「よし、できたぞ」
「何弄ってるのよ。……ってボン太くんスーツ? それも2着も? また戦争でもやるつもりなの?」
「これは戦闘用ではない。いや、ある意味では間違っていないが……」
「どーゆーことよ?」
「これは、君からの要請を受けて用意したものだ」
「へ? 私?」
「『恥ずかしいから、感じてグチャグチャになってる顔とかあんまりジロジロ見ないで』、と言ったのは君だ。
この『ボン太くんスーツ・夜の営み用』は、
身体の動きを妨げず、『必要な部分』だけを任意で露出でき、しかも互いの顔は隠すことができる優れものだ。
パワーアシスト機能もあるから、今まではできなかったような体位もできる。
これさえあれば、以前君が気にしていた、俺の背中に引っ掻き傷をつけてしまうようなこともない。
君さえよければ、さっそく今夜にでもこれの実戦テストを行いたいのだが――」
「…………(スパコーン!)」