ハンター×ハンター  

〜修行?×淫行?×初体験!〜  

「んぎぎ……。くそっ、上手くいかないな……」  
(はぁ……)  
キルアがハンター試験の為、GIから出ている間のある日の事。  
ビスケは変化系の修行にいそしむゴンをぼんやり眺めながら、物思いに耽っていた。  
(そう言や、ここの所、エッチしてないだわさ……)  
ゴンとキルアを鍛えたり、マサドラで情報収集をしたりと忙しかったせいで、すっかりご無沙汰である。  
実年齢は57才でも、今の姿を取っている時は、それなりの欲求を覚えてしまう。  
本来好き者なビスケにとって、一度それを意識してしまうと、身体の疼きは止まらなかった。  
(考えてみれば、これだけ好みの男のコが傍にいて、その気にならなかったのがおかしいわさ……)  
ビスケが少女の姿をしている理由の一つに、この格好だと、幼い少年を引っ掛け易いというものがある。  
タイプこそ違うが、ゴンもキルアも、彼女の嗜好にばっちり合っている。  
つまり、ビスケは立派なショタコンであった。  
(キルアは世慣れてるから、そうそう騙されはしないだろうけど、ゴンは……)  
見るからに純朴で、一言「修行」と言えば簡単に騙されそうである。  
「……よしっ!」  
ビスケは一声掛けて立ち上がると、修行を続けるゴンにスタスタと歩み寄った。  
「ゴン! 変化系の修行はそこまで。これからちょっと違った修行をやるわよ」  
「ええ〜? もう少しで1分切れそうなのに……」  
ビスケの言葉に、ゴンは名残惜しげに指先のオーラを見詰める。  

ゴンの細い首筋に光る汗にぞくっと劣情を催しながら、ビスケはそれを表に出さずに淡々と告げる。  
「師匠のあたしの言う事は?」  
「……絶対です」  
がっくりと肩を落とすゴンに背を向けて、ビスケは近くの森へと歩いてゆく。  
「分かってりゃいいわさ。それに、今度の修行は気持ちいいわよ〜。早くいらっしゃい」  
「気持ちいい、修行……? あ、待ってよ、ビスケ!」  
頭を捻っていたゴンは、ひらひらと手招きするビスケが森の中へ消えていくのを、慌てて追いかける。  
(……修行は修行でも、男のコとしての修行だけどね〜、ほほほほほ!)  
当然の事ながら、後ろからついて行くゴンは、ビスケの怪しい含み笑いには気付かなかった。  

              ◇  ◇  ◇  

「コホン! さて、修行の前に一つ訊いておくけど……」  
森の中の小さな野原で立ち止まると、ビスケはゴンを振り返って言った。  
「……アンタ、セックスって聞いた事ある?」  
「せっく……す? ううん、知らないよ」  
(よっしゃあぁぁ!)  
キョトンとした顔で答えるゴンに、ビスケは心の中で小さくガッツポーズを決めた。  
いきなりこんな事を訊かれて、少しも動揺しない処を見ると、明らかに何も知らないようである。  
こうなればもう、後はビスケの欲望の赴くままに、ゴンの身体を頂くだけだった。  
「ウイングさんにも習わなかったし……。それって、修行の名前?」  
「……ええ、そうよ。すっっごく大事な修行なんだわさ」  
「へぇ、そうなんだ……。それじゃ早く、そのせっくすって言うの教えてよ!」  

ゴンの邪気の無い瞳は、並みの良心を持つ人間なら、たちまち罪悪感に駆られそうなほど澄んでいる。  
しかし、ビスケの『硬』よりも頑丈な神経は、その程度の揺さぶりではビクともしなかった。  
「それじゃまず、服を全部脱いで」  
「うん、わかった! ……え? ええぇぇっ!?」  
ビスケの言葉に元気良く頷いたゴンだったが、その意味が理解できたと同時に、ぴきっと凍りつく。  
ゴンはみるみる顔を赤らめながら、大きな悲鳴を上げてうろたえまくった。  
「ぬぬぬ、脱ぐって、ビスケの見てる前でっ!?」  
「そーよ。修行なんだから、あたしの前で脱がないでどうすんのよ」  
「うっ……。そ、そうか、修行なんだもんね……」  
恥ずかしさは無論あるが、それ以上に「修行」の一言は、ゴンの「強くなりたい」という意識を促した。  
それに見る限りでは、ビスケは全く平然としており、間違っているのは自分であるように感じられる。  
ゴンはこそこそと後ろを向き、ビスケの視線を気にしながら、一枚ずつ服を脱いでいった。  
「……こ、これで、いいかな……?」  
しばらくして、全裸になったゴンは、両手で前を隠しながら、おずおずとビスケの方に向き直った。  
ビスケは軽く腕を組み、口をへの字に曲げてゴンを睨みつけている。  
「隠すんじゃないわさ! 気を付け!」  
「はっ、はいっ!」  
鋭い声で叱られ、ゴンは両手を脇につけて、ぴしっと直立する。  
まだ明確に性の分化を終えていない体はつるりとして、森の若木のように伸びやかである。  
充分に鍛えられてはいても、幼い四肢はしなやかさを失っておらず、どこか脆い印象さえ与える。  
朝顔の蕾のようなモノと、その下にある無毛の二つの袋が、姿勢を正した拍子にぷらぷらと揺れていた。  

(なっ……ゴンってば、なんて……何て、可愛いのよぉぉっ!)  
実際のところ、傍目には怒っているように見えるビスケは、緩みそうになる顔を必死で堪えていた。  
まだ産毛しか生えていない身体も、羞恥に震えるその表情も、ビスケの欲望をこれでもかと刺激する。  
(ああ、青い果実って、どうしてこうも美味しそうなのかしら……。うふふふふ、いただくわよぉ〜!)  
(ううっ……。なんか、ヒソカに見られてる時と良く似た悪寒が……)  
ビスケの邪な思いを敏感に感じ取り、ゴンの身体にぞわっと鳥肌が立つ。  
「さて、それじゃあたしも……」  
身体の奥から込み上げる疼きを抑えつつ、ビスケはテキパキと自分の服を脱ぎ始めた。  
ケープの紐を解き、ブラウスのボタンを外し、滑らかな素肌を晒してゆく。  
「わあっ!? ビ、ビスケまで脱ぐのっ!?」  
思い掛けないビスケの行動に、ゴンは上ずった声で叫んだ。  
目前で異性が服を脱ぐという異常事態に、先程まで感じていた違和感をすっぱりと忘れてしまう。  
「そうよ。……こらっ! 目を逸らさないで、あたしの方をしっかりと見て!」  
「……あ、はい! う……っ!」  
驚いて両手で視界を隠してしまっていたゴンは、ビスケに促され、躊躇いがちに瞼を開く。  
その途端、ブラウスの間から覗くビスケの肌の白さに、ゴンは思わず目を奪われてしまった。  
少し前まではミトと一緒に風呂に入っていた為、女性の裸を見た事が無い訳ではない。  
けれど、クジラ島には子供が少ないため、(見た目は)同年代の少女の裸を見るのは、これが初めてであった。  
(綺麗だな……。それに、何だろ……なんか、ドキドキする……)  
ゴンが初めての興奮に息を荒くする中、ビスケは次々と肢体を隠す布を取り去っていった。  
自分と似たような細い体ながらも、緩やかな曲線を描く少女の身体は、ゴンを落ち着かない気分にさせる。  

スカートがストンと落ちると、しなやかな太腿と小さなショーツが姿を現し、強く網膜に焼きつく。  
ブラが脱ぎ捨てられると、淡い膨らみとその頂点の桜色の突起が目に入り、ゴンの胸が大きく高鳴る。  
むずむずとした感触を覚えて、ふと自分の下腹部に目をやると、幼い陰茎がむくむくと大きくなり始めていた。  
「うわわっ、なにコレ!? ねえビスケ、オレのここ、腫れてきちゃったよ!?」  
何かとんでもなく恥ずかしい事のような気がして、ゴンは慌ててそこを両手で隠した。  
しかしビスケは、まるで問題ないとばかりに軽く頷き、答える。  
「それでいいのよ。別に痛い訳じゃないでしょ?」  
「う、うん……。痛くはないけど、何かちょっとくすぐったくて、それに胸がドキドキして……」  
その手の事はキス程度しか知らないゴンは、自分の状態をうまく言い表せず、もどかしい思いに駆られた。  
ビスケの裸を見ている所為だとは解っているのだが、どうしてもそこから目を離せない。  
そんなゴンの瞳を覗きこみながら、ビスケはゆっくりと焦らすように、ショーツを下ろしてゆく。  
ビスケはゴンの熱い視線を受けながら、生まれたままの姿になって、曲げていた上体を起こす。  
無毛の丘に映える薄紅色のスリットを見た瞬間、ゴンの頭にカッと血が昇り、股間のモノが大きく跳ねた。  

              ◇  ◇  ◇  

「どう、ゴン? あたしの裸を見て、どんな感じがする?」  
「あ……解らないけど……。風邪引いた時みたいにクラクラして……どうしちゃったんだろ、オレ……」  
(うーん、いいわ、いいわぁ〜! そのあどけない反応、たまんないわさ!)  
性の目覚めを持て余した様子のゴンに、ビスケは背筋がゾクゾクするような興奮を覚えた。  
チロッと舌を出して唇を湿らし、口の端から零れそうになった唾液を、軽く飲み込む。  
「あの……ビスケ。次はどうしたら……」  
「……そのままじっと立ってなさい。動いたら駄目よ」  

「え……ビス、ケ?」  
戸惑うゴンにそう言い捨てて、ビスケはすぐ前まで歩み寄り、ストンと膝を地面に落とした。  
股間を凝視されて、ゴンがもじもじと身じろぎをするが、ビスケの言葉に従ってじっと我慢している。  
ビスケは怯えた小動物のように震える陰茎を手に取ると、そのまま唇を近づけてゆく。  
「んっ、ちゅ……」  
「わわわっ!? ビスケ、何すんのさ!?」  
だが、包皮を被ったままの先端に軽く口付けられると、さすがにゴンは我に返って、後ろに飛び退いた。  
「こら、動くなって言ったでしょ?」  
「だだだだって、いま、ビスケ、お、オレの……!」  
「だからどうしたって言うんだわさ? あたしの言う事は絶対って言ったでしょ?」  
「でも、こんな汚い処にキスするなんて、おかしいよ! 第一、こんなのが本当に修行になるの!?」  
(……ちっ。まだ「落ちて」なかったか……)  
ようやく疑問を持ち始めたゴンに、ビスケは内心で舌打ちをした。  
しかしビスケも、伊達に何十年もウソツキをやってはいない。  
きりっと真面目な表情を取り繕うと、ゴンに向かって落ち着いた口調で語り掛けた。  
「……ゴン。あたしが好きで、こんな事をしてるとでも思ってるの?」  
「……え?」  
本当は好きでやっている事なのだが、ゴンはその白々しい言葉にあっさりと引き込まれる。  
「あたしだって、本当はこんな事したくないわさ。修行じゃ無かったら、誰がこんな恥ずかしい真似……」  
「そ、そう言われて見れば……」  
ゴンは、なまじ自分のそこが汚いと思っているせいで、ビスケの嘘に妙な説得力を感じてしまう。  

口元を手の平で押さえ、眉をしかめるビスケの表情は、本当に恥辱に駆られているように見える。  
「でも、アンタがそこまで嫌がるんなら、あたしも無理強いはしないわ。修行は遅れるだろうけど……」  
「ご、ごめんビスケ! オレの修行の為にそこまでしてくれるなんて……。オレ、もう逃げないよ!」  
(ほほほ。あたしにかかれば、ざっとこんなもんだわさ!)  
悲痛な顔を作りながら、片手で隠した口元に、ビスケはしてやったりという笑みを浮かべる。  
けれど、その手をそっと下ろした時には、緩んでいた唇はきりりと結ばれていた。  
「じゃあ、もう一度こっちに来てちょうだい。今度は何があっても逃げないのよ?」  
「わ、分かったよ……。こ、これで、いい?」  
ゴンはビスケの前に戻ると、両腕を後ろで組んで、反り返ったモノを彼女の眼前に差し出す。  
「ええ、いいわ。そのまま、そのままよ……んっ」  
「うっ……!」  
ビスケの唇が優しく触れても、今度はピクンと身体を震わせるだけで、それ以上の抵抗はしようとしなかった。  
「ふっ……ちゅく、んっ……。ちゅぱっ、む……ふむっ……」  
「あうっ! ビ、ビスケ……、そこ、なんだかムズムズするよ……!」  
もう逃げそうにないと確信したビスケは、本格的にゴンの陰茎を口で愛撫し始めた。  
刺激に慣れていない茎を優しく含み、満遍なく唾液を纏わせながら、ゆるやかに頭を前後に揺らす。  
先端を頬の粘膜に擦りつけ、舌を緩く絡ませて、ゴンの官能を誘ってゆく。  
ビスケの頭が動くたびに、ゴンの身体が過敏に反応し、小さく震えた。  
「んぷっ……。さて、そろそろ剥いてみますか……」  
「あっ、痛っ! 痛いよ! ねえビスケ、何をしてるのっ!?」  
一息ついたビスケは小さく呟くと、幹の中程を摘んで、余った包皮をつるりと根元へ捲った。  

伸び切った皮が引きつり、ゴンの口から戸惑いに裏返った叫びが漏れる。  
初めて外気に触れる先端は、軽くそよぐ風にすら軽いヒリヒリとした痛みを訴える。  
ぴゅるっと頭を出した亀頭は真新しいピンク色で、少年の恥垢の匂いがビスケの鼻腔をくすぐった。  
「あらあら、一度も剥いた事がないのね……。すごい匂いがするわよ……?」  
「だ、だって、そんな事できるなんて、ミトさんも教えてくれなかったし……」  
「大丈夫だわさ。あたしが綺麗にしてあげる……んっ、ん……」  
「ひんっ! だ、だめだよビスケ、そこ汚……あぅんっ!」  
ゴンの言葉は、ちろっと雁の辺りを這うビスケの舌の感触に、途中で飲み込まれた。  
ビスケはゴンに痛みを与えないように、軽いタッチで舌先を動かし、恥垢をこそげ取ってゆく。  
しっとりとした舌が剥き出しの亀頭を掠めるたび、ゴンの口から少女のような喘ぎが上がる。  
「……んっ! ほぉら、綺麗になったわさ……」  
「あ……ああ、ビ、スケ……」  
満足げなビスケがちらりと見上げると、ゴンはすでに快楽で瞳を潤ませていた。  
「んふふ……。どうかしら、ゴン? 気持ち良かったでしょ?」  
「う、うん。……あのさ、ビスケ、あの……」  
「もっとして欲しいんでしょ? いいわ、してあげる……んっ、ふちゅっ……!」  
「あああっ! ビスケ、ビスケっ!」  
再び亀頭を口に含まれると、敏感な粘膜を直に舐められる刺激に、ゴンは大きく背中を反らした。  
温かなビスケの口内と、ねっとりと絡んでくるざらついた舌に、体験した事の無い快楽が膨れ上がる。  
ビスケの舌はのたうつ蛇のように動き、ゴンの知らない感覚を次々と与えてくる。  
きつくすぼまった唇は幹の部分を強くしごき、垂れてくる唾液が虫の這うようなむず痒さを引き起こす。  

上目遣いにゴンを見据えるビスケの視線が動悸を激しくし、自分のモノを咥えている姿に軽い罪悪感を覚える。  
ゴンはビスケの髪を掻き抱きつつ、荒れ狂う享楽に酔いしれる。  
程なくして、ビスケの巧妙な舌技によって、ゴンの下腹部からじわじわと射精の衝動が込み上げてきた。  
「あっ……ねえっ! ビスケ、オレ……おしっこ、出そう……!」  
まさか師匠の顔にかける訳にもいかないと思ったゴンは、切羽詰った口調で言い募った。  
しかし、ビスケはそこから口を離すと、ニヤリと淫猥な笑みを浮かべる。  
「それ、おしっこじゃないわよ……。いいから、出しちゃいなさい……」  
そう囁くと、唾液に濡れた幹をしゅにしゅにと細い指で擦り立てる。  
「だっ、だめだよっ……! このままじゃ、ビスケの顔に……出しちゃうっ……!」  
「そのあたしがいいって言ってんだわさ……。ほら、我慢しないで……」  
「やめ……! 離してよっ……! そうされてると、オレ……オレっ……!」  
素早く指でしごかれて、ゴンの我慢は限界に近づいていった。  
必死で括約筋に力を込めるが、身体の中心を貫く甘美な悦楽に邪魔をされ、身体の自由が利かない。  
また逃げ出せばいいようなものだが、初めての疼きに混乱するゴンには、それも思い浮かばない。  
「さあ、出すのよ……んっ、ちゅうぅっ!」  
「だっ……めえぇぇっ!」  
「んぷっ!?」  
鈴口を強く吸われた事が最後の一押しとなり、悲鳴と同時にゴンの先端から白濁が勢い良く迸った。  
小水とは違う、ゼリー状の粘液が幹から飛び出す感覚に、ゴンは陶然となる。  
大きく身体を跳ねた拍子に、亀頭がビスケの口から外れ、彼女の頬を汚す。  
「あーあ、こんなに零して……。もったいないわねぇ……んっ……」  

ビスケは頬にかかった精液を指先で拭うと、さも美味しそうにそれを舌で舐め取る。  
「はぁ……はぁっ、はぁ……」  
初めての射精にへたり込んだゴンは、そんなビスケの姿をぼんやりと眺めていた。  

              ◇  ◇  ◇  

「はっ……はぁ……。 ねえビスケ、その白いの……なに? オレ、病気なの……?」  
膿にも似た粘性の白濁が自分の中から出た事に慄き、ゴンは不安げな表情でビスケに問い掛けた。  
ろくに動いてもいないのに切れている息といい、ぼうっとする頭といい、ゴンにはそうとしか思えない。  
物慣れないゴンの言い様に、ビスケの笑みが更に深まった。  
「ふふふ、病気じゃないわさ。これは精液って言ってね、男のコなら誰でも出てくるものなの」  
「そ、そうなんだ。良かった、オレてっきり……。ところで、それって美味しいの?」  
ホッと胸を撫で下ろしたゴンは、蜂蜜を舐めるキツネグマのような仕草を続けるビスケに疑問を投げ掛けた。  
自分の吐き出した白い粘液からは、青臭い栗の花にも似た匂いが漂ってくる。  
「んっ? ああ、ちょっと苦味があるから、アンタは舐めちゃ駄目よ。やっぱり初モノは濃いわぁ……」  
「は、はぁ……」  
鈴口に残ったものまで指で掬い取り、見せつけるように飲み下すビスケに、ゴンは生返事をする。  
最後にくいっと唇を手の甲で拭うと、ビスケは尻餅をついた状態のゴンに顔を寄せた。  
「……それより、どう? 気持ち良かったでしょ?」  
「あ……うん。すごく良かったよ。オレ、こんなの初めてだ……」  
「どんな感じだった?」  
「え? えーとね、お腹の中に詰まってたのが、びゅるびゅるって引きずり出される感じ……かな?」  
まだ今一つ意味の分かっていないゴンは、ビスケの淫らな質問にも正直に答えた。  

「あははっ、生々しいわねー。正直でよろしい、うんうん!」  
「や、やめてよビスケ! 何で撫でるのさ!?」  
感極まったビスケは、ゴンの頭を撫でてやりながら、じっとつぶらな瞳を覗き込む。  
ここまで可愛い姿を見せられて、ビスケの欲望は耐え難いほどに高まっていた。  
「ねえ、ゴン……。もっと気持ちのいい事、したくない?」  
「もっと? 今のよりも……気持ちいい事があるの?」  
「ええ、あるわよ……」  
驚きに目を見開くゴンの前で、ビスケはふわりと上体を反らし、下腹部を突き出した。  
滑らかな無毛の丘にある割れ目はしとどに濡れ、張りのある太股に幾本もの光る筋を作っている。  
ゴンの視線がそこに釘付けになったのを見て取ると、ビスケは甘い声で囁いた。  
「分かる……? 女のコのここにはね……、とっても気持ちのいい穴がついてるの……」  
「……んくっ……」  
ビスケはそう言いながら、人差し指と薬指を割れ目の両脇に当て、ぱくっと左右に開いて見せた。  
色鮮やかな肉襞の奥に、牡の本能を誘う暗い穴を見い出し、ゴンは大きく喉を鳴らす。  
「ここにオ○ンチンを入れるとね……、口よりも、もっともっと気持ちいいの……んっ……」  
「あ……ビスケ……」  
淫蕩な笑みを浮かべ、ビスケは中指をゆっくりと陰裂の中へ出し入れする。  
ちゅくちゅくと水音を立てながら、快楽に身悶えるビスケを、ゴンは魅入られたように凝視する。  
一度は縮みかけたゴンの陰茎がずくずくと疼き、先程までの硬度を取り戻していく。  
「んっ……ねえ、どう? ここに入れてみたくない?」  
「うっ、うん……。オレ、ビスケのそこに、入れて、みたい……」  
ゴンの口は催眠術に掛かったかのように、欲望に掠れた声を紡ぎ出していた。  

              ◇  ◇  ◇  

「じゃあゴン。そこで仰向けに寝転がりなさい……」  
「え……っと、こう?」  
ビスケの指示に従い、ゴンは厚く繁った草のベッドに、そっと身を横たえた。  
裸の背に草の葉がちくちくと刺さるが、野生児であるゴンには慣れた感覚だ。  
ゴンが期待を込めた目で見上げると、ビスケは軽く髪を掻き上げて、彼の腰の上に跨る。  
染み一つない純白の肌が周囲の緑に映え、ゴンにはビスケが昔話の、男を惑わす森の妖精に見えた。  
「うふっ……。それじゃ、入れてあげるわね……」  
ビスケは反り返ったモノを片手で直立させると、静々と腰を下ろしていった。  
口でされた時よりも気持ちいいと言うビスケの言葉を思い返し、ゴンの胸が異常なまでの期待に高鳴る。  
ビスケの下腹部から生じる熱を感じた次の瞬間、くちゅっと音を立てて先端がぬめった秘唇に触れる。  
濡れ切った秘肉の温かさと心地良さに、ゴンの頭が真っ白になった。  
「うあ……っ!?」  
「んふ……、くっ、あ、はっ……!」  
「あっ、あっ、あっ!?」  
ビスケは歓喜に打ち震えながら、ゴンの陰茎をずぷずぷと飲み込んでいった。  
完全に準備を整えたビスケのそこは、成人に比べるとさすがに細いゴンのモノを易々と受け入れていく。  
腹を押し広げる圧迫感こそ無いが、ゴンの切なげな悲鳴と表情は、その物足りなさを補って余りある。  
そのゴンは敏感な亀頭をくすぐる微細な襞の感触に、もはやまともな言葉も口に出来ない。  
根本までを完全に自分の中に収めると、ビスケは満足げな吐息を洩らした。  

「んはぁっ……。どうかしら、ゴン? あたしの中は……」  
「す、ごい、よっ……! ビスケの中、すごく熱くて……、オレ、溶けちゃいそうだよっ!」  
「ふふふ、本当に可愛いわ、ゴン……。でも、これで終わりじゃないのよ……んっ、ん……」  
「あああっ! やめ……てよっ、ビスケっ! 溶けるっ……無くなっちゃうよっ……!」  
ビスケはゴンの肩に両手を突くと、ゆったりと腰を使い始めた。  
捲れ上がっていた襞がずるずると幹の表面を舐め、ゴンのそこに灼熱の快楽を送り込む。  
雁のあたりまで抜き出してから一瞬動きを止め、そして再び幼い陰茎を自分の膣内に埋め込んでゆく。  
経験のないゴンにとって、その甘い感覚はあまりに強すぎる。  
その動きが一分も続かないうちに、ゴンの身体の奥からむずむずとした衝動が湧き上がってきた。  
「くっ……ビスケっ! オレ、また、さっき、みたいに、出て、きちゃうよ……っ!」  
「んっ……だっ、駄目……よ、ゴン……。あたしが、んっ、いいって……言うまで、我慢なさい……」  
「そんなっ……くぅっ! こと、言ったって……オレ、どうすればっ……!?」  
前後の律動を一旦止めると、ビスケはゴンの陰茎を深く咥えたまま、腰で水平に円を描く動きをした。  
ビスケの中はゴンのモノにぴったりと吸い付き、内部で暴れる硬い肉茎に合わせ、柔らかく形を変える。  
溢れたビスケの蜜が潤滑油となり、無毛の下腹部同士が擦れ合って、ぬるぬると滑る。  
うねるような膣内の襞を感じながら、ゴンは快楽でうまく回らない頭を駆使して、堪える方法を考えた。  
(どうする……? どうすれば、こんな気持ちいいのを、我慢できる……?)  
まずは淫らに揺れるビスケの肢体を遮ろうと、きゅっと目を瞑ってみた。  
しかし、そうすると今度は股間の刺激に意識が集中して、肉襞のひとつひとつすら鮮明に感じてしまう。  
耳を塞いでみても、ビスケの喘ぎと淫らな水音は脳裏に焼き付いており、頭の中で延々とリフレインする。  
思い切り頬をつねってみても、それに倍する悦楽が襲い掛かってくる以上、あまり意味は無い。  

そうこうしている内に、ゴンの状態はいよいよ猶予のない状態に追い込まれていった。  
(考えるんだ、オレ! これも修行のうちなんだから……あ! 修行──そうか!)  
その時、ゴンの頭に電光にも似たアイデアが閃いた。  
僅かに残った理性で乱れていた『纏』を建て直し、責められている陰茎に『凝』を行う。  
そこを強化する事によって、あれほど困難だった射精の制御が利くようになる。  
暴発寸前だった衝動を完全に収めると、ゴンは自分の上に座るビスケに向かって、晴れやかな笑顔を向けた。  
「……これで、いいんだよ、ね?」  
「あは……驚いたわ。何も言わないのに思いつくなんて……」  
そこまで飲み込みが早いと思わなかったビスケは、得意げな表情のゴンに思わず破顔した。  
実際のところ、全て出し切って萎えてしまっても、念で回復力を高めれば、ものの数分で回復できる。  
ビスケとしては、自分が満足する前に力尽きたら、ゴンにそれを教え込む気でいたのだ。  
だが、今のゴンのように、交わっている間に性器に対して『凝』を使えば、持続力も格段に向上する。  
当初の目論見とは違ったが、ビスケにとっては嬉しい誤算だった。  
「ホントに優秀よね、アンタは……。これはご褒美をあげなくっちゃね……」  
「え、ご褒美って……むっ! むむーっ、むーっ!」  
ビスケはゴンの胸に身体を伏せると、舌を突き出して濃厚なキスを送った。  
歯の間に舌先をこじ入れ、慌てるゴンの舌を捕らえて、存分に絡め合わせる。  
「むっ……ふむっ……ぱぁっ! はい、これがご褒美……。あたしの本気のキスだわさ……」  
「んはぁ……、ほ、本気、の……?」  
ビスケが唇を放すと、混じり合った唾液が二人の間に煌く糸を引く。  
口までは念でガードしていなかったゴンは、木霊のように残る甘い余韻に、溜息混じりの声を洩らした。  

「それじゃ、そろそろ決めるわよ……。ゴンは『凝』を解かない事だけ考えて……んっ、ふっ!」  
「うぁ……わ、分かった、よ、ビスケ……っ、あ、あっ!」  
目元を薄く染めたビスケは、ゴンの胸にささやかな双丘を押し付け、激しく腰をグラインドさせた。  
幼い少女そのものの小さな尻が、熟練の娼婦さながらに淫らに蠢く様は、例え様も無く背徳的である。  
肉のぶつかり合う早いテンポの音と共に描く軌跡は、次々と移り変わって一つとして同じ物はない。  
快楽自体は鈍っていない為、ゴンの持続力は、強化してようやくビスケに追いつくか、と言った処だ。  
目くるめく快楽の嵐に、霧散しそうになる下腹部の念を、ゴンは必死で維持し続けた。  
「あふ……んっ、く……! すご……あたしも、久しぶり、だから……乱れちゃ……ぅうん!」  
「ビスケ……! オレ、気持ち……良すぎて、変にっ……変になるよっ……!」  
ビスケは耐えるのが精一杯で動けないゴンの身体を、自分の欲求の呼び声に導かれて、強く貪り続けた。  
叩き付けるような下半身の動きにつられて上半身がゆさゆさと揺れ、膨らみがゴンの胸板で潰れる。  
つんと尖った乳首同士が擦れ合うたび、痺れるようなむず痒いような感覚が生まれ、気分を高めていく。  
懸命に抵抗するゴンとは逆に、ビスケは湧き上がる快楽を積極的に受け入れ、それに酔いしれていた。  
「ふぁ……だめっ、あたし……もう、イきそう、イっちゃいそ……!」  
「えっ……!? や、やだよっ、ビスケっ! お願いだから、どこにも行かないでよっ!」  
ビスケの言葉を取り違えたゴンは、彼女が離れていくのを阻止するように、両腕で強く抱き締めた。  
母親に縋る幼児にも似た、なりふり構わぬゴンの抱擁に、ビスケは保護欲混じりの愛しさを感じる。  
「ん……ふふっ、馬鹿ねゴン……。そういう、意味じゃ、ないわよ……んんっ!」  
「ほ、ほんとに……? ビスケ、どこにも行かない……?」  
「当たり前、じゃない……。ゴンが、こんなに可愛いのに……んっ、ちゅ、ちゅっ……!」  
微笑ましさに目を細めたビスケは、腰を使いながらゴンに唇を寄せ、顔中に優しいキスの雨を降らせる。  

身体だけでなく心まで満たされて、ビスケの悦楽も急速に極みへと上り詰めていった。  
「うくっ……ビスケっ! 出ちゃうよっ、まだ、出しちゃだめなのっ!?」  
「待って……! あと、あとちょっとでっ、あたし……もっ……!」  
射精の前兆に、ぴくぴくと膣内で跳ね回るゴンを感じながら、ビスケは更に動きを速めた。  
眉を寄せ、軽く唇を噛み、ゴンの後を追いかけて、快楽の頂点へと向かう。  
「あっ……来たわ、いいわよ、ゴン、出してっ……!」  
「いいのっ!? ねぇっ、ほんとに、もうっ、いいんだねっ!?」  
「いいっ! いいわっ! 出して、ゴン……! 思いっきり、中にっ……!」  
限界を超えた高まりが同調し、二人はがくがくと全身を震わせながら、互いに呼びかけた。  
ゴンの陰茎がぐうっと膨れ上がり、ビスケの膣がそれに応じて、甘く切なく絡みつく。  
「出る、出るよっ、ビスケ、ビスケっ……う、あああっ!!」  
「ゴンっ……あは、あぁぁっん!! ……あ、すごい、いっぱい、出てるぅ……」  
ゴンが達するのとほとんど同時に、ビスケも歓喜の叫びを高らかに上げた。  
一度出した後とは思えない程の大量の精が噴出し、収縮する襞の間にじわりと染み込む。  
ゴンとビスケは固く抱き合った最後の姿勢のまま、しばらく気だるい脱力感と甘美な余韻にひたった。  
狭い膣内から、二人の絶頂の証が混じり合った粘液が溢れ出し、結合部の隙間からトロリと零れ落ちる。  
欲望を果たしたゴンのモノが緩やかに縮んでいき、やがてビスケの中からつるりと抜け落ちた。  
「あっ、やん……」  
ゴンの精が残らず垂れそうになって、ビスケはきゅっと膣口を締め付けた。  
重なっている肌だけではなく、吐き出された白濁の温かさも、もう少しだけ感じていたかった。  
激しかった二人の呼吸は、すでに平静を取り戻している。  

ふとゴンの顔を見ると、つぶらな瞳は薄く開かれ、夢見るように穏やかな表情をしていた。  
「ねえ、ビスケ……」  
「なぁに、ゴン?」  
ビスケが軽く首を傾げて問い掛けると、ゴンは照れた様子でポリポリと頬を掻いた。  
「ビスケの言う通りだった……。ビスケの中、信じられないぐらいに……その、気持ち良かった……」  
「うふふっ。ゴンもすごく素敵だったわよ? 初めてだなんて思えないくらい」  
「そ、そうかな……? へへへ……」  
無邪気に顔を綻ばせるゴンに、ビスケはたまらず軽いキスを送った。  
ゴンも頭を持ち上げてビスケの頬に唇を寄せ、二羽の小鳥が戯れるように互いの顔をついばむ。  
「それでさ……。この修行も、また……してくれるんだよね?」  
「ええ、でも他の修行が優先よ……。とりあえず次は、変化系のレベル1をクリアしたら、ね……?」  
「……オスっ!」  
パタパタと尻尾を振る子犬のような、ゴンの元気の良い返事を受けて、ビスケはにっこりと微笑んだ。  

              ◇  ◇  ◇  

キルアが戻って来て、本格的にゲーム攻略を始めた日の夜。  
3人はとある街で、久しぶりに宿屋へ泊まっていた。  
湯上りのビスケは、上機嫌で鼻歌を歌いつつ、解いた髪をブラシで梳かしている。  
するといきなり部屋の扉がバタンと開き、小柄な人影が飛び込んできた。  
「やいババア! テメェなんつー事を……ぷげっ!?」  
「その呼び方は止めろって言ってるでしょ? それにレディーの部屋に入る時は、ノックぐらいしなさい」  
その人影がキルアだと一瞬で見て取ったビスケは、手加減をした裏拳で、鼻っ柱を打ちのめした。  

奇妙な声を上げてドアに激突し、へたり込むキルアに向けて、じとっとした視線を投げ掛ける。  
鼻を赤くしたキルアは素早く立ち上がると、珍しい事にドスドスと足音を立ててビスケに駆け寄った。  
「んなこたぁ、どうだっていい! ……テメェ、ゴンの奴を騙くらかして、喰っちまっただろ!」  
「……えー? ゴンを食べるって、どういう意味ですかぁ? ビスケちゃま分かんなーい♪」  
(……ちっ。ゴンったら、キルアには内緒だからって、あれほど念を押したのに……)  
かなり自分勝手な感情をおくびにも出さず、ビスケはぶりぶりと特大級の猫を被る。  
しかし当然の事ながら、本性を知っているキルアは、そんな見え透いた演技には騙されなかった。  
「フザケんな! いきなり風呂場であそこの皮を剥き始めたから、問い詰めて全部吐かせたんだよ!  
 何が修行だ、何も知らねえゴンをもてあそびやがって! 今日という今日は許さねえかんな!?」  
異様な剣幕のキルアに、ビスケはこれ以上の誤魔化しは無駄だと判断する。  
ビスケは一つ溜息をつくと、堂々と胸を張って片手の甲を口元に当て、高笑いを上げた。  
「ほほほほほ! そこまでバレちゃあしょうがないわね! 確かにゴンの童貞はあたしが頂いたわさ!  
 でも、騙したなんて心外ね! あたしは「念の」修行だなんて一言も言ってないわよ!  
 第一、こんなに可愛い美少女と筆下ろしが出来たんだから、逆に感謝して欲しいぐらいだわさ!」  
「うっわ、開き直りやがったよ、コイツ……。しかも何気に自分で『美少女』とか言ってるし……」  
全く悪びれていないビスケの物言いに、キルアは思わずジト汗を浮かべて後じさる。  
けれど、大切な友人を傷物にされたという思いが、そんな怯みをなんとかねじ伏せる。  
両手を腰に当て、「文句ある?」とばかりに鼻を鳴らすビスケに、キルアは尚も言い募った。  
「それにしたって、せめて後からちゃんとした知識も教えておけよ!  
 他の奴もいる風呂場で、『せっくすって気持ちいいんだー』とか言われる、こっちの身にもなれって!」  

「やーねー、こんな可憐な乙女に性教育をしろだなんて。そういう趣味でもあるの?」  
「違うわっ! っつーか、誰が乙女だよ、このヤリマンババアが!」  
ぴきっ。  
その言葉を聞いた途端、ビスケのこめかみに大きな青筋が浮かんだ。  
勢いに任せて責めるキルアは、そんなビスケの変化にも気付かず、ガミガミと怒鳴り続ける。  
ミシミシと音を立てるように、表情が引きつった笑みの形を取るが、目だけが全然笑っていない。  
伏せていた顔をゆっくりと持ち上げながら、ビスケはキルアの両肩をがしっと掴み取った。  
「キ〜ル〜ア〜? 師匠のあたしにそこまでの暴言を吐いて、ただで済むと思ってないでしょうね?」  
「痛てっ! な、何だよ、今度は逆ギレかよ? ブチのめされたって、俺は引かないからな!」  
「いやねぇ。可愛い弟子にそんな事する訳ないでしょ?」  
「いつもしてるじゃん。……つか、何だよ、その妙にドスの効いた猫撫で声は?」  
鉄拳でぶっ飛ばされるよりも、仮面のような笑みを浮かべた今の方が、よっぽど恐ろしい。  
イヤな予感に身を竦ませるキルアに、ビスケは諭すように語り掛けた。  
「ようするに、あたしとゴンがそう言う関係になった事が、取り残されたみたいで気に入らないんでしょう?  
 だったら、ゴンとアンタが穴兄弟になれば、全部オッケーよね……」  
「ち、ちょっと待て! どうしてそーゆー話になるんだよ!」  
キルアは慌てて逃げ出そうとするが、ビスケの指はトラバサミのように、肩の肉に食い込んで外れない。  
ビスケは藁人形のように軽々とキルアを持ち上げて、そのままベッドへと連行する。  
「文句は終わってから聞いてあげるわ。……その体力が残ってれば、の話だけどね。ほほほほほ……」  
「ビスケ、マジふざけんなって! おい、くそっ、この……、はーなーせーっ!!」  
ジタバタと暴れるキルアの抵抗を、ビスケは舌なめずりをしながらひょいひょいと軽くあしらう。  
キルアの悲痛な叫びは、重厚な宿屋の壁に阻まれて、空しく部屋の中に響き渡った。  

 

〜END〜  

 
 

<次回予告>  

♪ちゃらっちゃっちゃっちゃー、ちゃらっちゃっちゃっちゃー♪  
オレがうっかり口を滑らしたせいで、腹を立てたキルアはビスケの部屋に怒鳴り込んだ。  
開き直ったビスケは、キルアにまでその魔の手をのばそうとする。  
でも、オレと違って、ゾルディック家で鍛えられたキルアはその手の知識もあって……。  
次回、ハンター×ハンター。『報復×逆襲×返り討ち』!  
……キルア。アナル責めって、なに?  

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