長髪の黒髪。目深に帽子を被ったサングラスの青年がヨークシンの街を郊外の廃墟に向かい歩いていた。  
オークションの祭典が終わり、一時期の喧騒は収まったとはいえ、世界有数の歓楽街であり観光地のヨ 
ークシンは騒がしい。  
街の人々の表情は明るく楽しげである。  
青年はそんな人々とは全く異質である。サングラスに隠された目は見る事はできないが、固く結んだ唇 
からは悲壮感すら伝わってくる。  
青年の名はクラピカ。  
雇い主であるライト=ノストラードの命令でヨークシンにやって来た。とはいえライト=ノストラードは 
娘であるネオンの予知能力が使えなくなって以来、正常な思考が出来る状態ではなくなってきている。  
実質的に組(ファミリー)を動かしているのはクラピカといっても過言ではない。  
 
『な、何でもいいっ!!は、早くネオンをも、元に戻せーーー!!!』  
『恐らくお嬢さんの能力が使えなくなった原因はヨークシンでの行方不明事件と関係があると思われます。 
ヨークシンに行けば手掛かりが残っているかもしれません』  
『な、治るのか…?ネオンは…』  
『確証はありませんが…私をヨークシンに行かせてください』  
 
 
実はネオンの能力の復活以上にクラピカには気になる事があった。それを確かめるためにどうしてもヨ 
ークシンに来る必要があった。  
キルアからの電話。ゴンとキルアが『グリードアイランド』というハンター専用のゲームの中で見つけ 
たクロロ=ルシルフルという名のプレーヤー。  
自ら『グリードアイランド』について調べてみた結果、ハンター専用という条件はあるものの市販品で 
もありソフト自体は特別に調査が必要なものではないと判断した。  
気になったのはサザンピースのオークションで落札された一本が何者かに襲撃されて奪われたという新 
聞記事。  
襲ったのは恐らく旅団(クモ)。  
まさか旅団の団員が酔狂でクロロの名を使いプレーしていることはないだろうが、旅団員がグリードア 
イランドをプレーしている可能性は高い。  
襲撃事件が起こったのはオークションの直後。連中がグリードアイランドを手に入れたのならば何日も 
放置しておくはずがなく、すぐにプレーを始める筈だ。  
旅団はまだヨークシンに留まっている。アジトも変わっていないだろう。  
パクノダに打ち込んだ『律する小指の鎖(ジャッジメントチェーン)』が発動したという事はクラピカ 
の情報が旅団に伝わっている事を示している。旅団に見つかれば即座にアウトである。  
しかし旅団の団長はまだ鎖の支配下にある。こちらにもアドバンテージは残されている。  
そう考え、クラピカは危険を承知でヨークシンにやって来た。  
旅団の警戒網に引っ掛かれば、こんな変装など何の役にも立たないであろうがしていないよりはマシだ。  
 
クラピカは乱立する廃墟のビル群の前で数時間を費やしていた。気配を絶ち、周囲を窺った。  
旅団はクラピカの方から乗り込んでくるとはまさか考えていないだろう。気配絶ちして待ち構えている 
ことは皆無。それでもクラピカは慎重を期した。  
(いない…のか…?)  
失望と安堵が入り混じった溜息を吐き出す  
(ふっ…私は何を恐れているんだ…)  
自嘲気味の表情を浮かべ、クラピカは廃墟の中に足を進めた。  
クラピカは廃墟の中を迷う事無く進んでいく。クラピカがここに足を踏み入れるのは今回が始めてである。  
(誰かが私を呼んでいる…)  
耳に聞こえてくるのではない。頭の中に響く漆黒の呻き声。  
クラピカは廃墟の一つに踏み込んだ。  
刹那、感じるオーラ。クラピカは素早く身を隠した。  
息を殺して様子を窺うが、これは人のオーラではない。クラピカが目にしたものはオーラに包まれたゲーム機。  
「これがグリードアイランドなのか…?」  
これは旅団がプレーしているものに間違いはない。  
「奴等(クモ)はこの中なのか…とすれば、私を呼んでいた声は…」  
クラピカは奥の部屋へと進んだ。  
 
無造作に積まれた様々な物品。それはアンダーグラウンドオークションから盗み出された裏の世界の品々。  
音を出さぬよう慎重に商品を掻き分け、クラピカは一つの物を取り出した。  
『緋の眼』  
クラピカが落札した『緋の眼』は旅団の能力者が具現化した偽物だった。ある日、忽然と消えてしまった。  
冷静なクラピカであったなら偽物と気付いた筈であるが、あの時の怒りの炎に焼かれ冷静さを失ったク 
ラピカには気付くことが出来なかった。  
ケースの中に浮かぶ緋色の眼球がクラピカの心を鷲?みにする。血が沸騰していくように熱い。共鳴し 
合う『緋の眼』間違いなく本物。  
「………!!!」  
クラピカの身体を戦慄が駆け抜ける。  
同胞の眼球を目の前にしようとも、敵のアジトで警戒を解いてしまうほどクラピカは未熟ではない。  
素早く身を隠し、同胞の眼を静かに床に置いた。  
 
「あれぇ…?誰かいると思ったのになぁ… 気のせいかな?」  
眼鏡をかけた少女とも言える童顔の女が顔を覗かせた。  
『旅団(クモ)!!』  
ゴン達の話からこの女はシズクという名前の女だろう。  
クラピカの身体が硬直する。  
この状況はマズイ。限られた空間の中で複数の団員を相手にするのは分が悪過ぎる。  
「みんなまだ帰ってないの?私が一番に帰ってきたのかぁ…」  
もちろんクラピカにはシズク達がグリードアイランドのゲームマスターの一人、レイザーの呪文 
(スペル)によってバラバラに弾き飛ばされたことなど知る由もない。  
シズク自身、どう行動したらよいか分からずに、とりあえずアジトに戻ってきたのだ。  
「とりあえず… 待ってるしかないかな…」  
シズクは一人でボソボソと呟いている。  
(一人… なのか…?)  
クラピカは思考を張り巡らせる。  
(一人なら捕らえる絶好のチャンス… しかし、仲間が戻ってきたら…)  
クラピカの頭の中で答えが出されるより先に、隠で消された鎖がシズクを捕らえていた。  
同胞の眼球。奪った張本人。二者に挟まれたクラピカが冷静でいられるはずがなかった。  
 
一瞬、身体に違和感を覚えたシズク。凝で確かめようとしたが、オーラが出せない。  
「あれっ?オーラが…」  
物陰に感じる気配。シズクが視線を走らせる。  
「束縛する中指の鎖(チェーンジェイル)。これは捕えた旅団を強制的に絶にする。お前にも見えるよ 
うにしてやろう」  
クラピカがゆっくりと姿を現し、鎖の隠を解く。  
シズクの目に自身の体に幾重にも絡みついた鎖が映った。  
「鎖野郎!!」  
シズクは一瞬の内に状況を理解した。目の前にいるのは紛れもなく旅団の敵。シズクは直接パクノダか 
ら記憶を打ち込まれてはいないので鎖野郎の詳しい姿形は知らない。  
目の前にいるのはフィンクスが話してくれたのとは違う気がする。  
クラピカが帽子とかつら、サングラスを放り投げ、シズクの前に素顔を晒した。  
シズクの頭の中で情報が集まり、構築されていく。完全に一致。  
シズクとて自らの生命そして旅団の存亡に関わる情報は忘れない。  
現在の状況は完全に生命を握られている危機的状況。この鎖の能力も分かっている。  
もちろんそんな事は表情に出さない。  
「いいの?もうすぐみんな戻ってくるよ。そしたら君、終わりだよ」  
「黙れっ!!!」  
鎖がギリギリとシズクの身体を締め上げる。強化系を極めたウボォーギンですら切れない鎖が容赦なく 
シズクの身体に食い込んでいく。  
見る間にシズクの顔が蒼ざめ、半開きの口から涎が伝い落ちていく。  
(聞かなければならない事がある!!)  
クラピカは自らを戒め、鎖に込めたオーラを緩めた。  
 
「んはっ!げほっげほっ…!!どうして鎖を緩めるの?このまま締めてれば終わりなのに…」  
「お前に聞かなくてはならない事がある」  
身体を焼き尽くすような憎悪の炎を押さえ込み、クラピカは表面上、平静を装った。  
「それって甘いよ。ウボォーやパクは何か喋った?」  
「くっ…!!」  
クラピカの唇の端が微かに歪んだのをシズクは見逃さない。  
「ほらっ!!何も喋ってないでしょ?私だって同じだよ」  
ガコッ!!!  
クラピカの拳がシズクの腹にめり込んだ。  
「がはぁ…っ!!!」  
シズクがむせ返る。  
「私の問いにだけ答えろ!!絶の状態にあるお前の私のオーラを纏った拳を防御する術はない。今の拳 
を纏っているオーラの攻防力は20といったところだ。オーラの量を増やしていけばお前の身体は造作も 
なく壊れるだろう」  
「だったら、はやく殴りなよ…」  
シズクの表情には微塵の変化もない。  
「クルタ族を知っているか?」  
「知らないよ…」  
「お前はいつから旅団に所属している?」  
「君には関係ないよ…」  
「お前はマフィアのオークション襲撃には参加していたのか?」  
「うん…」  
「自分に関係のない人間を襲う時、お前は何を思う?」  
「別に…」  
「私の仲間もオークションに参加していた…」  
「それは、お気の毒です…」  
ペコリとシズクが頭を下げた。  
ミシィッ…!!!  
クラピカの拳がシズクのアバラに突き刺さった。  
「んんっ… やればできるじゃない?今のは3本イッたよ」  
捕えているのはクラピカ。しかし蜘蛛の糸に掛かった蝶の様にクラピカの身体から自由が奪われていく。  
 
「ハァハァッ… もうよそう。分かっていた事なんだが… お前たちが何も語らないことなど…」  
独り言のようにクラピカは呟いている。  
「私は決めている… 生涯をかけて旅団(クモ)を殲滅し仲間の眼を取り戻すと…」  
クラピカは俯いたままで言葉を続けた。  
「何も喋らなくていい… ここからはただの復讐だ… 同胞の味わった苦痛と屈辱をお前にも与えてやる…」  
クラピカが顔を上げる。血のような深紅に染まったクラピカの眼がシズクを捉えた。  
「あっ!!その眼の色…」  
「どうした…?」  
「みんなが倒していった奴等から私がデメちゃんで取り出していったヤツだ…」  
「なっ…!!お前が仲間の眼を奪ったのか…?」  
「正確に言うと吸い込んだんだよ。団長が身体は要らないって…」  
クラピカの身体が小刻みに震えている。  
「同胞たちの無念。お前の身体に突き立てて墓標としよう…!!!」  
いつの間にかクラピカの手には小型のナイフが握られている。  
「裁きの時間だ…!!!」  
 
「復讐とか裁きとか大袈裟に言う割にはそんなちっちゃいナイフなんて鎖野郎も意外と普通だね…」  
「早まるな… こんなオモチャを何本、お前の身体に突き立てようとも同胞達の無念は晴れはしない」  
そう言いながらクラピカはナイフを横一直線に走らせた。  
鋭い風切り音と共にシズクの肌にピタッと密着したセーターの胸元が切り裂かれた。切れ目からシズク 
の白い肌が見え隠れする。  
クラピカは切れ目に手を掛けセーターの胸元部分を破り捨てた。  
プルンッと二つの膨らみが大きく弾け、シズクの乳房がクラピカの眼前に晒される。意外に豊満なシズ 
クの乳房。乳房の上下に絡みついた鎖が乳房の膨らみを強調している。  
「あっ……!!」  
キョトンとした表情でシズクは露わになった自分の胸を見つめている。  
クラピカは乳房の先端、肌よりも若干濃い程度の色素が沈着した乳輪にナイフの腹を押し当てた。刃先 
は乳首に触れるか触れないかギリギリの位置にある。  
ナイフの冷たい金属の感触を敏感な部分に感じ、シズクの意識とは関係なく小豆のような小さめの乳首 
が固く勃起していく。  
「ふむ… 血の通っていないようなお前でもここの感度は鈍くないようだな…」  
値踏みするような冷たい表情でクラピカは呟いた。  
 
「次は……」  
ナイフを乳房から離し、ゆっくりと左手をかざし中指から伸びた鎖に念を込める。  
ギリギリと軋みながら鎖がシズクの左足に向かって伸びていく。  
「んぅっ……」  
身体をこする鎖の痛みにシズクの口から呻き声が漏れる。  
鎖はゆっくりとシズクの左足の膝の辺りに絡み付き、シズクの足を持ち上げていく。  
両手と胴を鎖でがんじがらめに緊縛され、片足を持ち上げられた不安定で無防備な格好でクラピカの前 
で硬直するシズク。自分の意思で身体を動かすことは全く出来ない。すでに乳房も露出している。  
クラピカがサッとナイフを振るうとシズクの履いているジーンズのジッパーの金具が弾け飛んだ。クラ 
ピカは刃先をジッパーにあてがい、そのまま下に降ろした。  
大きく開いたジッパーの中からシズクのショーツが剥き出しになる。ローライズの小さいショーツ。白 
いコットン生地の中央に小さな赤いリボンがチョコンと付いている。  
女性の身だしなみといったところには無頓着なのか、リボンの上あたりからチョロチョロと黒い陰毛が 
はみ出している。  
クラピカが無表情にジーンズの股の辺りを切り裂いていく。シズクのショーツが完全に剥き出しになり、 
太腿まで露出していく。  
シズクの白い太腿にナイフの刃先がかすった後が赤い線となって残っている。  
クラピカはシズクの姿には興味がないように作業を続ける。  
シズクの持ち上げられた左足のショーツの脇にナイフをあてがい、スッと切り裂いた。  
伸縮性のあるショーツがシュルリと縮まり、シズクの右足の太腿に引っ掛かり止まった。  
シズクの陰部が完全に剥き出しとなる。  
 
剥き出しになった陰部。あどけないシズクの顔に似つかわしくないほどの剛毛。  
真っ白な下腹部に黒々と生い茂り、陰唇の脇へと続いている。陰唇の脇に密生した茂みはシズクのスリ 
ットを完全に覆ってしまっている。  
肉付きのいいシズクの尻の中心にある窄まりの周辺にまで陰毛は達している。  
「下品だな……」  
シズクの陰部を眺めながらクラピカが言い放つ。  
「膣内(なか)を調べよう…」  
クラピカの右手がシズクの下半身の中心へと伸びていく。  
「あっ…! そこは…… 駄目――!!」  
初めてシズクが見せる動揺、そして叫び声。  
クラピカは全く動じない。密生した陰毛の中に親指と人差し指を差込み、シズクのスリットを押し広げ、 
覗き込む。  
黒々とした陰毛の中から覗く、濃いピンク色をしたシズクの粘膜。  
「処女ではないようだな… しかし色素の沈着具合からして経験は少ないようだ。これから行う責め苦 
の効果はありそうだ」  
 
ギュッと目を閉じ、思わず顔をそむけるシズク。  
そこはシズクにとって特別で神聖な場所。  
そこに触れた者は今まで唯一人。団長、クロロ=ルシルフル。  
シズクは自分の存在理由は旅団(クモ)の一部であるという事実のみと考えている。旅団(クモ)とし 
て生きる事が自らの使命であると。  
それ故、シズクは旅団(クモ)の象徴である団長(クロロ)を神聖化している。  
クロロはシズクにとって絶対的な存在である。  
シズクはクロロによって導かれた。  
流星街で孤独に震えるシズクに差し伸べられたクロロの手は優しく温もりに満ちていた。  
シズクはクロロに全てを捧げた。  
たった一度、一瞬の温もり。  
もちろん愛や恋という甘い感情ではない。  
それでもシズクは満たされた。  
そしてシズクは旅団(クモ)の一部となった。  
 
「そんな顔もできるのだな…?だが、我が同胞の受けた屈辱はこんなものではない! 存分にお前にも 
味わってもらう!!」  
四肢を拘束されているとはいえ、団長に捧げた聖域を弄ばれる事は団長への裏切りに他ならない。  
シズクは必死になってもがこうとするが、身体は全く反応しない。イヤイヤするように首が左右に振れ 
るだけである。  
「無駄だ! 束縛する中指の鎖(チェーンジェイル)に捕えられた時点で、お前の運命は決している。 
私に従い、私の定めた法(ルール)の中で生きるか否かだ。その運命はお前が自分で決めたはずだ」  
(逃げる事は出来ない…!!)  
シズクは悟った。旅団に対するクラピカの力は紛れもなく本物。無敵といってもいい。しかしそれは一 
対一という条件の上での事。  
これだけの力、二人同時には使う事はできない筈。誰か戻ってくれば形勢は逆転する。  
(耐えるしかない…… 耐え切って鎖野郎を捕える!!)  
「何を考えている…? 他の団員が帰って来るまでの辛抱とでも思っているのか?私はそれほど甘い責 
めをお前に与えるつもりはない!! まずはその下品に生えた下半身の毛を剃り落としてやろう」  
クラピカの手に握られたナイフがシズクの下腹部に押し当てられた。  
 
クラピカの手に握られたナイフがシズクの下腹部を滑る。ジョリッジョリッ…と乾いた音と共にシズク 
の黒い茂みが刈り取られ白い肌が露出していく。  
パラパラとシズクの陰毛が床に舞い落ち、広がっていく。  
クラピカは巧みにナイフを操り、スリットの脇を撫でるようにナイフを走らせる。菊座周辺はスッとナ 
イフの刃先を立て刈り取っていく。  
生来の几帳面さから剃り残しは許さない。一本残らずシズクの陰毛を刈り取っていく。  
「ふむ……」  
作業を終えると、クラピカは満足したように小さく頷いた。  
クラピカによって剃毛を施されたシズクのそこはまるで少女のようだ。  
肉付きのよい恥丘はプクリとした女性らしい緩やかな曲線を描いているが、小陰唇はあまり発達していない。  
鎖によって大きく足を開かされているためにスリットの奥まで露出していまっているが、足を閉じて普 
通に立っていればスリットの中に全て隠れてしまうだろう。  
「………!!」  
無言でクラピカを睨み付けるシズクの眼には激しい憎悪の光が宿っている。  
団長(クロロ)が愛してくれた場所を悪魔に踏みにじられようとしている。  
剃毛され完全に露出した陰部を敵に晒す怒りと屈辱。  
そしてシズク自身も気付いていないが、ある別の感情が心の奥底に生まれていた。  
 
『 恐怖 』  
それはシズクが今まで感じた事のない感情。それはクラピカに対してではない。  
力任せの単純な痛みだけならどんな拷問を受けようとも耐えることができる。  
クラピカが責めようとしている場所への刺激をシズクは一度しか経験した事がない。  
クロロとの一瞬の劣情。  
クロロがそこを貫いた時、激しい痛みがシズクを襲った。  
しかしクロロは痛み以上の甘美な快楽をシズクに与えてくれた。クロロは優しい愛撫と暖かい心でシズ 
クを包んでくれた。  
もし今、目の前の無慈悲な悪魔の手で与えられる刺激に快感を感じてしまったら… 心を摘まれてしま 
ったら…   
それは旅団に、そしてクロロに対する完全なる裏切り。  
もう二度と旅団に戻る事はできない。クロロと会う事は許されない。  
それがシズクの心の奥底に恐怖を生んだ。  
「何を恐れている…?」  
旅団員と対峙し、集中力が極限まで高まっているクラピカには念の鎖を通して自分でも気付いていない 
シズクの心理状態が伝わってくる。  
「何を言っているの…?私は君なんか怖くないよ…」  
平静な顔を装いシズクが反論する。  
「まだ自分でも気付いていないらしいな。すぐに分かるだろう…」  
 
「ひっ……!!」  
唐突にクラピカの中指がシズクのスリットに突き刺さる。思わずシズクの口から短い悲鳴が上がる。  
たった一度の経験しかないシズクの肉洞。突然の異物の侵入を必死で阻止しようと抵抗してくる。全く 
濡れていないざらついた肉壁がクラピカの指に纏わり付いてくる。  
肉壁の激しい抵抗も構わず、クラピカは掻き毟るように肉壁を押し広げ奥へと指を突き立てる。  
「うっ… ひぃっ… あぁっ…!!」   
クラピカの指が肉壁を擦るたびにシズクが苦痛の声を漏らす。  
初めて味わう苦痛。戦闘で受ける痛みとは全く異質。文字通り身体の中から焼かれるような痛みがシズ 
クを襲う。  
「苦しいか…?」  
責めの手を緩めることなくクラピカが問いかける。  
「くぅっ………」  
気を抜けば漏れそうになる声を押し止めるよう歯を食いしばって耐え、クラピカを睨み返すシズク。  
「お前には耐えるという選択肢を選べる強さがある… しかしお前達、旅団(クモ)は何も持たない人 
間からも全てを奪っていく…」  
クラピカの指先に力が込められ柔壁に食い込むほど強く押し当てられる。  
「くぅ…ひゃぁっ……」  
耐え切れずにシズクの口から呻き声が漏れる。  
 
「剃毛されたお前の陰部はまるで少女のようだな…」  
中指をスリットに突き刺したままでシズクの剃毛された下腹部を親指でなぞるクラピカ。  
「5年程前、私達の一族を襲ったお前達は私以外を全滅させた。その中には私よりも小さな幼子もいた… 
それだけではない…」  
クラピカの眼が更に紅く染まっていく。  
「陵辱したのだ… 抵抗もできない… 何も知らないような… 幼子ともいえる少女達をも… こんな 
指などではない… くっ… もっと汚れた… 禍々しい… ハァハァ……」  
クラピカの纏っているオーラが燃えるように激しく強く立ち昇っていく。  
「指に感じるお前の体温… 纏わり付くざらついた感触… 肉の軋む音… 全てが神経に触る。  
お前たちは… 何も考えず、何も感じず… どうしてこんなまねができるんだ…?」  
 
「答えろーー!!!」  
 
「知らないよ… 気持ちいいからじゃない…」  
シズクの返答がクラピカの神経を逆撫でする。  
「くっ……!!」  
折り曲げた指をそのままに柔肉を裂くようにクラピカは指を強く引き抜いた。  
「あぁ… つぅっ…」  
身を切る痛みにシズクは苦痛の声を上げた。  
 
「でも… 君だって同じじゃない… 抵抗できない私を陵辱している… 私たちがやっている事と何が 
違うの…?」  
シズクがクラピカを挑発するような言葉を投げつける。もちろんシズクはわざとクラピカを挑発している。  
「黙れっ!!」  
クラピカの平手がシズクの頬を打つ。ピシィッ!と乾いた音が鳴りシズクの眼鏡がずり落ちる。  
「違う!! 私はお前たちとは違う…!!これは同胞達の復讐の行為!!」  
クラピカの身体がワナワナと震えている。  
(こっちのペースだ…)  
シズクは考えていた。鎖野郎が怒りに震え、暴力に訴えてくるのなら痛みを敵への憎悪に変換し、心を 
繋ぎ止めていける。そして待てばいい、仲間の帰還を。  
(どうすればいい…?)  
クラピカもまた考えていた。シズクに何と言われようとも、復讐をここで終わらせてしまうわけにはいけない。  
しかしこのままではいくら旅団(クモ)を仕留めていこうとも、復讐は終わるような気がしない。いつ 
までも亡霊のように纏わりつきクラピカを苦しめ続けるだろう。  
(二度と這い上がれない冥府の底に沈めるにはどうすれば…?)  
 
憎しみに満ちたクラピカの瞳にシズクの首に掛かったペンダントが映る。  
(あれは……?)  
旅団(クモ)の団長、クロロ=ルシルフルが背負っていた物と同じ。  
『逆十字…』  
クラピカの手がシズクのペンダントに伸びる。  
「やめてっ! それには触らないで…!!」  
シズクが大声を上げてクラピカの手を制止しようとする。  
(何だ…?この動揺は……?)  
クラピカの手が止まる。シズクのこの狼狽… 陰部に触れようとした時の動揺… クラピカの頭である 
仮説が閃く。  
「クロロ=ルシルフル…」  
クラピカが小さく呟く。  
シズク顔色は明らかに蒼ざめ、動揺を隠し切れない。  
「なるほど… これがお前の拠りどころなのか…」  
クラピカはシズクのネックレスを引きちぎり、ペンダントを剥ぎ取った。  
「か、返してーー!!」  
シズクが悲痛な声を出してクラピカに訴える。  
 
シズクから剥ぎ取った逆十字の銀細工のペンダントを手の中で弄ぶクラピカ。  
シズクはそれを悲痛な表情で見つめている。ペンダントを傷つけられる事を異常に恐れているようだ。 
完全に余裕を失ってしまっている。  
「お前にとってリーダーとはどのような存在なのだ…?」  
「そんな事… お前には関係ない!!」  
顔を紅潮させ、強い口調でシズクが言い返す。  
「お前はリーダーに全てを捧げたのか…?」  
シズクのスリットに人差し指をそっと這わしながらクラピカが問いかける。  
「………!!!」  
シズクは無言でクラピカを睨み付ける。  
「なるほど… お前の拠りどころを壊すには痛みよりも効果的な方法があるようだな…」  
シズクにはクラピカの紅い眼の奥にどす黒い光が見えたような気がした。  
「な、何をするつもりなの…」  
「変わらないさ… 復讐だ。苦痛と痛みをお前に与えるだけだ… 肉体ではない… お前の心を壊す…!!」  
クラピカは逆十字をシズクの目の前にかざした。  
 
「この逆十字、お前達のリーダーの命そのものだと思え!!」  
クラピカはシズクに宣誓するように言った。  
「パクノダから情報は伝わっているだろう…? お前達のリーダーの心臓には私の念の鎖が刺さっている。 
リーダーの命は私が握っていると言うことだ。その命、お前達に返してやろう!!」  
そう言うと、クラピカはペンダントをシズクの口にねじ込んだ。  
「しっかりと咥えていろ…お前の口からその逆十字がこぼれ落ちた時、リーダーの命も尽きると思え…!! 
 お前がリーダーの命を握っているのだ…」  
予期しないクラピカの行動。しかし表情からクラピカの意思をシズクは感じ取った。  
(な、何をするつもり… で、でも本気だ… これを離したら… 団長は…)  
クラピカの拳が振り上げられる。  
シズクはギュッと目と閉じ、歯を食いしばって痛みを迎え撃つ準備をした。  
次の瞬間、シズクを襲ったのは痛みとは全く違う刺激だった。  
「ふはぁっ…」  
思わず声を漏らし、ペンダントが落ちそうのなるのを必死で堪える。  
振り上げたクラピカの拳はシズクを殴りつけたりはしなかった。シズクが目を閉じたのを見ると、クラ 
ピカは指先を伸ばし、シズクの左右の乳房の先端をかすめとった。  
 
「苦痛が痛みとは限らない… これから行う責め苦の方が痛みよりもお前には何倍も効果があるだろう…」  
クラピカは冷たく言い放った。  
クラピカの右手がシズクの乳房に伸びる。二つの乳房の膨らみを手の平で確かめるように撫で上げる。  
敵と対峙している緊張感からシズクの先端は固く勃起している。  
焦らすようなまねはせず、クラピカの指先はシズクの乳房の先端に襲い掛かった。  
人差し指と親指でシズクの小さい乳首を摘んでコリコリと刺激を与える。シズクに痛みを与えない程度 
に指先の力を調節する。  
「んふっ…んはっ…」  
クラピカが乳首を摘みまわす度にシズクの身体に微弱な電流を流されるような刺激が走る。全身が脱力 
していくような感覚が襲い、鳥肌が立っていく。  
「思った通り… 感度は悪くない、むしろ敏感なくらいだな…」  
見下すような冷たい表情とは裏腹にクラピカの指は巧シズクの乳房を巧み責めたてる。  
微妙な強弱でシズクの乳首を摘みこすり上げる。乳首の周りに円を描くように指先を這わした。シズク 
の乳首が明らかに固さを増していく。  
「んふっー はふっー んんーー」  
口を開くことを許されないシズクの鼻息が荒くなっていく。  
 
シズクの乳房への攻撃が執拗に続けられる。  
クラピカの表情には全く変化はない。シズクの苦悶の表情を無表情に見つめながら乳首へ指技を駆使する。  
クラピカの巧みな指技にシズクの未熟な性感が悲鳴をあげる。ペンダントを噛み締めて必死に刺激を堪 
えようとするが、シズクの抵抗はクラピカによっていとも簡単に崩されていく。  
「ふっ… んっ… んんーー」  
甘美な刺激に慣れていないシズクの身体は、これに抗らう術を知らない。シズクの意思とは無関係にク 
ラピカの指に身体は反応し、性感が高められていく。  
口唇でペンダントを強く噛み締め、耐えることしかシズクにはできない。  
「そろそろか…?」  
クラピカはそう呟き、シズクの乳房から手を離した。  
「ふぅっ…ふぅっ………」  
刺激の波が途切れシズクが息をつく。  
「今からお前の本性を暴いてやろう… お前が快楽だけを貪る鬼畜だという事を!!」  
クラピカの手がシズクの大きく開いた股間へと伸びていく。  
 
ニュチャッ……  
クラピカの指がシズクの股間に触れた瞬間、小さな音が響く。  
「忌むべき敵の手によって身体を弄ばれて股間からだらしなく淫汁を垂れ流す… いかに自分が下衆な 
存在であるかが理解できるだろう…!!」  
ピチャピチャとわざと大きな音を立て、クラピカがシズクの股間を弄る。  
「ふっ、ふがっ……」  
否定するようにシズクが大きく首を横に振る。  
「なら… これは何だ?」  
クラピカはスリットに滲み出た淫汁を指で掬い取り、シズクの白い太腿に塗り付けた。  
ひんやりと冷たい感触を太腿に感じ、シズクはギュッと目を閉じた。  
(だ、団長……)  
クロロを裏切ってしまったような悲しみがシズクを襲う。目を閉じて耐えていないと涙がこぼれそうになる。  
(鎖野郎には見られたくない…!!)  
「ちゃんと見るがいい…」  
ヌメヌメと光る指先をシズクの前に突き出してくクラピカ。シズクは大きく顔を背けるが自ら淫汁の匂 
いが漂ってくる。  
クラピカはシズクの鼻の下に指を這わし、淫汁をこすり付けた。  
強烈に鼻腔を刺激する自らの淫臭。  
シズクの閉じた瞼から一筋の涙が零れ落ちた。  
 
「ほう… お前に涙など流れるのだな…」  
流れ落ちる滴を拭おうにもシズクの鎖に拘束された身体は動かない。潤んだ目でクラピカを睨み付け怒 
りを露わにする。  
「身体は反応していても、心までは落ちていないらしいな… どんなに泣き叫んでも… 許しを乞うて 
も終わりのない陵辱を受ける苦しみ… 存分に味わうがいい」  
再び、クラピカの右手がシズクの無毛の股間へと吸い込まれていく。  
先程のようにいきなり指を突き入れたりはしない。クラピカはシズクの開いた陰部の入り口付近の柔肉 
を指で弄んだ。  
ジワリと淫汁が滲みシズクのそこはジットリと湿っている。生暖かく湿ったそこを指でなぞっていく。  
ぷっくりと肉の付いた恥丘の麓にシズクの遠慮がちな小陰唇が顔を出している。小陰唇と大陰唇の隙間 
に指をあてがい、上下に往復させる。  
陰汁で潤った溝をクラピカの指がゆっくり、そして何度も滑っていく。  
「んふーー ふぁっーー」  
敵に陰部を辱められる屈辱感と身体に感じる熱い刺激。鼓動が早くなり、吐き気と得体の知れない疼き 
がシズクを襲う。  
 
ペンダントを咥えた口唇が震え、ペンダントとシズクの歯が擦れあいカタカタと音を上げている。  
「どうした… この程度なのか? お前のリーダーの命に対する想いは…」  
クラピカの指の動きが速度を増していく。  
ピチャピチャと音を立ててクラピカの指がシズクの淫汁を弾く。  
「んんっ…んっ んっ…」  
自分の股間から溢れる淫汁の熱さ… 響く音… 漂ってくる匂い… 敵によってもたらされる身体の疼き…  
(もう… やめて… 私を…)  
しかしシズクが落ちれば団長の命も尽きる。このまま鎖野郎に弄ばれるのは団長に対する裏切り。  
矛盾した二つの見えない鎖がシズクを更に苦しめる。  
「んんっ…!!!」  
シズクはギリギリで意識を繋ぎ止めている。クラピカの指は想像を絶する刺激をシズクに与えている。  
纏ったオーラによってシズクの身体の微妙な変化を感じ取り、急所を確実に責め立てる。  
シズクの過敏な弱点を指で責めあげ、オーラによって刺激の余韻を残す。纏によって止められたオーラ 
の内で刺激の波が響き、快感が増幅されていく。  
普通の女ならば発狂してもおかしくないほどの快感をクラピカの指先は生み出している。  
 
「まだ意識を保っているのはさすがと言うべきか…」  
クラピカが呟き、さらに攻撃を加える。  
意識を刈り取ってしまうような刺激が突然シズクを襲った。  
股間を中心から身体中に広がる落雷のような衝撃。  
(なっ、何っ…?)  
身を捩じらせて逃れようにも、拘束された身体は動かない。シズクの首が激しく揺れる。  
クラピカの指先はシズクの小さな肉芽を捉えていた。  
大きく開脚させられた状態でも米粒ほどの肉芽は包皮に覆われたままで露出していない。クラピカは指 
に淫汁を滴らせ、包皮の上からゆっくりと撫で付けた。  
「んぉっ… んぁっ… はぅっ…」  
クラピカの指が通り過ぎるたびにビクビクとシズクの身体が打ち震える。  
自分の身体にこれほどまで鋭敏な場所があった事を初めて知った。そこに指が這うだけで恐ろしい刺激 
が身体を駆け抜ける。  
痛みではない。しかし火傷したようにジクジクと下半身が熱を帯びてくる。ドロドロとした熱い塊が身 
体の奥で蠢いているのを感じる。  
クラピカは小さい塊を包皮の上から押さえ付けコリコリと転がすように弄ぶ。  
シズクの中から垂れ落ちる淫汁の粘性が弱まりトロトロと太腿を伝い落ちていく。  
「ふっーー んっーー」  
虚ろな目をしながらもシズクは必死に耐えている。  
 
「やはりここは相当な効果があるようだな…?」  
クラピカは指先で包皮をめくり上げ、剥き出しにしていく。  
赤く充血したシズクの肉芽。ほんの小さな突起であるが、そこには他の器官の比ではない鋭敏な神経が 
集中している。  
初めて剥き出されたそこは外気に晒されただけでチクチクとした刺激を感じる。  
淫汁で濡れたクラピカの指が剥き出しの肉芽に触れる。  
「ふごぉっ…… んがぁ……」  
シズクの口から声にならない呻き声が上がる。  
容赦のない指の律動がシズクを嬲りつける。  
「んぉっ! んぉっ! んはぁ…」  
クラピカの指の動きに呼応するようにシズクの首が跳ね上がる。  
(団長… 団長… 団長… 私は団長を……)  
閉じた瞼の裏にクロロの姿が浮かぶ。涙が流れ落ちる。敵に身体を嬲られているにも関わらず、だらし 
なく淫汁を垂れ流す下半身。  
シズクは口に咥えたペンダントを噛み締めた。それがシズクにできる精一杯の抵抗。鎖に縛られた首か 
ら下の胴体にシズクの意思は届かない。  
鎖野郎の侵略に身体は熱く疼き、熱い淫汁を垂れ流している。  
(裏切りたくない… 私は… 団長を守るん…だ…)  
 
緊縛され辱めを受けながらも健気に耐え続けるシズク。その姿にクラピカに焦りと同様が湧いてくる。  
(くそっ… 何だと言うのだ…? なぜ耐えられる…?)  
シズクの柔肉に中指を突き立てる。肉壁の圧迫感は変わらないが溢れ出す淫汁でクラピカの指は難なく 
押し込まれている。  
親指を肉芽に押し当て中指で肉壁を掻き回す。ジュポジュポと激しい音を立て淫汁の飛沫が散り、クラ 
ピカの手首の辺りまで濡らしていく。  
「んっ ふっ んんっ ん…」  
シズクが苦しげに喘ぎ声が漏らす。それでも潤んだ瞳の奥に強い意志が漲っている。視線を逸らすこと 
なくクラピカを見つめている。  
「何を見ている!! くっ…」  
シズクの強い視線に押されクラピカの方が顔を逸らしてしまう。  
(私は何を迷っている…?)  
すでにクラピカにも分かっている。  
クラピカが同胞のために復讐を果たそうとしている意思。シズクが旅団を、そして団長を守ろうとして 
いる意思。  
二人の意思と使命が交錯する。  
 
「んっ… つぅっ……」  
シズクの左足に絡みついた鎖が伸び、地についた右足に絡んでいく。ギリギリと足を締め上げ、シズク 
の身体を浮かしていく。  
クラピカの激しいオーラが充満した鎖はシズクの身体を易々と持ち上げる。  
シズクの視線から逃れるためのクラピカの策。  
仰向けにされ両足に絡みついた鎖がシズクを大きく開脚させる。  
転がった蛙のような無様な体勢でクラピカの眼前に陰部を晒される。淫汁を滴らせるスリットも淫汁が 
垂れヌメヌメと光る菊座までもが露わにされた。  
「お前がそのペンダントを離さないならば… 私は… 続けるしかない…」  
クラピカは目の前の大きく開いたシズクの柔肉に指を突き入れた。  
シズクの潤んだ瞳が脳裏にこびり付いて離れない。  
クラピカは心に落ちる迷いを振り払うように指を突き立てる。一本… 二本… 三本…とクラピカの指 
がシズクの柔肉に飲み込まれていく。  
十分に濡れているとはいえ、シズクの狭い膣口はギリギリと悲鳴を上げている。  
「んがっ… んぐっ… んんっ… ふがぁ…」  
三本の指で掻き回され、シズクは獣のような呻きを漏らしている。  
グポグポと音を立てて淫汁が溢れ、クラピカの指で掻き出されていく。  
(団長………)  
刺激を受けるたびに脳裏に浮かんだクロロの姿が消えては浮かぶ。その姿は徐々にぼやけていく。  
 
「はぁはぁ… はぁ…」  
クラピカは憑かれたように指を突き立てる。シズクの淫汁の飛沫が顔や衣服に飛び散る。  
「んぐぁっ…!!!」  
シズクがひときわ大きな唸り声を上げる。  
膣口がヒクヒクと痙攣し中から溢れ出る熱い液体がクラピカの腕を濡らした。  
クラピカが指を引き抜くとポッカリと開いた穴の奥からジョボジョボと黄色がかった液体が溢れ出した。  
失禁。緩やかな放物線を描いて床に落ちた小水はバシャバシャと音を立てて床に水溜りを作った。  
シズクは完全に意識を失っていた。それでも口に咥えたペンダントは離していない。  
クラピカはゆっくりとシズクを床に降ろし、鎖を解いた。  
乳房と下半身を露出させ白目を剥いて気絶しているシズク。  
クラピカは全くの無傷。  
(これが復讐なのか…?)  
クラピカはシズクが口に咥えたペンダントを取り出し、シズクの胸にそっと置いた。  
初めて気づいた。自らの下半身が剛直している事に。  
(なぜだ…? 私も同じだということか…? 違う… これは同胞のための復讐… 私はこんな行為に 
喜びなど感じない…)  
クラピカを嘲笑うように下半身は硬く熱く滾っている。  
(くそっ…! )  
視線を落とすと意識を失ったシズクの下半身がクラピカを飲み込むように黒い口を開けている。  
クラピカはふらふらと崩れるようにシズクの上に覆いかぶさった。  
(私も… 同じだ…)  
 
 
同時刻… 廃墟の入り口  
「シャルつ!!」  
「あっ…マチ!! 俺たちが一番早く戻ってきたのかな?」  
「どうだろうね… まっ、みんなここに戻ってくるんだしさっ」  
「そうだね…」  
二人はアジトに足を向けた…  
 
 

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