「う〜ん、未だタッチが強いかなぁ この曲はもっと優しく弾かなきゃ」  
 そう言って愛センセは俺の背後から身を乗り出す。サラサラの綺麗な髪から香ってくるイイ匂いが鼻腔をくすぐる。  
 そして鍵盤の上に手を置き指を滑らせる。  
 弾いてる曲は俺と同じなのに、鍵盤を奏でる其の美しくしなやかな指使いは柔らかくも艶めかしく、そして紡ぎだされる旋律は優しく澄んでいた。  
「うん、解かってはいるんだけど難しいんだよな。 こういう低い音はチョットでも力加減誤ると直ぐ大きい音になっちゃうし」  
 
 ココは放課後の音楽室  
 愛センセと俺は教師と生徒であると同時に久しぶりに再会した幼馴染でもある。 そうした縁もあって個人的にピアノのレッスンを受けていた。  
「もっとこう、女の子に触れるみたいに優しく、ね?」  
「女の子…って、んな事言われたって俺分かんねぇよ」  
 情けない話だが女の子に触れた経験なんて愛お姉ちゃん達と隣同士だった幼い頃はともかく、最近じゃフォークダンスで手を握った時ぐらいしかない。  
 
「そう、じゃぁこれでどう?」  
 そう言うと愛センセは俺の手を掴むと、服をたくし上げその掌を自分の豊満な胸にあてた  
「あ、愛センセ…?」  
「ハイ、指動かしてみて」  
「え? あ、あの…」  
 その時俺の頭は始めて触れる未知なる感触にパニックすら起こしそうだった。  
「言われた通りにする!」  
「ハ、ハイ」  
 初めて触れる女の人の胸の感触に、はじけそうなほど高鳴る心臓をおさえながら言われるままに俺は指を動かした。  
「ダメ!もっとソフトに。 優しく包み込むように全神経を指先に集中させて」  
「ハ、ハイ!」  
 愛センセに叱責され俺は指先に意識を集中させる。  
 柔らかくて弾力があり、強く握れば潰れてしまいそうな愛センセの乳房に触れる指をそっと動かした。  
「ん、そう。 そうよ、その力加減。 じゃぁその感じを忘れずに弾いてみて。」  
 俺は愛センセの胸から手を離し、その手を鍵盤に置き弾き始めた  
 
 そして曲を弾き終わると俺は愛センセの方を見た。  
「そうよ、そのタッチよ。 やれば出来るじゃない。 さっきよりずっと良くなったわよ。」  
 そして愛センセは笑顔で拍手を送ってくれた。  
「ほ、本当?」  
「えぇ、この調子なら完全に弾きこなせるようになるのも時間の問題ね」  
「ありがとう! 俺頑張るよ」  
「ふふ、頑張ってね 弾きこなせるようになったら、其の時はご褒美上げるから、ね」  
「ご、ご褒美? い、一体…」  
 言いかけた俺の唇に愛センセは人差指を当て悪戯っぽく微笑む  
「そ・れ・は 弾けるようになってからのお楽しみ♪」  
 
 

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