抱き合って互いに体を押し当ててこすり合わせる。  
 二人は敏感になっている体に対して正直になってきている・・・  
 皮村は股間が擦れるのが気持ちよく、朔美も生足である腿がこすれて気持ちよかった。  
「ぅん…あ…」  
「う…ん…」  
 頭を抱き寄せ頬擦りをする、皮村の頬の温かさが告白するのでイッパイイッパイだった張り詰めていた朔美の心を癒す。  
「…中山…」  
「…あ…」  
 一旦顔を離すと、皮村は朔美の顎をに手を沿え涙を拭くと、ゆっくりと引き寄せていく・・・  
 朔美は抵抗せずに小さく頷いて瞳を閉じる  
  ・・・・・・・・・・  
 互いにファーストキスを済ませると皮村はそのまま再度引き寄せて唇を重ねた。  
 上下の唇を唇で優しく挟まれ、顔を動かす  
「…!……」  
 舌が入ってくることに少し驚きつつもそのまま受け入れる  
「ん…ん……んんっ…んはっ…」  
 ゆっくりとほぐされていき、朔美もたどたどしく舌を絡めた  
「…は…ぁん……」  
 歯茎をなめられ唾液がねっとりと絡みとけあい、猶も溢れる唾液は呼吸の際に唇の下を伝って落ちてゆく  
 意識が蕩けつつも朔美は下腹部から脚の付け根にかけて確実に熱いものが込み上げって来るのを感じる  
「(……何…これ?…なんか変…)」  
 そのまま呆ける無防備な朔美の胸に皮村の右手が伸びてまさぐる  
「!!」  
 ビクッ  
 不意打ちを喰らったように軽く震えて反応する  
「ん…んん〜…」  
 制服の上からなのに胸元を走る皮村の手は朔美の内に官能の炎を燈していく・・・  
「はぁ……はぁ」  
 濃厚なキスを終え唇を離すと唾液がいやらしく糸を引いて垂れた  
「ちょっと待ってろよ」  
 皮村は部室の隅に丸められていたマットとコタツ布団を敷き、朔美の肩に手を廻したかと思うと  
 そのままかかえあげて布団へと運んでいく  
「(ドクン ドクン ドクン ドクン…)」  
 皮村に抱えられながら少し不安げに皮村の胸板に手を当てる  
 だが皮村に男を感じつつ居心地の良さを味わっていた。  
  布団の上に優しく降ろされると朔美の方から皮村の手を握った  
「…先輩…」   
 三度目のキスをすると皮村はそのまま頬、首筋と唇や鼻で撫で下ろしていく  
「あっ…はぁ」  
 首筋にかかる皮村の火照った息で朔美が悶え、こらえるのに脚を内股に閉じる  
 皮村の手は胸から腹部、下腹部へと移動していき腿をなぞり徐々に脚を開いていく・・・  
 
  確実に皮村の手が秘所に近づいていく  
 「あぁん…あ」  
 媚薬の効果はますます高まり、同調していく・・・  
 皮村の手が震えているのがわかる、皮村も知識だけは豊富なのだが経験がないのだ。  
 緊張しているのは朔美だけではない。  
 もう手はスカートの中に入っている   
 「ひゃっ!!…」  
 秘所でこそないが付け根を指でなぞられ上半身にまで神経の電波が走ってきた  
 スカートはめくりあがって上半身もたくし上げられパンツもブラもが顕になる。  
「はぁはぁ…」  
 興奮冷めやらぬ中で皮村は今一度朔美を見直してみる  
 半脱ぎの姿で口からわずかな唾液を垂れ、ほんのりと紅く染まった肌、潤む瞳で何かを訴えるように  
 自分を見つめる朔美の姿からは日頃の幼さはもう感じない  
 普段の可愛さを残しつつ、それを昇華させた感じでとても淫靡で猥褻だった。  
「…じゃあ、脱がすぞ…」  
「……はい」  
 脱がしやすいように朔美は両腕を上げると、皮村も脱がせていく  
 ワイシャツのボタンを一つ一つ外していく時間がもどかしく、楽しい。  
 スカートも脱がし上下一枚になった朔美の小ぶりな胸に皮村は顔を埋めると、朔美も大事な人形でもを抱くように  
 皮村の頭部を丸み込み甘えるようにに包む  
 「先輩ぃ〜…」  
 ゾクッ  
「ん、」  
 いつも以上に敏感な肌は皮村の髪の感触ですら快感に受取ってしまう  
「やっ!あ…や…ん…ああん!」  
 朔美の胸を舌が這い、ブラがあげられて渦巻状に中心へと舐められ乳首に行き着く。  
 唇で挟まれ下で舐められ、深い口づけとなんら変わらない  
 もう一方の手も余った方の胸を揉み、乳首を転がしている。  
「はぁ…ん、ん(くすぐったくて……気持ちいい…)」  
 上半身を刺激されてるのに思わず腰をくねらせてしまう  
 交互に舐めながら硬くなった乳首を皮村は可愛がり続け、しゃぶる  
 時には強く、時にはチロチロとねちっこく腹部や鎖骨の辺りや脇周辺を触りながら・・・  
「…あん…先輩…ふぅん…なんだか赤ん坊みたいです…」  
 クスリと笑う朔美に  
「赤ちゃんがこういうことするのかな?」  
 と返し際に不意打ちを仕掛ける  
 さんざん焦らしてきた股間をなぞった  
「!!!ひゃっ!!!」  
 息をそっと吐くように声を上げていた朔美が衝撃に目が驚くような見開き声が上がり体全体が揺れた  
 媚薬によって火照っていた所を焦らされ、ようやく待っていた刺激に体は喜びの反応を示したのだ。  
  そのまま何度か指を往復させると   
「あ、ああ、うん…ふぁ」  
  朔美は感じてしまう、股間の感覚に戸惑う朔美の隙をついて皮村も上着を脱ぎ始めやがてトランクス一枚になった  
「中山…すげぇ可愛いよ…オレもすごく気持ちいい…」  
「…私も…気落ちいいです…」   
 どちらともなく熱いキスを重ねつづける  
 皮村の片手は朔美の胸をまさぐりながらもう片手は割れ目を往復しつつ大事な一箇所をこねくり回す  
 朔美も恐る恐る皮村のモノを握りさする  
「んん…はっ…あう!…んはっ…」  
 舌が絡み意識がぼやけ、乳首をつままれ、股を触られ朔美はもう何が何だがわからなくなってきていた  
 扱いもわからず、自分の快感でそれどころではなく只作業的にに皮村のモノをしごく  
 皮村も気持ちいいらしく舌を絡めながら明らかに反応している。   
  ぴちゃ くちゃ ぬちゅ ねちゃ  
   
  いつの間にやら互いに下着の中に手をいれて直接撫であっていた  
 上も下も粘膜の絡むような音を発している  
 自分の快感で他人のを構うどころではなくただ弱弱しく刺激しあっているのだが、それがまた気持ちよかった。  
  むしろ朔美の初めてで繊細な秘所には丁度良いくらいかもしれない・・・  
   
 舌で遊び、手で遊びじゃれ合っている二人だったが大きな衝動がこみ上げてくる足音を感じていた  
 体の快感もさながら、こうしている精神的な昂ぶりの方が歯止めがきかず行為を止める気配を見せずに続ける。  
 無我夢中 そんな感じだ。  
  いつもは大人しげに見えても芯をはっきり持つ朔美は、今こうして何か流され、身を任せている自分が妙に心地よかった。  
 下着に手をいれているのが煩わしくなったのかのか皮村は濃厚なキスを続けつつも朔美のパンツを脱がすと  
 自分もまた脱ぎ始めた。   
 
「(うあ!!!……)」  
   
 ビュッ ビュビュッ  
 
 自分の手でこそ文字通り手馴れているが、初めての他人の手から齎される快感に  
 皮村は朔美の手の中に勢いよく射精した。  
「……(先輩 いっちゃったのかな…)」  
 愛撫しあう快感に頭がとろけつつも朔美は手にかかった熱いどろりとする感触から察しっていた  
 皮村の動きが一時的に止まり緩慢になりつつも二人向かい合って触れ合うのを続ける。  
 今度は朔美の番だった。  
 皮村の指が性器そのものの中や、淵ではなく、あまり触れなかった最も敏感な部分を今までの愛撫に交えつつ軽く突付き始めた。  
「!!ん!…んん」  
 甘い息が漏れるが舌を絡めているので声は出ず口の接点から涎が垂れる。  
 陰茎の感触は下着の上からでも十分すぎた刺激をこんど直に喰らい、より感じてしまう。  
 試すようにソフトに攻め反応を見て立ち回るように攻める初めての朔美には理想的な愛撫方だった  
 朔美に快楽から逃げる術はない  
「んん(お風呂の時なんかより…)」  
 意識しないうちに皮村の手の動きに合わせるかのように体のうねり、股も大きく開かれている。  
「(ああ!…来る!!来ちゃう!!…)」  
 少し怯えつつもそんな朔美の意図を無視するかのように皮村の舌や手は卑猥に絡みき侵蝕してゆく  
「!!!!」   
 
・・・ビクッ!!  ぶるぶる・・・・  
 
軽い痙攣が起こり愛液が溢れ、その刹那朔美の意識はなくなっていた  
 
・・・・・・  
 
少しの間そのままの状態で互いに疲れ果てたように寄りかかっていた二人も  
ようやく自分を取り戻し始めた。  
「先輩…これ…」  
 朔美の手にべったりついて乾き始めている精液を不思議そうに眺めると  
「お前だって…」  
 同じく皮村の手にたっぷりとかかり乾き始めたものを見せる  
「…いじわる」  
 恥ずかしそうに苦笑すると互いに傍にあるティッシュで拭き始めた  
 
「中山」  
「先輩」  
 そのまま抱き合うといちゃつき始めるのだった  
 
「中山ぁ〜」  
「きゃっ!」   
 朔美の腿に頭をのせるとあの日の再現で膝枕してもらう皮村だった・・・  
「(これだよ、これぇ〜)」  
「先輩…」  
 朔美の方も嫌がっている様子はなく皮村の頬を撫でる  
 願望が叶い性的ではなくただ単にいちゃつきたいという皮村の欲求は止まりようがない。  
 ・・・ただ単にいちゃつきたい・・・  
 ならそこで終わったが数滴の量をコップの半分以上、水割りなりするのをロックで飲んでしまった二人である  
 ここで終れるわけはなかった。  
 膝に垂直ではなく、朔美と一直線状になるようにし仰向けになっていた皮村の姿勢からは小ぶりながらも朔美の下乳が見える。  
 絶頂を迎えてから時間は然程経過していないが薬の効果で少し軟らかくなりつつも皮村のモノは半勃起状態であった。  
 だが今は絶頂の痺れも抜け膝枕されながら朔美の匂いを嗅ぎつつ下乳を眺めると薬の効果も相乗し、再び皮村の蠢き始めた。  
「ちょっ!?先輩!」   
「す、すまねぇ…景色もいいし…つい…」  
「…それは…私を見て興奮したって事ですよね…」  
「…うん、まぁ…そういうこったなぁ…」  
 恥ずかしげに聞いてくる朔美はやはり可愛い・・・  
「本当にこんなふうになるんですね…」  
 身を乗り出して皮村のモノを掴んでみる  
「あっ!こら」  
 先ほどの相互愛撫とは違った態をなす皮村のシンボルを遊ぶ  
「ああ、中山」  
「こ、こうですか?」  
「はう!!」  
  朔美は一度晒したかと思うと隠したりと上下にゆっくり動かしてみた。  
 本以外の知識、吉田みゆきの体験談はこういう所で威力を発揮するとは朔美自身も意外だったが、健気に皮村に  
 尽くしたい一心が彼女を動かす。   
 タートルネックが頭上まで覆い被さり正体不明だった皮村の上(下半身)の人の顔が、ギチギチに怒りながらタートルネックを  
 押し下げていき全開になっていくのが朔美にも判った。  
「…中山ぁ…あぅ…」  
「またさっきみたいに硬くなって…」  
「中山だって…さっき硬かったじゃないか…」  
 前のめりになり皮村のモノを珍しげにしごく朔美の乳首を摘みからかう  
「うあっ!!急にやるなんて…うん…ずるい…です…」  
 朔美にも当然まだ媚薬の効果は残っている。  
 双方ともに燻っていたものが再び大きく燃え始める。  
   
  我慢できなくなった皮村は体を反転させ朔美の両腿に顔をうずめる  
「中山ぁ〜」  
 そこまでなら甘える程度で済んだのだが・・・  
「あっ!やっ!…」  
 朔美が悶えは始める  
 内腿を皮村の舌が這い、脚の付根、腰、わき腹、下腹部と舐めあげていく・・・・  
「ああ…うん…ううん…」  
 そのまま倒れるように仰向けに寝転び再び皮村の愛撫に感じ始める朔美。  
 眼が合うとキスを求める  
「先輩ぃ」  
「ん、んん、…はっ…」  
 ぬちゃ くちゃ くちょ   
 
「ああ!はぁっ!…うぅん…」  
 皮村の愛に蹂躙され朔美葉は歓喜の悲鳴を挙げる  
   
「あん…う…はっ…(とても気持ちいい)」  
 胴体主部近辺に留まらずねっとりと足の指までさすりながら舐めあげていく皮村。  
 想像外の箇所を攻められ、足の先というもどかしさが返って堪らない  
「やぁ…なんでそんなところ…」   
   
 ペロペロ ちゅぱちゅぱ  
   
「ああぁ」  
 朔美にゾワリと背徳的戦慄が走り身悶えする。  
 側面上をなぞるように次第に上へと上がって意気脇まで届くと、そのまま寝返りをうつように  
 朔美は体勢を少し変えられ背が露になる。  
「…ふぅ…」  
 呼吸をつく隙を突くように皮村は朔美の背後に回り込む  
 皮村は朔美の背後から胸を揉み首筋から肩、背筋と課軽く接吻していき、  
 徐々に口を巧みに使い幾度も繰り返した。  
「(暖かい…)」  
 後ろから包まれえように愛撫され朔美の心も溶け出していく  
  が、皮村の片手が股間へと伸び、それに浸る余裕も与えない。  
「…ひゃんっ!…あっ…」  
 そのまま体を起こされ皮村に寄りかかるように座する形になった。  
 寝転がっていると地についている側はやりづらい  
 皮村は遠慮なく左右を可愛がり始めた。  
「やっ!!ダメです…やめてくだい…」  
 朔美を開脚させようとする皮村の手に抵抗しようとするが、陰核を撫でられ感じた間に開かれてしまう。  
「中山すげぇ〜やらしいカッコだな、でも興奮するぜ。」  
「…恥ずかしいです…ん…」  
 皮村の指の動きは前よりも少し激しくなる。  
「…あっ…あっ…ああ…」  
 前のめりなったかと思うと背筋を伸ばしたりと下半身の感覚にまるで操られるように朔美はよがる  
「…!!…」  
・・・・・・・   
   
 硬直した後にぐったりと皮村に寄りかかる。  
 
「……………………」  
 表情がみえないが朔美の激しい呼吸音だけが皮村に聞こえた  
「また…イッっちまったのか?」  
「…はい…」   
 最初ほどではないが軽く達してしまった朔美は力なさげに答える。  
 そのまま無言で皮村はまだ余韻の残る朔美の火照った体を愛撫する。  
「ああっああん…」  
 効果はまだあるらしく朔美の性感が今一度上昇していく  
「(ちゃんとほぐさないとな)」  
 皮村は朔美を寝せて股間に顔を埋めた  
「あっ…!」  
 何をしようとしているか朔美にも解ったが、もう朔美は恥じらいによる抵抗すらする力がなかった  
「(してほしい…)」  
 とすら望んでおり、覚えたばかりの快感の中で自分の欲を隠す事ができない  
 脱力しきった体は皮村に開拓されることを強く願う。  
 繊細で柔和な器官同士が擦り合って朔美を深く深く恍惚の海へ沈めていく・・・  
 互いを覆う粘膜は潤滑油となってさらに湧き出して溢れていく・・・   
「ああ…あうっ…くふぅ…先輩…せっ…ぱい…」   
   
 ・・・・・・・・・・・  
   
 だが皮村は途中で止め、絶頂へいざなおうとしなかった  
「…?」  
「中山」  
「……えっ!?はい」  
「…そろそろいいか?…」  
「……はい……」  
 二人は軽く口づけをすると、皮村は自分の男根を握り朔美の泉へと導くのだった・・・  
 
  一言も発せずにいた朔美だったが、やはり我慢しているのかたまに表情が歪む   
 それは皮村にもよく理解できた。  
「大丈夫か?」  
「なんとか」  
 その状態を保ちながら少しずつ奥へと入れていき、遂に根元まで達したが  
 朔美の苦痛に耐える顔をみると少し可哀想に感じる。  
「先輩、ちょっとずつでいいんで…動きましょう」  
「あ、ああ」  
 躊躇していた皮村の方が意外な言葉に背を押される。  
「じゃあ…」  
 腰が動くというよりも貧乏ゆすりをするかのようにゆっくりと動きだした。  
 
  時間をかけて腰の運動が大きくなっていく  
「お、おおう、うお」  
 自分のモノを包む泉に酔いつつも皮村は皮村なりに気を配ろうとする  
「んんん…」  
 結合部の淵を撫でて優しくクリトリスを愛でる  
「はぁ〜…」  
 それが功を奏したのか慣れてきたのか区別がつかなかったが、朔美は安堵の息を吐いた。  
 ここで痛みを和らげるのに媚薬の効果発揮された。  
「あっあっ…なんか…熱い…」  
 朔美自身も微々たる物だが腰を振り始める。  
「先輩…なんか熱くて気持ちいいです。」  
「そ、そうか…オレも気持ちいいよ…」  
 前後運動が加速して朔美の中にあるモノが朔美の中をかき回す  
「中山ぁ〜…中山ぁ」  
「先輩…皮村先輩…せんぱ…」  
 明らかに様子が変化していく朔美に皮村の動きも強まっていき、互いが単語にもならない  
 意味のない音を獣のように発する。  
「おっ…おう…あ」  
「…はん…うっ…あっ…」  
 
 パッチュン パッチュン・・・・・  
  パッチュン パッチュン・・・・・  
   パッチュン パッチュン・・・・・  
 
腰の突く音と液の音が混じり二人きりの部室に漫然と響いていた。  
「先輩 また……い…イッちゃう…イキそ…うです…」  
「…オレも…もう……」  
 それでも衰えず結合部は摩擦をやめようとしない  
「…!…先輩…もっ…う…私…っ!」   
「…ハッ、ハッ…な、か…や…ま…」  
 
 パッチュン パッチュン・・・・・  
  パッチュン パッチュン・・・・・  
   パッチュン パッチュン・・・・・  
 
今までとは違う波が朔美の内から押し寄せる、ただの大波というより全てを飲み込む津波の勢いで・・・  
 
「あっ!あぁ!!……先輩!!せ……っ!!!!!………」  
「…うっ!!!」  
 皮村が動きが止まり、真逆に朔美は激しく苦痛にでものたうつ様に背筋が伸び痙攣した。  
 
・・・・・・・・・・  
 
  皮村の腕を枕にしがみつくように寄りつく朔美は満足そうに微笑んでいる。  
 皮村は一人自分を慰めていた右腕が今は少し重いことが妙に嬉しい。  
「先輩…」  
「うん?」  
「こういう時以外はあまりセクハラしないで下さいね…だから…その…」  
「?」  
「…そういうのは…二人だけの時に…」  
「どうしよっかな〜♪」  
 と尻を撫でる  
「もう…先輩」  
 言葉とは裏腹に満更ではない感じだ  
 何も言わずにキスを求められ皮村は有頂天に登りそうな気分で応じるのだった・・・  
 
 
 
  井手高から部活を終えた生徒たちが帰宅していく・・・  
 委員や係、その他校舎に残り話に花を咲かせていた者たちももうさすがにいない時間だ  
 
  部室の後方付けを済ませ昇降口で待ち合わせた二人、いつもなら待つことは苦痛なのだが朔美を待つ間  
 皮村は何かを楽しみに待っているように満たされていた。  
「お待たせしました。」  
「おう♪じゃあ帰るか。」  
 すっかり日は暮れて残る人影もポツポツとしか見当たらない中、皮村と朔美は一緒に校門を出た。  
「先輩」  
「うん?」  
「腕組んでいいですか?」  
「あ、ああ」  
「もう暗いから送るよ。」  
「えっ…ありがとうございます。」  
 ギュッ  
 朔美は皮村に頭を寄りかけながら歩く、あまり会話をしなかったがそ二人は幸せに浸りながらゆっくりと歩いていく。  
 
・・・・・・・・・  
 
「じゃあ、またなぁ〜♪」  
「また明日。」  
  朔美の住んでる団地の前まで来ると二人は挨拶を交わし別れた。  
 朔美は皮村の姿が見えなくなるまで見送ったのだった・・・  
 
 
 
                  その後  
 
  アリエヘクライヨクカンジールの行方については  
 二人は事前に口裏を合わせておき、皮村が悪用しようとしたのに勘付いた朔美が捨てたという事にした。  
 その言い訳は疑われることなく通り、事はそれで落ち着いたのだった。  
 朔美は伊東からの交際の申し込みを断り、皮村と付き合うことになった、  
 ただ二人が付き合っている事は皮村の強い希望も合って内緒だ。  
 
  柔道部部室で女子の更衣中  
「(あれ!?やだ!…こんな所にもあるなんて…)」  
 同じくアリエヘンクライヨクカンジールを用いて林田に愛された桃里  
 自分の体に残る青いキスマークに気づきあわてる。  
 ばれてないか恥ずかしそうに周りの女子を見回す。  
 他の女子たちは自分が着替えているので全然自分に気づいてないようだ  
「(えっ!?あれって…?)」  
 ワイシャツを脱いだ朔美に同じ青斑があるのを桃里は確かに見たのた。  
「(そんなわけないかっ…きっと、なんかぶつけたんだろうな…)」  
 鈍感な桃里は二人の関係に気づくはずもなく、自分なりに解釈するのだった。  
 
 
「ずるいヨ!また裏切ったネ!!」  
「あ、あの…その…」  
 ベリ子が朔美を叱責する  
「何か秘訣を隠してるでしょ!素直に教えるんだヨ!!」  
「(皮村先輩に揉まれたからなんて言えないし…)」   
 心当る事といえばそれぐらいだ。  
 そんなことを思い赤面する朔美を見てベリ子は追求する  
「やっぱり何かあるんだネ!!」  
朔美の胸がまた少し成長したようだ…  
 
   
 朔美から事情を打ち明けられた三人組は驚きつつも祝福してくれた。  
そんな経緯もあり、当初皮村は幸子などからよく冷やかされたものであるが・・・  
 
  そんな折部活を終えた朔美と幸子が一緒にシャワーを浴びることになり、用事があって残っていた  
 吉田みゆきと奥野有里も帰宅前に付き合うことになった。  
「う〜ん気持ちいい!!」  
 ぼよよ〜〜ん  
「あいかわらずデカい胸だな…」  
「何だよ!!好きでこうなったんじゃないんだよ!」  
「でもやっぱり男の人は大きいのが好きなのが多いのも事実だからね」  
「いいなぁ〜…」  
 朔美は羨ましそうに幸子の胸を揉む  
「…ひゃっ!!…あ…」  
「えっ!?なんか悪い事したかな?…」  
「……朔美ちゃん触り方がものすごくヤラしくなってる…」  
 思わず乳首を勃ててしまった幸子  
「なっなっなにを…」  
「朔美ちゃ〜ん」  
「ふ〜ん、それが皮村先輩の揉み方かぁ…」  
「私も朔美ちゃんに揉んでもらおうかな。」  
「えっ、ええ!!そんなぁ…」  
 などとからかわれるのであった。  
 
 
 
  一方皮村も部活動中  
 怒る朔美相手にかわらずセクハラを続けていた、ただ他の女に強くやると少し朔美が本気でムッとする。  
「朔美ちゃんも皮村くんのセクハラをうまくかわす様になったね!」  
「えっ!そうですか…」  
「まるでふたりでいちゃついてるようにも見えるし…」  
「そっ、そんな事ないですよ!!」  
「セクハラといえば…最近皮村がいやらしくないわね…」  
「おめぇら前にも同じこと言ってたよな…」  
「じゃなくて、なんか前に話したときとは違ってるんだよね。」  
「なんじゃそりゃあ。」  
「なんか前は悩み事で性欲減退気味って感じだったけど、最近のは満たされて満足してるというか演出でやってるっていうか…  
  こういうのも変だけど爽やかなのよ!脂ぎったオヤジみたいな心底スケベな不快感がしないのよ。」  
「いわれてみればそうだよな…」  
「えっ(ギクッ!!)気のせいじゃねぇか?」  
「あんた変よ!何かあったんじゃないの!?」  
 朔美も黙っているが内心ドキドキしていた・・・  
 
   二人の交際はやがて皆にバレてしまうのだが、  
 ブルマー復活靴運動等を掲げ、最初で最後で唯一罷免を喰らい最短記録を保持する  
 悪名高き生徒会だった皮村薫が、女と付き合うのも難なのに不均等な朔美と付き合った事は  
 井手高七不思議の一つ、最大の謎として語り継がれ事になるのだった・・・  
 
 やがて高橋がなり2世と称される社長には  
 よき理解者の妻がいたという・・・  
  実際の所は皮村がモテないのはなんら変わりなく、AV嬢もやらせてはくれずにいい人どまりで、  
 結局会社経営に専念するしかなかった為に二人がうまく言ったというのがというのが本音らしい・・・  
 
 
  二人で帰宅途中、以前に寄った公園で寄り道をしていて二人でジュースを飲んでいた。  
「先輩。今度の土日にでも一緒に遊びにでもいきませんか?」  
「ああいいぜ。どこにいく?」  
 朔美は皮村を誘うのだった・・・・  
 
 
                     おわり  
 
 
 

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