「ぎゃ〜〜〜!ちょっと待って、ホント勘弁!!」  
「『天誅ッ!!!』」  
数人の男に抱えあげられ振り下ろされる  
ふわりという無重力感の後、破裂する水音と共に冷たい感覚  
「うわっ!寒っ!!冷たっ!!!」  
夏休みに入ったとはいえ水は水、川の水は冷え切っているわけで  
「『天誅じゃ〜〜〜!!!』」  
怒れる獣たち(一条FC一同)の声がステレオのように重なり合って聞こえる中、冷たい水に身を刺されながら僕の意識は沈んでいった  
 
「へきしっ!!」  
となるとまぁ、こうなる訳で  
「寒・・、夏休みに入ってすぐにこんな目に合うなんて・・」  
夏休みの開幕を告げる花火大会、そのクライマックスと同時に僕は一つの決断をした  
「君達二人とも僕の彼女だ!誰にも渡さない!!」  
と、歯が浮くような台詞を言って二人の彼女を手に入れた  
一条薫子・一条菫子  
この町のマドンナで僕の幼馴染の彼女たち  
いつも誰よりも近いところにいて、お互いを見ていた者同士、幼馴染から一歩踏み出すのは大変だったけど、いろんな人の助けを経てこうして重い遂げる事が出来た訳だ  
でも先程まで助けてくれていたFCの人その他友人たちは手のひら返して襲い掛かってきた、強靭な肉体を持つ団長以下嫉妬に狂った者たちを抑えきれるはずも無く  
夏の冷や水に叩き落され、現在に至る  
 
「ずひ・・参ったなぁ、だるくてまともに体が動かせないや」  
熱は38.5℃、頭痛は激しく、目眩は止まない  
ズキズキズキズキズキズキコンコンズキズキズキズキズキズキコンズキズキコンズキズキズキコンコン  
頭痛の音と同時に何か聞こえた気がする、何かを叩くような音・・・?  
ガチャ、という音がした重い頭を動かし扉を見るとそこには見知った顔が二つ  
「ダーリン、大丈夫?」  
「元気・・な訳無いよね?」  
「薫子ちゃん・・菫子ちゃん?」  
扉の隙間からひょっこりと顔を出していた僕の彼女たち  
「看病しに来たよ〜」  
人懐っこく擦り寄ってきたショートカットの少女は菫子ちゃん、心配そうにこちらを見ながら部屋に入ってきたポニーテールの子が薫子ちゃんだ  
「駄目だよ・・風邪、うつるよ?」  
二人が見舞いに来てくれた事は飛び上がりたいほど嬉しいのだが、二人に風邪を移してしまうのは望ましくない  
「大丈夫だよ、それにもしうつっちゃってもダーリンが看病してくれるでしょ?」  
「そうそう、それに風邪引いちゃったのだって元はといえば私達のせいなんだし・・これくらいは・・ね?」  
「菫子ちゃん・・薫子ちゃんまで、仕方ないなぁ・・じゃあお言葉に甘えさせてもらうよ」  
どうやら彼女たちに何を言っても仕方ないらしい、ならば後の事は覚悟して今はこの幸せを満喫しようと思う  
 
「随分熱あるみたいね、汗かいてるよ?」  
「そう?少し熱い・・かな」  
そう言ってシャツをはためかせて体に風を送る  
シャツが張り付いた感触で随分汗をかいている事が分かった  
「ダーリン、服替えたほうがいいよ」  
そう言いながら薫子ちゃんは僕の体を起こし、両手で支えてくれた  
「菫子ちゃん、服とってあげて?それとタオルも」  
言うが早いか薫子ちゃんは僕のシャツをめくり、肌を露にさせる  
「ちょ・・薫子ちゃんっ!?」  
突然の事に慌てる僕に対して薫子ちゃんは何の動揺も見せずに受け取ったタオルで僕の体を拭いていく  
「やめてよ、これくらい自分で出来るって!」  
「だ〜め、体だって良く動かないんでしょう?」  
「そうそう、それに恥ずかしがらなくったって良いじゃない、私たち・・その恋人同士なんだから」  
上目遣いでそんな事言われたら嫌だなんていえるわけも無い  
その後着替えまで手伝ってもらってしまって、僕としては恥ずかしすぎて熱が上がったのでないかという位だったのだけれど  
 
「うん、どうやらちょっとずつ熱も下がってきたみたいね」  
「本当?良かった〜」  
 
僕から受け取った体温計を見て二人は安堵の息を漏らした  
どうやら本当に体調は回復に向かっているらしく、体の感覚もほぼ正常になっていた  
「あ、そうだ・・これ飲んでみる?」  
そう言って薫子ちゃんが取り出したのは黒い瓶に入った錠剤のような物だった  
「漢方の一種らしいんだけど、パパが前飲んでたから勝手に持って来ちゃった」  
えへへ、と悪戯っ子のように笑うその笑顔は余りにも可愛らしい  
「漢方か・・貰おうかな、効き目ありそうだし」  
何よりも薫子ちゃんの気持ちが嬉しいし、という言葉は心の中でだけ言って受け取った薬を口に含んだ  
「ん・・なんか、眠くなってきたな・・」  
あまりにも急激に襲い掛かってきた眠気に少し不安を覚えながらも、意識が沈むのを止めることは出来なかった  
「ごめ・・二人とも、少し・・眠る・・ね」  
「うん、おやすみダーリン」  
「おやすみ〜」  
二人の声を最後に、僕の意識は完全に闇に落ちた  
 
「ん・・ふぁぁ・・」  
呆とした頭を振り、目を擦る  
窓の外はすでに真っ暗になっており、自分が随分寝ていたんだということが分かった  
「薫子ちゃんと・・菫子ちゃんは?」  
辺りを見回してみるが二人の影は無い  
もう帰ってしまったのだろうか、そう思ったら酷く寂しくなった  
 
はぁ、とため息を吐いて体を軽く起こす  
少し目眩はするものの調子は良好だ  
空腹を感じたのでみやびさんに何か貰おうとベットから降りようとすると扉が開いた  
「あれ?ダーリン目が覚めたんだね」  
「あ、おはようダーリン!」  
開いた扉には二人の姿、それを見ただけでとんでもなく嬉しく感じてしまう自分の単純さが今日は少し誇らしかった  
「二人とも、まだ居てくれたんだね」  
そう言うと二人は僕に向けて笑顔を見せてくれた  
「当たり前じゃない、ダーリン一人を放っておくなんてしないよ」  
「うん、ダーリンの様子を見るのは私達の役目だもん」  
「二人とも・・ありがとう」  
笑顔で二人に向かってお礼を言う  
二人は照れているようで、少し顔を赤くしている  
「もうっ!それよりはい、コレ」  
そう言って菫子ちゃんが差し出した食器の上にはお粥と卵酒が乗っていた  
「二人が作ってくれたの?」  
「うん、私と薫子ちゃんで心を込めて作ったんだよ」  
「ダーリンが早く良くなりますように、って」  
二人して照れ笑いを向けてくる、やばい・・とんでもなく可愛い  
 
「で、でもみやびさんは?」  
「あれ?聞いてないの?」  
首を傾げながら薫子ちゃんが聞いてくる、僕には何の事だか分からないんだけれど  
「え、何を?」  
「みやびさん、今日町内会の旅行で一日家を空けるって」  
「えぇ!?」  
「るるちゃんとららちゃんも今日はお友達の家に泊まりに行ってるよ」  
「そ、そうなの・・?そういえばそんな事行ってたような気も・・」  
記憶が曖昧になっているのか、よく思い出せない  
「うん、だからみやびさんには『ダーリンは私たちに任せて下さい』って言っておいたから」  
「そうなんだ・・ありがとう二人とも」  
「気にしなくていいの、それより・・はい、あ〜んして」  
そう言うと菫子ちゃんはお粥をスプーンにとって僕に近づけてくる  
「だ、大丈夫だよ・・自分で食べれるよ」  
「あ〜ん」  
「大丈夫だって・・」  
「あ〜ん」  
「いや、だから・・」  
「あ〜ん」  
「・・・頂きます」  
 
観念して口を開いた、程よく温まったお粥が喉を通ると体が温まるのが感じられた  
まぁ恥ずかしさで顔は熱くて仕方なかったけれど  
「あ、いいなぁ菫子ちゃん」  
隣でそんな事を言う薫子ちゃん、非常に嫌な予感がする・・  
「私も、あ〜ん・・」  
「や、やっぱり〜〜」  
 
激しく恥ずかしい食事を終え、壁に寄りかかる  
「はぁ・・恥ずかしかった」  
「そんなに恥ずかしかったの?」  
薫子ちゃんが問いかけてくる  
その隣では菫子ちゃんが食器を片付けている  
「うん、顔から火が出るかと思ったよ」  
アハハ、と笑いながら話をしていると、ふと時計が目に入った  
「あ、もうこんな時間か・・」  
時計の短針は9を指し長針は6を指している  
つまり9時半だ  
「本当だ・・全然気付かなかったね」  
「うん、それじゃそろそろ失礼しようか・・」  
二人とも残念そうな顔をしながら立ち上がる  
でもそれよりも残念なのは僕のほうだ  
「じゃあね、ダーリン」  
「また・・ね」  
背を向け立ち去ろうとする二人  
 
二人の背中を見たとき僕の心臓がドクンと跳ねた  
「っ―――あ」  
逃がしたくない  
手に入れたい  
大好きな二人の全てを  
奪い取りたい  
「は・・ぁ」  
際限なく湧き上がるどす黒い感情はとどまる事を知らず、僕を染めてゆく  
止める事が出来ない  
いや・・止めたくないのかもしれない  
「きゃ!!」  
「わぁっ!!」  
二人の小さな悲鳴  
その悲鳴を発した二人は僕の腕の中に納まっていた  
「ダ、ダーリン?」  
「どうしたの・・?」  
上目遣いで僕に問いかけてくる二人  
声が僅かに震えている  
小動物のような可愛らしい二人の様子を見て、僕の男としての本能は抑えようが無いものになった  
「帰したく・・無いんだ」  
そう小さく呟くと腕に収めていた二人を乱暴にベットに押し付けた  
 
始めてみた乱暴な僕に驚いているのか、怯えているのか  
二人はすがる様な弱々しい瞳で僕を見つめている  
「―――」  
薫子ちゃんが何かを口にしようとする前に、自分の唇でその口を塞ぐ  
「「!?」」  
薫子ちゃんは驚愕に目を見開き、菫子ちゃんは隣で息を呑んだのが分かった  
でも・・こうして薫子ちゃんの唇を感じるのは2度目だ、前は突然の事でその感触を楽しむ余裕などなかったが、今は違う  
「ん・・むぅっ!?」  
薫子ちゃんの唇を無理やりこじ開け舌を注入する、その舌で口内の輪郭をなぞり、薫子ちゃん自身を味わう  
「ん・・ふぅ」  
十分にその感覚を味わった後唇を離す、薫子ちゃんは熱病に犯されたかのように蕩けた目をしていた  
「さて・・と」  
一呼吸付いてから隣で僕と薫子ちゃんのキスを見ていた菫子ちゃんに向き直る  
菫子ちゃんは顔を赤く染めながら僕を見ていたが、僕が身を近づけると身を引いて逃げようとした  
しかし今の僕はそれを許すほど甘くは無い  
「あっ・・!」  
逃げようとした菫子ちゃんの手を掴み、力任せに引き寄せる  
僕も運動神経があるほうでは無いが、単純な力勝負では女の子が男に勝てる道理は無い  
菫子ちゃんはあっさりと僕の方へとひっぱられた  
 
「やだ・・離してダーリン・・」  
「どうして逃げるの?」  
少し優しい声で聞いてみる、いつもの僕を演じて  
「だってダーリン・・少し変だよ、いつものダーリンじゃないみたいな・・」  
どうやら僕の演技はあっさりと見破られてしまっていたみたいだ  
「そんな事無いよ・・僕は二人が大好きな僕のままだよ」  
にこり、と笑顔を作って菫子ちゃんに近づく  
そう、僕は何もおかしくない  
ただ今日は少しだけ大胆でいじわるで欲張りなだけなんだよ、何でこんな気分になっているのか僕でも分からないけれど・・  
「でも・・んっ!」  
これ以上話を続けてても仕方ない、そう思って僕は菫子ちゃんの唇も奪った  
彼女の唇も薫子ちゃんと同じで瑞々しくぷっくりと膨れていて、とても柔らかかった  
しかしただ唇を重ね合うだけなんて野暮はしない、彼女の口内にも僕の舌を差し込む  
何より薫子ちゃんと同じように菫子ちゃん自身の味を知りたいからだ  
「ぅんっ!・・ん、ふちゅ・・ん」  
驚いた、少し口内を弄っていただけなのに彼女の舌は僕の舌に絡み付いてくる  
「ん・・」  
「くちゅ・・ちゅぁぁ・・」  
互いに首に手を回し互いが互いを貪りあう  
お互い同士のためにする口付けは、柔らかく、優しく、そして甘美だった  
「ぷ・・は・・」  
名残惜しいけれど口を離す  
 
僕と菫子ちゃんを繋ぐ水の糸が音もなく垂れた  
「自分から唇を絡めてくるなんて、菫子ちゃんはエッチなんだね」  
「あ、ちが・・そんな事無い・・」  
これ以上ないほどに顔を真っ赤にしている菫子ちゃん  
やばい、そんな顔を見せられたらもっと苛めたくなっちゃうじゃないか・・!  
「違くないよ、菫子ちゃんはエッチな子だ・・だって・・」  
そう言って菫子ちゃんをベットに寝させ、服の上から彼女の胸を愛撫する  
「きゃ・・!!?」  
「ココ、こんなに固くなっちゃってる・・興奮しちゃったんだね?」  
優しく撫でるように菫子ちゃんの胸に手を這わす  
服の上からでも薫子ちゃんの胸の状況は分かった  
「や・・だ、ダーリンの・・えっち」  
やだ、なんて言葉に全く説得力が感じられない、むしろこれから起こる事を期待しているかのようだ  
でも今日の僕は少しいじわるだから、もっと菫子ちゃんを可愛がってあげる  
「エッチなのはどっちだろうね、キスして少し体弄られたくらいでこんなに感じちゃう菫子ちゃん?」  
「あ・・や、やめ・・」  
「やめてなんてあげないよ、菫子ちゃんはエッチな子だ・・認めなよ」  
「ちが・・違う、私・・」  
あくまで否定を続ける菫子ちゃん、彼女には言葉よりも直接的な攻撃の方が通用するみたいだ  
「・・?、ひぃんっ!!」  
僕の愛撫に合わせて菫子ちゃんの体が跳ねる  
先程まで手で撫でていた胸を舌で舐める  
 
固くそそり立った乳首から線を描くように菫子ちゃんの体を滑らせていく  
「あ・・は、ひ・・うぅん」  
舐める位置によって強弱をつけ、刺激を与える  
滑る下は何かに阻まれる事なく菫子ちゃんの茂みに辿り着いた  
「やぁ・・だめ、そこ・・はだめぇ・・」  
確かに快楽を浴びているのだろう、声には艶が宿り、息は荒いでいる  
拒絶の声にも最早力は無い  
「じゃあ認めてよ、菫子ちゃんはエッチな子だって」  
「そ、それは・・」  
「ね、菫子ちゃんは僕に触れられて感じちゃうようなエッチな子です、って・・君の声で僕に聞かせて?」  
「わ・・私は・・」  
まだ戸惑いが見える菫子ちゃんの茂みに指を差し込む  
「あひぃっ!!」  
指先を差し込んだだけで激しく体を震わせる菫子ちゃん  
もう彼女の壁はもうほとんど崩れている、あとはとどめを刺すだけ  
「ね、菫子ちゃん・・聞かせて?」  
言いながら菫子ちゃんのクリトリスを軽くつまむ  
それだけで彼女には凄まじい快感が与えられている  
「っあ!・・言う、言うからぁ・・」  
「うん、聞かせて?」  
笑顔でつまむ力に少し力を加えながら言う  
「わ、私は・・一条菫子はぁ・・」  
恥ずかしさで死にそうなのだろう、菫子ちゃんは瞳にうっすらと涙を浮かべながら言う  
「ダーリンに・・色んな所を触られて・・その・・」  
「いろんな所って?はっきり言ってよ」  
訂正、今日の僕は『少し』じゃなくて『とても』いじわるみたいだ  
 
「ダーリンにぃ・・胸とか・・お、おまんことか触られてぇ・・」  
恥ずかしがりながらも言葉を紡ぐ彼女、その姿が愛らしくてつまむ指に力を加える  
「ひっ!気持ちイイの!ダーリンに触ってもらえて気持ちイイのぉ!!」  
「良く・・言えたね、ご褒美だよ・・!」  
言ってクリトリスを摘む力を強める、今度は高める為ではなく、絶頂へと導くために  
「ひ・・ぃあぁあああ、イクぅぅぅぅ!!!!!」  
これまでよりも更に大きく体を震わせ菫子ちゃんは絶頂した  
そして同時に菫子ちゃんの秘部からは音をたてて水が流れ出した  
「良すぎて失禁しちゃったんだね、可愛いよ菫子ちゃん」  
くたり、と力なく倒れている菫子ちゃんの顔に優しく口付けをし、ベットに横たわらせる  
「ゴメンね、待たせちゃったかな?」  
菫子ちゃんの真逆に向き直り声を掛ける  
そこには息を荒げ、太ももの辺りを必死に擦り合わせている薫子ちゃんがいた  
「我慢しきれなかった?」  
無抵抗な薫子ちゃんを抱きしめ、首筋にキスをする  
それだけで薫子ちゃんは体を震わせた  
「ダーリン・・私・・」  
震える声で僕を呼ぶ薫子ちゃん  
これからされる事に不安を覚えながらも、体の昂ぶりを抑えきれないでいるようだ  
「大丈夫、怖がらなくてもいいよ」  
言うのと同時に薫子ちゃんの腹部を撫でる  
そしてその指をゆっくりと下に進め、足を開かせる  
「あ・・ぁ」  
「ぅわ・・ここもうこんなにドロドロだね」  
開いた太ももの間から見える秘部は濡れ、生暖かい空気を発していた  
 
「これなら前戯は必要ないね・・薫子ちゃん、いいかい?」  
「う・・ん、いいよ・・ダーリン」  
言いながらも震えは隠しきれていない、当然だろう、怖いのだ  
「薫子ちゃん、菫子ちゃんも聞いてくれ、きっかけは無理やりみたいになっちゃったけど・・僕は薫子ちゃんも菫子ちゃんも好きなんだ」  
隣で菫子ちゃんが体を起こして僕を見つめているのが分かった、僕は二人を真っ直ぐに見詰めて続きを言う  
「だから二人の全てが欲しい、二人の全てが見たい、二人を・・抱きたい」  
いつもの僕ならとても言えないような台詞が簡単に出てきてくれる、理由は分からないけど今はありがたい  
「うん・・私たちも・・」  
「私たちも・・ダーリンの事が・・」  
「「大好きだよ!私たちを・・ダーリンだけのモノにして!!」」  
二人揃って僕に想いを告げてくれる  
あぁ・・今なら断言できる、僕は世界で一番の幸せものだと  
「まずは・・行くよ、薫子ちゃん」  
「うん、きて・・ダーリンっ!」  
一息で固くそそり立った自分の分身を薫子ちゃんの秘部に突き立てる  
「あぐぅ―――!!」  
薫子ちゃんの口から漏れる苦痛の声、必死で堪えようとしてくれているのだろうが、それでも抑え切れていない、それ程の痛みを与えてしまっている事に対する罪悪感を感じながらもその真逆である快感が僕に襲い掛かってきた  
 
「薫子ちゃん、大丈夫?」  
「う・・ん、平気・・だよ?」  
うそつき、泣きながら平気なんて言ったって信じられるはず無いよ  
いくら気持ち良くても薫子ちゃんが痛いままなんて嫌だ、でもどうすれば・・  
「・・菫子、ちゃん?」  
「・・・え?」  
隣の菫子ちゃんに視線を移す、菫子ちゃんは何も言わずに薫子ちゃんの手を握っていた  
「・・・・」  
心で通じ合う、とでも言うのだろうか  
まるで菫子ちゃんが痛みを癒しているかのように薫子ちゃんの震えは止まった  
「薫子ちゃん・・?」  
「もう大丈夫、ありがとう菫子ちゃん・・」  
薫子ちゃんの言葉に菫子ちゃんはまた何も言わずに小さく首を振った  
「ダーリン、私はもう平気だよ・・動いて?」  
「・・・うん、分かったよ」  
そう言ってゆっくりと腰を動かし初める  
「あ・・あぅ・・あふぅ」  
それに合わせて薫子ちゃんの口からは先程とは確かに違う声が漏れ始めた  
僕と薫子ちゃんの接合部からグチュグチュと卑猥な水音が響き始める  
「あんっ・・いい、いいよぉ、ダーリン!」  
「薫子ちゃんの中も・・凄い」  
 
僕のモノを押し潰さんとするかのように締め付けてくる薫子ちゃんの胎内  
気を抜くと直ぐにでもこの快感に流されてしまいそうだ  
「ふぁぁ・・熱い・・熱いよぉ!!」  
「くぁ・・まず・・い」  
気が付けば僕は全力で腰を打ち付けていた、もう自分で自分を抑えることすら出来ない  
腰から下半分は完全に快楽の奴隷になってしまっている  
「だめ・・ひもちいぃ、ダーリン・・わたし・・いっちゃ・・」  
「いいよ、薫子ちゃん・・イッて」  
言うのと同時に一際強く腰を打ち付ける  
僕の分身が薫子ちゃんの最奥を強く叩いたのと同時に彼女は登りつめた  
「ひああぁぁぁぁぁあん!!」  
体を弓なりに仰け反らせ絶叫する彼女、彼女の絶頂と同時に胎内は更にきつく締まり、僕の分身を限界へと引き上げた  
「うあっ!」  
限界を超えた快感に僕は抵抗すら出来ず、薫子ちゃんの胎内に自らの精を打ち放った  
 
「はぁ、はぁ・・」  
精魂込めたとはいえここで力尽きてしまうわけにはいかない、僕にはまだやらなきゃいけないことがある、意識を失った薫子ちゃんを優しく撫でて菫子ちゃんを見つめる  
「菫子ちゃん・・」  
「ダーリン・・」  
 
互いに見つめ合う、そして僕は礼儀的にこう言う  
「いい・・かい?」  
「うん・・いいよ」  
一言ずつ言って口付け合う、深く、甘く、熱く、溶け合うようにして  
口付けをしながら指は菫子ちゃんの秘部へ向かう  
秘部は薫子ちゃんの時と同じようにすでに湿りきっていた  
「んっ・・それじゃ、いくよ・・菫子ちゃん」  
唇を離し呟くように告げる、だが菫子ちゃんの言葉がそれを遮った  
「待って・・ダーリン」  
止められ、菫子ちゃんを見ると何か言いにくい事でもあるかのように目を泳がせていた  
「どうしたの?やっぱり・・怖い?」  
「ん・・でも違うの、その・・お願いがあるの」  
いつもと違ってしおらしくはっきりしない菫子ちゃんを出来る限り刺激しないように優しく聞いてみる  
「ん?何だい・・?」  
「あの・・ね、私の事を抱いているとき・・その時だけは」  
泳がせていた目を止め、一瞬目を伏せた後、意を決したかのように言った  
「私の事だけ・・考えて?」  
「菫子ちゃん・・」  
「お願い・・今だけでいいの、この時だけは・・」  
菫子ちゃんの真剣な瞳、僕に断る事なんて出来ない  
「うん・・分かった、でも・・僕はいつも二人の事を同じくらい愛してる、どっちが上なんて事は絶対無い、それだけは覚えておいてほしい」  
 
これも僕の本心だ、僕は決して二人に優劣を付けたりしていないんだから  
「うん・・ありがとうダーリン・・来て」  
そう言うと菫子ちゃんは僕を受け入れるように両手を伸ばした  
僕はその手に導かれるように体を進めた  
「ん・・んくぅ・・」  
音をたてて少しずつ菫子ちゃんの胎内に飲み込まれていく僕自身  
固くそそり立った僕の分身が菫子ちゃんの純潔の証に当たる  
「菫子ちゃん、力抜いて?」  
「う・・ん」  
答える声も震えている、いつも明るく元気一杯な菫子ちゃんでも怖いみたいだ  
でもそうすればいいんだろう、僕が菫子ちゃんの恐怖を拭うために出来る事は・・  
「・・・・あ」  
そうか、一つだけある  
「あ・・ダーリン・・?」  
「・・・・」  
何も言わない、僕は何も言わずに菫子ちゃんの手を握った、さっき菫子ちゃんが薫子ちゃんにしたように  
「・・・ありがとうダーリン、もう大丈夫、ダーリンが手を握っていてくれるから怖くないよ」  
そう言って菫子ちゃんは笑顔を僕に向ける、握った手からも震えは感じない  
僕は菫子ちゃんの笑顔に軽く口付けをし、彼女の壁を突き破った  
 
「っ・・ぐぅっ!!」  
菫子ちゃんの口からも悲痛の声が漏れ、秘部からは白い液に赤色が混じっていた  
だというのにやはり僕の分身は菫子ちゃんの胎内から浴びせられる快楽に押し流されそうになっていた  
「す、菫子ちゃん・・!」  
それに必死で耐えながら菫子ちゃんの様子を伺う  
「ダーリン・・大丈夫、思っていたより・・痛くないよ」  
菫子ちゃんの顔には少し痛そうではあるもののそれほど辛そうな様子ではなかった  
「良かった・・奥まで入れるよ、菫子ちゃん」  
ぐい、と腰を押し進めて菫子ちゃんの最まで僕の分身を押し込む  
「あ・・ん」  
「く・・こうして繋がってるだけで・・凄い気持ちいい」  
菫子ちゃんの胎内は僕の分身に隙間無く絡みつき、僕から精を貪り取ろうとしているかのようだ  
なら僕は菫子ちゃん(の体)からのリクエストに全力で答えてあげればいいだけだ  
「ふあ・・あんっ!」  
僕が大きく腰を動かすのに合わせて菫子ちゃんが大きく声を上げる  
そして菫子ちゃんの胎内も僕の分身をギュウギュウと締め付けてくる  
「ふああっ、あふ・・あひぃっ・・ダーリンッ!!」  
ついに箍が外れたのか、菫子ちゃんは狂ったように僕を求めてくる  
 
自らの動きに菫子ちゃんの腰使いも加わり、僕は脆くも限界を迎えようとしていた  
「ダーリン、ダーリンッ!!」  
「く・・菫子ちゃん、僕もう・・!!」  
「うん、きて・・ダーリンを全部私に頂戴!!」  
菫子ちゃんの言葉を聞き、僕は息もつかずに全力で腰を打ち続ける  
僕と菫子ちゃんの肌がぶつかり合う音が響く中、僕達は同時に限界を迎えた  
「ダーリン、大好きっ!!」  
「菫子ちゃんっ!!!」  
ドクドクと僕の分身が菫子ちゃんの胎内で脈打つ  
結合部からは僕の精がドロドロ溢れ出た  
「は・・ぁ、はぁ」  
荒く息を吐きながら菫子ちゃんを見る  
菫子ちゃんは絶頂と共に気を失ったようで薫子ちゃんの隣で横になっていた  
「はぁ・・はぁ・・」  
二人の様子を見た後、僕にも強烈な疲労感が襲い掛かってきた  
「く・・」  
最後の力を振り絞って揃って横になっている二人に布団を掛けたのと同時に僕の意識も完全に沈んだ  
 
 
「ん・・」  
目が覚めると窓からは光が差し込んでいた  
時計を見ると8時過ぎ  
寝ぼけ眼を擦っていると隣の二人がモゾモゾと動き出した  
「んぅ・・」  
「ふあぁ・・」  
目を覚ました二人がゆっくりと身を起こす  
「おはよう、二人とも」  
「あ、ダーリン・・」  
「おはよう・・」  
二人して体を上げようとするとピクリと動きを止めた  
「「痛たたたたたたたたた!」」  
「え!ちょ、大丈夫!?」  
急に二人同時に叫び始める  
驚くと同時に心配になる  
着衣を整えてあげた後、再びベットに寝かせる  
「え〜と、その・・ゴメン」  
「「ダーリンのえっち」」  
と、二人共声を揃えて言う、ぐぅの音もでないとはこの事か  
 
「それにダーリンいつもと違って少し怖かったな・・」  
「うん、ダーリンじゃなかったみたいだった・・」  
「いや・・面目ない、自分でも何であんな風になったのか良く分からなくて・・」  
恥ずかしさと情けなさで二人を直視する事が出来ない  
二人の視線が痛い・・  
「・・でも」  
「うん、でも気持ちよかった・・ね」  
二人の言葉に顔を上げると二人は顔を赤らめていた  
そして僕も・・  
「そ、そういえばダーリンもう風邪は大丈夫なの?」  
無理やりに話題を変えようと薫子ちゃんが僕に問いかけてくる  
「あ、うん、どうやら貰った薬が効いたみた・・」  
ん?薬・・あれを飲んでから確か意識が飛んで・・・  
「「「あ」」」  
二人も同時に気付いたようで声が揃ってしまった  
「「「・・・・・・・・・・」」」  
沈黙  
・・・・・  
・・・  
・  
「あ、でもね・・あーゆうワイルドなダーリンもいいかなって・・」  
「薫子ちゃんも?実は私も少しいいなぁ・・って」  
 
「・・・・・・・」  
だからそういう事はあんまり言わないでって、スイッチ入っちゃうから・・  
「ゴメン二人共!」  
「え・・!?」  
「ダーリン・・!?」  
呆気に取られている二人の上に伸し掛かる、僕は再び暴走を開始していた  
「ちょ、ダーリン!」  
「私たちまだ腰が・・」  
「大丈夫!優しくするから!!」  
もう止まらない、止められない  
どうやらあまりあの薬は関係なかったみたいだ、暴走の原因は僕自身にあるのか・・  
でも今のところはまだ薬が残っているという事にしておこう  
「「わ〜ん、ダーリンのケダモノぉ〜〜〜〜!!」」  
 
そうして一匹の狼と二匹の羊は再び身を重ねるのであった・・なんてね  
 
 
−おまけ−  
 
そしてまぁ空が微かに黒く染まり始めた6時過ぎごろ  
「あら〜二人にキミの風邪移しちゃったの・・」  
今僕は帰宅したみやびさんに(ウソの)事情を説明している  
「はい、という事なんで今日は二人共泊めたいんですけど・・」  
というか二人共僕のベットで寝ている  
理由は・・言うまでも無いだろう  
「ふ〜ん、まぁいいわよ」  
「ありがとうございます!みやびさん、じゃあ僕は二人に伝えてきますんで」  
立ち上がって二人の所に行こうとするとみやびさんに後ろから声を掛けられた  
「でもねぇ・・男の子なんだからちゃんと責任取らなきゃ駄目よ?」  
・・・・・・バレバレですか・・・・・・・  
 
「「ダーリンのえっちぃ・・でも・・そんな所も・・大好きぃ・・」」  
そんな事とは露知らず、二人は疲れ切った体で幸せな夢を見ていた  
−完−  
 

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