白鐘沙羅、白鐘双樹。俺と同じ学校に通う高校一年生の双子の姉妹。彼女らのことは、2年生になっ 
たとき、噂程度に聞いていた。  
 曰く、今年の一年生に可愛い娘が2人入学してきた。しかも双子らしい。  
 この程度だ。特に興味を持ったわけではなかった。  
 だが、彼女らのことをもっと知りたい、と追いかけている同級生よりも、俺は彼女らに近い存在とな 
った。  
 まあ、つまるところ彼女らの彼氏になったのだ。言い間違いではない。彼女らの、だ。  
 そう、俺は双子の姉妹と同時に付き合っている。  
 
 
 
 1学期の中頃だっただろうか。中間考査が終わり、近づく夏休みの計画に同級生達は盛り上がってい 
た。海、山、プール、花火とイベント満載ではあるが、結局俺は男友達だけでいくことになりそうだっ 
た。  
 だが、  
「おい」  
 たまたま部活も休みなのでゲーセンでも寄ろうとしていた俺と友人一同は、下駄箱で不機嫌そうな声 
に呼び止められた。その声の持ち主は、かの有名な美少女双子姉妹の妹、白鐘沙羅ちゃんだった。  
「あんたに話がある。ついて来て」  
 と、繰り返すが不機嫌そうな声で俺を呼んだ。さらに言うなれば、不機嫌そうな表情で俺を睨んでも 
いた。言った彼女はとっとと行ってしまったので、慌てて友人に別れを告げ追いかけた。  
 追いついたものの、不機嫌オーラをまき散らしている彼女にかける言葉もなく、無言で彼女の後につ 
いて歩いた。  
「あ、あの……」  
「何?」  
 無言でいることに堪えられなくなった俺は、だめもとで彼女に声をかけた。  
「君は確か、白鐘さんだよね?」  
「そうだ」  
 断言しよう。彼女は不機嫌だ。  
「で、何の用なの?」  
「ついてくればわかる」  
「そ、そう……」  
 俺は、今にすれば失礼だが、カツアゲでもされるのだろうかなどと考えていた。それぐらい、彼女は 
敵意にあふれていた。  
 さて、校舎裏に着いた俺達はそこで待っていた少女と落ち合った。  
 
「あ、あの……ごめんなさい、急にお呼びだてして。初めまして。白鐘双樹といいます」  
 白鐘姉妹の姉、双樹ちゃんだった。なるほど、有名になるのもわかる。  
 姉の双樹ちゃんは長い髪をリボンで2つに分け、クリクリとした大きな丸い瞳をしていて、強く抱き 
しめたら折れてしまいそうなほど線が細かった。  
 とはいえ、病弱そうなイメージはわかない。保護欲をそそられるというのはこういうことを言うのか、 
と俺は理解した。  
 妹の沙羅ちゃんはサラサラの長い髪をそのまま伸ばしている。こう言うと何だが、一昔前のスケバン 
っぽい。それを助長しているのが彼女の瞳で、双樹ちゃんより目尻が上がっている。  
 ともあれ、彼女らはそれぞれ人目を引く容姿をしている。それが双子だというのだから噂にならない 
わけがない。  
「ああ、初めまして。えーっと、それで何の用なのかな?」  
 双樹ちゃんの隣で俺をじっと睨む沙羅ちゃんに多少怯えつつ、聞いた。  
「は、はい。あの……あなたのこと、ずっとずっと見てました。ずっと双樹が憧れてた、優しそうなお 
兄さん……初めて見かけた時ね、彼氏にするにはお兄さんみたいな人がいいなって思ってた。  
 その……双樹の理想にピッタリの人が現れたって思って、胸がドキドキしちゃったの……」  
 そこまで一気に言って、双樹ちゃんは話すのを止めた。俺は今聞いた言葉を脳裏に反芻する。……う 
ん、俺の耳が確かであるならば間違いない。これは告白だ。双樹ちゃんは顔を真っ赤にしている。  
「そ、それでですね……私の……彼氏になってください」  
 
 さらに顔を真っ赤にして、双樹ちゃんは言った。とんでもなく嬉しいんだが、俺はあることが気にな 
っていた。双樹ちゃんの隣で顔を真っ赤にしている沙羅ちゃんだ。  
 ずっと黙って聞いていた沙羅ちゃんだったが、堪えかねたように俺の胸倉に掴みかかりながら言った。  
「私と双樹は生まれたときからずっと一緒で……1日だって離れたコトなんて無かったんだ……。  
 双樹の気持ちはどんな時も、全部すっかりわかってた。それなのに、最近、双樹が急にオマエのこと 
ばかり話すようになって……」  
 おろおろしている双樹ちゃんが視界の片隅に入った。今俺の視界は沙羅ちゃんの顔でいっぱいだ。し 
かも、泣きそうな顔になっている。  
「オマエに双樹を渡したりなんかしない。オマエと双樹がつき合うなんていうなら、私だって……オマ 
エの彼女になってやる!」  
 …………はい?  
 一瞬思考回路が停止した。俺の耳は実は壊れているのだろうか?  
 と、ここで双樹ちゃんが沙羅ちゃんの腕を振り解いた。  
「あのね、沙羅は乱暴なことも言うけれど、ホントはとっても優しい子なの。私たち、生まれた時から 
ずっとずっと一緒にいて……だから、あの……お兄さん、双樹と沙羅の2人の彼氏になってくれません 
か?」  
 決定だ。俺の耳は、いや、脳は壊れている。そうでなかったらおかしいって、これ。  
 
 
 頭が再起動して状況を確認して、俺はおかしくなっていないことが判明した。白鐘姉妹の感覚が少々 
違っていることも判明した。  
「私たちのこと、振ったりしたら許さないからな!」  
 沙羅ちゃんはそんな感じの視線を俺に向けている。安心してくれ、そんなことはしない。  
「まあ、いきなりで驚いたけど、こんな俺でよければ俺を君達の彼氏にしてくれないか?」  
 初めての彼女が2人ってのもあれだけど、告白は嬉しかったし、2人とも可愛かったし。  
 
 というのが俺と白鐘姉妹との成りそめ。当初俺は彼女らのことをよく知らなかったから、可愛い双子 
と同時に付き合えるなんて嬉しい、なんていう失礼な理由で付き合っていたけど、すぐに彼女ら自身の 
魅力に気づき、惹かれていった。  
 双樹ちゃんはとても純粋で、好奇心たっぷり。沙羅ちゃんは荒っぽい口調だが、双樹ちゃんの言うよ 
うにとっても優しい娘だ。  
 3人でのデートを楽しんだ。プールに遊園地、水族館に美術館、そして2人の誕生日を祝ったりした。 
俺達が付きあいはじめて最初で、そしてとんでもなく大事な日。  
 
「誕生日おめでとう、双樹ちゃん、沙羅ちゃん」  
 2人の女性と付き合うということは、2倍の愛情と得ると同時にそれにかかる費用も2倍なワケで… 
…。つまり誕生日プレゼントを2つ買わなければいかんということなのさ。ふふふ、サイフが軽いぜ。  
「わあっ、ありがとうお兄さん!」  
「……ありがとう……。もらってやるよ」  
 双樹ちゃんはストレートに、沙羅ちゃんは表面上素っ気無くだけど喜んでくれた。ちなみに双樹ちゃ 
んには魚のぬいぐるみ、沙羅ちゃんには油絵の具を買った。  
 今、俺達は高台にある公園にいる。前にも一度来たことのある公園で、デートの締めくくりはここに 
来ることが暗黙の了解となっていた。そのわけは、  
「時間だ」  
 座っていたベンチから立ち上がり、目の前の噴水に目を向ける。  
 シャアアアアアア  
 夕闇の中、噴水が水を吐き出す。と同時に中にある照明が輝き、弾ける水の一滴までをも輝かせる。 
さながら舞い散る雪か、宝石のようで……なんて詩人みたいな表現より、この言葉につきる。  
「わあ……やっぱりきれい」  
「……何度見ても飽きないね、双樹」  
 俺の両脇で双樹ちゃんは自然に、沙羅ちゃんは逡巡の後に俺の手を握ってくる。苦笑しながら、俺は 
強く握り返す。  
 最初は沙羅ちゃんは俺に敵意満々だったが(大好きな姉を取られたようなものだからな)、何度かデ 
ートを重ねた結果、不遜な言い方になるが彼女も俺を好きになってくれた、と思う。奇妙な三角関係は 
安定していた。  
 
「お兄さん……」  
 潤んだ声の双樹ちゃんの方を向くと、潤んだ瞳で俺を見上げていた。それに引き込まれるように…… 
目を閉じ、唇をあわせた。  
「……!」  
 反対側で沙羅ちゃんの握る手が一瞬ピクッと動いたが、それだけだった。  
 唇を離し、見つめあう。双樹ちゃんは頬を染め、うつむきながら腕にしがみつく。  
 振り向くと沙羅ちゃんがこれまた真っ赤な顔をしていた。それがキスを間近でみたことによる羞恥か、 
双樹ちゃんの唇を奪ったことによる怒りか、はたまた自分より先に双樹ちゃんとキスをした嫉妬による 
ものかはわからないが。もちろん聞くつもりはない。  
「沙羅ちゃん……、たまたまこういう順番になってしまったけど、俺は君ともキスをしたい。俺は…… 
君も好きだから」  
 こんなことを他の誰かに言ったらひっぱたかれるだけじゃすまないだろうけれど。正直に俺の本音を 
話すと沙羅ちゃんは、  
「あ、当たり前だ! 私もお前の彼女なんだからな!」  
 いつもどおり、虚勢を張る沙羅ちゃん。そんな彼女の態度が微笑ましい。そっと頬に手を添え、上を 
向かせると目があった。  
「キスのときは目を閉じるもんだよ」  
 俺の言葉どおり、慌てて目をギュッと閉じる沙羅ちゃん。そして、  
「ン……」  
 双樹ちゃんのプリっとした感触とはちょっと違うが、やはりやわらかい感触を楽しんで唇を離す。  
「はぅ……」  
 とろんとした瞳になった沙羅ちゃんを見ると、やはり双樹ちゃんとは双子なんだなと思う。なんとい 
うか、似ている。  
 呆けていた2人は、俺越しにお互いを見やり笑った。  
「もう一つプレゼントもらっちゃったね!」  
 双樹ちゃんがそう言って俺に抱きついてくる。沙羅ちゃんも心持ち強めに腕を組んできた。ああ、今 
日という日を俺は忘れることはないだろう。可愛い恋人達とキスをし、さらに薄着の彼女らに挟まれて 
柔らかい感触に包まれたのだから。  
 最後が締まらないのが俺らしいというべきか。  
 
 ガウンを着てベッドに腰掛ける。俺の両隣には沙羅ちゃんと双樹ちゃん。風呂上りの彼女らからは石 
鹸の匂いがして、俺の下腹を刺激する。  
 あの後、俺に抱きついていた双樹ちゃんが異変に気づいた。3本目の足が元気になっていたのだ。だ 
ってしょうがないじゃないか。ファーストキスを好きな娘達として、さらに両側から抱きしめられてる 
んだぜ? そりゃ元気にもなるさ。ならなかったらそいつはイ○ポだろ。  
 とまあ、そんな不穏な表現は置いておいて、双樹ちゃんは子供っぽいところはあるがそういうことは 
知識としてちゃんと知っていて、俺の耳元でこんなことを言ってくれた。  
「あの……双樹はいいですよ」  
 俺は顔が真っ赤になってしまった。俺の下心を見透かされただけでなく、女の子の方から言わせてし 
まうなんて。  
「ごめん、女の子から言わせちゃうなんて」  
 そう言うと、にこやかに笑ってくれたのだ。女の子の偉大さを知ったような気がした。  
 それはそうとして、沙羅ちゃんだが俺たちの話は聞こえていたようだった。振り向いた俺と目が合う 
と慌てて目をそらし、  
「わ、私も行く」  
 と言うのだが、どう見ても無理しているように思えた。  
「あのさ、別に邪魔に思うってるわけでもないし、仲間はずれにしようと思って言うわけじゃないんだ 
けど、無理はしない方がいいよ」  
 俺としては沙羅ちゃんのことを尊重して言ったつもりだった。双樹ちゃんと沙羅ちゃんでは気持ちの 
盛り上がり方が違うだろうし、沙羅ちゃんの気持ちが決まるまで待つつもりだった。  
 そう思っていたのだけれども、俺は思いっきり沙羅ちゃんに引っ叩かれた。手を振りぬいた沙羅ちゃ 
んは泣いていた。  
「馬鹿! 私……私だってお前のことが好きなのに! 何で……そういうこと言うんだ!」  
 ビンタのショックに呆けていた俺だが、沙羅ちゃんの叫びは胸に響いた。それに、心にも響いた。  
「お前と付き合ってるおかげで私は嫌なことばかり考えちゃう。双樹をお前に取られるのが嫌だ。それ 
にお前を双樹に取られるのが嫌だって考えちゃうんだ! 今までそんなこと考えもしなかったのに!」  
 
 自分の無神経さが嫌になる。沙羅ちゃんは俺のことを好きになってくれていた。それも双樹ちゃんと 
同じくらいに。  
 何か言いたいのだけど何を言えばいいのかわからない。いや、言葉にならない。沙羅ちゃんに叩かれ 
た頬より、胸が痛かった。  
 硬直している状況を溶かしたのは双樹ちゃんだ。自然に沙羅ちゃんを抱きしめた。  
 何も言わなかった。それでも沙羅ちゃんは落ち着いた。本当に女の子は、というより双樹ちゃんは偉 
大だ。  
「沙羅ちゃん」  
 呼びかけると、ビクッと震えたがそれでも俺のほうを見てくれた。  
「俺と双樹ちゃんと沙羅ちゃんは、これからホテルに行く。そこで俺は君達を抱く」  
 とんでもなくストレートに言ったけど、これは言わなければいけないことだ。2人の彼氏である俺が 
言わなければいけないんだ。  
 うなづいた沙羅ちゃんを連れて、俺たち3人はホテルに入り、それでこの状況になるわけだ。  
 
 
 俺は君達を抱く、なんて言ったけど。童貞である俺が処女である女の子を2人も同時に相手する。  
 そんなことが可能なのだろうか、ってのは付き合いはじめてすぐに思った。  
 高校生男子としては至極当然な思考だと思う。相手が2人ってのはあまり思わないだろうけど。  
 頭の中で何度かシミュレートしていた行為を思い出そうとするが、実際この状況になってみると頭の 
中は真っ白だ。  
 だから本能の赴くままにやろう。うん、決めた。  
「あっ……」  
「ひゃっ!」  
 2人の肩を強引に抱き寄せる。双樹ちゃんを抱きしめ、沙羅ちゃんにキスをする。  
「んっ……ふ」  
 今までは普通のキスだったが、次のステップだ。うっとりと瞳を閉じている沙羅ちゃんの唇に下を差 
し込んだ。  
 沙羅ちゃんは驚いて顔をそむけようとするが、すでに俺は後頭部に手を回している。  
「んっ、は……ぁ」  
 うろたえる沙羅ちゃんの口中を俺の舌が暴れ回る。歯をなぞり、舌をツンツンと突くと、控えめなが 
ら返事が返ってきた。  
 もちろん双樹ちゃんの方も忘れているわけではない。ガウンの襟元から手を差し込み、控えめな(失 
礼)乳房を包み込んだ。  
 おそらく異性で俺が始めて触るだろう胸は緊張で硬くなっていたが、次第にいつものやわらかさを取 
り戻していった(多分)。  
「あっ、お兄さん……やんっ」  
 やさしくやさしく撫で回し、やわらかさを堪能していると、双樹ちゃんの声に潤みが出てきたような 
気がする。  
 沙羅ちゃんの後頭部に回していた手を下ろしてきて、首筋を撫で回す。  
「あっ、コラ」  
 くすぐったかったのか沙羅ちゃんが怒った声をあげるが、双樹ちゃんを見て驚いていた。  
 その隙に沙羅ちゃんの腰紐を解き、ガウンをはだけさせる。  
「う……」  
 恥ずかしがりつつも隠すようなことはしない。  
 
 今度は双樹ちゃんの方を向きキスをし、沙羅ちゃんの背中から手を回して抱き寄せて胸を揉みしだく。  
 乳房の育ち具合は沙羅ちゃんの方に軍配が上がった。  
「ん……ちゅ……うくぅ」  
「あっ、ひゃん……!」  
 キスで準備が出来ていたのだろう。沙羅ちゃんの乳首は既に硬くなっていた。  
 手のひらで転がし、押しつぶし、軽く爪で引っかいたり、弾いたりすると息遣いが荒くなっていくの 
がわかった。  
 沙羅ちゃんの舌使いは俺のマネをしていたようだったが、双樹ちゃんは自分から舌を絡めてきて、お 
互いの口中を味わった。  
 ちょっと意外な感じがしたが、双樹ちゃんの方が性知識は豊富なのかもしれない。  
 双樹ちゃんの腰紐も解き、ガウンを脱がした。  
 2人の肌の白さは、昔見た沙羅双樹の花のようだった。花びらはとても薄く透けて見えるようで、触 
れればきっとシルクのような感触がしただろう。  
 もちろん、血の通った2人の肌はシルクなんかよりも触り心地がいいものだ。  
「お兄さんだけ着ていてずるいです……」  
「オマエも……脱いで」  
 示し合わせたように2人が言う。ちょっと恥ずかしかったが、俺もガウンを脱いだ。  
『……』  
 俺のいきり立ったモノを見て、絶句した2人。  
子供の頃にお父さんのを見たかもしれないが、このような状態になってはいなかっただろう。なってい 
たらヤバいか。  
 
 2人が肉棒に集中している隙に、俺の手は2人の股間に入り込んでいた。  
『ひゃうっ!』  
 想像していたよりもやわらかく、複雑な形をしているそれの入り口をなぞる。  
 指の感触だけではなんともいえないが、同じような感触だ。  
 いじっていると、クチュっと音がした。濡れているのだ。  
 それを俺がやったということが嬉しかった。  
 しかし、ここで反撃がきた。  
 おずおずと、同時に2人は俺のモノに手を伸ばしたのだ。  
「くっ!」  
 肉棒が跳ねた。  
 驚いた。自分で触るのと人に触られるのと、こんなにも快感の違いがあるのかと。  
「ご、ごめんなさい!」  
「い、痛かったのか!?」  
「あ……いや、気持ちよかったからびっくりしちゃって……」  
 俺が言うとほっとしたように2人はまた肉棒に触る。これは、かなり気持ちいい。  
 竿や先端をさわさわ、ニギニギと二人がかり。  
 最初こそとまどっていたようだが、すぐに2人で協力するようになり、俺のボルテージは急上昇して 
いった。  
 負けじと俺もいじりを再開する。そしてとうとう弱点を発見した。  
「ひゃあん!」  
 我慢して声を出さないようにしていた沙羅ちゃんだが、俺の指がコリっとしたところに触れたとたん、 
可愛い悲鳴を上げた。  
 そう、俺の指は栗とリスに触れたのだ。双樹ちゃんの栗とリスもだいたい同じ場所にあったので触れ 
てみる。  
「ふぅん!」  
 同じく悲鳴を上げた。俺はそこを重点的に攻めた。  
『あっ、はっん、くぅ』  
 もはやどちらの声かわからないほど、両側から悲鳴が上がる。だが、俺も限界が近かった。というか、  
「うっ、くっ!」  
『あああぁぁーっ!」  
 3人とも同時に限界が来て、俺は2人の手の中に精を吐き出してしまった。  
 
 いつもより長かったように思える射精が終わった。  
 3人とも達し、妙な沈黙が訪れてしまった。荒く息をつく2人に、  
「うう、ごめん。急にきたもんで」  
 穴があったら入りたいってのはこんな気持ちのことを言うんだな。めちゃくちゃ恥ずかしい。  
「これがお兄さんの……」  
「セ、セーエキってやつか?」  
「うん……ついでにいうと、これが君達の」  
 匂いや感触を確かめている2人に、俺の手を見せる。  
「愛液ってのが本名かわからないけどね」  
 と、こびり付いた粘液を見せる。2人の愛液だ。  
 沙羅ちゃんがすごい眼で見てきたのですぐにやめたが。  
 枕元にあったティッシュで手を拭く。そして、  
「じゃあ、そろそろ」  
 本番だ。今から俺は童貞を卒業し、2人の処女をもらう。言ったわけではないが、2人はすぐに理解 
してくれた。  
 で、どちらから先にするかってのがあるが、俺はもうすでに決めていた。  
「沙羅ちゃん。ベッドに寝転がって」  
「え、わ、私からなのか!?」  
 予想通り慌てる沙羅ちゃん。  
「私より双樹が先の方が……」  
「いや、俺は沙羅ちゃんと先にしたい」  
 もちろん、それなりに理由がある。  
 沙羅ちゃんは強がってはいるが、結構純情可憐だ。だから双樹ちゃんを抱いた後では腰が引けてしま 
うかもしれない。  
 それに、  
「お兄さんのファーストキスは双樹がもらったから、お兄さんの初めては沙羅ちゃんがもらって」  
 ってことだ。双樹ちゃんは俺の考えがわかったようだ。  
「双樹……いいの?」  
「うん! 双樹はお兄さんと沙羅ちゃんがもっと好きになってくれたら嬉しいの」  
 にこやかに双樹ちゃんは言う。  
 
 緊張しているのだろう、ギュッと目を瞑っている沙羅ちゃんをベッドに横たえる。  
 沙羅ちゃんと、俺自身の緊張をほぐすため、キスをする。大人のではないキス。  
 びっくりしたような沙羅ちゃんと目が合ったので微笑んであげる。すると、体中に入っていた力が抜 
ける。  
 頭は真っ白だし、緊張はしているのだけど、どこか冷静な自分がいる。  
 不思議な感じはしたが好都合だ。  
 もう一度キスをして、すでに一度発射したにもかかわらず、いまだ硬度を保っている肉棒を沙羅ちゃ 
んの秘唇の入り口にくっつける。  
「!」  
「……行くよ。できるだけやさしくするから」  
 その言葉どおりになるよう、ゆっくりと沙羅ちゃんの秘唇に挿入していく。  
「うっ……ああ……」  
 やわらかい肉が俺の肉棒を包み込む。  
「っく……うう……」  
 目に涙を浮かべながらも、うめくだけで痛いとは言わない沙羅ちゃん。  
 できるだけ痛みを与えないようにゆっくりと押し込んでいき、とうとう奥まで入り込んだ。  
「沙羅ちゃん、入ったよ」  
「そ、そうなのか?」  
 すごく痛むのだろう。声に力がない。目にいっぱいに溜まった涙をキスでぬぐってあげる。  
 俺のモノと沙羅ちゃんの膣の大きさはほぼ同じようで、先端に何かぶつかっている感触がある。  
 しかし、なるほど。エロ本とかで最初は一発抜いておくといいというのがわかった。  
 気持ちよすぎるんだ。女の子の中は。  
 ヒダヒダが肉棒を刺激して、入れているだけでいってしまいそうになる。  
「ん……中にお前のが入ってるの」  
「そう……今俺と沙羅ちゃんは一つになってるんだよ」  
 と、エロ本に書いてあったセリフをそのまま言ってみる。  
「一つに……」  
「さ、沙羅ちゃん!?」  
 いきなり泣き出してしまった。涙がポロポロと流れる。  
「ご、ごめん。なんか……嬉しくなって……」  
 なんてことを言ってくれたのだ。  
「俺もだよ」  
 
 今日何度目かのキスをする。今度は大人のキスだ。  
 少しでも気持ちよくなってくれればと、同時に胸や栗とリスを刺激する。  
「ん……は……」  
「沙羅ちゃん、動くよ?」  
「うん……」  
 肉棒を引き抜く。それだけなのに肉棒のあらゆるところが刺激される。  
 歯を食いしばって漏れそうな声を出すのを防ぐ。感じている声なんて、できれば聞かれたくないから 
な。  
「ああっ……!」  
 膣内を往復させると熱い感触が肉棒に絡みつき、もはやどこが気持ちいいんだかわからない。  
 だから、そんなに長くは持たなかった。  
「くぅ、沙羅ちゃん。もう、俺限界……!」  
「んはぁ、ああ、で、出るの?」  
 俺は答えられなかった。肉棒から精液が吐き出される。同時に、  
「ああああああーーーっ!!」  
 沙羅ちゃんもいった。  
 俺と沙羅ちゃんは抱き合ったまま、しばらく動けなかった。  
 荒く息をつき、呼吸を整える。だけど、俺はまだこの一体感を味わっていたかった。  
 
 けど、名残惜しいが、沙羅ちゃんから肉棒を抜く。  
 夢中で気づかなかったけど、シーツに赤い点があり、今それに白いものが混ざった。  
「双樹ちゃん」  
 呼びかけると、双樹ちゃんは紅潮した顔で俺を見ていた。手は股間にあった。  
 どうやら俺と沙羅ちゃんを見て自分で慰めていたようだ。  
 双樹ちゃんを抱き寄せて横たえる。そして耳元でこうささやいた。  
「双樹ちゃんのH」  
「〜〜〜!!」  
 顔を隠してしまった双樹ちゃんにさらにささやいた。  
「おまたせ」  
 双樹ちゃんは出来るならば先に俺としたかっただろう。  
 だけど沙羅ちゃんの気持ちも思いやり、後に回ったのだろう。本当にやさしい子だ。  
 可愛い顔を隠している手をどけ、キスをする。何度も何度もついばみ、舌を差し込む。  
 
「んむ……ん……」  
「双樹ちゃん、いくよ」  
 自分でも呆れるほど元気なモノを秘唇の入り口に押し付ける。  
「あ、あの!」  
「何?」  
「そ、双樹には、い、入れるときには一度に」  
 なるほど。沙羅ちゃんが痛がっているのを見て怖くなったのかも。  
 一気に入れれば痛みはすぐに収まるけど、すごく痛いと聞く。本当はわからないけど。  
「わかった」  
 狙いを定め、先端だけ少し膣に入れて、一気に貫いた。  
「うぐぅっ!」  
 悲痛な叫びと、背中に回された双樹ちゃんの爪が背中に食い込む痛み。そして快感。  
 双樹ちゃんの膣は沙羅ちゃんのより少し小さかった。俺のモノが少しはみ出ている。  
 だがその分、締め付けは沙羅ちゃんよりきつい。それに沙羅ちゃんのと違ってザラザラしている。  
 男ってのはホントに得なんだなと思う。女の子が痛い思いをするのに、俺は気持ちいいだけなんだ。  
「はあ……はあ……」  
 気持ちを落ち着けるように、何度も何度も息を吐いた。  
 そして、やはり涙を流したのだった。  
「やっぱり双子だね」  
「ひっく……だって、嬉しいんだもん」  
 こんなにも嬉しいことは、今まで生きてきた中でなかったし、おそらくこれ以降もないのではないか 
と思う。  
 ギュッと抱きしめ、落ち着くのを待つ。さすがに2度出している俺は少し余裕があった。  
 
「はぁ……お兄さん……」  
 双樹ちゃんの顔を見ると、微笑んでいた。それはOKのサインだとわかった。  
「う……あ、ああ……」  
 小さな身体。沙羅ちゃんとそれほど身長が違うわけではないのに、双樹ちゃんは小さく見えた。  
 なんとなく前後運動を心持ち小刻みにしてみる。  
「ひぅ、あん!」  
 すると、双樹ちゃんは痛みにこらえていたときとは明らかに違う嬌声を発した。  
 勘でやったことだけど効果があった。少しスピードを上げた。  
「ひゃっ、はぁん、ん、あ……!」  
 ストロークにあわせて双樹ちゃんが叫ぶ。しかしこれは諸刃の剣。  
 余裕を持っていた俺も、ザラザラした中を速く動いたからあっという間に限界が近づいた。  
「双樹ちゃん、もういく……!」  
「来て、来てください! 双樹の中にぃ!」  
 3度めの射精。肉棒を押し込み、双樹ちゃんの奥底で精液を爆発させる。  
「っく……!」  
「あ、はああああーーーーっっ!!」  
   
 双樹ちゃんの中から肉棒を抜く。  
 もう完全に限界。意識が飛びそうだ。双樹ちゃんと沙羅ちゃんもぐっすりお休みの様子。  
 俺は2人を枕に乗せて、可愛い恋人に挟まれ、色々幸せな気分で眠りについた。  
 
 
 翌朝。目が覚めたのは腕に違和感を感じたからだ。  
 腕枕ってのはいいものではなかった。腕がしびれてしびれて。  
 俺が寝る前にはこうなっていなかったから、つまり  
「えへへ、おはようございますお兄さん」  
「……」  
 俺より先に2人は起きていたようだ。双樹ちゃんは俺にさわやかな挨拶をしてくれたんだけど、  
「沙羅ちゃん、どうしたの?」  
 明らかに起きているのに、こっちを向いてくれない。  
「お兄さん。沙羅ちゃんは照れてるんだよ」  
 双樹ちゃんが起きてくれたので、俺は沙羅ちゃんの顔を覗き込んだ。  
「さ〜らちゃん。こっち向いてよ」  
「う……だって……」  
「だって?」  
「……まともに顔見れないよ」  
 可愛い沙羅ちゃんを俺と双樹ちゃんでからかい、チェックアウトしたのだった。  
 ちなみに、2人は外泊の言い訳をしていたそうなので怒られることはなかったという。  
 言い訳は処女にありがちな『友達の家に泊まる』というやつだってさ。  
 
 

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