今旅団は最大の危機を向かえていた。軍資金がつきたのである。理由は何とも間抜けなもので通帳印鑑一式をシズクが無くしてしまったからである。 「シズク!どうしてくれんだ!」「責任とってくれよマジで」かくしてシズクは大金を稼がなくてはならなくなった
金儲けの才能などあるわけ無いので途方にくれるシズク。と言うより社会経験すら無い。旅団員達もそれは十分にわかっているので躾の意味で資金調達を命じたのである。しかしそんな中ただ一人は別の事を考えていた………
「決まった?どうやるか」「ん?コルトピ……全然思い付かないや…」余り表情に現れないがかなり落ち込んでいる様だ「やっぱり体売るしかないよシズク」 「っ!やだよそんなの!!」顔をあかくし普段からは想像つかないような声を出すがコルトピがそれを制す
「忘れたの?僕の能力」「…?ギャラリーフェイクで何するの?」ヤレヤレといった感じでコルトピが説明する。要はイチブンノイチシズクダッチワイフを大量生産しようというのだ。「別に良いでしょ。汚れんのシズクじゃないし」嫌に決まっている、しかしシズクは他に方法がない様に思えた
十分程唸り続けるシズク。(まぁ…私は何もしなくていいわけだし…) 渋々首を縦に振るシズク。その時コルトピの前髪に隠れた顔が嫌らしく笑っていたのにシズクは気が付かなかった。50のコピーをつくるがみな当たり前だがぐったりしている。それをおぞましそうに見るシズク
50体のコピーを段ボールに詰めていくシズク。しかしどうやらコピー50に対して段ボールは51箱有るようだ。コルトピの間違いだろうと気にせず作業を終えると流石に疲れたのか眠りに墜ちる。シズクが目を覚ました時目の前にはみしらぬ男達がニヤニヤしていたのだった。