林田一同柔道部も無事に引退し、気がつくと時は流れもう卒業間近になっていた・・・  
   
 皆ある程度進路も決まり最後の練習や打ち上げなどでしきりにあ顔を合わせてはいたのだが  
 今日、ふと気がつくと林田と桃里は学校へ足を運んでいた。  
 というより桃里が  
「よく判らないけど、なんか淋しくて」  
 と林田を誘って見慣れた場所へ来たのだった。  
   
 何気なく校舎を歩き回る二人  
 それぞれの場所で各部活が練習に励んでいる。  
 
 校内も散歩するように回り終え教室に戻ってきた。  
「ねえ、武道場に行かない」  
 と桃里が林田に言うと  
「うん、俺も同じことを考えてた・・・」  
「なんとなくあの場所へ向いちゃうんだよね」  
「今は人も少ないし手ぇつないでいいかな?一回学校で繋いで見たかったんだ。」  
 と林田は照れくさそうに尋ねると  
「うん。見られたらちょっと恥ずかしいけど・・・(赤面)」  
 
   
 二人はいつもの慣れた通路から柔道部室へと向かった。  
 
 
 柔道場にて遠くを見つめる桃里。  
「(私服姿の森さんも可愛いが制服もいいなぁ、もう見られなくなるんだよな)」  
 などと感慨に耽りながら桃里を見つめる林田。  
 とか思いつつもやはり高校時代一番の思い出として桃里と両想いになれ付き合えたのはつくづく幸運  
 だと微笑む林田。  
   
「もう少しで終わりなんだね・・・」  
 と桃里が俯きながら悲しげに声を発して林田の服を引っ張ると  
「うん・・・」   
 と返すことしかできなかった。  
 
 部室へときた二人は藤原の拾ってきたコタツのつけて座った、林田の位置は背後が寄りかかれる  
 ようになっていた。  
「私も背もたれがほしいな。」  
 と言うと立ち上がり林田の所まで来ると・・・  
「ちょっと、ごめんね。」  
「!?」  
 桃里は林田の前に入り込むように座り込んで背後の林田にもたれかかった。  
 林田は少し緊張しつつも桃里が腹部に置いている手を上から抱くように握り締めた。  
「……」  
「……」  
   
 桃里が先に口を開いた。  
「……照れくさい けどなんかちょっぴりエッチな感じがする…」  
 ずばり本心を突かれた林田は一瞬怯んだが、開き直って  
「う、うん。まあ半分は…」  
 初体験以降何回かは文化祭の寝技の練習や衣装など私服以外でもしてきたが、制服ではまだやったことがない。  
「森さん!」  
「あっ!」  
   
 ギュッ  
   
林田が強く抱擁する  
「……」  
 自然と頬摺りしてキスまでいってチョコンと座していたが  
「…林田くん…(なんだかにやけてきちゃうなぁ)」  
 桃里は喜び困っていた。  
 桃里にこそ見ないが林田は既にニヤけていた。  
「(最高)」  
 といい空気を楽しんでいると・・・  
「やっ!あん」  
 林田の両手は桃里の豊満な胸部を揉み解し始めていた。  
「ちょっと、林田くん、こんな所じゃ…」  
 といいつつ抵抗もあまりしない、  
 桃里は胸をもまれる前から、腰から臀部の背後に硬く熱い林田の男を感じていたのだが、返って林田の前から  
 抜けるに抜けなくなっていたのだった。  
   
「ん、…」  
 感じながらも林田の体から離れようとするとコタツの上に這い出した  
 四つん這いのポーズになってしまった。  
 林田の顔面の前に晒された臀部はスカートの奥が見え、林田の興奮を更に加速した。  
「森さん、俺もう、もう、むしゃぶりついちゃいます。」  
 林田がショーツ越しに臀部に顔をうずめ摺りつける  
「ダメだって…あっ ちょっと、お願い…あ、コラ!」  
 顔をうずめているため、腿から脚の付け根にかけて暖かい息がかかり  
 微妙に秘所の窪み部分に林田の鼻があたる。  
「ひゃっ!」  
「ムグムグ (森さ〜ん)」  
 林田は臀部から顔を離し、桃里はほっとしたがそれは束の間  
 今度は覆いかぶさるようにしてやさしく愛撫を始めた。  
「ちょっと!」  
 林田がからかい半分でいちゃついてきたかと思っていた桃里は、これで終わりだと思っていたため  
 本気の林田の愛撫にすっかり不意を衝かれてしまった。  
「……(はぁはぁ)」  
 林田の息遣いが耳元に聞こえる  
 片手で胸を揉まれ腰をほぐされ、もう片方で下半身を撫で回す。  
「だ、ダメ」  
 下半身をまさぐる手が少しづつ秘所へと近づくがまた遠ざかる  
「ん…(気持ちいい…でもこんな場所じゃ……でも…)」  
 と焦らされ続けた  
 
「林田くん、ホントに…ダメだって…」  
 感じつつも理性を保つが、その瞬間、巧みに股間をなぞられ、  
 「!!」  
 声も出せずに「ビクッ」と体が一瞬硬直した。  
 決してイッたわけではない、確かに待ち続けていた刺激だが、焦らされ方が絶妙だったので思わず   
 激しく悶えてしまったのであった。  
 林田の指先があることに気づく  
「湿ってるよ 森さん」  
 ショーツの股間の部分が明らかに別の色に、湿った色になっている  
「…ん、んん…林田くんんが そんなことするからだよぉ あっ…」  
 それでもやめようとせず、じっくりと丹念に攻める林田  
 徐々に着衣している制服が乱れていく・・・  
 桃里の抵抗も少なくなっているどころか、林田の手のリズムに合わせて体を反らせていく・・・  
「森さん…」  
「えっ」  
「好きです」  
 と耳たぶを口で挟む  
「…ずるいよ。こんな時に…」  
 
「ん…」  
 林田が優しく撫でながら下着をずらしていく、しかし制服を脱がす気はないようだ。  
「森さん かわいいです。」  
「……」  
 四つん這いになっていた桃里も両腕を枕にうつ伏せ尻を突き上げる体勢になっていた  
「今脱がしたばかりなのに…森さんのアソコ、もうこんなに…」  
「…うぅん…(いけないと思うと余計に感じちゃう…)林田くんが、そんなことするからだよ…」  
 落ちるように再び林田にもたれる桃里  
「森さん」  
 再び林田が背後より攻め、片手は股間へと移行する・・・  
「あっ んん」  
 ぴちゃ くちゃ  
「ハァ…」  
 桃里がぐったりと頭を上げる  
「森さん、この体位はこの前やったから違うのをやってみる?」  
「…うん…」  
 桃里は林田と向き合うように座り直すと、互いに相手の秘所へと手を伸ばして愛しあった  
 シコシコ  
 ヌチャクチュ  
「……」  
 互いに吐息以外には無言になり、69へ体勢になっていく・・・  
 
 以前に初チャレンジした時は見真似で下に回った林田だったが、上の桃里には負担らしく  
 互いに寝転び楽な姿勢をとり、指と口で舐め合う二人。  
 「…はぁはぁ…」  
 桃里の頬は赤く染まり目は虚ろな様子で無我夢中になる。  
「じゃあ…林田くん…」  
「…はい?…」  
「あのね……今回は…わたしが上に乗ってみるね…」   
「うん」  
 仰向けの林田の上に跨る桃里は林田のを掴み、ゆっくりといれゆく・・・  
 ズズズ・・ズズ  
「じゃあ、そろそろ動いて大丈夫?」  
「ちょっとまって…私から先に動くから…」  
 というと手を握り合う  
「わたしも林田くんのこと好きだよ…」  
「……森さん……」  
「ちょっと恥ずかしいけど えへへ…」  
 今更なのだが先程、林田に言われて互いに告白されてから言葉では言ってないことに気付き  
 ちょっと照れくさかったが嬉しかった。  
 と同時に言葉攻めで結構来てしまったのた。  
 「うん…」  
 桃里がゆっくりと腰を振り始める  
 
・・・・  
 徐々に動きが増してくる  
「気持ちいいよ。森さん」  
「わたしも気持ち良いよ…ん…」  
 桃里は自分で動きを調整していく  
 繋いだ手を林田は離し、桃里の乳房を揉む  
「…や…ん…」  
 乳首を摘まれ、腹部を撫でら下半身の感触を高めていく  
 桃里は無意識のうちにもっと揉んでくれいわんばかりに胸を突き出し、腰の動きが加速する  
「あっ…あっ!(なに!これ?下半身が別に意思を持ってるみたい…)」  
「森さん、ああ、森さん、あっ」  
 林田もたまらずにリズムに乗せて腰を動かす  
 
ずっちゅずっちゅ ずちゅ ずちゅ・・・・  
 
「…林田くん…はっ…」  
 
ずっちゅずっちゅ ずちゅ ずちゅ・・・・  
 
「やぁ(なに?なんか変?このままじゃ…おかしく…)」  
 林田は勢いと快感にまかせて腰を振る・・・  
 桃里はゆっくりと前のめりに倒れていく・・・  
「あっ!やだっ!………ひぅ!」  
 もう二人は悶えるしかできなくなっている  
 
「ううんっ!!」  
 桃里は林田の上に倒れこみ、首に手を回し抱きつくと林田も背へと手を回す。  
「んぁっ!!」  
   
 
 パッチュン パッチュン   
 
 体勢は抱き合えど野性の任せるがままに腰だけが激しく波打つ  
 ビクンッ ビクッ ピクン、ピクン  
 桃里が絶頂へ行くと林田も追うように達した  
 林田の舌でこそイッたことはあったが、行為そのもので達したのは桃里には初めてだった。  
 結合部からは体液が垂れ流れ、暫く余韻を味わっていた・・・  
 
 ・・・・・・  
「林田くん…わたしね、イッちゃった。」  
「え!?本当?」  
「うん、なんか弾けたよな…すごく気持ちよかったよ…」  
「やっぱり男の人って制服とかにこだわりでもあるの?」  
「ま、まあ、森さんと初めて会ったのも制服だったし…」  
「もう。林田くん!」  
 と軽く唇を重ねる  
 
 
 どこか桃里の髪を撫でる林田の表情は少し嬉しそうであった。  
 
 
 林田との行為自体はそれなりに好きだったが、桃里は行為後の安堵感の中で幸せを噛み締めながら  
 感じているのが好きであり、  
 それは林田が喜びの中で満足感を味わう様子とは違いゆったりとそれ自体を寛ぐようなものだった。  
「…う〜ん…」  
 と欠伸のように音を発して虚ろな瞳で林田の胸元に抱きつく  
 どちらかといえば行為の前は林田が甘えるのだが後は桃里が体を絡めてくるような感じである。  
 卒業前の少し肌寒い季節は言え人肌で抱き合うにはちょうどよい感じだ。  
「(最高)」  
 制服の匂いと桃里の香りがほんのりと鼻に伝わり林田もニヤけている。  
 「(以前に髪を結ったときのうなじもたまらなかったなぁ)」  
 
「!!」  
 ガサゴソ  
「ちょっと!?」  
 脱ぎきっていないとはいえ中途半端になっていた制服や下着をを林田が脱がし始めた。  
「もっと森さんをかんじていたいだ」  
「…やだ…もう…」  
 と少し困ったように微笑みながら息を吐く  
「ふふふ…」  
「ははは…」  
 と結局全裸で抱きっていた・・・  
「…あっ!」  
「……」  
 亀太郎の亀は見事に復活していた  
「やだぁ…」  
 自肌でそれを感じ取った桃里は苦笑するしかなかった・・・  
   
「森さん…」   
 林田の指が再び動き、舌がが乳首から腹部へとねっとりと舐め上げられる  
「あっ…ああ…あっ…んんん」  
 今までのプレイで開発された性感帯に桃里は感じつつ、新しい性感帯が開拓されていく  
「…ふぅ…むぐ…」  
 林田は呼吸音だけを響かせる  
 体を重ねていくうちに桃里も自分から身を流すように体をくねらせる・・・  
 
 その日は二回戦目を迎えた・・・  
 
   
  ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・  
 
 手を繋いで部室からでてくると二人を待っていたのは!?・・・  
 
 
「あら!ブチョー、それにモリモリまで」  
「おう!林田、奇遇だな」  
 
林田・桃里「!!………」  
 東もいたが何故か柔道場の端で倒れている  
 同様に三浦とベリ子は無言で気まずそうに道場の端でちょこんとしていた  
林田「お、おうお前らも来てたのか…(汗 一応部室には鍵掛けてたけど…」  
桃里「ど、どうも…(汗」  
     二人とも赤面で焦りつつ応答する  
 「あたしたちも今来たトコだけど、ブチョーたちも?」  
「あ、ああ」  
「やっぱりよぉ、なんとなくここに来ちまうんだよな」  
「まぁ、ねぇ…その、やっぱりみんなもここに足が向いちゃうんだよね…あはは…」  
「偶然にも全員揃ったし、どうせだから皮村と話してて思いついた  
       あたしたちの即興漫才をみてよ!モリモリにも是非評価してほしいわぁ!」  
桃里「え!?あっうん!いいのぉ?わたしの採点は厳しいよ!」  
 と桃里はホッと一安心しながら流れにのる  
 
皮村「それじゃ!!テイク1!!『青春の群像』」  
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−  
川村「森さん…」  
藤原「えっ」  
皮村「好きです」  
藤原「…ずるいよ。こんな時に…」  
 
林田・桃里「!!!!!」  
 
林田と桃里は紅潮しつつ脂汗をかいていた  
林田「お前ら…」  
桃里「……」  
 
「休日で部活もないのに学校へ向かうブチョーたちの姿が見えたから、こっちも着てみたらって訳なのよ」  
「そしたらみんなと合流してな…やるね林田君オジさんは(ハァハァ)」  
「部室に入ろうとしたら鍵かかってるし、まぁあんたたちは夢中でドアノブの音が聞こえてなかったようだけど…」  
 股間を膨らませた皮村が続ける  
「それでね♪オジさんが耳を澄ませるといい感じで聞こえたんで聞かせてもらったよ。」  
「青春ね♪若いって羨ましいわ!」  
林田も桃里ももう赤面して閉口するしかなかった・・・  
ベリ子も突っ込む  
「あんな場所で桃ちゃん不潔だよ。でもあんなに悶え声出てたヨ!気持ちよかったの?」  
「……(カァ〜)」  
 東には愛しの林田が女性と愛し合うのが耐え切れなくて一気にクールダウンして倒れてしまったらしい  
「お、お前らちょっとそれはいくら、なんでも、その…」  
「あら、部室はそういうことをする場所ではないわ!あたし何か間違ったことを言ってるかしら?」  
「しかも鍵をかけるとは!確信犯ですな!許してほしけりゃオジさんんも人モミ…」  
 
 殴られた皮村が本気で怒る  
「馬鹿ヤロー!!元はといえば部室で見境なく猿のようにするから俺の股間が…」  
 
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−  
 
二人はからかわれつつも、それから少し楽しいときを過ごし楽しんだ卒業前の3年一同。  
「じゃあ、そろそろお開きにするかしら?」  
「ついでに飯食いにいこうぜ」  
 とか声が飛ぶ  
「いくヨ!ミウミウ」  
 
「森さん」  
「うん、行こっか」  
 
 
全員で帰路に着く時に集団最後尾にいた二人の手はしっかり繋がれていたのであった  
 
 
 
               おわり  
 
 
 
   
 
   
   
 
 

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