冬だった。
「一夏、一夏ぁっ!!!、私、私ぃ・・・・・!!」
「千冬姉・・・・おれも・・・・もうすぐだか・・・ら・・・」
「あああんっ!!そ、そんなぁー!!わたし・・・・・・」
「千冬姉!!千冬姉!!」
「やああんっ!!・・・一夏、一夏、キスして!!キスしてぇ!!」
我慢できなくなり甘えた声でおねだりする千冬に催促された一夏が唇を奪う。
「ああっ、一夏!!好きっ!!ずっと、ずっと・・・・ずっと愛してたの!!!」
「俺も、俺も、千冬姉の事、千冬姉の事・・・・!!ずっと、・・・ずっと、これからも愛してるよ!!」
「ああんっ!!もっと、もっと言ってぇ!!」
「好きだよ、千冬姉!愛してる!!」
お互いが合いの言葉を投げかけ合い、激しく高め合っていく。
一夏の精巣は、千冬に種付けをするために精液を押し出そうとし、千冬の支給口は、その精子をすべて受け入れようと大きく口を開けた
「ああっ!一夏、一夏・・・ダメダメダメ・・・・!!!!」
「お、俺も・・・うっ!!!」
「あああああああああああああーーーーーーーーーっ!!!」
激しく絡み合うからだが激しく痙攣し合い、伸びきったかと思うと空気の抜けた風船のように崩れていった。
だらしなく千冬の体に崩れ落ちた一夏からは、その小さな膣では、収まりきれないほどの大量の精液を吹き出したので、ゴボゴボと、
垂れさがっていた・・・・
一夏と千冬の体を激しい疲労と虚脱感が襲っていたが、それでも二人は、お互いを求め合い、唇を重ねて抱きしめ合っていた。
「一夏!!服を着替えるだけにいつまでかかっているんだ!!」
もう、旅館に戻る時間になっていた。千冬は、しばしの休憩の後に体力が回復し、シャワーを済ませると素早く服を着替えて支度を終えていた。
さすがの回復力である。
一夏は、そんな千冬の責任をこれから背負うのかと思うと、怖いような嬉しいような気がして、クスクスと笑った。
「おい!一夏!!笑ってないで、さっさと服を着ろ!!」
「・・・・千冬姉・・・・これからも、時々、俺の千冬姉に戻ってくれる?」
怒られた一夏が真剣な返しをしてきたので、千冬は、ニッコリ笑って一夏の頬を両手で掬うと、優しくキスをした。
「当たり前だ!お前が逃げ出すくらいに絞りとってやるから、覚悟しろよ」
「それに私の仲にあれだけ出したんだ!子供だって出来たかも知れんぞ?責任とれよな!!」
ベッドの中では、お姫様のような声を上げて、喘いでいた女性と同一人物とは、思えない強気な千冬の姿に
少し安心した一夏は、調子に乗って
「可愛いのは、ベッドの中だけか・・・」と、お約束の台詞を出すと千冬のゲンコツが飛んできた。
「可愛いのは、お前の前でだけだ!!バカ者!!」
その顔は、嬉しそうにニッコリと笑っていた・・・・ おしまい。