『ああああっ!!』  
 2人の悲鳴みたいな声が上がり、痙攣しながらベッドに倒れこむ。  
 俺のモノからはき出た欲望が2人を汚す。  
「ふぅ……」  
 軽く息をついて、俺も倒れこんだ。2人はどうやら気を失っているようだ。  
 あー、疲れた。  
 可愛い彼女がいて、しかも2人で俺のことを好いていてくれている。  
 性格だってよくて、しかも少し……かなりエッチだ。  
 でも、なんつーか、2人がかりってーのは疲れるんだなこれが。  
 いや、贅沢者だって言われちまえばそれまでだけどもさ。  
 1日に3回。それを2人にだから3×2で6回が平均的か。  
 するのは金曜のバイトが終わってからと、そのままお泊りで土曜日にで週2だ。  
 一週間に、しかも2日のうちに12回ぐらい発射しているわけだな。  
 夜だけじゃなくて、昼に前段階までしたことはあったけど、とにかくだ。  
 暗算でも余裕な計算は、実際にしてみるときつかったりする。  
 まあいいや、幸いにも明日は日曜日だ。何に遅刻する心配もない。  
 
「は?」  
 日曜日の朝っぱらから奇妙な声を上げてしまった。  
 俺が起きると、2人はすでに起きていた。  
 ユラもキラも風呂から出たてのようで、体から湯気が昇っていた。  
 で、俺が風呂から出たら飯にしようか、となったときのことだ。  
『3人でするの、やめない(ませんか)?』  
 と2人が言い出したんだ。  
 するって……夜の営みのするだよな。  
「あ、でもしたくないってわけじゃないんです。その……1対1でってことで」  
 ああ、びっくりした。愛想つかれたのかと思った。  
「そういうことか。何でまた急に?」  
 言うと、姉妹は顔を赤くしてうつむいた。  
「あの、ね。友達に聞いたんだけど、普通1回か2回でみんな満足しちゃうんだって」  
 この回数のことは、言わないでもわかるよな?  
 っつーか、友達ってお嬢様学校のか? 相変わらず侮れんところだ。  
「でも、私たちってだいたい3回ぐらいですし。  
 しかも2倍もするんだから、あなたが疲れちゃうんじゃないかなって」  
 疲れてるのは確かだけどもな。  
「そうするとして、仮に俺がユラとしてるとき、キラはどうすんの?」  
 根本的な問題があるだろう。  
「片方は家に帰ってるようにしようか、って話にはなってるんだけど」  
「どうですか?」  
 うーむ。考えてみれば1対1ってのは経験ないな、俺。  
 普通ありえないんだろうが、初っ端がそうだったんだから仕方ない。  
 さておき、どうしたものか。  
「うーん、それもそれで微妙だけど。一回試してみようか?」  
 疲れ云々ってのより、タイマン勝負には興味があるな。  
 
 あ  
 っというまに時間は流れて、翌金曜の夜。  
 バイトが終わり、いつもなら桜月家の門の前にユラキラを迎えに行くところなんだけど。  
『こんばんわ』  
「おす」  
 待っていたのは二人でも、俺が連れて行くのは片方のみ。  
 ちょっと切ない。  
「えーと、今日はユラからだっけか?」  
「はい、よろしくお願いします」  
 何をだよ、なんて突っ込みはしない。  
「それじゃ、私明日の朝行くから」  
「ああ。おやすみ」  
「それじゃ、キラちゃん。また明日」  
 
 アパートまでの道のりを2人連れ立って歩く。  
 いつもなら3人。今は2人。  
 途中の会話は普通。しかし途切れることもある。  
 3人ならなんだかんだでずっと話していられるんだけど、  
 どうしたって話題の尽きるときはある。  
 ま、とにもかくにもアパートに着いたわけだ。  
 
 ユラが風呂に入っている。  
 シャーなんて水音がすると、いよいよだな何て気がしないでもない。  
 そして、  
「あ、あの……上がりました」  
 バスタオル一枚のユラが現れたのだった。  
 俺は手招きしてユラを呼び寄せる。  
 顔を真っ赤にし、応じたユラを俺は懐に抱き寄せる。  
「きゃっ」  
 あごに手をかけて上を向かせ、唇を合わせる。  
「んっ……むぅ」  
 最初は合わせるだけ。  
 でも、待ちきれなくなったのだろうユラは、すぐに舌を差し込もうとしてくる。  
「ん……はんっ」  
 腰に回していた手を上げ、バスタオルのすそに差し込み、引っ張る。  
「あっ、恥ずかしい」  
 風呂上りのためしっとりとしている肌。柔らかさと温かさを感じるが、ちと物足り  
ない。  
「や……あぅ」  
 背筋をさすり、撫で回す。  
 背から腰、腰からお尻、そして腿。  
「あ、くすぐったいです」  
 身をくねらせるユラだが、その両手は俺の首にしっかりと回されていて離れようともしない。  
「あんっ!」  
 ユラの乳房に触れる。  
 大きいとも小さいともいえない微妙なサイズだが、  
 俺に言わせりゃ女の子は大きさよりも感度とか触り心地を気にするべきだな。  
 その点ユラのは最高だ。もちろんキラのもだけどな。  
 
「ふぁっ……触り方、いやらしいです」  
 少し撫でただけで体を振るわせ、先っぽは自己主張を始める。  
「んぅ、あ……んっ!」  
 硬くなった先に舌を這わせる。  
 この世で最も贅沢なユラ飴だ。嘗め尽くす。  
「あ、やっ、そんなひゃっ!」  
 んでもって下のほうの手では、足の間を撫でる。  
 こんなことを少しの間続ければ、これこのとおり水溜り。  
「3人でしてるときより、濡れてるかもな」  
 スリットに指を差し込む。抵抗はほとんどなくすんなりと入った。  
 チュクチュクと、音を立ててみる。  
「やぁ……そんなことぉ」  
 言わないでか、しないでか。  
 ユラが言う前に口をふさいだからどっちだかわからん。  
「お、お願いします……もう」  
「ああ、いくぜ」  
 俺はユラの中に入り、いつもどおり3回ほどすませた。  
 
 んで、翌日土曜日。  
 いつもの半分しかしなかったせいか、元気リンリンで目が覚めた。  
 隣を見ればユラ。  
 いつもならリミッターかけてるけど、昨日の俺はそんなん気にせず張り切った。  
 その結果、俺は3回だけども、ユラはどうなんだろう。  
 なにせ抜かずの、をやっちまったからな。  
「はぁ、はぁ……え? や、っあん! わ、私、いったばかり、ああっ!」  
 こんな感じのセリフを何度か聞いた覚えはあるんだが。  
 さて、ひとつわかったことがある。  
 いや、まだ半分だな。全てはキラが来てからだ。  
「おはよ〜……起きてる?」  
 SPに連れてこられでもしたのか、キラがヒソヒソ声で部屋に入ってきた。  
「ああ、起きてるよ」  
 確かめてみるか。  
 
「ふぁん!」  
 半裸になったキラを寝かせ、覆いかぶさっていた。  
 俺のものは柔らかく、絡みついてくるキラの中に入っている。  
「や、やっぱり……やめようよ。ユラちゃんが寝てるんだし、ひぅ!」  
「だったら、こうしようか?」  
 キラの体をねじらせ、うつぶせにさせる。キラの目の前には枕。  
「声出したくないってんなら、それ使いな」  
「そ、そんな……あうっ!」  
 俺は突き上げる角度や速度を変えてキラを攻め抜く。  
 もちろん、服の下から手を差し込んで胸をいじくるのも忘れない。  
「んむっ……ふん……んむぅ」  
 キラは枕を間で声を抑えようとしている。  
 何とか俺を止めようと思っているようだが、  
 自分でも腰を動かしていることに気づいているのかいないのか。  
 水音が部屋に響く。  
「っもう、ダメ、ダメ……あああん!」  
 クタリってな感じでキラが倒れこむ。  
 だが、俺はまだ終わっていない。  
 俺はキラとは反対に倒れ、後背位から背面騎乗位へ移行。  
「え? んあっ!」  
 寝転がった俺の上で、半裸のキラを踊らせる。  
 ナイスアングル。プルンプルンの特等席だ。  
「や、っあん! 待って、わ、私、いったばかり、ああっ!」  
 うむ。同じセリフは昨夜何度か聞いた覚えがある。  
 よって要望は却下!  
 そんでもって、俺はキラの中で3回を終えた。  
 キラが俺の3回目で力尽きたからね。  
 やっぱ、そうなんだな。  
 
「説明を!」  
「してください!」  
 結局、ユラもキラも昼ごろまで起きてこなかった。  
 で、起きぬけ一番の言葉がこれだ。  
「まあ、言いたいことはわかる。だから、とりあえず風呂入って来い」  
 という俺に、2人は顔を見合わせ、体を見て、風呂場へと入っていった。  
 全裸で口論を続ける気はなかったようだな。  
 
「まあ、なんつーか、なんだかなって、気がしたんだよ」  
 不満なんかあるはずがない。  
 可愛い彼女がいる。しかも二人もだ。  
 普通ではありえないこんな状況で、不満なんか持ってたらバチがあたるってもんだ。  
「でも、俺たちってやっぱ3人じゃないとダメ、っていうか。  
 2人でもいいんだけど、3人のほうがもっといいっていうのか」  
「そ、それは……そう、かもしれないけど」  
「確かに、私昨日の夜、ユラちゃんもあなたもいなくて寂しかったけど……」  
 3人でいるのが当たり前になりすぎた。  
 昨日ユラとしてるとき、キラはどうしてるのかって、頭から離れなかった。  
「私も……そうでしたけど」  
「で、でも! 今話したいのはそういうことじゃなくて!」  
「わかってるって。なんでユラが寝てるのにキラとしたのかって話だろ?  
 確認したかったんだよ」  
「確認?」  
「なんのですか?」  
 
 昨夜、ユラとしたときに思ったのは、キラのこともあるけど、足りないってもんだった。  
 何が足りないって?  
 あー、ぶっちゃけた言い方をすると性欲だな。  
『は?』  
 そう言うと、2人は奇妙な声を上げた。  
「いや、自分でも驚いてるんだけどな。俺って性欲有り余ってんのかもしれん」  
 ユラもキラもポカーンとしていた。  
 そりゃそうだろう。なんたって、今回の話の根幹をひっくり返す発言だもんな。  
「俺、するときはがっつりしないとダメなのかも。それこそ6回とか」  
 以前、ユラキラのことをエッチな娘たちだって言ったことがあるけど、なんてこたない。  
 俺はもっとエッチだ。助平だ。それも弩級のな。  
「だから、今までどおり3人でしたいんだけど、どう?」  
 俺に問われて、やっと2人はしゃきっとした。  
 2人は顔を見合わせて、ボソボソと小さな声で話していた。  
 ところどころ漏れ聞こえてくるところによるとだ。  
「え? そっちもそんなにすごかったんだ」  
「抜かずに3回も」  
「腰抜けた」  
「気を失った」  
「お尻で」  
 いや、ちょっとまて。最後のは知らん。  
 あ、待てよ。指でいじくったかもしれないな。  
 ともあれだ。結論が出たようだ。  
 
 ユラもキラも佇まいを直し、  
『また3人でお願いします」  
 と、2人は頭を下げてきた。  
「毎回こんなんだったら……」  
「私たちのほうが壊れちゃいます」  
 ってのが理由だそうだ。  
「そうか。じゃあ、夜には3人でしような」  
『うん! って、今夜!?』  
 つらいかもしれんが耐えてくれ。  
 俺だって3回しかしてないから溜まってるんだ。  
 
「ひぃっ、あっ!」  
「ひゃう!」  
 ユラとキラを重ね合わせ、交互に物を差し入れる。  
 これが3人での醍醐味の1つだね。  
「ユラちゃんのほうが入れてる回数多いよぉ、んくぅ!」  
「そ、そんなこと、あぅ! キラちゃんのほうこそぉ!」  
 どっちに入れてるかわからなくなるのが、この体勢の欠点だ。  
 だけど、そんなこと気にしないぐらいに回数を重ねてやればいい。  
「ほれ。折角向かい合ってるんだ。なんかしたらどう?」  
 言ってやると、二人は待ってましたとばかりにキスをしだす。  
「はぁ……んちゅ」  
「ん……む」  
 いいね。すごくいい。  
「あ、はん! 気持ちいいのぉ!」  
「も、もうダメ!」  
 だけども、キスの際中に腰を動かしてやると、2人はもうどうにもならなくなる。  
 
 俺はモノを引き抜き、二人の間に差し込んだ。  
 入れてはいないとはいえ、上下からはさまれていれば似たようなもの。  
 これも醍醐味だね。  
「じゃあ、行くぞ!」  
 腰の動きを速くする。  
「ひゃあん、そんな、はやい!」  
「きゃうう、っはん!」  
 腰の奥底から熱いものがこみ上げてくる。  
 俺も限界が来ている。  
 より速度を上げると、二人の声の音階も上がり、そして、  
『ああああああん!』  
「っふ、っく!」  
 
 比翼の鳥、連理の枝なんつーことわざがある。  
 格言だっけ? どうでもいいや。  
 仲睦まじく、お互いがお互いを必要とする。  
 確かそんな意味だったと思う。  
 比翼の鳥ってのは2人がお互いを支えあって飛ぶ鳥だ。  
 でも俺たちは3人だ。  
 だから、普通の恋人たちより強い絆で結ばれている。  
 なんだって乗り越えていける。  
「綺麗にまとめないで〜!」  
「ううぅ、腰が痛いよぉ」  
 ……たぶんな。  
 そんな太陽が黄色い日曜の朝。  
 
 

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