金色の髪、キレイだね。  
僕が指を絡ませる度に、顔を背けて振り払おうとする。  
うん、その切れ長の瞳。  
蔑むように睨まれるのも悪くない。  
『いっそ殺せ』って?  
嫌だよ、絶対離さない。  
 
君はね、もう僕なしじゃぁ、生きていけないの。  
君も、分かってるんでしょ?  
見えない念糸で、何重にも絡まる君と僕。  
君は僕を殺せない。  
 
薄い唇をこじ開けて、君の口に無理やり、二本の指をねじ込む。  
尖った爪先が君の唇を裂いちゃったみたいね、紅く滴る体液がとてもキレイ。  
 
君の舌を指でからめとって、中でゆっくり動かす。  
生暖かい感触。  
小さく洩らした悲鳴が僕の心を満たす。  
 
君が泣きそうになりながら、殺意の混じった視線で僕を見る度に、何だか体が熱くなるんだ。  
背筋から尻尾にかけてね、チリチリと走る快感。  
 
あはぁ、僕のこと、嫌い?  
そう、嫌いなの。  
でも、体は正直だよね。  
君が纏っていたボロ布をゆっくりと剥ぎ取る。  
ほら、真っ白な肌が紅潮してる。  
 
つぅっと指で胸の辺りをなぞる。  
うぅん、その顔。いいね、好きだよ。大好き。  
唇から指をそっと抜き取ると、ヌルッとした感触と一緒に唾液が糸を引いた。  
血が混じってて、きれいな桃色。  
ペロリと舌で舐め取ってみる。甘い、カイトの味。  
他のどんなレアモノよりも、どんな果物の蜜よりも、大好きな味。  
一度覚えたら忘れられないよ。  
 
君の熱く、硬く膨れ上がった部分に、そっと手を添える。  
ゆっくり動かすと、君はまた悲鳴を洩らす。  
 
トプ……  
僕はそれを自分に宛がい、ゆっくりと腰を沈めた。  
暖かい感触と、冷たくて熱っぽい君の視線。  
いよいよ濃くなるカイトの匂い。  
僕が、君で満たされる。  
 
ほら、上半身を起こして。  
しっかり、僕を抱きしめていて。  
君は動かなくていいから。  
ずっとそうしていて。  
君の温もりが、今は僕の全て。  
 
ゆっくりと僕は腰を動かしはじめる。  
背中にまわった君の指にかすかに力が入る。  
あぁ、何だか溶けてしまいそうだよ。  
君も同じ気持ちになってる?  
グチュッ グチュッ   
自然と、動きが速くなる。  
あん…頭が白くなっていく。  
そして、僕は僕であることを忘れた。  
 
 
 
 
 
ねぇカイト。  
…泣いてるの?  
 
ほら、手をついて、跪いて。  
もう一度僕の足を舐めて。  
いい子だね。  
あはぁ、やっぱり君、一生手放したくない。  
 

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