『俺は…薫子ちゃんと…菫子ちゃんのことが大好きだ…誰よりも…愛してる…』
そう言ってから、だいぶ経った。高校に上がってからも三人の関係は続いている。
薫子ちゃんと菫子ちゃん、二人とも成績優秀、スポーツ万能、容姿端麗、品行方正。
俺なんかが恋人でいいのかなって思うくらい素敵な子達。
ま、俺だってそんな二人に負けたくなくて、いろいろ頑張ったから前よりは良くなっている自身はあるけど。
まだ、二人には適わないかな…。でも、そんな二人も今時の女の子なんだなって思う時がある。
今時の女の子?そりゃ…ああいう事に興味があったりとか?
「ダーリーン!」
「一緒に帰ろう!!」
靴箱で靴を履き替えていると、二人がやってきた。ま、やって来なくても待ってたけど。
いつもなら、三人とも部活があるのだが、テスト期間のため休みだ。
三人で歩いていると周りからの視線が非常に気になるが、もうそろそろ慣れてきた。それに、
「おにいさ〜ん!」
「遅かったじゃないか、双樹を待たせて…」
「ごめん、二人とも…。ところで、待ってくれてたのは…双樹ちゃんだけ?」
ふと見ると、校門の所で同じように双子の女の子と一緒にいる奴がいた。
結構話題になっている人物。アイツも双子の子と付き合っているらしい。まあ、俺には二人がいるから。
「本とに、この辺り双子が多いよねぇ。」
「うんうん、この前も双子同士のカップルに出会ったし。」
「へぇ、いるんだ。双子同士なんて。」
「男の子達の方、二人ともかっこよかったねぇ!」
「女の子達も、お嬢様って感じで、色違いのリボンをつけて!」
「ふぅん…」
立場的には他の男をかっこ良いと言ってる二人を見るのはなんとも複雑な気分だが、こういう時二人は必ず。
「「でも、私達のダーリンにはかなわないかな?」」
「ん〜、そりゃ最近は自分に磨きをかけてるって言うか、男を上げようと頑張ってるけど?」
「あははははは!ダーリン、鼻大丈夫?」
「天狗みたいに伸びてるんじゃない?」
でも、実際問題、高校に入ってからいろんな事女子に聞かれたり、一度告白された事もある。
もちろん、断りましたとも…。ちょっと切ないけど。(笑)
こう見えて、二人ともやきもち焼きだからなぁ…前に、一緒の係の子と仕事の関係上一緒に歩いていると、
その様子を見ていた二人に質問攻め…微妙に被害妄想入ってるんじゃないかって思うくらい…。
ま、それも恋人の特権と言えば特権かな?
「ねぇ、ダーリン?テスト勉強どうするの?」
「いつもみたいに、スタディーロンリネス…かな?」
「だったら!私達の家に来ない?泊りがけで!ね?」
二人の目がやけにキラキラしている…
「また、お父さんと、お母さんはどこかに?」
「そうなの。薄情な親よねぇ…可愛い娘達を置いていくなんて!」
「でも…そのおかげ、私達はダーリンと甘い夜を…!」
「うん…別に構わないけど。」
「「やったぁ!」」
「でも、明日からね。…(今回はどうやって切り抜けるかな…)」
一条宅
「いよいよ…明日ね!」
「今度こそ愛しのダーリンと!」
話は一月ほど前にさかのぼる、丁度この年頃の子はそう言う話に花が咲いたりする事もある(あるのか?)
「一条さん達、同じ人と付き合ってるって本当。」
「えへへ…実は。」
「でもそれって、二股じゃないの?」
「ううん、そんなのじゃないのだって私達から言い出したことだし…。」
「へぇ…それで…」
「「「その彼氏とはもうやっちゃったの?」」」
ブハッ!
丁度、二人ともお茶を口にしたところで、その様子はコメディータッチでしか描けないだろう。
「…どうなの?ねぇ!」
「そんないきなり///!」
「やっちゃった…だなんて…。」
「あれえ…その反応やっぱり?」
実は…私達二人ともまだバージンです。
だって!ダーリンたら夏祭りの夜は適当にはぐらかしちゃうし!それからも、何度かチャンスをねらったけど…。
『お休みのキスじゃダメ?』
とかで誤魔化しちゃうし…まあ、あれはあれで嬉しかったけど…。またしてくれないかな?
ダーリンって照れ屋さんだから…それとも、女の子の方から言い出すのが変なのかな?
「私達…いつでもオッケーなのにねぇ?」
「肝心のダーリンが…。」
二人はハァッと溜息をついた。
翌日
「「いらっしゃい!私達のスイートダーリン!!」
「…お邪魔します。」
二人を見ると、首周りの大きく開いた長袖シャツにスカート、なんかいつもより薄着な気がする。まあ、もう秋だけどまだ暖かいから。
そう言う自分も、Tシャツにジーパンだし。けど…
「こっちこっち!」
「エヘヘ!」
そう言いながら二人とも腕に絡み付いてきた…二人の柔らかいものが腕に押し付けられる…。
まあ、これ位ならいつもだから…。でも、ここから先が少し違った。
「じゃあ、何からする?」
「そうだね…化学は自信あるから…やっぱり英語かな?」
「それじゃ、レッツ!お勉強!!」
どうせなら、最後まで英語にしようよ薫子ちゃん。
勉強中はいたって普通、ただ、二人は自分の正面にいるからなにかの時に身を乗り出すと、
大きく開いた首周りから…(以下略)その時、目のやり場に困るぐらいだった。
―二時間後
「ん〜そろそろ休憩しよっか?」
「そうだね、お茶入れてくるね。」
「ダーリンは座ってて。」
そう言うと二人はそれぞれお茶とお菓子の準備をしに行った。…あれ、今一瞬アイコンタクトしてなかった?
気のせいかな…と思ってると。
「隣に座っていいかな?」
「いいけど?」
二人がお茶とお菓子を持ってきて、横に座った。
「ハイどうぞ…」
「ありがとう、二人とも…。」
とりあえず、三人でお茶を飲んで一息ついた。自分のカップが空になったので、ふと横の薫子ちゃんに目をやる…
「…!!」
何故か薫子ちゃんは体育座り…スカートなので当然見えてる…色はWhi…(以下略)
「?」
視線がくぎ付けになりそうになるのを何とかこらえて視線を戻す…菫子ちゃんから言ってもらおうと思って、そちらに眼を向けると…
…同上、ちなみに色はやっぱり(以下略)
「どうしたのダーリンッ?」
ここは言うべきだろうか…て言うか今菫子ちゃん、「?」マークで聞きながら顔は笑ってなかったか?
「ええと、いやあ…。」
「何でこっち向いてくれないのかな?」
絶対わざとやってる…この二人…。
「こっちから行っちゃおうかな…?」
そう言うと、二人は四つん這いになって近づいてきた。
当然、横を見れば大きく開いた首のとこから…(以下略)
「さて!そろそろ始めよう!!」
多少強引に休憩を終わらせ、テキストに視線を向けた。
「「もう!」」
不満げな二人の声があがったが無視!
数時間後…
とりあえず勉強も済まして、夕食も取って二人は今お風呂に入ってる。
「「一緒に入らない?」」
なんて、言ってきたが当然却下!男としては嬉しいシチュだが…その覚悟はない。
ふと顔を上げると、写真が目に入った。小さいころ三人で映っている写真だ。
「懐かしいな…。」
三人ずっと一緒に遊んでたころ…ただ、三人でいることが楽しかった…。
まさか、彼氏彼女になるなんて思ってもいなかった…。自分は、二人の事を友達としてしか見ていなかったし。
「でも…今は…」
「何見てるの?」
「昔の写真?」
二人の顔がすぐ横にある…さすがに驚いて後にとびのいた。
「あがったら、そう言ってくれる?驚くから…。」
「だって、驚かそうと思ってたんだも〜ん!」
「ねぇねぇ、お風呂上りの私達どうかな?可愛い?」
おそろいのパジャマを着て、ほんのりと紅くなったからだ、濡れた髪…。
これでどきっとしない男は…秋葉原辺りに大量にいるか…まあ、普通の男子ならまずない。
「ん〜、いつもを1000だとしたら、1100ぐらいかな?」
「え〜…たったそれだけなの?」
「いつもの二人がそれだけ可愛いってことだよ。」
「やだぁ、もう!」
二人はじっとこっちを見つめる…なんだろう
「「私達…おいしそう?」」
…はい?今何といったんですか?おいしそう?って聞こえたんですけど…。
「だから…食べたくならない?」
「何を…」
「私達を…。」
「……あ、次、お風呂入ってきます。」
こういうときは即時退散…何度も言うが、俺にそんな覚悟はない!
「あ〜あ…また逃げられちゃった…。」
「ふぅ…二人ともどういうつもりって…どうしちゃったのかな…。」
いつも、腕を組んだり抱き締めてくる程度なのに、今日のはちょっと過激だ。
「…あとで…きけるかなぁ…。」
どうでも良いけど、今自分が入ってるのは二人が入った後の浴槽で、
「……すぐにあがったほうが良いかな…?」
「お風呂ありがと。」
とりあえず、風呂から上がって、居間へと歩いていった
しかし、このとき最大の失敗があった、いつもの感覚で居た自分が馬鹿だった。
「!」
二人の視線がこっちに固定されている…しかも、なんかうっとりとしてるぞ…
自分の格好を整理すると、
・ジーンズパンツ
・首にかかってるバスタオル (以上)
つまり、○女子のBL同人誌にありそうな、男のお色気(?)シーンそのものだった。
「ダーリン…」
二人がじりっじりっと近づいてくる…。
「え…いや、これはその…。」
「そういうことだったのね…。」
どういうことだ、と考える暇もなく二人が飛び掛って…もとい、飛びついてきた。
「うわあっ!ちょっと、二人とも!!」
二人が乗っかって体を撫で回してくる…二人の息使いが良く聞こえる。
「ダーリンってば…女の子にこんな事させるなんて…。」
「そんな格好見たら私達…我慢できなくなるじゃない!」
二人は顔を真っ赤にしながら、ジーパンのベルトに手をかける
「ちょっと、まったー!!」
思いっきり体を起こして二人をどかす。
「え…なんで…?」
「だからさ…こういう事は…。」
「「私達、そんなに魅力ない!?」」
一瞬しんとなる。
「そう言うことじゃなくて…。」
「私達の事嫌い…?」
「別れたほうが…いい?」
何でそうなるかなぁ…と思いつつ二人を見る。
「そうじゃなくて、やっぱり…その、女の子の初めては…ね…」
「それって…ダーリンがいつか私達のところからいなくなるから?」
「だから…こういう事は出来ないってこと?」
不安なのか…てか、俺そんなに二人をないがしろにしたっけ?
「ダーリンは知らないと思うけど…結構女の子から人気があるんだよ?」
「最近、勉強もスポーツも出来るようになって、見た目も…急にかっこよくなったし…。」
…そんな話二人からは始めて聞いたな…でも、二人とも気にしてくれるんだ…。大丈夫、俺は二人しか眼中にないから。
「エッチな事、してから本当の彼氏と彼女だって言うし…。」
「ずっと一緒に居るのに…今までそう言うことないっていうのは…私達が…。」
なんか微妙にずれてるぞ…?
頭に浮かんだ妙なツッコミを振り払いつつ二人を抱き締めた。
「薫子ちゃんと菫子ちゃんが魅力的じゃない何て言う奴は、よっぽど特殊な趣味を持ってない限りいないと思うよ?」
それに、俺も一応、健全な青少年のつもりなんだけど?」
「だって…ダーリンの部屋行ったときそう言う本置いてないから…」
「あんまり…興味ないのかなぁって。」
あんな恥ずかしいもの買う根性あったらとっくに二人を押し倒してます。
「こんなに魅力的な二人が居るのに何にも思わなかったと思う?毎日、理性と本能が戦ってたんだけど?」
嘘は言ってないぞ…。
「…まあ、俺根性なしだから。」
「うん…ダーリン照れ屋さんだもんね。」
「ごめんね…。」
やっぱり、三人で付き合うって結構特殊だからその分不安だったのか…
だから、自分達は恋人なんだっていう証がほしかったんだろうか…
キスだけじゃ足りなくて、その先をほしがるくらいに…。
「…二人は、そんなに?」
薫子ちゃんと菫子ちゃんはだまって頷いた。
「…ダーリンと」
「したい…。」
「ふぅ……一度しかいわないからね…。」
―俺は…二人を抱きたい…いいかな?―
「「…うん」」
「ん…む…」
二人の部屋のベットの上で、薫子と唇を重ねていた。菫子は空いてる手でしっかりと抱き締めている。
「む…ふぁ…」
口を離して、今度は同じことを菫子にもする。
「あ…」
うっとりとした表情で舌を絡めてくる。その間、やはり薫子も空いている手で抱き締める。
「ふぇ…」
菫子とも口を離すと、二人を後ろから抱くような感じになるように移動する、そして…
「あうっ…!」
「やぁ……」
それぞれの胸をゆっくりと揉みしだく…最初は服の上から…。
「痛くない?」
「うん…大丈夫…あっ…」
「気持ち…いいよ…?」
そういう本は、もっていないけどやり方ぐらいは知っている…てか、知らなかったら…ねぇ?
「うあっ…」
「あん…」
二人のパジャマのボタンを上からはずしていく…ブラもおそろいだ。
「「ああっ…!」」
先ほどよりも強くなった刺激に、体をビクッとさせ同時に声を上げる…
「はあっ…ふぅ…はうっ…」
「あはっ…くぅ…きゃっ…!」
このまま暫く楽しんでいたいけど、先に勧めよう…そう思ってパジャマのすそから手を入れ後ろのホックをはずす…。
ふたりの、綺麗な乳房があらわになる…
「いいの?」
何を今更って感じだけど、なんとなく聞いてみる…。二人はコクコクと頷くそして…
「ああうっ…!!ふわぁっ…ん…」
「気持ち…いいっ…いいよぉ…」
二人が体をくねらせる…ちょっとかって悪いがそのまま揉み続けた…。
「ダーリン…そろそろ…」
「あ、うん…」
薫子ちゃんに言われて、愛撫を止めて、ずっと下の方に手を伸ばす…ズボンを膝ぐらいまでずらしてショーツをあらわにする…
「……」
ためらって手を止めてると…
「ダーリン…」
「お願い…。」
二人からせがまれて手を進める。そこは二人とも既にじっとりとしていた。
「ひゃうっ!」
「ひああっ!!」
いっそう大きな声を上げて、体をくねらせる…あんまり動かれると・・。
「ダー…リンッ!!いい…いいよぉ…!!」
「はっ…ふぅぅぅ…」
割れ目をなぞり…硬くなっているところをつまむ…
「…も…もう…」
「ひっ…イ…イく…。」
二人の体が大きくはねて…くたりとなった…。秘所からは止め処なくあふれてくる。
「イっちゃった…ダーリン…上手だね…」
「……………」
菫子ちゃんは何もいわない
「菫子ちゃん…気持ちよかったのかな…気を失ってる…。」
薫子ちゃんはアハハと笑った。そして、自分の手を俺の下半身に持ってくる…
「今度は…こっち…。」
「わかった…」
俺は、ジッパーを下ろして、モノをだした…薫子ちゃんは自分で服を脱いでいた。
「今日は…安全日だから…。」
「いくよ…。」
とりあえず、普通の体制で少しずつ入れていく…
「うああ…」
途中で、止まったので…薫子ちゃんの顔を見ると…。
「…大丈夫…」
そう行ってきたので、少し荒く腰を前に突き出した。
「あっ!!」
薫子ちゃんの顔がゆがんで、思いいっきり抱きついてきた…
「痛かった…?」
「すこし…。ちょっと…動くのは待って…。」
薫子ちゃんの体が震えている…。結合部から血がにじんでいる
「…ん…動いても…いいよ?」
「いくよ…。」
最初はゆっくりと…そしてだんだん速く腰を動かす…。
「あううっ…!は……いい…いいよ…ダーリン。」
顔から苦痛の色は消え快楽のみが襲っている…
「あっ…だめ…もうっ…ダー…リン!」
俺は、薫子ちゃんにキスをした…そして…。
「だめっ・・あっ…うう…っ!ん…んんんんんんんんんん!!」
それまで激しく動いていた体がくたりと止まる…それと同時に、薫子ちゃんの中に放った。
「はぁ…はぁ…大丈夫・・?」
「…ダーリンの初めて…もらっちゃった…。」
それだけ言うとふっと気を失った、その顔はどこか幸せそうだった…。
「ダーリン…」
その声に反応すると、菫子ちゃんがこっちを向いていた…。
「薫子と…しちゃったんだ…」
少しうつむいてそう言う・・。
「ちょっと…残念かな…。ダーリン…初めてだったんだよね?」
堪らなくなって、薫子ちゃんを抱き締める…。
「ごめん…。」
「ううん…しょうがない事だから…。」
「…俺は二人とも愛してる…それが前提になってしまうけど…聞いてくれる?」
「うん…。」
「俺は…菫子のことが好きだ…。愛してる…。」
この状態じゃ、相手の顔は見えないが、その言葉に菫子ちゃんの体が震える。
「ありがと…。とっても…うれしい。」
好きだ…とはいつも言ってるが、いつもは、二人が…としか言って上げられないけど、今なら言える。
「うん…とってもうれしいよ!薫子には、ちょっと悪いけど。」
菫子ちゃんはてへっと笑うと、キスをしてきて…
「私も…貴方の事が好き…」
「横になって…」
服を脱いだ菫子ちゃんはそう言ってきた、横になると、再び硬くなったものが上を向く…
「動かないでね・・」
菫子ちゃんは、少しずつ自分に入れながら上に乗る…。
「……んぐっ…!」
何か破けるような感触があった後、一気に埋まる。
「ふぅ…うぅ…」
薫子ちゃんのときも層だったように、女の子のはじめてはかなり痛いらしい。
菫子ちゃんも体を震わせて、俺の腹部の所で、手を強く握っている。
「…動くね・・・」
ゆっくりと体を上下させる…それに合わせて俺も腰を上下させる…。
「あ…はぁ…」
少しずつ…腰を動かす動作が早くなってくる・・。
「ダーリン…!とっても…気持ち…いい…んんっ!!」
「俺もだよっ・・!」
菫子ちゃんの腰に手を当てて、よりいっそう激しくする。
「あっ…!あっ!…あっ!!」
菫子ちゃんは、髪を振り乱し、快楽に完全に溺れている…
「私…わたしっ…!もう…だめ…あうっ!!」
「…俺も…もう・・。」
「大好きだよっ…だー…ひああああああああああ!!」
嬌声を上げて体をぐっと仰け反らせると、俺の胸に倒れこんできた、その直後、菫子ちゃんの中にも放った。
「あ……」
「大好きだよ…菫子ちゃん…」
それを聞いた菫子ちゃんは、嬉しそうに微笑むとふっと眠りに落ちた・・。
「くっ…」
菫子ちゃんの中から引き抜くと、それをしまった。出しっぱなしってのは…どうも。
「…二人って…相当きついな…。」
近くの毛布を引っ張って二人にかけるとふっと意識がなくなった。
「ん…」
薫子は真夜中にふと目を覚ました。裸だが毛布がかかっているせいで寒くはない…。
「うふふ…ダーリン…」
みると、自分と菫子の間に、愛しい人が寝ている。
「むぅ…」
菫子も目を覚ました。
「あれ、薫子ちゃん?」
「成功だったね…菫子ちゃん。」
「あふ…うん。」
菫子の方は寝ぼけ眼だ。
「押してもだめなら引いてみろなんて言ったもんだよね。」
「zzzzzzzzzzzzzzzz・…」
菫子は再び眠りに落ちていた。
「…ダーリン…大好きだよ…。」
薫子はそっとキスをして体を寄せると再び眠りについた。
薫子と菫子は同じ夢を見ていた、初めて自分達の事を好きだといってくれたあの日の夢を…
『私は、その健やかなるときも病めるときも、豊かなときも貧しきときも、
喜びにも悲しみにもこの二人を愛し、敬い、慰め、助けて変わることなく、
死が私たちを分かつまで…いえ、死が私たちを分かとうとも愛しつづけることを誓います…』