「ソースケ、紅茶とコーヒーどっちがいい?・・・あら、寝ちゃったの?」
今日は夕食をご馳走してくれるというので、学校帰りにかなめの部屋に立ち寄った宗介はソファーでうとうとしているうちに眠ってしまっていた。
かなめは幸せな気持ちでしばらく宗介の寝顔を見つめていたが、視界の端にふと目が留まった。宗介の制服の一部が妙に膨らんでいるのである。
「この膨らみは・・・武器・・・じゃないわよね・・・」
好奇心を抑えられずに、かなめは白く細い指を宗介の制服の隙間から滑り込ませて膨らみの正体に直に触れると、その全貌を確かめるように指を這わせた。
「あ、温かい・・・これは・・・やだ、少し硬くなってきてる・・・」
女の子の手で辛うじて握れる太さを掴むと、全長20センチ弱はあろうかというモノの丸い先端が宗介の制服のスリットから姿を現した。
「ゴクリっ・・・」
思わず唾を飲み込んでしまった音が頭の中に大きく響いて、かなめは赤面した。
(あ、あたしったら、なんてはしたないことを考えてるの?!)
(ソースケの・・・を・・・寝ている間に・・・なんて・・・もし見つかったら恥ずかしすぎる・・・)
(でも・・・もうこんなに硬くなって・・・放っておけないじゃない・・・そうよ、獲物を前に舌なめずりは三流なのよ・・・)
意を決したかなめは、宗介がまだ寝息をたてて眠っていることを横目で確認すると、髪の毛が邪魔にならないように指で耳に掛けてから唇をゆっくりとそのモノの先端に近づける。いよいよ咥えようとした瞬間、緊張のあまり握っていた手につい力が入ってしまった。
同時に、握っていたモノの先端から白くドロッとした温かい液状物が勢いよく吹き出して、かなめの口のまわりに飛び散った。
『ビュッ!』
「きゃっ!・・・・・・うっわぁ・・・ベタベタだぁ・・・」
「うー、ぅん・・・」
口のまわりに掛かったベトベトしたものをぬぐう間もなく、うめき声で宗介が目を覚ましそうだと悟ったかなめは、握っていたモノを慌てて元の場所にしまい込んでから一刻も早くその場を離れようとしたところで、残念ながら宗介に見つかってしまった。
「ん・・・俺は・・・眠っていたのか・・・千鳥、どうした?・・・その口の周りは?」
「えっ!な、なに?! あ、あたし? こ、これはちょっと美肌パックをしようかと・・・うはっ、うはははは」
「(ふんふんっ)ん?この匂いは・・・」
さらに自分の制服の乱れを見て宗介はすべてを理解した。
「そういうことか、問題無い。遠慮するな、これは君のためのモノだ」
そう言って宗介は、さっきより更に硬くなりつつあるモノを取り出してかなめの目の前にグイっと突き出した。
「いやんっ」
自分のしようとしていたことをすっかり見透かされた恥ずかしさで、かなめはしばらく顔を耳まで赤くして下を向いたままティッシュで口のまわりを拭いていたが、
突き出されたモノの先端からさっきの噴出の滴が垂れそうになっているのを見て、思わず舐めとるように舌を這わせて吸い付くように頬張った。
先端近くに残っていたトロっとした液状物がかなめの口の中に吸い込まれる。
『チュっ』
(あ・・・まだ残ってる・・・)
「ちゅくっ・・・ぅぐ・・・うぐんぐ・・・」
両手を添えておいしそうに頬張るかなめの姿を満足気に見ている宗介に、かなめが上目遣いで訴えた。
「はふはひぃはは、はんふぁひひはいへひょ」(恥ずかしいから、あんまり見ないでよ)
「恥ずかしがることはない。いつもご馳走になっているお礼だ。」
かなめはしばらく動かしていた口をそのモノから離して宗介を誘った。
「・・・っはぁ・・・ソースケも・・・欲しくなってきたでしょ?・・・一緒に・・・ね・・・」
「いいのか? では、こっちの方を・・・」
「うん・・・ちょっと待ってね・・・・・・んっ・・・」
今度はかなめが甘酸っぱい香りのトロリとしたものがあふれそうになっている割れ口を宗介の口元に持ってきた。
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「んぐむぐ・・・やはり俺は・・・んぐむぐ・・・ヨーグルト味が一番好きだな」
「んぐむぐ・・・買ってから時間が経ったから・・・んぐむぐ・・・少し硬くなっちゃったけど、ありがと」
宗介は半分に割ってもらった『オハイオ屋のトライデント焼きヨーグルト味』を食べながら、制服のポケットから空になった包み紙を取り出して、今度また買ってこようと思った。
おわり