「千鳥。」
「あら、どうしたの宗介?」
「先ほどミスリルから特S級任務を言い渡された。
君の協力が必要だ。」
「仕事?取りあえず玄関からあがりなよ」
「うむ」
「それで、仕事ってなんなの?危険なのはやーよ。」
「危険はない。
仕事というのは、君の遺伝子の採取だ。」
「遺伝子?髪の毛とか?」
「いや、受精卵が必要であるらしい。
同じように大佐の受精卵もだ。ウェスパードに関する事らしいのだが、詳しくは知らない。」
「は、はぁ?!あんた、なにいってんのかわかってんの?」
「ああ。
大佐には、初めては譲りますと伝えろと言われた。
意味が分からん。」
「じゅ、受精卵って誰のよ!」
「俺が指名された。拒否権はお互い認められない。」
「…」
(これはチャンスなのか…?自分からするのも恥ずかしいし、責任とってくれるだろうし。)
「責任とりなさいよ!」
「もちろん、ミスリルが責任をとる。」
「じゃあ、き、協力しましょう。」
「感謝する。では基地に行くからついて来てくれ」
「は?こ、ここでいいだろ。」
「機材がない」
「はい?」
「体外受精に決まっているだろ。」
「…」
千鳥は無言で宗介を張倒した。
終わり