「目が覚めたか?関羽。」  
関羽が目を開けた時、そこは知らない部屋だった。  
ぼんやりした視界に、覚えのある顔。  
どうやらここはあの、始めに連れて来られて拘束され、屈辱を受けた  
コンクリートの駐車場ではないらしい。  
柔らかいベッドの上。…誰かの部屋。エアコンが少々きつく、寒いくらいだ。  
となりに寝ている男の体温が心地よい。…男?!  
「…曹操!!」  
跳ね起きようとして、もがいた。肩に痛みがある。  
腕が後ろに縛られていて、動きにくい。  
金属音と、掌に当たる感触で何であるかわかる。緩みはあるが、頑丈な鎖だ。  
「悪いが、腕はまだ解いてやれん。うちの部下は心配症でな。」  
ニヤリと笑う曹操から後ずさる。  
 
不自由さをこらえて起き上がり、ベッドから降りる。縛られた上、  
男と半裸でベッドの中、というシチュエーションから逃げたくなったのも  
もちろんだが、それより切実な理由もあった。  
「その格好で、どこに逃げるつもりだ?」  
「…逃げるつもりはない。」  
憮然として答える。  
「では何処へ?」  
「…レ。」  
「何?」  
「トイレだ。馬鹿!」  
相変わらずニヤニヤ笑いつつも、曹操は、あっさりと関羽が一人で部屋から出て行くのを了承した。  
 
 
廊下を歩き、内開きのドアを肩で押し開けて…関羽は途方にくれた。  
 
 
10分程待ってから、曹操は関羽の後を追った。  
ドアの前にぺたりと座り込んで、彼女は震えている。  
困っているのはわかっているが、とりあえず声をかけた。  
「どうした?」  
「曹操…これ、解いて…。」  
涙目。我ながら性格が悪いと思いつつきく。  
「鍵は部下が持ってるんだよ。どうしたんだ?」  
「…この手では、下着がどうしても下ろせない...。」  
頑張ってたんだな。噴出しそうになったのをなんとか堪えた。  
「パンツ下ろすぐらい、いくらでも手伝うぞ?」  
「絶対やだ!!解いて…早く…我慢できない。」  
ベッドで聞きたい言葉だなと思いながら、神妙な表情をつくる。  
「解いてやっても逃げないか?」  
「逃げないって言ってるだろっ」  
「俺が許可するまで大人しくできるか?」  
「するから!」  
「俺のいうこと聞くな?」  
「何でもいう事きくから!」  
 
真っ赤になって、目に涙を溜め、必死になっている関羽の表情を、もう少し楽しみたくも  
あったが、拘束を解いてやる事にした。  
鎖の連結部に気合を込めて手刀を入れると、関羽を困らせていた  
悪い鎖ははじけて、床に落ちた。  
 
用を済ませて関羽が戻ってきた。  
ベッドの中で寝そべっている曹操を見て、立ちすくむ。  
武将の約束は絶対だ。  
逃げない、暴れない、命令に従う。  
これを約束させたのだから、今すぐここに横になって足を開けと命令されても  
従うしかない。ベッドの中から手招きすると、嫌々ながらも近づいてくる。  
下から手を伸ばし、長い髪を掴まえてキスをする。  
「さっき、何でもいう事をきくっていったな?」  
「…ああ、言った。」  
実に嫌そうに関羽が答える。  
「じゃあ、背中流してくれないか?」  
「は…?」  
「そろそろ風呂入りたいって思ってたんだが。しかしお前をここに一人で置いておくのは不安だ。」  
ベッドから降りて、立ち上がった。  
バスタオルだの着替えだのを引っ張り出す。  
「お前もそれ、着替えろ。とりあえず俺のシャツ着るか?」  
「あ...うん。」  
彼女はまだ、ぼろぼろの制服のままだった。  
ほとんど胸丸出しだが、関羽は何故かいつも胸に対して羞恥心がない。  
 
約束は約束だからと、割りに平然と関羽はバスルームに入ってきた。  
残骸状態の制服は着たままだ。  
妙に真面目な顔をして曹操の体を泡まみれにしていく。  
 
彼女が体を動かすたびに、胸が、上下に弾むように揺れているのがちらちらとする。  
これは、すごく泡姫状態なんでは...。気がつくと下半身がやばくなってきたが隠し様がない。  
スポンジが腕、胸、腹、ときて、関羽の手が止まった。  
「これは、どうしたらいい...?」  
関羽がいう、これ、は勃ちあがり固くなっている。  
思わず、彼女の顔を覗き込んだ。  
「...わからない?」  
「わからない...。」  
素で困惑しているようだ。いたずら心がわいた。  
「手で握って洗って欲しい。」  
「こう?」  
「うわ!」  
そんな事できない!と恥らう姿を予想してたのが、意外にもあっさり握りこまれた。  
不覚にも声が出た。  
「痛かったのか?」  
手を離そうとするのを押しとどめる。  
「...いや、気持ちいい...。続けて。」  
「本当に痛くないか?」  
「痛くない。もっと強く握ってもいい、それでこう。いいっていうまで続けてくれ。」  
関羽は、真剣な表情で指示された通りに手を動かす。  
 
濡れた音が規則的に続く。  
 
顔をずっと眺めていたい、と思ったが、高まっていく快感で目を開けている事が  
次第に難しくなる。  
もっと早く、と擦れた声でいう。その通りに手が動く。  
「も...いい。」  
やっと声を振り絞った次の瞬間、イってしまった。  
 
目を開けると、びっくりして固まっている関羽が見えた。  
乳房にかけられた精液が、たれて流れている。  
手を伸ばし、それを泡と混ぜて胸一面に塗りたくってやった。  
「くすぐったい。」  
笑って身をすくめ、逃げようとするのを立ち上がって抱き寄せた。  
感謝を込めて口づけをする。  
「気持ち良かった。」  
そしてさっきより深く口づけをした。  
 
乳房を手の平で包み込み、すくい上げるように揉む。泡で滑り、こぼれ落ちる。  
吸い付くようで、柔らかな、重い感触。  
「ずっとこうしたかった。お前が欲しかったんだ。」  
耳元で囁き、固く尖った乳首を指の腹でいじると、関羽の体が震えた。  
「私の事が好き...?」  
「好きだ。どうしても欲しかった。」  
「でも、私...玄徳の事が...。」  
手を下に下ろし、下着の中、脚の間に腕を滑り込ませる。  
「...あっ...」  
手の進入を防ごうと彼女が足に力を入れたので、あそこに腕を押し付ける形になった。  
ゆっくりと前後に腕を滑らせる。体が跳ね上がった。  
動きを続けると関羽の表情が変わった。  
これは結構感じるらしい。逃げるどころか、離すまいとするように腕を締め付けてくる。  
「これが、気持ち良いのか?」  
目を閉じたまま、こくこくと頷く。  
「ん...んっ」  
動きを早くして、繰返すと短い声があがり始める。  
 
腕を抜き、さらに下着を膝下まで下ろす。  
「やっ...まだ..。」  
「触っているうちに又、勃ってきた...。」  
目を開いて彼女の目がそれを追い、  
次に何をしようとしているのか察して、おびえた表情になる。  
「駄目。これ以上は...曹操...。」  
 
強引に彼女の膝裏をとり、脚を抱え上げた。  
「あっ」  
驚いて声をあげる。  
柔らかい体だった。多少無理な姿勢でもできそうだった。  
壁を背にさらに大きく脚を開かせる。  
「い、嫌...。」  
下着は脱げ落ちたが、剥き出しにされた秘所を彼女はまだ手で隠している。  
「手を、どけてくれ。」  
しばらくためらっていたが、震えながらも彼女の手はそこから引かれた。  
桜色の秘肉があらわになった。  
今まで抱いたどんな女よりも綺麗な色だ。  
見られている事を意識して彼女は涙目で顔をそむける。  
「曹操...優しくして...わ、私、初めて...。」  
「わかった。」  
 
桜色の中心に自分のものを押し当てる。  
狭い場所を押し広げるように、進入させた。  
「いっ...痛った...!」  
関羽の背が反り返った。駄目だ、ゆっくりやらないと...。  
自制心を駆使して、できるだけ時間をかけて進める。  
根元まで埋め込み動きを止めた。  
彼女の唇から深い吐息が漏れた。  
 
目を開けて、繋がった部分を眺めて関羽が呟く。  
「信じ、られない...全部...入ってる...。」  
少し動かしてみせる。  
「あ...あ...。」  
彼女の再び目が閉じられ、代わりに、両手が曹操の脇腹にそえられる。  
さらに腰引き、突く。  
「あ...ぅっ」  
さっきと同じ、感じている表情。  
膣壁に強く締め付けられる。  
痺れるような快感が突き抜けた。  
「すげ...いい...!」  
手でしてもらった時も良かったが、これはそれの数倍良かった。  
優しく、優しく、と思いながらも快感で腰が勝手に動く。抽挿が速度と強さを増していく。  
「...あっ...ぁ!ぁっ...あ!」  
彼女の中に濡れた自分のものが出入りしている。それを見ると興奮がかきたてられた。  
中の熱さが、絡みつくような締め付けが、彼女の体の奥に打ち込むたび強くなる。  
「あっ!...あぁあ!...やぁっ!」  
彼女の声が、悲鳴まじりになっていく。それがわかってもどうしようもなかった。  
 
寸前で抜き、彼女の腹に押し当てて出した。  
続けて2回目だが、結構な量だった。  
息を整え、さらに一息ついて、脚を下ろしてやる。彼女の胸と腹と精液まみれにしたな、と考えつつ、  
手を離すと、ずるずると関羽の体は壁に沿ってずり下がり、くたりと床に座りこんだ。  
 
「悪い。きつかったか?」  
「足が...足に力が入らない...。」  
掠れた泣き声で関羽が答える。  
 
彼女と、自分の体をシャワーで流す。  
水に濡れた関羽は素晴らしく綺麗だった。  
「...立てないから、ベッドに連れていって。」  
「次はベッドでするか?」  
じろりと睨まれる。  
つねられるか、殴られるのか?と思ったが、首に腕がまわりすがりつかれた。  
「少し、休んでから...その後なら。」  
 
糸冬。  
 

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