ジリリリリリリ………ドス!!………
「はぁ…朝かぁ?まだ眠いから寝よう…」
「は〜る〜君玄関でかわいい二人の彼女が待ってるわよ。」
「おはようございますみやびさん…今何時ですか…」
「もう10時よ!」
「…………10時!!!!」ヤバい!待ち合わせの時間じゃん!
俺は急いで着替えようとするが、
「みやびさん…俺着替えたいんですけど…」
「イイわよ。早く着替えて。」
「なので出ていってくれますか?」
「あらそう。ゴメンなさいね。」
みやびさんは諦めたのか、しぶしぶ部屋を出ていった。
「やっべ〜!マジでシャレにならん!!」俺は高速で着替え、支度をして家を出た。
「ゴメン!遅れた!」
「遅い!双樹を待たせるなよ!」
「沙羅ちゃん、イイよそんな怒んなくても。」
これが俺の彼女。さっきから怒っている方が白鐘 沙羅 シロガネ サラ。それをなだめてるのが白鐘 双樹 シロガネ ソウジュ。ちなみに俺は白郷 春 シロサト ハルだ。
今日は、みんなで近くの公園に行き、ピクニックをするという事だった。
「二人とも本当にゴメン。」
「もういいですよ。お兄さん。」
「双樹がそういうなら…許してやるよ。」
「じゃあ行きましょう。お兄さん!」といいながら、双樹は俺の手を握った。
「私も…握ってやるよ。」といい、沙羅は顔を真っ赤にしながら手を握ってきた。
「じゃあいこっか。」俺はそういい、二人の手をはなさないようギュッっと、強く握りかえしながら公園へ二人の彼女と歩いていった。