「あーくっそ、暑ぃー!何でこんなとこまでこないといけないんだよ!  
大体ここどこだよ・・。」精根尽き果てそうな少年の声が晩夏の陽射しの  
下で力なく響く。林田亀太郎。れっきとした伊手高柔道部の主将である。  
学校からやや離れた海の近くに合宿所を見つけたと連絡を受けたのだが・・。  
「おーい!林田く〜ん。こっちこっち!!」そう叫んだのは、マネージャー  
であり、晴れて女子選手にもなった森桃里だ。「あっ!!森さん!!」暑さの  
中で重い荷物を抱えてヘトヘトだった林田はたちまち表情と姿勢を凛々しくすると  
何事もなかったかのように脱兎のごとく少女のもとへ駆け寄った。  
「ふぅ。やっと着いたねー林田君!ここなら海もけっこう近いし、便利だよね!!」  
「え・・は・・はい。で、でも、一体なぜ海の近くなんかに・・・」  
「お〜い林田〜!!」「部長、おまた〜〜〜!!」  
毎日聞きなれた、それでいてむずむずと嫌な意味で体を刺激する声が遠くから近付いてくる。  
親友(?)の皮村薫と藤原虎呂助である。ちなみに三浦単一と桃里の親友である  
綾川苺はミスターこと友寄のベンツで既に到着していた。  
「おう悪りぃ林田!!呼んでおきながら待たせたな!」  
「部長ごめんなさいね〜。お肌の手入れに時間がかかっちゃってね〜。」  
「それはどういうつもりだ藤原!?ま、それはともかく、この近くに  
合宿所がちゃんとあるんだろうな?!大体、俺が委員会活動で忙しいからと  
お前らに手続きを任しておいたのがそもそもの不安事項なんだが・・・。」  
林田は念を押しながらも嫌な予感が背筋を通ることに気付いていた。  
皮村は罰が悪そうな表情を見せて藤原と向き合うと、はにかむように切り出した。  
「あ、あぁ。その合宿所さ・・・実は、ここなんだ・・・。」  
「なにぃぃぃぃぃ!!」早くも嫌な予感が現実となりそうで、林田の心は悲壮感で  
いっぱいになった。  
 
彼らの性格及び所業の数々を考えると、林田にとって事の運びを捉えるのは  
難しいことではなかった。林田は皮村の襟と藤原の肉を掴んで耳元で優しく囁いた。  
「そうか。ん?どうせお前ら老師をなんらかの方法で手なずけて海水浴のために  
合宿という名目でこの宿を貸切にしたんだな?そうなんだな?バカに宿泊代掛かるな  
と思ったらそういう手はずだったのかよ?」  
優しい響きで、しかしその声調はいつもの林田らしく静かに高ぶっていた。  
「痛い・・・痛いわ!肉を掴まないで!デリケートな肌なのよ!それに、  
ちゃんと練習だってできるんだから!!」ちなみに藤原は日焼け止めを  
たっぷり塗ってきていたのだった。「え?どういうことだ?」  
「実はさ・・・知り合いがここの旅館経営してんだよ、知り合いって言っても  
俺が海の家でバイトさせてもらってた時の店長なんだけど。んでさ、まあ  
偶然にも柔道に縁があって、この近くに武道場があるっつーわけよ。俺たちだって  
たまにはお前のために人肌脱ごうと思ってやったんだぜ!」  
「まっマジでか!?でかしたぞ皮村!お前らしくない、いい仕事したぞ!!」  
「人聞き悪いこと言うなよ・・・。」といつもの他愛のない会話の後、一向は旅館に入った。  
「ふーん。しかし、言っちゃ悪いが、予想してたものと随分違うな。」  
たしかに、シーサイドスポットの旅館にしては、天井はやや錆びれ、柱も皮が  
所々剥げ落ちている所はある。しかし、いかにも老舗の旅館らしいという雰囲気は  
所々に醸し出されていた。  
「んなこというなって!今、シーズン真っ最中で忙しいのに、わざわざ俺たちの  
ために部屋わざわざ開けてくれたんだぜ!しかも格安で!逆に感謝してほしいね。」  
「ふーん、でも古き良き日本の心をリマインドさせてくれてるみたいでいいじゃないの。」  
「そうだよぉ!それにあたちはこういうの結構ワクワクするョ!」  
「だよねぇ、私はこういうの慣れっこだけど、ベリ子はこんな所来れないもんね、なかなか。」  
目に入るもののほとんどが斬新なものであることで、ベリ子の心は好奇心に包まれていた。  
「ミウミウ!!夜は一緒に寝てみよーネー!!」「だー!!ダメダメそれはダメ!!」(一同)  
「アー、ウー。」ミウラさんはみやげ物のお菓子のコーナーに夢中だった。  
 
「いやっほう!!」夏の日差しの下で、少年達の声が勇ましく鳴り響く。  
旅館の側にある武道場で練習するはずであった林田達一行は、当然(?)の如く  
海にやって来ていた。  
「絶対こうなると思ったんだよ!!」林田の言葉は一人むなしく海岸に響く。  
「いいじゃん。せっかくここまで来たんだしよ。練習は夕飯までの腹ごなしにしとけば  
いいじゃん。」皮村は人事のように林田を説得しようとしている。  
「泳ぐだけで十分疲れるじゃねーかよ!!ていうか藤原!お前はチョメジがいるから  
泳げねーんじゃねーのか?!」林田はネジの切れたロボットのように激しくツッコミまくる。  
「あら、何も海に来たからって泳ぐばかりとは限らないわよ。ある程度の日光浴は  
健康にいいんだし。もちろんUVケアーはちゃんとしとかないとね。」「・・・・・。」  
付き合ってられっか。冗談じゃない。そう思った林田がせめて自主トレーニングだけでも  
と武道場へ向きかけたその時・・・何気ない皮村の一声が脳裏をぶすりと勢いよく刺激した。  
「あ、そうそう。森さんも泳ごうかなっていってたぜ。水着も持ってきてるんだってよー。」  
途端に林田は猛ダッシュで戻ってくると、皮村の髪を思い切り掴んだ。  
「お、お、お前が泳ごうってけしかけたんか?!」その目は真っ赤に充血していた。  
「え、いやそれは森さんが自分で・・・」その言葉を遮って、澄み渡る声が風にたなびいた。  
「ごめーん、お待たせ!」表れたのは桃里だった。しかもビキニ姿で。  
「ブフォォウ!も、森さんそのかっこ・・」林田の衣服はみるみる真っ赤に染まった。  
「あんたまた・・・しょうもないわね。それよりモリモリ、それちょっとはでじゃない?」  
藤原が冷静で鋭いツッコミを桃里に向けてはなった。  
「うーん・・。私こういうのいまいちよくわかんないからさ。友達に選んでもらったんだけど  
・・・。や、やっぱだめかな。林田君どう?」  
林田は気分錯乱状態で心の整理がついていなかった。ただの水着姿だけなのにもかかわらず。  
「さ・・・最高!森さん!世界一似合ってる!!スーパーセクシー!!夏のアイドル!!」  
と最後はわけのわからない言葉まで飛び出す始末で、林田は最高度の賛辞を並べた。  
 
「えー、べ、別にいいよ。そこまで気を使ってくれなくても。」桃里は困惑した表情で  
林田の言葉を受け入れた。  
「あれっ・・。」予想外の返事に林田の心は余計に動揺した。なぜ?喜ばせようとしたのに。  
もはや自分の目から見える情景が右か左かも分からなくなるほど、林田は混乱した。  
すると、皮村と藤原が林田を桃里から少し引き離した後、両方の耳に顔を近づけて、  
大声を出して、林田を我に返らせた。  
「ホントばっかじゃないの!?あんた!!いい加減何で乙女心がわかんないのよ!!」  
「そうだぜ!!普通に『似合ってる』ですませときゃ良かったんだろうがよ!!」  
そ・・・そうか・・・。林田は自戒した。桃里を思うあまりの種々の発言。行き過ぎた言葉が  
逆に桃里を困惑させることになろうとは・・。この場面だけじゃない。今までにも何回そんな  
発言があったろう。今までの自分が余計に恥ずかしくなった。そして、自分の愚かさを  
気付かせてくれた2人に感謝したくなった。林田は2人に礼を言おうと切り出した。  
「お前ら、ありが・・・」  
「ホントいい加減にしてほしいもんだわね!!このハゲチャピン!!(古い・・・)」  
「せっかくこんな暑いのに、また頭皮が寒くなることばっかしてんじゃねーよボケナス!!」  
 
 
それからしばらくして、林田は海パンに着替えて(実は密かに用意していた)、  
桃里のもとに戻ってきた。  
「あっうれしー!林田君も泳ぐことにしたんだね!!」  
「えっ・・まあ。その・・・森さん一人だけじゃ心配ですから。ご心配なく!!森さんは  
ちゃんと僕が責任を持ってお守りします!!」  
「あ、ありがとう・・。でも、後の2人は?どうせならみんなと一緒に泳ぎたいな。」  
「ああ・・あいつらなら、ちょっと向こうで日光浴してくるそうですから。」  
数メートル離れた海辺で、皮村と藤原は仲良く静かに打ちのめされていた。  
 
「ったくいいのかな、こんなことで・・。」林田はまだ吹っ切れず、もやもやとした  
感はまだ否めなかった。  
「いいのよ。どうせ来年の夏は受験戦争真っ只中なんだし、限られた自由な時間を  
過ごすのは、この夏しかないでしょ!」  
「まっそれもそうだな。よし、ちゃんと練習もするんだったら遊んでいいぞお前ら!」  
「やったぁ!!」一同は歓声をあげた。  
「ところで・・・1年生には悪いことをしちゃったな。何か連絡とかある?」  
「あっそのことについてなんだけどね。朔美ちゃんなら友達と一緒に旅行行くって行ってたよ。」  
「そっか、それでよしお君の方は?何か知ってるかお前ら?」  
すると皮村と藤原ははにかんだように作り笑いを見せた。林田には見抜けなかったが。  
「あっそうそう。よっしーもどこか出かけてるみたいよ。」「どっか温泉旅行らしいぜ。」  
2人は都合のよい理由をつけて説明したが、実はよしおの家も意外と裕福で、ベリ子程では  
ないが、海外に少しの間滞在していて、エアメールが出発の前日に届いていたのだ。しかも  
写真つきで。臆病な癖して彼の自慢げな性格からして、手紙の内容は想像がつくであろう。  
不愉快さのあまり、2人は手紙を握りつぶし、林田に見せないようにしておいたのだ。  
「そうか。まあ仕方がないな。んじゃ、ビーチに繰り出すか!」  
「わーい!」一同は一斉に勢いよく走り出し、あっという間にビーチに到着した。  
「あ!」林田は感づいたが遅かった。身を守るものが水着1枚だけのこの場にあって、  
皮村を放置しておくことは、トラに羽をつけて野に放すようなものだった。  
「キャー!!」突然甲高い女性の叫び声が響き渡った。林田は暑さも手伝って足元が  
くらくらしてきた。例によって皮村が女性のブラジャーをひったくってきたのだ。  
「へへーんだ。部分日焼けだか何だかしんねーけど、上半身ノーガードで装備そっちのけ  
にしておくのが悪いんだぜ!!ああ俺の至宝よ!!トレジャーブラジャー!なんて・・。」  
「死ね。」林田の、北斗の〇四郎もびっくりの百列パンチが皮村に次々ヒットした。  
「ホントお前いつ檻に入ってもおかしくねえんだからな!次こんなことしたらぶち込むぞ!」  
※ちなみにブラジャーは、桃ちゃんが多大なる謝罪とともに返しにいってくれました。  
 
海岸は相変わらず人で溢れかえっている。林田たちは集団で遊ぶことができる海辺を  
探しているが、なかなか開いているスペースは少ない。  
「んー、こりゃしょうがないな。当分水の中には入れねえな。」  
「えー、んだよ。海に来たってのに水に入れねえんじゃ意味ねえよ。」  
「少し待ってみよう。そうしたら開くところもあるかもしれねえからな。」  
やがてしばらく時が経過し、本当にスペースが開いた。しかし、一気に人ごみが減った  
気がするようなのが気のせいでなさそうなことが、一同には気になった。  
「あ!部長あれ!」藤原が指差した方向は異様なほどの肌色と水着の集団でごった返していた。  
しかも、そのほとんどが、というか全員女性だ。  
「いやー、すごいなありゃ。でもま、この近くに有名人なんていないわけ・・・」そこまで  
考え込んだ瞬間、またも林田の思考回路に槍のような刺激が突き刺さった。ただ、これは  
他のメンバーも同様だった。「・・まさかとは思うけど、チョメジ、あんた見てきなさい。  
あたしたちじゃ太刀打ちできないから。」と、藤原はチョメジを発動した。  
「うむ、わかった。暫く待たれよ。」そういってチョメジは集団の中へ忍び込んだ。  
そして、帰ってくるなり深く溜息をついて静かに語りだした。「まさかとは思ったが、やはり  
菊千代殿であった。」「・・・・。」一同はまた黙り込んだ。とにかく、一にも二にも  
東を救出しなければならない。「どうすんのよ?この前みたいにチョメジ使って替え玉作戦しよう  
かしら?」「いや、それは無理っぽいぜ。ここ隠れるとこねえしな。林田に頑張って  
もらうしかねえよ。」「結局また俺かよ!?」こうして、やはり林田が人肌脱ぐことになった。  
「いいか・・・絶対上手くやれよ!でねえと一生恨むからな!」  
「わかってるわよー。まかしてちょうだいって。」そういうと、藤原は集団に近付いた。  
「菊!聞こえる!?あれを見なさい!」東は集団の中からこちらを振り向いた。  
「・・・うよし技寝ずまあ。・・・うよし」(※前回とは違い、誘惑系。)  
砂浜に手足を縛られて仰向けになっている林田のそのかすかな声に、敏感に反応するアイドル  
が、その海岸には居た。  
フオオオオオオオオオオオオオオオ・・・・・東は飛び上がったが、またも腐女子集団に  
キャッチされた。  
 
「くそっやっぱダメか!どうすれば・・」と林田がはぎしりをしようとしたその瞬間、  
皮村が「森さん!!あれっ!」とあらぬ方を指差した。「えっ何々!?」と桃里が  
その方向を見たとたん・・・!ズ  ル  ッ  ・  ・  ・  
皮村は林田のパンツを脱がしてしまった。三浦は慌ててベリ子をうちわよりもでかい手で  
覆い隠した。あとほんのコンマ何秒遅ければ、ベリ子は錯乱していたかもしれない。  
フォアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア  
突然東の神が黄金色ににたなびき、体から波動がほとばしり、集団を空へ飛ばしてしまった。  
「おおっ!これぞまさに〇イヤ人!」と皮村が感慨にふけるひまもなく、東がものすごい  
スピードでこちらへ近付いていく。まともに止めることはできない。「甘いわよ、菊!」  
なんと砂の中から罠が飛び出し、東は引っかかった。東が砂浜に勢いよく倒れたのと同時に  
皮村と藤原がジャンプし、東を押さえつけた。「・・・・・・・・・・・・。」  
髪の毛も元の色に戻り、体から染み出していた波動も消え、東は動かなくなった。  
「終わったわ・・・。」「いや、林田がまだ・・・。」林田は恐怖で震えていた。  
 
「それにしても菊、あんたなんでまたこの海岸に来たのよ?」  
「うん、ジャケットの撮影でね、ホントは海外でする予定だったんだけどさー、  
現地が今スコールの連続で・・・仕方なくこの海岸でごまかそうってことになってねー。」  
「でもさ、他の人とかは?一緒にやらなくていいのかよ?」  
「みんなそれぞれ忙しいからね。それにジャケットとかは各自撮影されたものを合成してる  
だけのやつも多々あるしね。」  
「うわー、リアル芸能界を垣間見たって感じだわ・・・。」  
「ねっねっ東君、漫才芸人さんのサイン貰ってきた!?」  
「あー・・・ごめんね。実際、あんま他の芸能人の人とか会わないんだ、ホント。」  
「なんだー、がっくり・・・。」  
林田はこんな他愛のない会話にも参加できず、恐怖に囚われたままで、一人遅れをとった。  
哀しいデコの海岸物語であった。  
 
「おーい、中山ちゃーん。」「中山さーん。」  
再び活気を取り戻した海岸沿いで、山咲幸子たちは人探しをしていた。  
彼女達と一緒に行動をともにしていた中山朔美が見当たらない。途中ではぐれて  
しまったことは確実なのだが・・・。  
「どうすんのよ幸子ー。あんたが林田先輩を振り向かせるために中山さんの女の魅力を  
鍛えるとかいって連れてきたんだからさー。何とかしなさいよ。」  
そういったのは、3人の中でも一際知性を醸し出している奥野有里だ。  
「うーん、んなこといっても想像以上の人だし・・・。弱ったなぁ。どうしよう。」  
と、2人が戸惑いの表情を見せていたとき、吉田みゆきが遠くを指差して力の限り叫んだ。  
「あっあれっ・・!中山さんが・・・!」「え・・・ああっ!」  
なんと中山朔美が、見たところ4,50ほどの男性とともに歩いているではないか。しかも、  
手を握られて。これは、ただ事ではない。下手をすれば取り返しの付かない一大事になる。  
顔から血の気の引いた3人は、急いで走り出した。特に山咲幸子の豊満な胸が豪快に  
ゆれるたびに、側にいる男達の下半身を高ぶらせたのは、想像に難くない。  
「お、おじさんダメーーー!!」「その子を離して!捕まっちゃいますから!!」  
やっと追いつくと、3人はおじさんを突き飛ばし、中山朔美を抱きかかえた。  
「だっ大丈夫!?中山ちゃん!!」「あ・・さっちゃん・・く、苦しい・・・。」  
豊満な乳房に頭を挟まれた中山朔美は、軽く幸子の背中を叩いた。  
「おー痛た・・。な、なんだね失敬な!!だいたい、きみたちか保護者は!?  
困るなあ、小さい子から目を離しちゃ!!その子が迷子だというから、一緒に  
探してあげたんだよ!!」三人は、別の意味でまた顔から血の気がひいた。  
「あのー・・お、おじさん、この子・・同級生なんです。私達と同じ高校生ですよ。」  
おじさんも黙り込んで一瞬言葉を出すのをためらった後、「は、はは、こりゃすまなんだ。」  
と何事もなかったかのようにそそくさと立ち去ってしまった。  
その後、3人がまた小学生に間違われてしまった中山朔美を代わる代わる励ましあったのは  
いうまでもない。  
 
「やっぱり・・私女としての魅力0なんですよね・・。だから林田先輩も  
振り返ってくれないん・・です・・よね・・・。」中山朔美の声はどんどんしぼんでいく。  
「大丈夫だよ中山ちゃん!中山ちゃんには私たちにないキュートさがあるじゃない!  
それを武器にしていけばいいと思う!」山咲幸子が懸命にフォローする。  
「でもなー、やっぱ甘いと思うぞ。涙と体は女の武器だし。」「ユリッペ・・」  
ところが次の瞬間、山咲幸子をめがけてなにかが突進してきた。「きゃー!何々!?」  
「その胸ゲーーーッツーーー!!」「死ねーーー!!」後ろから大ジャンプした男が前の男を  
思い切り蹴飛ばした。勢い余ってその男は中山朔美の目の前に着地した。  
「おーーーっとととと・・。ご、ごめんなさ・・・って中山!?」「は・・・林田先輩。」  
「何だ中山もここに来てたのか。こりゃ奇遇だな。どうせならみんなで一緒に遊ばないか?」  
「あ・・・は、はい・・・。」中山朔美はモジモジしながらも、承諾した。  
だいぶ人手もすいてきたが、それでもこの大人数で遊ぶまでには至らなかった。そこで藤原が  
「しょうがないわね。じゃあ二手に分かれましょ。最初に女性人が遊んで、後は野郎供が  
海に入るって寸法ね。交代交代よ。」と画期的な提案を行った。  
「ま、御仁方々不満もあろうが、致し方なかろう。拙者と虎呂助はここで待っているから、  
存分に自分の時間を楽しまれよ。」「はーい!!」ちょんまげの監督の下安心して海水浴を  
行う高校生達が、そのビーチには(たくさん)居た。  
「あ、すいません。林田先輩、お時間いいですか?」と山咲幸子が声をかけた。  
「あ、ああ・・。別にいいけど、どうした?」「いえ、ちょっと・・。」  
「じゃあ林田君。私たちは先に行ってるね。」「あ、はい!!」  
こうして3人組と中山朔美と林田を残して、皆は海へ走っていった。  
「ちょ・・ちょっと、さっちゃん何する気なの?」  
「ふふーん、実はさ、中山ちゃんの代わりに私が林田先輩誘惑してみようと思って。」  
「えぇ!?」「だって中山ちゃんもどかしいんだもん。素直にアタックすればいいのにさ。  
まっ見てなって!女の魅力ってもんを教えたげる!」  
そういって山咲幸子は少し遠くへ走った。  
 
「んと・・とりあえずここでいいのかな・・・。」戸惑いの表情を見せながらも、  
林田は待ち合わせ場所にやってきた。そこは、人手からはやや離れた所だ。ちかくには  
岩陰があり、そこから奥野・吉田そして中山朔美の3人がのぞきこんでいる。  
そして、山咲幸子が満を持して登場した。「あ、ど、どうも・・・・。」  
相変わらず見知らぬ人にあった様なバカ正直に丁寧な態度で、林田は幸子を迎える。  
山咲幸子は、こちらにウインクを送ると、パラソルの下、敷物に腰を下ろした。  
「なんか今日は特に暑いですよねー。」「は、はは・・そうですね。」  
「もー、『いいとも』じゃないんですから!そんなに気を使ってくれなくていいですよ先輩。  
陽射しもきついし、お肌の手入れしなくっちゃ〜。」と幸子は微笑んで後ろを振り向くと、  
後ろに手をかけ、ブラジャーを脱いだ。豊満な乳房がタプンと弾み、胸元に零れ落ちた。  
あっけにとられた林田の鼻からは無意識にうっすら鼻血がそそり落ちている。そして、幸子は  
そのまま寝そべると、顔だけこちらを振り向いた。  
「林田先輩、背中にオイル塗ってくれませんか?」「・・・・!!」当然林田は固まった。  
「あちゃ〜、あいつも大胆なんだから。」奥野がしまったという表情でおでこに手をあてる。  
「な、中山さんどうするの・・?」吉田があわてふためいて中山朔美を見る。  
(さっちゃん・・)中山朔美は顔を赤くしながらも、ずっと2人の動向を見つめていた。  
「あ・・・え・・えっと・・」林田はしどろもどろで口元もおぼつかない。  
しかし、オイルを手につけてもみほぐし、背中に塗り始めた。優しく、ほどよい感触で  
背中を中心にゆっくり広げていく。幸子は、さらに林田を挑発する。  
「ん・・・ああん・・」そのあえぎ声に、思わず体中の反射神経を駆使して林田は上を向いた。  
ゴ  ク  ン  ・  ・  ・ これは、鼻血を飲み込んだ音である。あまりの情景に  
岩陰の3人も何も言えなくなった。林田の手は氷点下に放り出されたようにガタガタ震えて  
いる。おしりの方までくると、幸子はさらにいたずらに声を大きくする。「はぁ・・ん・・」  
(ま、まずいっ・・・このままでは。)林田は瀬戸際に立たされた。  
もはや、自分を見失う。そう思った瞬間、林田の目の前に一筋の光がさした。  
 
「もっ森さん・・・!!」目の前に現れたのは桃里だ。事の一部始終を見ていたのか、不機嫌  
そうな顔をしている。  
「いやー、林田君サイッテー・・。林田君も結局そういうことする人だったんだね。」  
「も、森さん!これは違うんです、その・・・。」  
「あ〜あ、魔がさしたってやつだねー。こんな奴どうでもいいよ。いこっか、森さん。」  
なんと桃里の横にいるのは皮村だった。しかも、いつの間にか腕を組んでいる。  
「か、皮村・・・?お前どさくさにまぎれて何してんだよ?」  
「何してるってお前、俺達付き合うことにしたんだよ、ねーっ森さん。」  
「!!!!!???????」林田の脳の思考回路は正常に機能しなくなった。  
「ねー。どうせ同じようなことするんだったら、皮村君の方が堂々としてかっこいいわ。  
林田君みたいに人に隠れてコソコソする人って大っ嫌い!さ、いこっ★」  
そして、2人は遠くへ行ってしまった。林田は塩をかけられたなめくじのようにくしゃくしゃ  
になった。「主よ、われをあるべき世界へ導きたまえ・・・。」目の前は真っ暗になった。  
その瞬間、林田は目覚めた。例によって、ネガティブ妄想に沈んでいた。  
「林田先輩?」山咲幸子の声に、林田は慌てて塗りだした。  
「無心になるんだ・・無心に・・・」林田は心を空っぽにして手だけに全神経を集中した。  
こうしてオイルを塗り終わり、林田は手を洗って海へ走っていった。  
「あー、途中から林田先輩慣れちゃったのかなー。上手くいくと思ったんだけどなー。」  
中山朔美は、少し安堵したような表情を見せた。その後、一行は海辺で合流した。  
「まずは海に来たんだし、とりあえず泳がなくっちゃな!!」  
「あ、あの・・・」「おー、なんだ中山?泳ぐのか?」  
「あ、は、はい。わ、私泳ぐの得意です!!」「そうか、じゃ、一緒に泳いでみるか?」  
「・・・・!!は、はい!!い、行きましょう先輩!!」  
「あー、待て待て。気合十分なのはいいけど、十分ストレッチをしとかないと怪我するぞ。」  
「・・・・・(赤)す、すみません・・。」  
中山朔美、まさにフライング「アタック」だった。  
 
「あれ?中山ちゃんやけに積極的じゃん!」中山朔美の友達である3人は、海へ  
入る様子はなく密かに囁きあっている。  
「きっとあれだよ。さっちゃんの誘惑アタックに中山さんも刺激されたんだよ。」  
「そうそう、あの子ああ見えて芯の強い子だし、やる時はやるよね。」  
と3人の立ち話が終わらない間に、一行は海へ入っていった。  
桃里とベリ子は海辺で水掛をして楽しんでいるが、中山朔美は沖の方へ進んでいく。  
「おーい、中山!あんま進むと波にさらわれるぞ!無茶すんなよー。」  
「あ、だ、大丈夫です!(ここで少しでも先輩の気をひかなきゃ!)」  
中山朔美の脳裏には、深いところを見事に泳ぎきって自分を褒めちぎってくれる  
林田の姿が思い浮かばれていた。  
ところが、やや高い波が岸へ押し寄せたかと思うと、中山朔美の姿は消えていた。  
最初は気にしなかった一行であったが、林田には徐々に不安の波が押し寄せた。  
「な・・中山は?お前ら知らねーか?」「さ、さぁ・・・。」さらに不安が募っていく。  
「まさか・・・。」林田は一目散に海へ駆け出した。  
「部長!!危ないわよ!!」「大丈夫、すぐ戻るから!!あいつ、まさか沖に・・」  
林田が沖へ進んでいくと、海の中から手が見えた。中山朔美が溺れていたのだ。  
中山朔美はかろうじて手を差し出していたが、ほとんど意識はなかった。  
「中山!!おいしっかりしろ!!中山!!」林田は急いで岸へ連れ戻した。  
「部長!!」「林田!!」「大変だ・・・どうしよう!今からレスキュー呼んでも・・  
時間かかっちまう。どうすりゃいいんだ。あの時止めときゃよかったんだ・・。」  
林田の顔は自責の念で引きつっている。そんな林田を横目に、藤原は朔美の口に耳を当てた。  
「かろうじて息はあるわ。どうやら水をちょっと飲んでるようね。とりあえず、気道を確保  
するのよ!首を斜め後方に持ち上げて、楽な姿勢にさせてちょうだい!!」  
極めて冷静に行動する藤原に、普段にも増して一同は藤原がいっそう頼りに思えた。  
「んで・・・誰がやるんだ?人工呼吸・・・」  
それからしばらくして、この林田の一言に、スムーズだった救助の流れがピタリと止まった。  
全員は一斉に顔を見合わせた。  
 
「ん、んなこと言ったってどうすんだよ!やんないわけにもいかねーだろが!!」  
皮村はうずうずしながら、努めて冷静に振舞おうとする。が、下心は誰の目にも明らかだ。  
「いっとくけどお前は絶対なしな。どうするもんかな・・・。」  
「とりあえず男子の方が肺活力あるんだから、あんたたちの誰かがやんないと、困るわね。」  
藤原の提案に一行は頭を抱えるが、事態は一刻を争う。林田に名案が浮かんだ。  
「よし!東!お前に人工呼吸頼む!」林田は東の肩を押した。  
「えー、僕はどうせやるならぶ・・」「何もいうな」と有無を言わせず林田は押し出そうとする。  
「そうだ!林田!お前やれよ!」と、ふいに皮村が叫んだ。  
「えぇ?何でだよ?」林田は疑念の表情を隠せない。一命がかかってはいるが、気はひける。  
「だってさ・・東は興味なさそうだし(そんな問題か?)、ミウラさんだと逆に肺が壊れちゃう  
し(ていうか勢い余って食べちゃいそう)、俺はダメなんだから、お前しかいねーよ!」  
「わかったよ・・・。でも、変な気はねーんだからな!人命救助なんだから、写真とかとって  
変な噂言いふらしたりすんなよ!」「わかってんよ。」  
こうして、林田の人工呼吸が始まった。中山朔美の胸を軽く2,3回押しながら、その口に自らの  
口をあてがい、ゆっくり息をいれていく。極度の集中のため汗が滴り落ち、時々桃里にタオル  
を借りながら懸命の人工呼吸を続けた。。「中山!しっかり!」「朔美ちゃん、頑張って!」  
皮村は、3人の姿を見て苦虫を噛み潰すような思いがした。その心中とても複雑だった。  
皮村は朔美を見つめると、自分に語りかけるように呟きだした。  
(ごめんな。どうせ報われることのない恋なんだとわかってると・・つれえんだ。だったら  
・・せめていい思いさせてやりたいと思ってな。いい・・思い出になるといいな。)  
そう皮村が呟き終わるか終わらぬかの間に、レスキュー隊が到着した。  
命に別状はないということで、軽い治療の後、旅館で休ませることにした。  
林田たちは朔美の容態を確認すると安心し、練習に専念すべく武道場へ向かっていった。  
それから、近くの商店街で買い物をしていた山咲幸子たちが、この事を聞きつけて  
慌てて旅館に飛び込んできたのは、それからまもなくのことだった。  
 
中山朔美は暗闇の中にいた。何もない、真っ暗だ。ただひとりぼっち。朔美は恐怖に  
おびえていた。「誰か、誰かいませんか〜」その時、うっすらと光がさし、男性が  
目の前に現れた。「はっ林田先輩!」「中山・・俺、お前のことが好きだったんだ。」  
「う、嘘・・・先輩。」「一人にさせてごめんな。もう二度と離さないよ。」  
「先輩・・う、うれしい・・。」目が涙でにじんで、周りがよく見えない。しかし、  
林田の姿が次第にぼやけ、遠のいていく。「まって!先輩!行かないで・・」  
中  山  ち  ゃ  ん  !  !   大きい声で、目がさめた。  
「あ・・・さ、さっちゃん(聞こえちゃったかな・・)」「ごめんね!中山ちゃん!  
こんなことになるなんて思ってなかったんだ。ホントごめんね!!許してくれる?」  
「あ・・いいよ。大丈夫だよ。」  
「もー、無茶はしちゃダメだよ中山ちゃん!ホント心配したんだから!」  
「ごめんなさい・・。」  
「でも、中山ちゃんよかったね!林田先輩にキスしてもらったんだって!」「え・・嘘・・」  
「ホントだよ!!写真見せたら、たしかにこの人がキスしてたって!はは・・何ていうかさ、  
こんな言い方もなんだけど、災い転じて福と成すってやつかな・・て、中山ちゃん?」  
中山朔美の顔はみるみる真っ赤に染まった。胸に手を当てて、なんとか気を落ち着けようと  
する。山咲幸子はそんな彼女を微笑ましく見つめ、林田たちの荷物を取り出した。  
「でもさ・・中山ちゃんて、ホントかわいいよね・・。私が男だったらさ、中山ちゃんを  
自分の彼女にしたいと思うな。」そう、シミジミ語りだした。「え・・さっちゃん・・」  
「何ていうかさ、大きいものの小さいものに対する支配欲っていうのかな?中山ちゃんを  
私のものにしたいな・・って、ずっと思ってたんだ。」「さっちゃん・・・」  
そして、山咲幸子はかばんの中からパンツのようなものを取り出した。その水分を含んだ  
特有の照り返しを放つパンツは、すぐに海パンであるとわかった。だが、一体・・?  
「中山ちゃん・・・、これ、誰の水着だと思う?」「だ、誰って・・。」  
「ふふ、実はね・・・林田先輩の海パンなんだよ!先輩これ今日着けてたしね。」と言って、  
その海パンを中山朔美に手渡した。朔美は、震える指先を伸ばし、海パンを手に取った。  
 
中山朔美は震える指先で、その海パンをそっと握る。同時に、手のひらの中で  
温かい水が染み出すのがわかった。同時に、下腹部がギュンと熱くなるのも  
わかった。理性と逆行し、息が次第に荒くなっていく。「先輩の・・・」  
当然海パンといってもスクール水着のようなものではなく、市販の、トランクスと  
見た目はそう変わらないそれぞれの体にフィットするようひもで調節していく  
タイプのものである。勇気を出して、パンツを胸に近付いていく。そして、パンツを  
胸に当てた時、思わず苦痛で顔がゆがんだ。「ん・・ああ・・ん・」涙目になって  
見下ろすと、布地を押し上げて乳首が勃っていた。思わず目をそむける。  
「どんなに頭で否定しようとしたって、体は正直なんだよ、中山ちゃん。」  
そう言って幸子は、朔美の乳首に指をつきたてた。そしてその指先でコリコリと  
軽く撫で回した。途端に痛みに近い、かつ快感のような刺激が走った。  
「ひっ・・!ああ・・はぁ・ん・・」力が抜けていく。風船の空気が抜けるように。  
そして、無意識にすり合わせた股間がぬるりと滑った。「!?」一瞬血の気がひく。  
「やだ・・もらしちゃった・・?」しかし、明らかにそれとは違う感覚であった。  
「もー、中山ちゃんてば、ホント自分に正直なんだから。」そうやって幸子は  
下腹部に手を這わせた。股間のあたりがまぎれもなくグッショリ濡れていることが  
わかった。幸子は燦然と濡れた部分を指でまさぐっていく。そして、包皮に守られた  
「芽」を探り当て、コリコリと転がした。「んあああん・・!!」背中が張り、  
足が痙攣する。そして幸子は、もう片方の手で自分の股間もまさぐり始めた。  
「私も濡れて来ちゃったんだよ・・中山ちゃん。」そういって幸子は中山朔美の  
股間をさらに激しく筋にそって指でなぞっていく。そして、また中心付近を  
探る。この繰り返しの後、幸子は股間部分を一気に攻め始めた。  
「待って・・さっちゃん待って!一気に触らないで!私どうにかしちゃう!」  
「理性なんて案外つまらないもんだよ、中山ちゃん。」  
そういって幸子は洪水状態の局部に追い討ちをかけるように指を這わせた。  
 
中山朔美は、山咲幸子の攻めに耐えようとしている。しかし、何度も何度も自分を  
押し上げるような快感の波が押し寄せてくる。明らかに理性を脅かすような快感が  
脳髄を突き上げる。そして乳首がぴったり肌に密着したスクール水着と擦れることに  
よって、さらに快感が倍増される。  
「あん!あん!あっあっあっ・・」ピチャピチャピチャピチャピチャピチャピチャ  
幸子は、今度は自らの顔を股間にあがめ、水着をおしよけて花園を直接目の前にし、  
狂った人形のように舐めまくった。  
「ダメだよ・・・さっちゃん・・私もうもらしちゃうよ!!」  
「あたしもイクよ!中山ちゃん!」幸子は割れ目に舌をうずめ、ラストスパートを  
かける。「うっ・・んっんっんっんんんんん・・・・・・・あ  あ  っ  !  !」  
今までとは比べ物にならない電流が体中をほとばしる。そして、少しの痙攣の後、  
背中がそりかえり、朔美はそこに力尽きた。幸子も安心したようにその場に仰向けに  
なった。幸子の局部からも、白濁とした液が滲み出していた。  
ちょうどその頃、二人で自動販売機でジュースを買い、雑談をしていた2人が  
帰ってきた。部屋に入るなり吉田は思わず悲鳴をあげた。  
「きゃ!!さっちゃん・・・中山さん・・・」「どうしました!?」  
従業員の人が遠くから近付こうとするが、奥野有里が必死にその場をつくろった。  
「大丈夫です!何でもないですから!」そういうと、奥野はティッシュを何枚か  
取り出し、畳の上についたシミを拭き出した。  
「やれやれ、しょうがないな・・。あんたも手伝って。幸子のやつ、とうとう  
発散しちゃってさ。」と、苦笑いをしながら荷物を片付け始めた。  
「あ、でも」と吉田が2人の顔を見渡しながら、「なんか2人とも幸せそうだよ。」  
2人は満足げな顔をしていた。ちなみに、林田のパンツは2人のシミがかかって  
しまっていたため、旅館に帰った林田が皮村にこっぴどくからかわれたのはいうまでもない。  

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