指がクロッチの側面へ伸びゆっくりとずらすと、薄布に守られていた秘部が露わとなる
パンツの上から触れていたぷっくりと膨らんだ陰唇
その奥では淡く色づいた肉唇が愛液にまみれ、淫靡な光沢を放っていた
外気に触れたそこは、突然の温度変化にびっくりしたようにヒクヒクと蠢く
蒸せかえるような汗と愛液の匂いに混ざり、かすかな尿の匂いが一夏の鼻腔をくすぐる
「…っ!」
千冬は小さい悲鳴をあげた後、羞恥に耐えるように両腕で顔を隠したため、その表情を伺うことは出来ない
さらにパンツをずらすと、綺麗に手入れされた陰毛が姿を現した
ISスーツの構造上、やはりこういった手入れが必要なのであろう
髪の毛と同じ黒色で、恥丘のやや上部に慎ましく茂るそれを優しく撫でる
千冬はその行為にどうしようもないもどかしさと疼きを覚え身悶えする
腰をよじり脚を閉じようとするが、内腿は一夏の顔に当たるばかりで、一夏もそこから動こうとしない
肌が軽く沈むくらいまで手の平を押し付けられると、膀胱のさらに向こう、子宮にまで一夏の愛情が伝わってくる
恥毛に手を触れられているだけなのに子宮は熱をもち、千冬の膣内をさらに濡らした
と、今までパンツをずらしていただけの左手の親指が、唐突に性器に触れた
「くあぁあぁぁ!?」
なだらかな曲線のスリットを下から撫で上げ、包皮に覆われた陰核を弾く
わずか一度、それだけの動作で千冬は軽い絶頂に達した
ピュッピュッと肉穴から愛液が漏れる
「はぁ…は、はぁ…ぅ…はぁ…」
上擦った声とともに呼吸が不規則に漏れ、頭の中で火花が何度も散った
快感の波が一向に引かぬ中、顔を隠している腕を少し上げて一夏の方を覗き見る
視線に気付いた一夏は、人懐っこい笑顔で見つめ返した
「脚持ち上げるね。痛かったら言ってくれ」
いつの間にか膝裏に差し込まれた手が千冬の上半身へと脚を向かわせる
柔軟な体は簡単に二つ折りになり、浮いた腰元を支えるように一夏がその身を落ち着かせる
足裏を天井に向け、大きく股を開いたその姿勢では、女性器だけでなくその下のアナルまではっきりと見えてしまう
「このポーズ、まんぐり返しって言うんだって」
年相応といった感じで僅かに黒ずむ菊門は、その上にある乙女のような秘部から流れ落ちた愛液で濡れそぼっており、見た者の劣情を駆り立てる
「やめろ…そんなところ、見るなぁ…」
両腕で顔を隠しながら懇願する千冬
もはや性行為自体はなかば受け入れてしまっているものの、恥じらいが無くなった訳ではない
もし腕をどければ自分の秘部が目の前にある
開脚とともにわずかに開かれた肉唇の奥、女として最も秘めやかな箇所
それを息がかかる程の距離で観察されるのは羞恥の極みだった
なんの予告も無しに、一夏は舌を女性器に這わせた
「ひぅう!?」
千冬が身をよじり、乳房が大きく揺れる
暴れる脚を押さえつけ、再び舌をあてがい、今度は肉唇をかき分け膣内まで侵入する
「んむ、ぢゅるる、じゅぶっ、じゅぶっ」
雌汁で満ちた膣壁をなぞり、はしたない音を立ててこそぎ出すように啜る
「ひぅ、あ、あっ、な、んだ…これは…あぁ!」
自分以外の人間に体の内側を擦られ、柔らかいものが縦横無尽に蠢く感覚
恐怖と快感が激しくせめぎ合い、千冬の脳を苛む
一夏は舐めとった雌汁を口に含み、舌に載せて包皮へ塗りたくる
陰唇の会わせ目にあたる所を舌先でほじくり返し、中に潜んでいた勃起したクリトリスを露出させた
一夏はそれを舌先で弾き、上唇を当て左右にこすりつける
自身も数えるほどしか触れたことのないあらゆる場所を、一夏の舌が隅々まで舐める
尿道口を舐められるその行為ですらも、千冬の脳は至高の快感として享受していく
やがて残酷なまでの快楽が背中を駆け上がり、千冬を絶頂へと追いやった
「ああ、あ、あ、あ…あ、っ、〜〜〜!」
嬌声を押し殺すように歯を食いしばり、細顎を仰け反らせる
お尻がキュッとすぼまり、全身が強張る
次の瞬間、頭の中が真っ白になり、女性器を中心に快感が拡散していく
抗えぬ筋肉の弛緩に体中の力が抜け、膣や太ももが痙攣した
絶頂後、激しい脱力感に襲われ、顔を覆っていた腕を左右に投げ出してしまう
その顔は涙と鼻水、汗と唾液でぐちゃぐちゃになっており、初めての本気の絶頂の余韻にとろけきっていた
「千冬姉…」
持ち上げていた脚を下ろし、四つん這いになって顔を近づける
「は…ぁ、い、ひか…」
開きっぱなしの口から唾液を垂れ流したまま、呂律の回っていない言葉が発せられる
「きれいにしてあげるから」
「え? あ…んん…」
一夏は唇に吸い付き、口内の唾液を全て飲み干した
そして顔を濡らすありとあらゆる液体を丹念に舐めとっていく
千冬の顔を舐め終えた一夏は、千冬の強張る両脚をグイと開く
「千冬姉、いくよ…」
千冬の側面に手を着いて、体を傾ける
「な、に…?」
パンツをずらされ、愛液を垂らす千冬の秘部に、何かが当たった
寝そべった状態で視線を落とす
いつの間に脱いだのだろうか、一夏は下半身に何も履いていなかった
薄明かりの中、一夏の両脚の結合部に太く長いものが見える
それの先端は千冬の陰唇に触れており、時おりビクンと跳ねていた
子どもの頃に見たのとまるで違う…
幼少期の一夏を世話する際に目に入ったものは、せいぜい人差し指程度の大きさしか無かったのに…ふとそんな事を思い出していた時、秘部の入り口を押し広げられる感覚に襲われる
「んぐぅ!?」
見ればその当時の何倍にも膨張した肉棒が、今まさに千冬の純潔を奪わんとその膣内へ侵入を始めていた
ゆっくりと、肉棒が膣内へ沈んでいく
大陰唇を裂き小陰唇のさらに奥へ
今なお溢れる愛液を潤滑油に、亀頭がすっぽりと包まれた
それ以上の侵入を拒むように処女膜が触れていた
「ぐっ…い…ぎぃ…!」
千冬は布団の隅を握りしめ、その抉るような異物感に耐えていた
恥も外聞もなくボロボロと涙を零し、歯を食いしばる
「く…千冬姉、少し力を抜いてくれ…!」
亀頭から先を食いちぎられそうな圧迫感に、思わず顔が歪み脂汗が吹き出る
「はぐ、む、むりだ! そんなの、入らないぃ!」
下腹部からくる、酔いも醒める程の凄まじい痛みに筋肉が緊張し、呼吸をするのでさえ辛い
「くう、千冬姉、んん…」
「ああ、あ、んむ…!」
下半身の緊張は保ったまま、一夏はキスをする
優しく、優しく
助けを求めるようにすがりついてくる千冬の舌を、自身の口腔深くまで受け入れ包み込む
千冬の手が布団から離れ、わきの下から一夏の背中に回され、万力のような力を込めて一夏を抱きしめた
一夏の胸板に押しつけた乳房はいやらしく押し潰され、心臓の鼓動が聞こえるのではないかと思えるまで密着する
一夏は窮屈そうに唇を離し、耳へ熱い吐息を吹きかける
「ん、はぁん」
千冬の体から力が抜けるその一瞬を見逃さず、剛直を突き立てた
重力に任せて一気に腰を落とし、限界まで張り詰めた処女膜を貫く
その勢いのままに最奥の子宮口まで到達させる
「っ!? あああ゛あ゛あ゛ああ!」
破瓜のあまりの激痛に思わず絶叫する
未だかつて味わったことのない、内側から焼け付くような感覚
「かはっ…あ゛…あぁ!」
わずかに身じろぎしただけでも意識が飛びそうになるのを必死に堪え、一夏の背中に爪を立てながら抱き締める
「っ! うおお…!」
一夏も食い込む爪の痛みに耐えながら、極力動かないようにして千冬が落ち着くのを根気よく待った
千冬の荒い呼吸と、短い悲鳴だけが部屋に響いた
一分か二分かの時が経ち、千冬が落ち着きを取り戻し始める
「はぁ、はぁ……はぁ………一夏…」
「ん、落ち着いてきた?」
「ああ…」
相変わらず溢れる涙は止まらなかったが、その涙の意味は痛みでは無くなっていた
「う、動くのか?」
「ああ…そうだな」
「わ、わかった。ゆっくり頼む」
頷き、慎重に腰を引く
ギュウギュウに締めてくる肉ひだがカリ首を刺激した
熱く柔らかな膣内を激しく突き立てたい衝動に駆られながら、入り口付近まで引き抜いた肉棒を再び埋め込んでいく
「んん、あ、ふぁぁ…」
苦痛とは違うゾワゾワとした快感が生まれ、千冬は艶やかな声を漏らした
ゆっくりと肉棒が抽送を繰り返す
破られた処女膜からチクリと痛みが走るが、他の圧倒的快感がそれをかき消した
「うぁ、千冬姉のなか温かくて、俺のを全部包んでくれてる…気持ちいい」
「あん、あ、一夏の…一番奥まで…ん」
段々と腰の動きが速くなっていき、千冬のあえぎ声の間隔も短くなる
「あ、あ、あ、ん…あ、あっ…」
一夏の肉棒が子宮口を小突くたびに甘い痺れが起き、嬌声が漏れる
それを聞いた一夏が再び同じ箇所を突く
繰り返し漏れる嬌声は、もはや自分ではどうすることもできない
「ん、はむ、ちゅううう」
「んぁ、ま、まて一夏、今は、あ、ん、あぁ!」
リズミカルな抽送に合わせてたぷたぷと揺れる胸にむしゃぶりつく
口をすぼめて吸い、乳首を甘噛みする
「ひぅ! ああ…すごい、これ…ぁ!」
一夏が乳首を弄る度に膣肉がキュッと締まり肉ひだの一枚一枚が絡み付く
それは肉棒全体を刺激し、絶頂へと促していく
「うあ、千冬姉、俺、もうイく…イキそうだ…」
「んん、ああ…いいぞ、大丈夫だ…そのままイってくれ」
切なげな表情を浮かべながら、腰の動きをより一層速める
膣内が捲れそうな程に引き抜き、子宮を押しつぶす勢いで埋め込む
全身を快感に支配された千冬も徐々に昂ぶりつつあった
「あっ、イく! 千冬姉、イく…!」
「わ、わたしも、あ…あああ!」
一夏の腰に両脚を巻きつけ、有らん限りの力で引き寄せる
ぽっかりと口を開けた子宮口に密着した亀頭が大きく膨らんだ直後、凄まじい勢いで精液が放たれた
瞬く間に子宮を満たし、入りきらなかった精液が膣肉を汚す
「イくううううう!」
同時に絶頂した千冬は顎がはずれそうな程に口を開け、弓なりに仰け反った
乳房が激しく踊り、パッと汗を散らす
膣内がポンプのように収縮し、最後の一滴まで搾り取ろうと貪欲に蠢く
「お、あぁぁ…」
一夏は気の抜けた声を上げながら、腰を震わせる
蠢く膣内に精液を放つ度に、支配欲が満たされていく
長い射精が終わり、一夏は肉棒を引き抜いた
練乳のように濃い精液が、ゴボリと音を立てて逆流してくる
乳白色の精液の中に、純潔を失った証である血液の赤いラインがあった
「ぁ…あぁ、だ…め…」
肩で息をする千冬がうわごとのように呟いた直後、股から黄色い液体が零れた
わずかな放物線を描いて飛んだそれは、がに股に開きっぱなしで閉じる力もない両脚の中心に落ちていく
「あぁ…とまれ……とまれぇ…」
必死に力を入れてみるものの、一度出始めた小水は止まらない
一夏は一瞬だけ驚きの表情を浮かべたが、すぐに千冬の枕元に這いより、子をあやすように頭を優しく撫でた
「千冬姉、我慢しなくていいよ」
「うっ、ぐす…いちかぁ」
千冬は子どものように泣きじゃくる
やがて水溜まりができるほどの放尿を終えた千冬は、自分の痴態に耐えきれなくなったか、そのまま気を失った
……
…
……
…
千冬が目を覚ますと、そこは自室のベッドの上だった
昨日の晩気を失ったあと、一夏がここまで運んでくれたようだ
ご丁寧に寝間着まで着せてある
筋肉痛なのか、上半身を起こそうとするが体のいたるところが痛んだ
扉が開き、トレイを持った一夏が部屋に入ってきた
「おはよう千冬姉。体は大丈夫?」
「ああ、多少の筋肉痛ぐらいだ」
「そっか、良かった」
「私よりお前だ一夏。背中を見せてみろ」
そう言って強引に後ろを向かせ、Tシャツを捲る
そこには昨晩千冬が突き立てた痛々しい傷跡が残っていた
その傷にそっと指を当ててみる
「つっ!」
「すまん、痛かっただろう…」
「いや、これぐらい平気だよ」
「しかしこれは痕が残ってしまうな…」
「はは、その時は千冬姉に責任をとってもらうさ。俺がキズモノになったことに対してのね」
こちらを振り向きながら、嘘とも本気とも取れない声色で一夏が言う
その発言にきょとんとした顔になった千冬だったが、次の瞬間にはふっと笑いがこぼれた
「馬鹿者が。そう言うセリフは女が男に言うものだ」
「じゃあ今ここで千冬姉に言ってもらいたいなー、なんて」
「ふふ、ならば私にそう言わせるだけの男になってみせろ」
「それってつまり、もっと辱めろってこと?」
「違う」
千冬のげんこつが一夏の頭を直撃する
「じょ、冗談だって」
「まったくお前というやつは…」
「それよりさ、お腹すいてるだろうと思って朝ご飯持ってきたんだ」
そう言われてベッド脇のテーブルに目をやると、先ほど持ってきたトレイに和食が並んでいた
味噌汁や焼き魚の匂いが食欲をそそる
「そうか、冷めてしまってはもったいないからな、頂くとしよう」
「わかった。じゃあほら、あ〜ん」
一夏は白米を箸にとり、千冬の口元へ近付ける
「む…あ、あーん」
少し照れながら口を開ける千冬
二人はその日も一日中、怠惰で愛情に満ちた生活を送るのだが、それはまた別のお話
おしまい