超大手芸能プロ、バニーズ事務所
男性グループのアイドルをメインに売り出し、テレビ界に多大なる影響力を持つ屈指の団体である。
ここまでだとそれだけで終わるが、逆に言えば不都合な事のもみ消しなども万全で圧力をかけずともテレビ業界がバニーズにとって不利益な報道を自主的に自粛するぐらいだ。
警察沙汰にまでなった事件もうまく女子アナに責任転換する報道に成功した。
創始者兼代表のバニー喜多川(♂)、その姉マリー喜多川は芸能プロ、すなわちアイドル本人でもないのに長者番付にも入り名前は有名である。
バニーズ事務所所属の新人売れっ子グループCOMPASS(コンパス)のメンバーの中に井出高校柔道部の東菊千代も含まれている。
お笑いタレントではなくアイドルのため皮村とはビジュアルが対極に位置する美形達の宝庫でもあり、恋愛事情も皮村とは対極だ。
コンパスメンバー西蓮涼は人生史上初の失恋に深く傷心していた、時を同じくして最近コンパスの仕事がそんなに盛んではないため2重の苦境にあった。
(これは一時的にマスコミ露出を避けてより一層人気を高める事務所の作戦なのだが…)
「ユーたちは一発屋ではなく必ずもっとず売れる!アイドルではなく国民的タレントになれる素質があるの!長期的に考えて今一度基礎を磨きなおすためにレッスンに励むのよ!!」
バニー喜多川をはじめ関係者にはそう言い聞かせられている、適量な仕事をこなしつつレッスンに励んでいた。
おかげで多忙だった頃の倒れそうな疲労もすっかり回復し、東も高校へ通う時間も多くある、
事務所の戦略は見事にあたりコンパスの人気は巷ではうなぎ昇りであり、ファンならずとも待望状態で業界は彼らの限られた出演枠を取り合っていた。
東京都内のレッスン所に通うの再度通うコンパスメンバー、各々家が遠かったりする場合がレッスン所に比較的近い場所にあるので宿泊所が設けられている。
家が遠いレッスン後のバニーズジュニア(練習生)を始め、売れっ子が忙殺される中スタジオが多い都心に通うには非常にうってつけであり、またスキャンダル防止の目的もあった。
そしてバニー喜多川の性癖を満たす役割も……
今日はあの東も宿泊している。
「うふふふ、ユーだけはまだノータッチだったわね。うっかりしていたわね。」と怪しい男はほくそえむ。
売れっ子メンバーの一人である東はジュニアとはランクが異なり特別待遇の個室で睡眠を摂っている。
合鍵を使い忍び込んだ男は熟睡している東の布団に潜りこむ。
「ユー!気持ちよくしてあげる。」
ガサゴソと布団の中で脱がされる東。
「うん、う〜ん」
ちゅぱちゅぱ レロレロ
若男色愛好者バニーのてによって東に尺八が施される
ここでほとんど人間は何事かと起きるのだが、過去にこれを拒んだ者は売り出しメンバーの選考から外されたりと冷遇されてきた事実があり
ジュニアは泣く泣く耐えていたのだ。基本的に売り出される前の立場の弱いジュニアにしか手を出さないがバニーは不覚にも東には手をつけていない
ため前々から狙っていた。
「この世界で生きていたければ、売れていたいのならば黙ってされるままにすればいーのよ」と常にバニーは思っていた。
だが今まで東に手をつけないのは事情があった、同じ匂いを感じるのだ。それだけならむしろ歓迎なのだが、なんというか嫌な予感というか
なにかを感じていた。しかし東も非常にいい男だと勘を振り切って今回の行動に打って出た
次第に膨張していく東のシンボル
「ああ、うぅん」東は目を覚ました
ここでジュニアなら将来のために起きないふりをするのだが東は思い切り起きてしまった
「なっ!なにを!!?」
「しーっ黙っていれば気持ちいいのよ!素直にしていなさい!」
しかし醜い男を見た東のシンボルは逆東MAXで萎えていく
「萎えるなんて不愉快だわ!!ユーはボクと同じ匂いがする、ボクも同じ立場だったらそうなるわ!!でもユーはボクのプライドに火をつけたのよ!!」
「うふふ確かにボクの見た目じゃ萎えちゃうね、だけど本能に訴えたらどう!!」
怪しげに笑うと懐から取り出したローションを指に塗って東の肛門をマッサージし始めた
「やめて、お願い、やめ、ふお!!」懇願する東に異変が!?
「ユー!!同士とはいえボクはユーより年の分上手よ!!」バニーの指は止まらない。
肛門に指を突っ込まれかき回される東は徐々に感じてきている。
「ふおおお〜おお〜」
流石はその道の強者バニー喜多川である、視覚効果がないなら内部より野生を引き出すのだ!
「ふふふユー、気持ちいいでしょ、ユーもここは初めてなようだし、素直になるのよ。」
東MAXゲージが次第に上昇する、経験がないだけに抵抗する術を持たない!
ぶっちん!!!どかーーーーん!!!
東MAXはついに最高潮を迎えた、バニーの指によって潜在しているモノを引き出されたショックでMAXを超えて爆発暴走状態といえる
上着を脱がそうとするバニーに対し東は自ら一瞬で脱衣しバニー喜多川に襲いかかった!!
「フォオオオオオオオオーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!」
「やっと目覚めたね。あっ!コラ落ち着きなさい!!これからじっくり、あぅん!!」
「フォーーーーーーーーーーー!!!」
しかし通じない一方的に組み伏せられるバニー
「駄目!駄目よユー!!攻めるのはボク!ボクなの!!」
と喚きつつハイテンション、ハイスピードで東に侵食されるバニーは抵抗しながら悶える
言葉とは裏腹にバニーの肛門はすっかり準備OKだ!そしてバニーに東のシンボルが迫る!!
「やめ、やめるのよ!!駄目!!ボクはSなの!!」
もはや東に言葉は通じない
「ああーーー」しっかりと突っ込まれたバニー、東をくわえ込むバニーの排泄穴!!
「フオッ!フオッ!フオッ!フォーー!!」
パンッパンッパンッパンッ パンッパンッパンッパンッ パンッパンッパンッパンッ
「駄目ぇー!駄目ぇー いい!ああ!もっとよ!こんなに気持ちいいなんてボクはもう駄目ぇー!!!」
口から吐く『駄目』の意味がかわってくる。
「ああー!!!いくよ!!ボクいくよ!!あああああーーーーーーーーーーーー………!!!!!」
バニー喜多川は激しく昇天した。
明け方東の部屋を出て行くバニーの顔は赤く満足気であった。
「あんなに攻められてあんなに壊れそうに感じたのは初めて、駄目よ!駄目!駄目!駄目なの!!このままではボクが東の虜になってしまう。危険!非常に危険!!
でもなんて気持ちいーの!初めて、あれは麻薬みたい!ハマる今後、東は手を出さないことにするよ!!
ご褒美に東にはイッパイイッパイプッシュして売り出してあげなきゃ。ありがとう東!」
嫌な予感を実体験で理解できたバニーは酷使して痛い尻を抑えながら戻っていった。これで東の将来は安泰だ。
バニーズ事務所に人多しとはいえバニー喜多川を真正面から超えた唯一の男東菊千代、本人には暴走時の情事の記憶がないが確実にバニーに一目置かれた存在になった。
だがバニー喜多川の真の狙いは西蓮涼だったのだ!!
もろに好みでジュニア時代に手をつけたのだがすっかり惚れ込んでしまった、ジュニアでない今でも未練が残っている。
そこでコンパスの露出を抑えるメディア戦略を提唱し実行したのだが、じつは欲望を満たすための言い訳で結果も出ている、まさに一石二鳥なのである。
「もっともっと遊びたかったけど思いの外早く売れてしい忙しくなってしまったの、もっと遊んどくべきだった、もっとデビューを遅らせるべきだったと後悔してるの!
あの時はボクが一方的に可愛がるだけだったけど西蓮への未練を断ち切るため!最後の最後よ!!今度は西蓮とラストまでぶつかり稽古を慣行するね!!
そのための時間を設けたの!!西蓮、ユーを愉しみに待ってるね!!!」
ぞくぞく、ビクっ!
「どうしたの?風邪?」
ぶるりと震える西蓮に向かって同じくコンパスメンバーの南風原剛が尋ねる。
「いや、なぜか嫌な予感が……」
バニー喜多川がやる気満々でギラギラと毒牙を立てて待っているとは予想だにしない。
ジュニア時代、忍び込んできたバニーに対して寝たふりをして、尺八をされ肛門を舐められ乳首吸われるをバニーの不快な愛撫に耐えたのだ。
だから今の自分があると自負している。
「桃里ちゃん……はぁ〜」
と西蓮はため息を吐きながらつぶやく。
女に不自由したことのない西蓮涼であるが、物心つくまえからモテまくり勢いで遊んでいたので性欲の延長上で彼女を作っても素直な恋心というものを抱いたことがなかった。
最初は桃里に対しても田舎の別荘程度にしか考えておらず飽きたらいつも通り喰い捨てるつもりだったのだが、プライドが許さず意地になり本気になるがそれでも失恋してしまった。
皮村にとっては毎度の事であるが、西蓮人生初の真面目な失恋と挫折は大変答えた。いつもは別れる時に女にすがられていた自分が今度は未練タラタラにすがっている。
その分執念も強い。
「クリスマスコンサートを断られただけだし、次はアイドルビームなしに一人の男として真面目にアタックしよう、回りくどいけど東くんを通した知り合いからでもいいからはじめよう」
と密かに決心し少しずつ持ち直していた。
東には林田と桃里が付き合っているのを聞いていないので二人の交際の事は知らない。西蓮はそれなりに自分の価値も知っているし強気に出れる。仮に林田のことを知ったとしても本気になった西蓮は略奪愛をするだろうし、本気
であるのをアピールするには返ってうってつけだ。田舎の男子高校生など敵ではない!!
そうポジティブに思う事で傷心から自信へと繋がっていく。
「今度は本気中の本気だよ桃里ちゃん!これで最後だ!!その気なら遠距離恋愛で新幹線で通ったっていい!!」
恋の炎がメラメラと燃え上がる。
そして時を同じくしてバニー喜多川の恋?の炎も………。
今日は個人レッスンを遅くまで行い明日は地方で仕事だ。バスで長く寝られるといっても早朝から準備しなければいけない。
都心に部屋を借りているとはいえ仕事のため西蓮は宿泊所で一泊する。
「ユー!!深く深く愛し合うね!!!」
という欲望に溢れた偏愛男の心の声を知らずに………
その夜
西蓮の眠る個室に忍び込むバニー喜多川。
「ついについにこの時が来たね!ファーストにしてラスト!!ある意味最高にピュアなワンラブなのよ!!」
ZZZZZZZ
安堵して熟睡する西蓮
「とても可愛いよ!!このままずっと眺めていたい!っでもこの想い添い遂げるの!!!」
純愛にして邪悪たる異形の黒い影はそっと布団の中へと入っていく!!!
「西蓮くん、あれからずっと西蓮くんのことが気になってたの」
「桃里ちゃん」
「好きです!だからもし私なんかでいいならつきあってほしい…!!」
「!!!!………っ喜んで!大歓迎さ!!」
歓喜の涙を瞳に潤ませ懐中に飛び込んでくる桃里を力いっぱい抱きしめる西蓮。
自然に唇を重ね、体をまさぐりあう二人。
「桃里ちゃんて大胆!!田舎の純朴な少女だと思ったけど以外に手馴れてるなぁ」
「西蓮くんに喜んでほしい本を読んで必死に練習したんだよ!」
「嬉しいなあ、ああっうん… 妙に巧くて気持ちいい!」
今まで女から尽くされる立場だったとはいえ、やはり西蓮は攻める側であった。女性側の愛撫をされようとそれは立場的に西蓮が上位にたったものであり
機嫌を損ねないように甘い口ぶりで尺八等をやらせるように誘導していたのであるが、桃里は自分から積極的だ。しかも今までに経験したことないくらい快感で非常に巧い!!
「桃里ちゃん!!ああ、うん 桃里ちゃん!!巧いよ!桃里ちゃん!!」
咥えられているわけでもなくまだまだ前儀戯の手で撫で回されてるだけなのに感じまくる西蓮!!
淫らに光る桃里の唇が愛らしく輝き西蓮の乳首を吸い首筋を舐める。目が合うと唇を重ねる直前までいくが
重ねないじれったい事を何度も繰り返す。
「この僕がこんなにされるなんて!!!」
「はあ、西蓮くん可愛いよ!!」
焦らされながら股間を撫で回され、衣服の上から手を突っ込まれた西蓮は我慢しきれずに桃里の余すところなく唇を吸いまわし舌を絡め涎を垂らし歯茎を舐め合う!
唾液の混じる音が本能に拍車をかける
「君はいろんな意味で最高だよ!!桃里ちゃん!!」
「そんなに焦らないで大丈夫。まだ時間はたっぷりあるよ!!ユー」
「ユー!?」
うっとりとした状態から覚めるような言葉を囁かれ我に返る西蓮!!
目の前には見覚えのある醜悪な男が!?大きく目を開け硬直する西蓮にかまわず舌を絡ませるのを止めないバニー喜田川!!
全ては夢であったことを一瞬で悟る西蓮。夢が先なのかバニーのせいであんな夢を見たのか判らないが愛撫の感覚とリンクしていたのは確かだ。
夢が夢だけにすっかり興奮しきっていた体だったが萎える間も与えずバニーは手早く西蓮のモノをしごく!!テクニックだけは一流なだけに意思は
拒絶しても神経が反応して悶える西蓮!!もう萎えるには遅すぎた!
「そんな!?デビュー後は手をつけない筈なのに!!」
バニーに弄ばれながら疑問に思い悲観する
「ユー!遠慮しなくていいのよ!!感じるだけ感じて素直になりなさい!!」
バニーもこれまでの経験上嫌がっているのは解ってるが決して自分の口から
「この先この世界で生きたければ言うとおりにするの!拒んだら……解ってるね!!」
などと脅しの言葉を吐かない。何かあった時にあくまで本人が拒まないから同意だと言い張るだけに……
おきた時には既に肛門にローションを塗られていたため穴の準備もOKな状態の西蓮に指が突っ込まれる
「ぅあっ!!」
「まだまだよ!!ユー!!今日がラストだから濃密な思い出を作るのね!!」
どっちにしろ耐えるしかない西蓮はラストという言葉を信じるしかなかった。
「うあぁぁぁぁぁ〜」
やさしく混ぜ、徐々に強くしていき激しくこねくり回すバニーの巧みな指捌き!!望んでもいないのに体の奥から無理やり本能を引き出される不愉快な感覚!
せめてもの抵抗としてマグロでいたい!しかし西連は感じてしまう!イクなんてとんでもない!
事前に堂々と攻められたら心の準備ができたが夢の中で桃里に開放してしまったため不利極まりない!!寝ている間の不意打ちで認めたくはないが感じてしまったのだ!
寝ぼけて自分からディープキスをしまったのでダメージも大きい。股間も大きい。
バニーの愛撫は激しさを増し西連はよがる!!以前にされたせいもあって体が感じやすくなっている!!
「ユーの弱点はもうみんな解ってるの!ここ!ここ!ほら!」
「!!っ!!っ!!っ!!」
ポイントを連続できめられ震えがやまない!!もはや西連は蜘蛛の巣でもがく獲物に過ぎなかった。
咥えられ扱かれ指を突っ込まれ、絶頂を迎える直前で止められまた遊ばれる西蓮の肉体。
認めたくはないが絶頂に達したいと思ってしまう!何度もも何度も絶頂前で止められるとバニーとの行為自体は嫌だがイキたくて仕方がない。もう呼吸を我慢してるのともう大差ない
「第一幕の終了よ!!」
と咥えながらいうと西連のものを吸い上げ、西連の体内にある指をクイッと曲げる!!
西連は絶頂を向かえてバニーの口内に勢いよく射精した!!
「ぐはっ!!!」
嫌悪か悔いか歓喜かそれとも全部なのか西連の目に涙が溢れていた……
「これさえ乗り越えれば……今度合いにいくからね!桃里ちゃん!その時はちゃんと告白しなおしていっぱい愛し合おう!そして癒してもらおう!」
胸にある想いを支えに西蓮は覚悟を決めた
「ユー!まだまだよ!!第二幕の始まりね!!」
ヒクつく体をうつ伏せにされ背後から引き寄せられ、四つん這いにされた西蓮は未だに絶頂覚めやらぬ疼く肛門にバニーの象徴を貫通される!!
挿入を待ち望んだ穴はバニーを潤滑に受け入れ、ピストン運動が始まる。こうして西蓮は後ろの処女?(童貞?)を奪われた。
「ユー!!最高よ!!やっと一つになれたよね!!これで最後だけど、それでもボクとユーの絆は永遠なの!!!」
バニー最高の褒め言葉、西蓮にとっては最低の台詞を言いながら腰を振る。
パンッパンッパンッパンッパンッパンッパンッパンッパンッ
背後から突かれ掻き回され本能で喜びつつ、桃里を想い窓から見える綺麗な満月を抜け殻のようにボーっと眺めていた。
「あっ!うあっ!!僕たち同じ月を見てるんだよね桃里ちゃん!はうっ!!」
その頃同じ月の下では
ズッコンバッコン!!ズコバコ!ズッコン!!
「森さん!!森さーーん!!」
「ああ、いい!林田くん!好き!好きぃ!!」
ズッコンバッコン!!ズコバコ!ズッコン!!
「イク イッチちゃう!!林田くん!!イクぅーーーーーーー!!!!」
ドクンッ どぴゅっ!!
ビクンッ!!ビクビク……
現実は非常だった………
うってかわって数日後、藤原に相談する中村奈月の姿があった
「何よ?まわりくどいのも面倒だし、用件は率直に頼むわ。」
「東くんとSEXしよーとすると肝心なトコでいつも萎えちゃうの。どーにかたいと思って…」
「……率直すぎるわね。まああれは仕方ないといえば仕方ないけど……」
「あとはぁ林田くんは森さんとつきあってるか心配ないけど、館くんが強力な恋のライバルなんでどーにかしてほしいの。」
「まぁ一回じゃ効果に期限があるけど定着するまで催眠療法をすればいいわね!男に欲情しなければ館巧の方にも興味はなくなると思うし……」
藤原の催眠療法の報酬として奈月は藤原の商売のために東の生写真を提供することで話はまとまった。
部活動のない日に東を連れてくる奈月、待ち構える藤原。
「東!これをじっと見るのよ!!」
と五円玉と蝋燭を用いて催眠術を開始する。
「あなたは男に興味がなくなる、その代わりに中村奈月が愛しくなるわ!そして襲いたくてしかたなくなるのよ!」
「あなたは男に興味がなくなる、その代わりに中村奈月が愛しくなるわ!そして襲いたくてしかたなくなるのよ!」
「あなたは男に興味がなくなる、その代わりに中村奈月が愛しくなるわ!そして襲いたくてしかたなくなるのよ!」
と繰り返す。
形相を変え次第に興奮していく東の表情。あっという間に全裸になった東次第に東が奈月に襲い掛かる。
「フォオオオォォぉーーーーーーー」
「あ〜ん♪東く〜ん」
「やっと結ばれるわね!童貞喪失、処女貫通おめでとう!末永く幸せにするがいいわ!お二方」
と涙して部室を出て行く藤原。
「おっと何度も言うけど催眠療法は一度だけじゃ効果に限界があるから、完全に定着するまでは私の元に通うのよ!!」
とその分、裏で売り捌くバニーズ非公認東グッズを要求するつもりだ。目的は金のためだが亜催眠療法に関して嘘はいっていない。
「ありがとう。藤原くん!」
「フォーーーーーーーーー!!!!」
「いやん!もう、東く〜ん」
「あ、そうそうあなただけ楽しんでないで、ケツに指を突っ込んであげたりすると東のハートを更に掴んで効果的よ!!じゃあね!祝福するわ!!」
やがてはハードゲイを卒業するが東の性感帯の一つには変わりない秘秘所刺激を助言して藤原は去っていった。
二人はめくるめく快楽の時間を共にした。
そして更に数日後
露出を避けて戦略は功を奏し人気は前以上にアップしている男性アイドルユニット、コンパス。
まだ本格的に再始動こそしていないが忙殺されるのは目に見えてわかっている為今はその時に備えた収録がメインである、いわゆるため撮りというやつである。
そんな中まだなんとか余裕のある久しぶりの休日に桃里に再アタックするために災難を乗り越えた西蓮は井手高校近辺に姿を現した。
もちろん向かうは笑福軒!!折角休みを利用してきたのに本人はいないなどというトラブルを避けるため、通常通りに授業が行われ、特に遠出するなどしない事を東に聞いている。
帰宅してなくて不在であれば少し待って時間をつぶし同日中に、また出向けばばよい。
と芸能人であることをばれて人が寄ってこないように目深にかぶった帽子にサングラスといった格好で駅から笑福軒へと歩き出す。
タクシーに乗ろうと思ったが、花を贈りたいので途中でタクシーに乗るつもりで花屋を探しながら歩くことにした。
「見当たらないな。」
などと思いながら歩くうちに気がつくとホテル街へと彷徨い込む。
「ああ、そういえばまた予約しておかなきゃいけないな。素敵な夜景の見える甘い一夜を過ごせる場所を……まぁこの前みたいに焦らずに、今日は友達からでも…ふふ。」
ホテル街を通り抜けようとする数十メートル手前のホテルから事を終えた熱々の若いカップルが出てくる。
「ははは、こんな目的がはっきりしたホテルだとムードもないな。もっとムードを引き出すリッチなホテルでやらなきゃ。」
と感じた次の瞬間!!
「!!!!!!」
若い男と腕を組むその女は間違いなく森桃里その人だった!!!
「桃里ちゃん……えっ!!嘘だろ!!………何!?その僕なんかよりイケてない地味な男は!?」
蒼い顔で訳もわからず硬直する西蓮
「あ、ありえない。な、なに、その眼差しは?その笑顔は?…」
自分が過去につきあった女から向けられたことのある、限られた者にしか向けられない特別な顔、それだけに嫌でも理解できる。それが違う男へと向けられている事が……
今すぐ乱入しようにもそこには隔絶された空間を感じてしまい、足を踏み入れられない。そのままただ呆然と林田と桃里の後姿を見送ることしかできなかった。
二人の姿が見えなくなってようやく我に返り、その場を去るしかなかった。
完璧な初の失恋と挫折に免疫のない西蓮はただ悲しむしかなかった、モテない男の気持ちを少し理解した。
翌日もたまたま休みだったのですっかり泥酔した西蓮は街を歩く。
「今日はホテルに泊まって明日東京に帰ろう」と予定であった
その悪酔いした姿はとても大人気アイドルとは思えない、いや気づかないといっていいほどの姿である。
「大丈夫?」
と声をかけられる。
そのまま意気投合し飲み歩き、いろいろ話して相手も失恋していて共に慰めあったことだけは覚えていた。
そこまでは覚えている……
朝目覚めると西連はベッドに横たわっていた。頭が痛い、完全な二日酔いだ。
「!!!」
腕がぶつかり他人の感触がする、隣には人が寝ていた……
そう館巧が!!!!
「西蓮くん、昨日は凄かったね。」
「えっ!?き、君は?」
顔面蒼白になり思い出す。
そういえば昨夜はバニー喜田川以来のお尻の悪しき感触が記憶に残る、いや自分から率先して腰をふり楽しんでいたのを思い出す。
バニーによって開発された性感帯は決して消えない、興奮したときには理性で否定していたが、酒によって理性がぶっとんだところに館巧ときてしまったのだ!!
避ける術はない、いやむしろ自然な流れであった。
東に失恋した館はたまたま泥酔していた美少年を介抱し勢いできてしまった!
西連は気まづくなりながらもその場はそのままうまく別れたつもりであった、が携帯の番号を教えあったのか頻繁に電話が来る。
電話を代えようにも無視しようにも運の悪いことにあの東の知人で情報が漏れあったため縁が切れない。
「東くん!ぼくは潔く君をあきらめるよ!!だから今度は本気なんだ!!」
と西蓮の情報を求められたら東も断れない。
西蓮も酔ったとはいえ館と関係を持ってしまった事に大っぴらには出来ない。
万事休す!!
そしてその後は?………
卒業後に館は
東と西蓮(嫌だが断れない)の紹介でバニーズプロの社員として働くことになる。
バニー喜田川と直接の面談を二人きりで長時間行い、すっかり気に入られた館はバニーの鶴の一声であっさり就職が決定した。
そしてジュニアの世話をバニーと競い合うが、館が美形なためバニー独占時代とは異なりジュニアの中には嫌々ではなく本格的にそっちの道に目覚める者も出てきたという。
また時にはバニーと館が直接薔薇園したるりと充実して忙しい……
またコンパスは押しも押されぬ国民的超大物タレントになる。
挫折を知った西蓮は優しく謙虚で誠実でマスコミ内外にも評判がよく絶好調だ。同性愛者の男性からも支持され女性からの好感度調査でも毎回上位に入る程だ。
館とバニーに挟まれ、時にはダブルアタック(襲われている、でも体が拒めない)のため遊びも少なく女性とのスキャンダルもなく順調だ。
一応、有名女優と結婚に至るが、それなりに年を迎えた頃にカミングアウト(二刀使い)を表明し話題となり、それまでのファッションを捨て去り新たなる方面へと活躍の場を広げる。
しかし結婚生活は円満で妻と化粧品について談笑していると本人は明るく話す。
美川憲一、おすぎ。ピーコ等の再到来といわれ、いや遥かに凌ぐとされその道の第人者一人者として世界的にも有名になる。
バニーズ事務所所属
西蓮涼
彼は栄光?の道を歩む事になる!!!
まだもともである今の彼がこれを知ったらさぞ嫌がることだろうが………
波乱万丈 西蓮伝・完