「何だろうこの気持ち」  
 ネフェルピトーは、目の前に横たわる青年の前にペタリと座り込んでひとりごちた。  
 青年の表情は眠っているかのように安らかだが、その青白い顔色と、今でもジワリジワリと体内から 
流れ出ている鮮血によって、死んでいることが明らかだ。  
 ネフェルピトーの右手は赤く染まっている。勿論自分の血ではなかった。ぺろり、と指先を舐めると、 
薄い唇が赤く染まる。  
「カイト、君と戦う度に、僕の中に今まで感じたことのない気持ちが広がるんだ」  
 青年の名前は3回目の時に訊いた。  
 ネフェルピトーは自分の胸を見た。戦いの中で裂かれた衣服の隙間から、浅い傷が覗いている。 
じゅくりと傷に指先を埋め込んでみた。鈍い痛みと共に、あの熱い気持ちが全身に広がり、思わず甘い 
吐息を吐いてしまう。  
「ね、何かなこれ。何だか僕のここんとこが段々熱くなってくるんだ」  
 ネフェルピトーの左手が秘部に伸びる。服の上から尖った爪で割れ目部分をなぞると、思わぬ感覚が 
全身を貫き、ばちゃんと血溜まりに手を付いて前屈みになる。  
 
「あ……あれぇ…?」  
 無意識のうちに刺激を欲し、何度も指を往復させる。そこが湿り気を帯びてくると、ネフェルピトー 
は身体を支えていられずカイトの胸に身体を預ける形になった。  
「あ……ふぅ…う…」  
 衣服の隙間から手を差し入れ、直接いじってみる。更に刺激が高まり、その快感にネフェルピトーは 
夢中で指を動かした。愛液の音と、血溜まりの音が混ざり合う。  
「あ…ああ…ああ…!」  
 しばらく後、絶頂を迎えたのか、身体が反り返り尻尾がピンと伸びた。 
カイトの胸に顔を埋め、息を整えながらしばらく余韻を楽しむ。  
「ふぅ…ふぅ…………ふぅ…」  
 ふいに、むくりとネフェルピトーは起きあがった。  
「似てるけど、足りない」  
 血と愛液にまみれた手をペロペロと舐める。  
「さっき、君のお腹の中に手を突っ込んで中身を握りつぶした時の方が、もっと気持ちよかったよ」  
 あの時の感触を思い出すと背筋に震えが走る。  
「もっと、もっとだよ。もっと僕に殺されてよ。もっと僕を気持ちよくさせて」  
 ネフェルピトーはゆらりと立ち上がった。  
「さ、始めよう」  
 ネフェルピトーの背後にぞろりと黒い影が浮き上がった。  
 しばし後、カイトは何度目かの覚醒を迎える。  
 
END  

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