さてさて。  
学校でイロイロ人に言えないような事をしてしまいましたが、今日は相良君は千鳥さんと一緒に千鳥さんのおうちに帰って来ました。  
相良君は毎日千鳥さんのおうちに来ているわけではありません。  
今週はいつもよりちょっと多いですが、現に昨日は来ていません。……来なかったけれど、ふと千鳥さんのことを考えたら股間がどうにもならなくなってしまい、千鳥さんに電話はしたのですが。  
例の約束がありますから、千鳥さんは呆れながらも相良君のお部屋に来てくれたのです。  
そうして、昨日は、相良君は自分のお部屋で千鳥さんと愉しい時間を過ごしたのでした。  
ただ、そんな相良君も千鳥さんに言い出せないことがあるのです……。  
 
「おやつ食べながら宿題しよ」  
おうちに帰って、二人で手洗い・うがいを済ませてそう言って、リビングのテーブルの椅子に座ろうとした千鳥さんの手首を相良君が掴みました。  
「こちらが先だ」  
「…なに?」  
相良君は腕を取ったまま千鳥さんをソファーに連れていきました。  
千鳥さんは首を傾げてながらも、相良君が真剣なカオをしてるので黙ってソファーに腰を下ろします。  
その前に膝を着くと、相良君はおもむろに千鳥さんの制服のボタンを外してブレザーを脱がしました。  
「ちょ?…ソースケ?」  
訝しげに聞く千鳥さんに返事もせず、相良君は千鳥さんのリボンタイを取ってブラウスのボタンもぷちぷち外しながらブラウスの裾を引っ張り出します。  
そしてブラウスの袷から中に差し入れた両手で千鳥さんのブラジャーのホックをプチッと外したところで、半眼になった千鳥さんのハリセンがうなりました。  
スッパコーン!  
頭のてっぺんを殴打され、相良君がぺちゃっと床に潰れます。  
きっかり3秒後ムクリと顔を上げて相良君が言いました。  
「いきなり何をする」  
「それはこっちのセリフよ!くぬっ、くぬ!なに、いきなり脱がせてんのよ!?」  
ガアーッと火を吹くゴジラのごとく怒鳴り、千鳥さんは相良君をげしげし踏み付けます。……床にはいつくばってる相良君からはスカートの中が丸見えです。  
「いきなりではないぞ。先ほどの続きだ」  
千鳥さんのスカートの中を凝視しながら、相良君は心外だと言わんばかりに言いました。  
爛々と強く光る視線にキケンを感じ、千鳥さんはささっとソファーに座ってスカートの裾を目一杯引っ張って出来るだけ腿を隠し、はだけたブラウスの前を両手で庇います。  
「なんの話?なんの続きよ?」  
覚えのない話に眉をひそめる千鳥さんに、やれやれといった風情で相良君は立ち上がって言いました。  
「化学室だ」  
「…は?」  
「直に触りたいと言ったら学校では駄目だと言ったのは君だぞ」  
「……へ?」  
「家でなら、いつも性行為までも及んでいることだし君も異存あるまい」  
 
さあ、と腕を掴んで開かせようとする相良君に千鳥さんは腕で胸をかかえ込んで抵抗します。  
「な、なにバカ言ってるのよ!?家に帰ったらさわっていいなんてっ…、あたし言ってない!」  
千鳥さんの腕を掴んだまま相良君が首を傾げます。  
「そうだったか?」  
「そうよ!」  
千鳥さんは叫んでぎゅっと胸をかばいます。  
腕を掴む相良君の力は強いですが、相良君の本気の力はこんなものではありません。  
絶対ダメ!という姿勢を見せておけば相良君が力ずくで無理強いすることはありませんから、千鳥さんは解りやすく態度で見せつけながら言いました。  
「勝手にヘンな解釈しないで!」  
上目づかいで睨む千鳥さんに相良君が反論します。  
「だが、あれが学校でなかったら君は直に触らせてくれたはずだ。昨日もさせてくれたのに、先ほどは駄目と言ったのは君にとっては行為の場所が問題だったからだろう。違うのか?」  
「えっと……」  
違うのかと問われれば違うと言い切れず答えに詰まった千鳥さんに相良君が畳み掛けます。  
「ならば、問題だった場所を移り、行為を行うのに何の支障もない家に帰った今、先ほど行えなかった分の行為を行うのは当然だろう」  
堂々と述べ立てる相良君に千鳥さんは目をパチクリさせました。  
「あ、あのねぇ……!」  
ものすごいヘリクツなのですが、論理が飛躍し過ぎていてどこから突っ込んでいいのか、さっぱりわかりません。  
千鳥さんは困りました。  
こういうヘリクツを吐きまくる時の相良君を止めるには、殴ったり蹴ったりが一番なのですが、蹴るとスカートの中を見られて相良君をミョーに刺激してしまいますし、  
この距離でブラジャーのホックまで外されたこの状態では、腕を振り上げた瞬間、殴るより早く、相良君に直に胸を掴まれるのは確実です。こういうときの相良君は素早いのです。  
そうなってはおしまいです。  
相良君の大きくてあたたかい手で、直に胸を掴まれたり揉まれると、千鳥さんはもう身体に力が入らなくなってしまうのです。  
(抜かったわ…)  
千鳥さんはブレザーを脱がされた時点て相良君をなぐり倒さなかったことを後悔しました。  
相良君があんまり真剣な顔をしていたので、何か危険物が付いているとか、そういうことかと躊躇してしまったのが失敗でした。  
「そういうわけだ。わかったな?手を退かしてくれ」  
胸をしっかり庇い込んだままの千鳥さんの手の甲を撫でながら、相良君がマイペースに言います。  
「なーにが『そういうわけ』よ!?……いきなりこんなの、あたしはイヤよ!」  
もはや相良君の言い分は放置して千鳥さんはぷいっと横を向いてしまいました。  
こんな状況になっているのが悔しくて仕方ないのです。  
「だから、いきなりではないと」  
「何時間前の話よ?」  
相良君の言葉に被せて恨めしげに言うと相良君は  
「むぅ」と唸りました。  
前に性交渉に誘おうと言葉よりキスより先に千鳥さんのぱんつを下ろしたら、しこたま殴られた揚げ句、その日はさせて貰えなかった苦い記憶が蘇ります。  
相良君にしてみれば、抱きしめるのもキスするのもセッ●スも、全部千鳥さんとしたいことで、どんな順序でも結局全部するのですから順番など関係ないのですが、千鳥さんには違うらしいのです。  
「…わかった」  
短く言った相良君に視線を戻した千鳥さんの隣に、相良君が腰を下ろします。そして、ふわりと千鳥さんを抱きしめると、千鳥さんの白い頬に手を添えキスしました。……甘く、優しいキスでした。  
 
じっとり重ねられた唇が味わうようにゆっくり千鳥さんの唇をなぞって啄みます。  
相良くんが千鳥さんの上唇を優しく挟んで軽く吸い上げ、下唇も同じようにはむっと唇で食んで吸うと、千鳥さんも相良くんの唇を甘噛みして吸い返します。  
千鳥さんはこういう優しくて甘いキスが大好きなのです。  
もちろん相良君も千鳥さんの甘い唇は大好物なのです。  
うっとりしている千鳥さんの開き加減の唇をちろっと舐めて、相良君は千鳥さんの唇の中へそっと舌を忍ばせました。  
優しくゆっくり千鳥さんの口の中をねぶり、あたたかくて柔らかい舌に触れます。  
そんなキスの間に胸を庇い込んでいた千鳥さんの腕が緩みます。  
相良君は、そうっと千鳥さんの腕を解いてブラウスを華奢な白い肩から落としました。  
「んっ」  
わずかに首を降る千鳥さんの頭を抱え込んで相良君は深いところまで舌を絡めて吸い上げました。  
すうっと身体の力の抜けてしまった千鳥さんをソファーの背もたれに寄り掛からせ、相良君はゆっくり唇を離しました。  
千鳥さんの濡れた赤い唇のなまめかしさに胸を高鳴らせながら、相良君は千鳥さんの耳にささやきました。  
「千鳥、触ってもいいか?」  
耳元で聞こえた相良君の低い声にドキッとして、でもぷいっと横を向いて千鳥さんは言いました。  
「…知らないっ」  
そう言いながらも先ほどまでと違い、千鳥さんの腕は相良君に解かれたまま身体の脇に下ろされています。  
相良君は目の下を赤く染めた千鳥さんの表情に見惚れながら、ホックが外れて頼りなくふわふわ浮いているブラジャーにそろそろと指を伸ばしました。  
相良君がブラジャーの肩紐を千鳥さんの細い腕から抜き取ると、それはそれは綺麗な白いふくらみが露わになり、相良君がほうっと感嘆のため息をつきました。  
千鳥さんがむくれた声で言います。  
「なによ、いまさら…。初めて見るわけでもないクセに」  
昨日だっていつの間にか脱がされて、相良君は見たり触ったりたくさんしているのです。  
「関係ない。何度見ても美しいものは美しい」  
相良君が生真面目に言うと千鳥さんがぱっと可愛く顔を赤らめ、そうなると相良君はもううっとり見惚れているだけではいられません。  
ツンと艶やかな曲線を描いて盛り上がった千鳥さんのオッパイを両方の手の平で一つずつすくい上げるように触れます。…張りのある柔らかさに目がくらみそうです。  
「ん…」  
わずかに声を漏らす千鳥さんもたまりません。  
相良君はムニッムニッと手の平で乳房を揉み、柔肉に指を立てて柔らかさを堪能します。  
手の平ですくうように持ち上げてぷるぷる揺らしてみたりしながら、相良君は手に余るふくらみを少しずつ位置をずらしながら丹念に揉み込みます。  
千鳥さんのオッパイは最初から充分過ぎるほど柔らかいのですが、千鳥さんが感じてくるとホントの本当に、とろとろに蕩け信じられないくらい熱く、柔らかくなるのです。  
相良君に弄られているうちに千鳥さんの豊かなオッパイの赤く色づいた頂きが固くなってきました。  
オッパイをモミモミしながら相良君がソコを指のお腹で優しくこすると、千鳥さんの呼吸が乱れ、ソコがもっと固くなります。  
「千鳥、舐めていいか?」  
熱心にソコを弄り回しながら相良君が千鳥さんに尋ねました。  
千鳥さんは真っ赤になります。  
いちいち律義に聞かれるのが堪らなく恥ずかしいのです。  
「……知らないってば」  
千鳥さんのひねくれた許可を得て、相良君は嬉々として千鳥さんの鮮やかなピンク色の乳首にチュッとキスしました。  
「っ…!」  
千鳥さんの抑えた吐息が撥ねます。  
嬉しくなった相良君がペロペロ乳首を舐め回します。  
もちろん手ではもみもみオッパイを捏ねくり回したままです。  
相良君はムニッと千鳥さんのオッパイを揉んで突き出させた乳首を吸い、またペロペロ舐めて舌でソコのぷにっと固くなっていく感触を味わいます。  
「っ、…っ、…んっ、く……」  
相良君にオッパイを交互に舐め回されて、乱れる息を抑えるのに千鳥さんは必死です。  
そんな千鳥さんの様子や、手や口で存分に感じている千鳥さんのオッパイの味わいに相良君のカラダが当然のように反応していました。  
千鳥さんの胸が相良君の涎でべたべたになった頃、相良君がなおも千鳥さんのオッパイを吸い舐めながら言いました。  
「千鳥…勃った。出してくれ」  
 
「んもぉ!なーにが『勃った』よ?『勃てた』の間違いじゃない?」  
相良君のチャックをチーっと下げながら乱れがちな呼吸のもと、むくれきった声で千鳥さんが言いました。  
下げたチャックの隙間に千鳥さんが手を入れると、ぶるんと飛び出してきた相良君の熱い分身が千鳥さんの手の平で跳ねます。  
千鳥さんは頬を染めながらいきり立ったソレにちらっと目を走らせ、胸にじゃれついている相良君を睨みます。  
「こんなことしてたら、あんたじゃなくったってこんなふーになっちゃうわよっ」  
それがやりたいサカリの男の子の普通の反応でしょうが、相良君は千鳥さんの胸を思う存分舐めたり揉んだりしながら首を傾げました。  
「こんなことをしなくても、俺はいずれ勃っていたぞ?君といて、そうならない方がおかしいだろう」  
自信満々で言い放つ相良君に、腹が立つんだか恥ずかしいんだか嬉しいんだか、千鳥さんはよくわからなくなってしまいます。  
「…あ、あたしのせーみたいに言わないで!あんたが、勝手に…そんなふーになるんじゃない!」  
泣きそうな震える声で叫ぶ千鳥さんに耳が甘く痺れ、相良君は千鳥さんの柔らかな胸の上で目を閉じオッパイをぎゅっと掴んで堪えます。  
「そう、だな…。俺が欲情するのは君が原因だが君のせいではない。君が欲しい気持ちを俺が…抑え切れないだけだ。…君は悪くない」  
千鳥さんの胸を縋るように掴んで苦しそうに言う相良君に、千鳥さんの胸がキュンとなります。  
「ばか…」  
細い声で呟いて、千鳥さんは、堪えようとしている相良君の様子に反して、ますます元気に血気盛んに上向いてふくらんでいるいちもつに指を這わせました。  
「っ、…してくれるのか?」  
相良君が千鳥さんの胸に熱く短い息を吐いて言いました。  
「…そういう約束、でしょ」  
ふて腐れたポーズを取ってみても、千鳥さんの声には隠しようもない甘さが滲んでいます。  
「だが…腕が痛いのだろう?」  
化学室でそう言っていただろうと言う相良君に千鳥さんは口を尖らせました。  
「だって…しょーがないじゃない。ソースケ、節操ないし。…約束、……したし」  
「だったら…、千鳥、頼みがあるのだが」  
「なに?」  
千鳥さんの甘くて優しい声を聞きながら、相良君はうっとり柔らかい乳房に顔をうずめました。  
「今日は、胸でやってくれないか?」  
「………は?」  
 
――ソースケ、今、なに言ったんだろう?  
千鳥さんは頭の中が真っ白になりました  
相良君は千鳥さんの豊かな二つのオッパイの谷間に顔を埋めてすりすりしています。  
「要はコレをこすって刺激すればいいのだから、手以外にも方法はいろいろあると思うのだ」  
相良君は千鳥さんの谷間に顔を埋めたまま両手で左右のオッパイをむにっと寄せました。  
張りのある柔らかな肉に埋もれる感触に恍惚となり、相良君は顔をむにむにと動かしました。  
弾力のある柔らかい乳房が相良君の頬っぺでぷるぷる弾みます。  
ココに自分のを挟んだら…と想像するだけで、相良君のムスコがはち切れんばかりに膨らみます。  
「ここに挟んでこすれば、君の手も痛くならない。良い案だろう?」  
 
得意げに言う相良君のココというのはどう見ても胸の谷間で、挟むというのは千鳥さんのこの豊かなオッパイで、つまり……  
「な、な…、ナニ言ってんのよ、あんたはー!」  
相良君の欲していることを悟り、千鳥さんは叫びました。  
パイズリ。  
俗な呼び方でいうところのそうした行為があることは千鳥さんも知ってはいましたが、なんといっても現役女子高生です。  
相良君とあんなコトやこんなコトをしていても、そんなコトは都市伝説みたいなもので、自分とは遠い世界のアダルトビデオとかの中だけのことだとなんとなく思っていたのです。  
「こんのっ…えっち!スケベ!ヘンタイ!!」  
千鳥さんは豊かな胸の谷間に顔を埋めてふにふにしてる相良君の頭を両手でポカポカ叩きます。  
張りのあるオッパイで相良君の頭がポウ〜ンポウ〜ン…と弾み、相良君の鼻息が荒くなります。  
胸の谷間に熱い鼻息を感じ、千鳥さんは叩くのを止めました。  
どうも逆効果です。  
相良君のやる気に溢れたムスコが、ピピーン!と更に大きく立派になっています。  
「そ…、そんなヘンなコト、誰に吹き込まれたのよ!?クルツ君?!オノD?!」  
「吹き込まれたわけではないが……変な…ことなのか?」  
相良君は不安そうに言いました。  
「君と性交渉を持つようになってから、いつも触りながら思っていたのだ。君の乳房はあたたかくて柔らかくて非常に気持ち良い。だから、挟んでみたいと思っていたのだが…普通はやらないのか?」  
千鳥さんが名前を出した二人が「勉強しろ」とか「参考文献だ」と言って貸してくれた冊子やら映像にも、そういう構図はたくさんありました。  
なので、相良君は千鳥さんが怒るような行為だとは思ってもみなかったのです。  
「頼んでは駄目なことだったのか……」  
 
すまんとしょんぼり肩を落とす相良君に千鳥さんは戸惑いました。  
「えっと…ダメってか……」  
相良君の犬耳がぴくっとします。  
「ではいいのか?変態的行為でもしてくれるのか?」  
「へ、ヘンタイ的って、あんた……」  
真っ赤になって口をパクパクさせる千鳥さんに相良君は首を傾げます。  
「君がさきほど変態と言ったのだぞ」  
「や…言った、かもだけど…それは言葉のアヤっつーか〜…」  
ごにょごにょ歯切れの悪い千鳥さんに相良君は顔を上げて念を押します。  
「では胸で挟むのは特に変な行為ではないのだな?普通に行うことなのだな?」  
「知らないわよー!そんなこと!」  
千鳥さんは真っ赤っ赤な顔で叫びます。  
「あ、あたしだって、…こ、こんなコト、ソースケとしかしたことないもん!普通かどうかなんてわかんないわよ!」  
「そ、そうか…!俺とだけではわからんか!」  
むっつり顔をほんのり染めてしきりに頷く相良君がなんだかひどく嬉しそうで、千鳥さんは照れ隠しにむすっと仏頂面になります。  
「ナニよ、そのツラ…。あんたとだけだったらどうだって言うのよ…」  
「いや。…うむ。非常に光栄だ。うむ……」  
相良君はらしくもなくウニョウニョ頷きながら、また千鳥さんの胸に顔を埋めてしまいました。  
「ん、もぉ……」  
千鳥さんはわざとらしいため息を一つ吐いて相良君の頭を両腕でそっと囲います。  
「そんなに…その、……したいの?そのぉ〜…ココで」  
そう言って、深い胸の谷間で嬉しそうにふにふにしてる相良君の顔をぎゅっと腕を寄せてむにっと挟むと、相良君の鼻息がフンフン荒くなります。  
そのくせ相良君は、こんなことを言いました。  
「うむ。…いや、君が嫌ならば……しなくても……」  
らしくもなくだんだん小さな声になって、ハッキリしなくてもいいとは言えない相良君に千鳥さんは口元を綻ばせました。  
「なーに、今さらカッコつけてるのよ?」  
千鳥さんは囲い込んだ腕でぎゅむっと相良君の頭を抱きしめました。  
「止せ、千鳥!」  
千鳥さんの腕の中で相良君がジタバタ暴れます。  
止せと言いながら相良君の息は熱く荒く、股間はますます盛んにいきり立っています。  
「そーんなになっちゃってるくせに、そんな強がり言って〜!ソレどーするつもり?」  
千鳥さんはクスクス聞きました。  
「……どうにかする」  
千鳥さんは意地悪そうな笑みを唇に浮かべました。  
「へー。じゃあ、しなくていいんだ?」  
「………………」  
相良君は黙って千鳥さんの胸に顔を伏せたまま、両手に一つずつ豊かな乳房を掴みました。そして、むにむにと柔肉を揉んみながらてっぺんの紅く染まった突起を指先でクリクリ転がし、ンチュッと吸い付きました。  
口に含んだ乳首はぷりぷりっと固く、なのに乳房は蕩けるように柔らかく手の平に吸い付いてきます。  
この柔らかい千鳥さんの胸に自分のを挟んでみたくて仕方ありませんが、それより何より、相良君は千鳥さんが嫌がることはしたくないのです。  
さっきの怒り方からすると、相良君の望む行為は千鳥さんには嫌なことのように思われます……。  
でも、諦め切ることも出来ず、相良君は千鳥さんの胸をすがるよう揉み続けました。  
 
「もう…。あんたって、っん、…ホント…ぁん、ズルいんだから〜」  
未練がましく千鳥さんの胸を吸っては揉む相良君の頭に、吐息交じりの千鳥さんの手がそっと置かれました。  
「何がだ?」  
千鳥さんの胸から相良君が顔を上げます。  
「だって……」  
口ごもって相良君を見下ろす千鳥さんの桃色に染まった頬に相良君はうっとり指を伸ばしました。  
「んっ…」  
指先で頬を撫でられ千鳥さんは心地好さそうに目を閉じます。  
その赤い唇に相良君がチュッとキスしました。  
しばらく重ね合わせていた唇を離すと二人の唇の間を唾液の糸が繋いでいました。  
千鳥さんは目を伏せて手の甲で唇を拭うと、無言で相良君の肩を押しやりました。  
(やはり…、ダメか……)  
押しやられたのは「退いて」という意味で、それはつまり、胸でするのは嫌、というサインなのでしょう。  
相良君はガッカリと、未練たっぷりに掴んだままだった千鳥さんの柔らかなオッパイから手を離しました。  
「早く………ン、……ぎなさいよ」  
雨に打たれた野良犬のようにしおしおうな垂れていた相良君に千鳥さんの小さな声が届きます。  
「なんだと?…今なんと言った?」  
ピクンと顔を上げ相良君が聞き返します。  
千鳥さんが真っ赤な顔で怒鳴ります。  
「だから!早くズボン脱げって言ったの!…こ、こういうこと言うの…、は、恥ずかしいんだから、何度も言わせないで!!」  
微かに聞こえた声が幻聴でも聞き間違えでもなかったと知り、一瞬ポカンとした相良君ですが、次の瞬間には我に返りいそいそと半脱げのズボンとパンツを脱ぎ捨てます。  
起死回生のチャンスなのです。逃す手はありません。  
手早くズボンとパンツを脱いだ相良君がソファに座り直すと、相良君が脱いでる間そっぽを向いていた千鳥さんが相良君の脚の間に移動してきました。  
「もっと脚開いてよ…」  
「うむ」  
下半身裸の相良君の脚の間に、上半身裸の千鳥さんがぺたんと膝をつきます。  
「ソースケのバカ…。恥ずかしいんだからね、こういうの……」  
伏し目がちに頬を染めてぼそぼそ呟く千鳥さんの姿に相良君の胸は高鳴ります。  
「してくれるのか?」  
諦めかけていただけに、信じきれず思わず口に出してしまったら千鳥さんにジロッと睨み上げられました。  
「黙ってて」  
千鳥さんは耳まで真っ赤です。  
(ズルいんだから〜ソースケは。いっつもいっつも!)  
ヒトを、こんな恥ずかしいことでも何でもしてあげたいような気持ちにさせておいて、ボケたことを言う相良君が小憎たらしくて、でも同時にぎゅっと抱きしめてあげたくなってしまうのが千鳥さんは悔しくて仕方ありません。  
(今にみてなさいよ〜!ぎゃふんって言わせてやるんだから!)  
千鳥さんは、相良君の股間にそびえるソレを睨むように見つめました。  
 
千鳥さんの視線の先の相良君の元気なムスコは、期待にふくらみきり天を突かんばかり――というか、もうおヘソの辺りまでそっくり返っています。  
先っちょからは待ち切れずに早くも液体が漏れ出ています。  
(ど、どうしよう……)  
千鳥さんは相良君のソレを赤くなって見つめながら困ってしまいました。やり方がわからないのです。  
ちらっと相良君を見上げると、千鳥さんの言いつけどおり黙ってへの字口を結んで目をキラキラさせています。  
(うー…。ソースケは、『挟んでこすればいい』って言ったけど……)  
千鳥さんは悩みました。パイズリなんて、満員電車で見たくもないのに目に入ってしまったスポーツ新聞やポストに投げ込まれていたピンクチラシの、オッパイの間にモザイクが挟まってる写真でしか知らないのです。挟むといっても、根元から挟むのか、先っぽから挟むのか……。  
千鳥さんは、ここ数日のことを思い返しました。  
手でしてあげるときは先っぽからとか根本からとか特に考えずに、相良君の固くなったアレを握ったり撫でたりしています。  
握ってこすってあげると、気持ち良いみたいでビクビクして相良君のは大っきく固くなるのですが、特に先っぽの方が敏感みたいで、千鳥さんが強めに握ったりこすったりすると息が荒くなってアレ全体がビクビクします。  
(えっと…あたしン中に挿れる時だって、先っぽからなワケだし……)  
相良君が自分の中に入って来る時のことまで思い返してしまった千鳥さんは、カラダの奥が熱くなり、膝をすりっと擦り合わせました。  
それをじっと見つめていた相良君の目が血走り、ふくらみきったムスコがビィィン!と揺れます。  
千鳥さんは待ちきれない様子の相良君のソレに、頬を染めながらもじもじ腰を上げました。  
そして、相良君の脚の間で膝立ちして、両手で豊かな自分の胸をすくうように持ち上げます。  
ただでさえ形よく突き出たオッパイが千鳥さんの白魚のような手で支えられ更に豊かに突き出て見えます。それが、たゆん、と目の真下で揺れるのを目の当たりにして、相良君は息が切れそうなくらい興奮してしまいます。  
相良君はぐっと堪えますが乱れた息で胸が忙しなく上下し、その厚い胸板に熱い千鳥さんの息が当たり、そのこそばゆさが興奮を煽ります。  
ぐぐっと更に固く反り返ってゆくモノを見つめて千鳥さんは赤く染まった目元を恥ずかしそうに伏せ、ビンビンに勃ち上がっている相良君の先端から被せるように豊かな胸の谷間に挟みました。  
「ぅ、おっ…」  
とろけるような柔らかな肉を敏感な部分で直に感じ、相良君の喉から思わず声が漏れます。  
相良君の声に、何か違ったかと不安になった千鳥さんが目を上げ、緊張の余り胸を支える腕がぎゅっと狭まります。  
千鳥さんの豊かな乳房が相良君の固く熱い器官の先端を包み込み、柔らかな肉でふんわり圧し包まれた瞬間、相良君は千鳥さんと目が合ってしまいました。  
うすく染まった頬でいつになく頼りなげな瞳から薫る色香と、敏感な部分から伝わる暖かさと柔らかな重力に、相良君の頭の中が真っ白になってしまいます。  
「ぐぅ!」  
 
「……え?」  
胸の間で相良君の熱いモノがピクピクッと震えた次の瞬間、ぴゅっと熱いものが千鳥さんの豊かな谷間を濡らし、頭上からは聞き慣れた相良君の呻き声……。  
「ソースケ……、もうイッちゃった…の?」  
千鳥さんは相良君を胸に挟み込んだまま呆然と聞きました。まだ先っぽを挟んだだけなのに、胸の谷間からどろっと熱いモノがお腹の方まで垂れてきます。  
相良君はバツが悪そうに頬をぽりぽり掻きました。  
「う、む…、その……、想像以上に素晴らしく、その……つい……」  
この切望していた行為に至るまで、結果として千鳥さんに焦らされまくっていた相良君は、ジリジリとっくに限界を突破していたのです。そこに予想を遙かに上回る刺激が与えられ、ひとたまりもありませんでした。  
千鳥さんは、真っ赤になって下を向きました。  
「そんなに…良かったの?」  
呟くように問う小さな声を漏らす唇が、嬉しくてつい弛んでしまいます。  
「う、うむ!」  
相良君は勢いよく頷きました。  
「君の膣もそれは素晴らしいのだが、膣とはまったく違う味わいで…。そうだな、君の膣は熱くぬるぬるしているのに細かなヒダで俺に絡みつき、小さなヒダの一つずつがペニスに食い付くように吸い着きねっとりときつく絞り上げて来るのだが、  
君の胸は熱いと言うより暖かく、すべすべした肌がぴったり吸い着くようで、そしてとろけるように柔らかいのにずっしりとした重みでペニスを――」  
「やめんか!!」  
滔々と語り続ける相良君の言が恥ずかしくて聞いていられず、千鳥さんは下から相良君の顎にアッパーを叩き込みました。  
「ぶっ!……なぜ殴る。褒めているのだぞ?」  
千鳥さんが手を離してしまったので、目の前で――というより、まだまだ元気な相良君のムスコの前で千鳥さんの豊かなオッパイがふるふる揺れています。  
相良君は顎をさすりながらも、その様をじっと鑑賞し、その深く切れ込んだ谷間を白く濁った体液が流れていくのを見て、腰の後ろがムズムズしてしまいます。  
「うっさい、バカ!そんな、は…恥ずかしいこと延々と言ってぇ〜!」  
俯いてる千鳥さんは耳まで真っ赤です。  
「なにを言う。恥ずべきことではなく、誇っていいことだぞ?」  
「言わないでってば!」  
相良君が真面目な声で心底不思議そうに言うものなので、千鳥さんは恥ずかしさで身悶え、捻りを加えたスクリュー・アッパーをかまします。  
「ぐおっ!」  
相良君の頭がソファの背もたれに叩き付けられ、目の裏に星が散ります。  
「もぅ……バカ」  
最後にぼそっと、小声でささやいた千鳥さんの声の甘さに、今度はパンチのせいでなく相良君は目がくらくらしました。  
 
千鳥さんは俯いたままティッシュを引き寄せ、相良君の体液で濡れたからだを拭います。  
相良君の脚の間に座っている千鳥さんが俯いていると、必然的に相良君の股間が目に入ってしまいます。  
相良君の大事なところは一度出したにもかかわらず、大きくふくらんだまま鎌首を持ち上げていました。  
「ソースケ……、もっと、したいの?」  
したいんだろうな、と汚れたティッシュを床に置いて、千鳥さんがちらっと相良君を見上げれば、  
「うむ」  
と重々しく頷く相良君は全力で尻尾を振って『待て』の待機ポーズでした。  
あんな素晴らしい行為を、たったあれぽっちで終わらせたいわけがありません。  
「ん、もう……。あんたって、ほんと節操ないんだから〜」  
「面目ない」  
「もう……。そう言えばいいと思ってんでしょ?」  
相良君が悦んでくれて嬉し恥ずかしひねくれ屋の千鳥さんは、口を尖らせながら再び膝立ちして、相良君の元気ないつもつの前で豊かなオッパイを両手で持ち上げました。  
その豊かで美しい稜線を穴が開くほど凝視しながら、相良君は答えます。  
「そんなことはない。いつも本気で思っているぞ。ときに、千鳥…。今度は根本から挟んでみてくれないか?」  
千鳥さんがピタリと止まります。  
「……さっきのやり方、間違ってた?」  
「そうではない。いや、正しいやり方は俺にもよくわからんが、亀頭からだと、その……刺激が強すぎてだな……」  
「痛かった、とか……」  
「違う!良かったと言っただろう。その……、もっとゆっくり君の胸の感触を味わいたいのだ」  
頬を掻きながら横を向いて言った相良君に、千鳥さんの頬がぽぽっと赤くなります。  
「………エッチ」  
千鳥さんの甘えた声にグンと大きさを増した相良君のソレを千鳥さんは根本から胸の間に挟み込みました。  
下乳に相良君の根本の袋状のものが当たり、千鳥さんは恥ずかしげに身を捩りながら両手で乳房を寄せてぎゅっと相良君のを包み込みます。  
「ん……」  
さっきは早すぎて感じるヒマのなかった相良君の熱くて固いソレの脈動をはっきり谷間に感じ、千鳥さんは悩ましげに眉を寄せます。  
「く……、千鳥……」  
たっぷりした量感のオッパイに挟まれているだけで昇天しそうな快楽が相良君に押し寄せてきます。  
弾力があるのにふわふわと柔らかく、どこまでも暖かい千鳥さんのオッパイは手で触った時以上の快感を相良君にもたらします。  
それに加えて、無骨な己の器官が千鳥さんの優美な乳房に埋もれている視覚効果が、相良君にまるで何かを成し遂げたかのような充足感に似た感覚までもたらします。  
溢れそうになった唾液を飲み込み、相良君は千鳥さんに言いました。  
 
「動いてみてくれ、千鳥」  
「う、うん……」  
頬を紅潮させて言う相良君に、千鳥さんは胸の奥がくすぐったくなりながら頷きました。  
しかし、頷いたものの動かし方がよく分かりません。  
(えっと……)  
千鳥さんは、とりあえず両手で支え持ったオッパイを上下に揺すってみました。  
相良君の目の下で、白い肉球がぷるんぷるん弾み、てっぺんの赤く濡れ染まった乳首が鮮やかに軌跡を彩ります。  
「ぉ…おぉ……」  
柔らかな肉球で圧されながらこすられる快楽と、視覚的な刺激に相良君の口から感嘆の声が漏れます。  
「気持ち…んっ、いいの?」  
弾む声で尋ねる千鳥さんに相良君も息を弾ませ答えます。  
「肯定、だっ。…くっ……君は、…ふっ、すばら、っしい……!」  
すごく恥ずかしいことをしてるのに、悦んでる相良君が嬉しくて嬉しくて、千鳥さんは胸を寄せる腕に力を入れてぎゅっと相良君の猛ったいちもつを圧し包んできゅっきゅっと上下に揺すります。  
「はっ、……ちどり!」  
胸の間からカオを出している相良君の先っぽから液体が染み出て来ます。  
「んんっ…そーすけ……」  
先走りで相良君の熱くて固い器官がぬるぬるになり、千鳥さんの深い谷間も相良君の体液で一緒にぬるぬるになり、滑りが良くなってよりスムーズな動きが相良君の快感をいや増します。  
「うっ、……くっ!」  
相良君の唇の端から唾液がこぼれ、千鳥さんは嬉しそうに相良君の肉棒を胸の谷間で扱き続けました。  
胸に挟んだ相良君を懸命に扱いているうちに、いつしか千鳥さんの上半身全体が揺れ動いていました。うっすら千鳥さんの額やからだが汗ばみ、それが深い谷間で相良君の体液と融け合います。  
千鳥さんのオッパイは、暖かく蕩けどこまでもどこまでも柔らかで、それなのに、ずしりとした重みで固く膨らんだ相良君のペニスを圧し包みます。そして、すべすべと吸い着くようななめらかな素肌に、  
目に鮮やかな可愛い赤い乳首。加えて、頬を染め甘く弛んだ千鳥さんの表情……。  
なにもかもが堪りません。  
相良君は我慢しました。ものすごく我慢して、この気持ちの良い行為を少しでも長く続けてもらおうと、一生懸命ものすごく我慢して快楽地獄に浸っていました。  
でも……。  
「ぁん…、そーすけぇ……」  
甘ったるい声の千鳥さんに、先っぽをすっぽり暖かで柔らかな肉の間で包まれ、きゅっきゅっきゅっとこすられ、柔らかな乳房でしゅうっと優しく根元まで扱き下ろされたら、もうダメでした。  
「う……ぐぅぅっ!!」  
ちょうど、千鳥さんの谷間からカオを出していた相良君の先端から、ビュビュッと勢いよく白い体液が噴き出します。  
「ひゃん…!」  
ピュウッと飛んだ白濁した体液が、千鳥さんの胸だけでなく、顎や肩や綺麗な黒い髪をも飛び散ります。  
 
「すまん。……だいぶ汚したな」  
すべてを吐き出すような長めの射精を終え、相良君は大きく肩で息をついて脚の間にいる千鳥さんを見つめ直しました。  
形の良い顎先や、綺麗な胸の丸みに飛び散った己の体液を見ていると、得も言われぬ満足感が込み上げ、同時に腰の後ろがまたムズムズしてきます。  
たっぷり吐き出しばかりなので、すぐにカタチに現われないで済んでますが、これは時間の問題です。  
「いっぱい出たね」  
一方の千鳥さんは、ちょっと意地悪な口調でからかうように笑っています。  
相良君は千鳥さんを膝の上に抱え上げ、キスしました。  
そのまま、ぎゅっと抱きしめようとした相良君の肩を押しやって、千鳥さんが止めます。  
「ん!ダメだよ、ソースケ。制服が汚れちゃう〜」  
「むっ……」  
キスも止められ不服そうな相良君の膝の上から、千鳥さんはティッシュの箱に手を伸ばしましたが、今度はその手を相良君の腕が遮ります。  
「ソースケ?」  
「拭くよりもシャワーで洗った方がいいのではないか?ずいぶんと汚してしまったし……」  
言いながら、相良君は小首を傾げた千鳥さんの豊かな胸をそっと撫でました。あちこち飛び散った自分の体液が己の手に付くのも構わず、千鳥さんの綺麗なまあるいオッパイを撫で回します。  
「ん、やぁ……」  
濡れた手で撫で回わされ、千鳥さんのオッパイ全体に相良君の精液が塗り広げられてしまいます。最初は撫でるのが目的だった相良君の手は、途中から体液を塗り広げるのが目的に変わっているようです。  
「ナニしてんのよ、あんたは〜!」  
甘い声で鳴いて身をくねらせながら、千鳥さんが顔を真っ赤にして相良君を小突きます。  
「うむ。……いや」  
登山でもしているような心地で千鳥さんのオッパイに精液を塗り広げていた相良君は、はっと我に返り、おもむろに膝の上の千鳥さんを抱えて立ち上がりました。  
「ちょ!今度はなに?」  
「うむ。汚してしまったので責任を取って俺が洗おう」  
相良君がさっき言おうとした続きを口にしたら千鳥さんは一瞬ポカンとして、意味が頭に染み込んでいくとバタバタ暴れて、相良君をぽかぽか殴りました。  
「は?……なに言ってんのよ!バカバカバカ!あんたと一緒にシャワーなんてしないわよ!!」  
「暴れるな、千鳥。風呂などいつも一緒に入っているだろう?」  
今更なんだと言う口調の相良君を千鳥さんは睨みます。  
「やあよ。あんた、絶対お風呂でエッチなことするもん!」  
相良君が足をピタッと止めて、まじまじと千鳥さんを見ました。  
「…………挿れるのはやはり駄目か?」  
千鳥さんが真っ赤な顔で怒鳴ります。  
「あったり前よ!週イチって言ったでしょ!なんのために、あたしが、パイ……、ぃい…今みたいなことしてあげたと思ってんのよ!?今のだって、結構、つ…疲れるし、……タイヘンだったんだからね!」  
相良君はしょんぼり俯きましたが、気を取り直して顔を上げ千鳥さんに言いました。  
「そうか……分かった。だが、洗わせてくれ」  
千鳥さんは疑わしそうに相良君を見つめました。  
「……ほんと?エッチなことしない?」  
「うむ。エッチなことなぞしないぞ」  
「約束する?」  
「うむ。約束する」  
しょげながら、真摯な表情で約束する相良君に千鳥さんは折れました。  
 
こうして、上半身裸の千鳥さんと下半身裸の相良君は千鳥さんの家のお風呂場に向かったのでした。  
 
 

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