「じゃあな優!」
夕日が照らす中、優は愛理と別れ自分の家に向かった。
この日、優は何時もよりも軽やかな足取りで家へと向かっていた。
「ただいま」
元気な声と共に優は玄関を開けた。
声と同時に奥の方から1人の少女が優を出迎えた。
「お帰りなさい優〜」
沙羅は優の帰りを心底喜び笑顔で出迎えてくれた。
靴を脱ぎ家に上がると沙羅は優に抱き付き頬や額にキスを施した。
ある程度キスをさせた所で優は沙羅をやんわりと離して、
自分の腕に絡ませ奥のリビングへと向かった。
「双樹ちゃん、ただいま」
リビングに入るとキッチンでエプロンを付けた双樹が料理を作っていた。
優の方を少し見て双樹は穏やかに微笑んだ。
「お帰りなさい優ちゃん。ご飯出来るから座って待っていて」
双樹の言う通り、優は椅子に腰掛け双樹の料理を沙羅と共に待った。
唯一の家族である父親が殆ど帰って来ない事もあり、
沙羅と双樹は月に1度はこうして優の家に泊まり甘い時間を過ごしている。
優の隣に座っている沙羅は幸せそうに頬を染め微笑んでいた。
そうこうしている内に双樹の手により料理が並ばれた。
「これは又…凄いね」
双樹が用意してくれた料理はメインに鰻とステーキ肉を炒めた物であり、
備え付けのサラダも所々に唐辛子があり、精力が付く事は分かりきった物であった。
「優ちゃんの為に一生懸命、作ったから一杯食べてね!」
「期待しているからな」
2人の穏やかな笑顔に軽い恐怖を感じながらも、
優は箸を伸ばし料理に手を付け食べ始めた。
双樹が作ってくれた物だから味は一級品であり、
自然と箸が進み瞬く間に完食をした。
その後、3人で食事の後片付けをして、
テレビを見ながらまったりとした時間を過ごしていた。
風呂が沸く音が聞こえると同時に沙羅が行動を起こした。
「ねぇ一緒にお風呂入ろう」
沙羅は頬を赤らめながら優と双樹を誘った。
2人と恋人になってから結構な時間が経つが、そう言う事は今までしてこなかった。
優は躊躇う理由も無く即答をした。
「そうだね…入ろう」
優の返答と同時に2人は優に抱き付き、喜びを体全体で表現をした。
「始める前に綺麗にしてあげるからね」
「楽しもうね優!」
足取りも軽く3人は仲良く浴室へと向かった。
脱衣場に付くと優が先に風呂へと入って行き、
沙羅と双樹が後を追うと言う形にした。
優は風呂のお湯を洗面器で少し取り自分のタオルに石鹸を付け始めた。
ドアが開く音に振り返ると、そこにはバスタオルを巻いた沙羅と双樹が入って来た。
「背中、流して上げるね」
「ダメだよ沙羅ちゃん、バスタオル巻いたまま湯船に浸かるのはルール違反だよ」
そう言い双樹は身に付けていたバスタオルを取って優に裸身を見せ付けた。
「ああ、そうだね」
沙羅も同じ様にバスタオルを取り優に裸身を曝け出し優を興奮させた。
何度見ても2人の姿は刺激的な物であり優の一部分は素直な反応を見せた。
それと同時に2人は浴室に入って行き優の物を見て静かに微笑んだ。
「相変わらず元気だね」
「でも今はまだダメだぞ」
2人はからかいながら優の後ろに回って、
洗面器の中にあるタオルを取って背中を洗い始めた。
「どう痛くない優ちゃん?」
「大丈夫、平気」
「何か双樹1人で済みそうだな」
「そう?」
「だから私は前を洗ってやる」
悪戯めいた笑顔を浮かべながら沙羅は優の前方に回り、
自分の手に石鹸を付け手で優の胸を洗い始めた。
「ウッ!」
「どう優? 気持ち良い?」
手で沙羅は優の乳首を弄くったり、わざとらしく指で弄んだりし優に快楽を与えた。
「気持ち…良いよ」
「もっと良くして上げるからね」
沙羅は石鹸を更に自分の手へと付けて泡だらけの両手で優の物を包み込み洗い始めた。
「ヒャウ!」
「フフフ、優の凄いね…私の手の中でビクビク脈づいてる」
沙羅の指先が与えてくれる快楽に何度も優は身悶えた。
それで沙羅は満足をしていたが双樹の方は面白くない表情を浮かべていた。
「ダメ! 沙羅ちゃん!」
洗っていた背中から離れて双樹は沙羅の手を強引に静止させた。
沙羅は面白くない表情を浮かべて優の方も絶頂寸前で止められた為、
体全体が痙攣した様な状態であり、平静とは言えない状態であった。
「何? 双樹もしたいの?」
「違うよ! お風呂は体を綺麗にする所! 優ちゃんも少しは抵抗して!」
双樹に怒られ2人は軽く小さくなって双樹に謝った。
その後、今度は真面目に夫々の体を洗い合い、
3人で湯船に入りリラックスしていた。
「もうそろそろ上がろうか」
「うん」
「待って優ちゃんは後からね」
先に沙羅と双樹が湯船から上がり、優は少しの間、
湯船に浸かりリラックスをしていたが2人の姿が頭の中で何度も交差をし、
物の疼きに耐え切れなくなり湯船から出てバスタオルで体を拭き腰に巻いて
2人が待っている自分の部屋へと足早に向かった。
部屋を開けて優が中に入るとバスタオルで体を隠した沙羅と双樹が
ベッドの上で座り込んで優を待った。
「2人とも僕…もう…」
「うん、良いよ分かっているよ」
「一杯、愛し合おうね」
3人はほぼ同時にバスタオルを取って優はベッドに飛び込み沙羅と双樹を愛し始めた。
「んふ…優…」
初めに沙羅が唇を突き出したので優は唇に吸い付き、
舌を絡ませ愛を確かめ合った。
「優ちゃん…双樹も…」
双樹の方も疎かにはせず、一旦、
沙羅から離れ同じ様に吸い付き互いの舌を激しく絡ませ合った。
その間、空いている沙羅は優の股間に顔を埋め、
男を証明している優を手と舌で愛撫し始めた。
沙羅が自分の物に夢中だと感じた優は双樹の愛撫に全力を尽くすことにした。
キスしながら片方の手で胸を弄り空いている手を恥部に伸ばし奥の方を弄り始めた。
「ん、ふぅ! 良いよ…それ」
喜びの声が漏れ、気を良くした優は唇を離して胸に吸い付き始めた。
舌と手の愛撫で双樹は今までで最高の快楽を感じていた。
「ふぅあ…もっと、もっと舐めて」
双樹は頭を抱き止めながら優に更なる快楽を求めた。
だが下半身の疼きが優の注意を双樹から沙羅に移した。
自分の物を愛撫しながら、
自身の恥部に指を出し入れして恥部の疼きを押さえる沙羅に優は激しい興奮を覚えた。
「もう、出そうでしょ?」
「う、うん」
「でもダメだよ、イクのは私の中でね」
そう言い沙羅は愛撫を止め、仰向けに寝転がり優を待った。
優は自身と沙羅に最高の快楽を与える為、
避妊具を付け沙羅の上に乗り1つになろうとした。
「行くよ沙羅ちゃん」
「来て…一杯して」
沙羅の恥部は自分での愛撫で準備は完全に出来ており優は多少、
強引に突っ込み1つとなった。
「ヒャァウ!」
求めていた物に沙羅は素直な反応を示した。だが優はそれだけでは終わらず、
そのまま少し乱暴な位の調子で腰を動かし沙羅に快楽を与えた。
「ヒャ、嫌! ヒャウ! 優…もっと激しくして」
沙羅の申し出を優は受け入れ、乱暴に腰を打ち付けた。
何度も何度も波の様に押し寄せて来る快楽に沙羅は只、身悶える事しか出来なかった。
体の揺れに平行して上下に揺れる沙羅のなだらかな胸に興奮を覚え、
両手で掴んで手の中で揉み続けながら舌で先端を舐め上げた。
「はやぁ! 優ダメ! そんなに気持ち良くされたら私おかしくなる!」
あまりの快楽に沙羅は身の危険さえ感じたが優は構う事無く腰を打ち続けた。
そして、その結果、双方に限界が訪れた。
「沙羅ちゃん…出すよ!」
「良いよ! イって! 来て! ああああああ!」
沙羅の許しと共に優は爆発をし沙羅も絶頂を迎え遠い目をしていた。
物を抜き、避妊具を外すとすぐに双樹の相手を始めた。
「双樹ちゃん」
「待って、もう前戯良いから」
そう言い双樹は物に顔を埋め舌と手で愛撫を始めた。
先程、中の物を全て吐き出したと思っていたが双樹の思いが物を通じて全身に伝わり、
優の物は再び男を証明し双樹を喜ばせた。
「今日はどうしたい?」
「対面座位が良い」
「うん、良いよ」
体位が決まると双樹は優の物に避妊具を付け、
座っている優に乗っかり互いに座ったまま、
物を出し入れしてお互いに快楽へと溺れた。
「アハァ! ハァ…優ちゃん、おっぱいも…」
「うん」
空いている手で胸を揉み、
沙羅にしたのと同じ様に舌で先端を愛撫して快楽を与え続けた。
それに比例して双樹の恥部は何度も優を締め上げ快楽を与えた。
「双樹ちゃん、僕…」
「良いよ! 双樹もイクから来て!」
双樹の言葉と同時に優は2度目の絶頂を迎え双樹も極みに達した。
お互いに荒い息遣いの中、名残惜しそうに物を引き抜き避妊具を外し、
自然な状態の優を寝転がって双樹は見つめており、
そこに意識を戻した沙羅も加わり2人で優の物をそのまま舌で愛撫し始めた。
「まだまだ、これからだからね」
「それにしたって…少し休ませてよ」
「ダ〜メ、優ちゃんだって気持ち良いの好きでしょ」
意見は一蹴され、優はそのまま行為が出来る状態まで戻され、
3人は再び溶け合う快楽に身悶えた。
「はぁ…気持ち良かったけど疲れた」
その後、数えるのがわずわらしく感じる程、3人は愛し合い、
時計の針が草木も眠る時間帯を示した頃、漸くそれは終わった。
優の隣では2人が満足した表情で眠っていた。
これを見て取り敢えず2人を満足する事が出来たと感じて優も横になり
眠りに付こうとしていた。
「ううん…優」
「優ちゃん」
2人の声に一瞬、
優は反応を示したが見ても眠っているのは明らかなので寝言だと分かり、
自分も眠ろうとした。
「ずっと一緒」
「何時までも3人」
夢の中でも沙羅と双樹は優と一緒であり、
寝返りを打って2人は優に抱き付く体勢になった。
「そうだね…僕達ずっと3人だよ」
穏やかな表情で言うと2人は何処か顔を綻ばせ幸せそうに寝息を立てた。
優もそれに次いで夢の世界へ行き3人は幸せそうに眠り続けていた。
これから先も変わらないと願う幸せな未来を夢見て。