皮村 薫の初めてのセックスは、見事に撃沈した。
「きゃはははは、なに、そのチンポ〜?おっかしー」
相手の女にこれでもかという位大爆笑されては、もはやSEXの継続は不可能だった。
翌日、皮村は包茎手術を受けることを決意する。
しかし、それは長年楽しんできた皮オナニーとの決別でもあった。
そして、包茎手術を翌日に控えた夜。
手術を受けたら、当分オナニーができないこともあり、皮村はオナニーをすることにした。
「できることなら・・・切られたくないんだ。」皮村の中の上野さんの声に反発する皮村。
「ばかにすんな!ひとりでちゃんとやれるよ。やくそくする。」
そういうと、皮村はエロDVDを見ながらズボンとパンツを下ろした。
やがてビデオは興奮シーンにさしかかり、皮村は自分の竿をしごき始めた。
しかし、いつの間にか、皮村は余った皮を使ってのオナニーを行なっていた。
「だれかがぼくを、よんだような…。」皮村の中の上野さんの声を聞いて、手を止める皮村。
「オナニーなら皮ぬきでやろう。」
皮村はそう思いながら、余った皮を使わないように、自分の竿をしごき始めた。
それは、普段皮オナニーに慣れたものにとっては、全然気持ちよくないものだった。
しかし、皮村は一生懸命しごき続けた。
皮村は最早エロDVDなど見ていなかった。
ただただ懸命に、自分の竿をしごき続けた。
「まて!まだいってないぞ。オナニーはこれからだ」
そう言いながら、赤くなってきた自分の竿を必死でしごきつづける皮村。
「俺だけの力で、オナニーができないと……。」
さらに懸命にしごきつづける皮村。
「余った皮を安心して、切られないんだ。」
やがて、痛くなってもしごきつづけ、そして、ついに少量だが、精液が飛び出した。
「見たろ、上野さん、いったんだよ。俺一人で。もう安心して切られるだろ、上野さん。」
皮村の頭の中には、涙を流して喜んでる上野さんがいた。
そして、翌日、皮村は包茎手術を受けた。
手術が終わった後、家に帰る途中、皮村は何となく股間に物足りなさを感じた。
「上野さん、きみを切ったら股間ががらんとしちゃったよ。でも……すぐになれると思う。
だから………。心配するなよ上野さん。」
(END)