舞台は雀荘。  
南郷が・・・刺激と言うには激しすぎるアカギの言動に対して一言・・・  
 
「最初から外す気はなかったって、お前っ・・・!!」  
「・・・死ねば助かるから・・・」  
 
 
アカギが雀荘に逃げてきた理由・・・ゴロツキ連中とのチキンレース勝利・・・。  
その時の様子を聞いて・・・南郷と安岡は戦慄した・・・。  
まず、チキンレースの内容が、他のそれと大きく異なっていた・・・!  
 
【鳴かせチキンレース】  
女を使い・・・どちらが長く快感を与えられるか・・・競うレースッ・・・!!  
・・・ルール及び禁止事項について・・・  
 
1.お互いに勃起してから挿入(スタート)  
2.長時間射精を我慢できた方を勝者とする  
ルール違反:中出し  
 
このルール・・・  
13歳のアカギには、圧倒的不利っ・・・!!  
足りない・・・経験も・・・性欲も・・・そもそも・・・  
狂気を求めて彷徨う少年は・・・「人に快楽を与える」ことなど・・・  
考えたことすら・・・無いっ・・・!!  
 
アカギとさほど年齢は変わらないにせよ、相手はそれなりに経験を積んでいる・・・  
しかも、女二人は向こう側が用意している。  
場所は、人気の無い林の中にある廃屋・・・  
しばらくして・・・フードを被った二人の女が姿を現した・・・。  
 
何故か・・・二人の女の扱いには差があった。  
女はそれぞれ、ピンクと黄色のフードだった・・・。  
だが、明らかに、ピンクのフードの女の方が優遇されている・・・。  
 
ゴロツキの一人が、その女をアカギの前まで『案内』したことも、優遇されている証拠・・・。  
 
「お前の相手は・・・この人だ。・・・無礼なマネしやがったら、タダじゃおかねえぞ・・・?」  
少し間をおいてアカギ・・・  
「・・・犯すんだろ・・・それ・・・無礼なん」  
 
バシィッ!!!  
 
『この人』と紹介された女が、アカギの頬を平手打ち・・・!  
フードを脱ぎ捨てた、その中は・・・  
ロングスカートのセーラー服に茶色い髪・・・釣り目がちで、その目に宿るのは攻撃的な感情・・・  
だが、端正な顔立ちと豊かな胸、くびれたウエストが服の上からもわかる・・・美女・・・  
彼女の目はそれらをさらに引き立て、女豹のごとき淫らな雰囲気を漂わせていた・・・  
 
「・・・犯すのはアタシの方だよ・・・!アタシは『しづか』ってんだ。  
 アンタの腰を砕いた女って思い出す時の為に・・・覚えときな・・・クククッ・・・!」  
「ふぅん・・・」  
 
バシィッ!!!  
アカギのそっけない返事への答え・・・今度は、先ほどと反対の頬・・・。  
 
「ふーんじゃねえよ・・・!テメーも名乗りやがれ・・・!いちいちイライラするんだよお前っ・・・!!」  
「・・・アカギ。赤木、しげる・・・。」  
ほぼ無表情で名乗った。  
 
「あーあ、怒らせちまったよ、しょっぱなから・・・ククッ・・・!」  
「しづか様に相手してもらえるだけで、幸せじゃねえか・・・ヒヒヒ・・・。」  
ゴロツキ連中から上がる声・・・  
 
それを聞いてアカギは・・・『しづか』という女が、どのポジションにいるかを把握した・・・  
(・・・この女は、ゴロツキ連中よりも高みにいる・・・ただ、気まぐれに降りてきただけ・・・)  
 
「ま・・・関係ねぇか、そんなの・・・」  
連続でビンタされながら・・・アカギは呟いた・・・。  
 
まずは、前準備・・・勃起の段階・・・  
しづかともう一人の女が、廃屋の中に敷かれたマットと毛布の上で、淫らなポーズでもって誘い・・・  
アカギと、対戦相手の男も、自力でしごいて勃たせる・・・  
しづかは、スカートをめくって腿まで見せ・・・時に舌なめずりをするだけ・・・  
もう一人の女は、ほぼ全裸になって、自慰をしている・・・  
 
ここでアカギ、驚異的なスピードで勃つ・・・!  
ゴロツキ連中はもちろん、女達も目を丸くした・・・だが、しづかはすぐに持ち直し・・・アカギに罵声を浴びせる・・・。  
 
「・・・何だい、随分早いじゃないか。これじゃ挿したって1分持たねぇな・・・!!」  
「・・・だって・・・挿れたら気持ちよさそうだから・・・あんたの・・・中・・・」  
「ハッ・・・今のうちにさえずっときな!!」  
 
相手の男は仲間たちにせかされ、黄色いフードの女にいじられ、  
トドメにしづかからの『早くしな!この×××がァ!!』の、一言で勃起・・・  
というか・・・しづかの口から命令が下った途端、勃った・・・。  
アカギ、それを確認するや否や  
 
「・・・はじめていいか・・・?」  
「へぇー・・・チキンレースでフライング・・・よっぽど自信があるんだねぇ、やってみろよ、クククッ・・・!」  
 
次の瞬間・・・  
音もなくしづかに近づき、股を開かせるアカギ・・・!  
驚いて固まっているしづかに向かって  
 
「・・・濡れてる・・・なら大丈夫・・・」  
そのまま突っ込み・・・アカギ、アクセル全開っ・・・!!  
 
「あ、や、ちょっ・・・お前っ・・・!」  
流石に慌てるしづかと、平然と事を始めたアカギをゴロツキ達が取り囲む・・・  
横目でちらりとそれを見つつ、  
「・・・そういうルールだろ・・・?そっちは、始めなくていいのか・・・?」  
「このガキッ・・・!お前ら、さっさと始めな!コイツはアタシがシメてやるよっ・・・!」  
 
相手の男女があたふたしながら、セッティングをしているうちに・・・  
しづかはアカギの顔を引っ掻き、ペニスを膣で締め上げた・・・!!  
 
「・・・あ・・・ギュっ・・・て、来た・・・。」  
「ふざけるなッ・・・!涼しい顔も大概にしろッ!!」  
両手をアカギの背中に回し、のどぶえに食らいつくしづか・・・  
だが・・・彼女の下半身にはもう、アカギのピストン運動による快感が押し寄せていた・・・  
締め上げたことが・・・逆効果っ・・・!!  
すぐに勃起したとは言え、小さな少年のペニス・・・入れただけでは大きすぎる膣が・・・締め上げでジャストフィット・・・!!!  
 
「っ・・・!く・・・!」  
「・・・多めにイカせたほうがいい・・・確か、そういうルール・・・」  
のど笛に食らいついた口は無意識に外れ、よだれを垂らしながら今度はアカギの背中に爪を立てるしづか・・・  
だが・・・そこにもう攻撃の意思はない・・・あるのは・・・快感への抵抗っ・・・!!  
 
「お・・・前・・・さっさと・・・イケよっ・・・!!ちくしょうっ・・・!!」  
「うん・・・イケる・・・あんたとなら・・・」  
 
その場にいたゴロツキ達の目は、しづかに釘付けになった・・・そして、無意識に視姦をしてしまった・・・!  
アカギの対戦相手もそれは同じこと・・・初めての・・・爽快感・・・!  
なにしろ、しづかが男にいいように扱われていることなど・・・今まで一度たりともなかったのだから・・・  
「あ・・・あっ、ああっ、出るっ・・・!」  
女からペニスを抜くことも忘れ、そのまま中出しっ・・・!  
 
まさかのクラッシュ・・・!!  
もはや、レース場にはアカギ、そして車であるしづかしか存在しない・・・!  
 
止まらない、アカギの猛攻・・・!  
何事も無かったかのように、しづかの体を探り、快感の源泉を掘り当てる・・・  
 
「へぇ・・・ここを押すと跳ねるんだ・・・」  
Gスポットを見つけ、そこを押すように上方向にペニスを動かすアカギ・・・  
しづかも最早、レースの事はどうでも良くなっていた・・・。  
 
「うあ・・・うるさいっ・・・!よ、あんっ・・・あ・・・よけ・・・い、な・・・事言うなっ・・・!」  
「・・・独り言・・・。」  
言うや否や、同じところを突いた。  
 
「っあ・・・ハッ・・・ハッ・・・あああっ・・・!」  
しづかに・・・電流走る・・・!  
止まらない、快感の連鎖・・・!  
 
「もっと奥っ・・・奥にいれられないのかよ!」  
「・・・奥・・・じゃあ、後ろから挿れればいいんじゃない・・・?腿が・・・邪魔だから・・・」  
「わかったよっ・・・!!」  
快感の虜になったしづかが、自ら尻を突き出したっ・・・!  
女王の零落・・・だが、アカギはそのことについて、一切関心を抱くことなく、よがるしづかを観察しながら・・・己の快感も探っていた・・・  
膝を立て、むき出しになった秘所を後ろから攻める・・・  
 
しづか「あっ・・・ああああっ・・・そう、それっ・・・ああんっ・・・!あっ・・・!」  
しづかはもはや、アカギという雄を求めるだけの雌と化した・・・!  
「・・・足りねえな・・・。行くとこまで・・・行く・・・」  
アカギは・・・  
 
なんと・・・しづかの両足を持ち上げた・・・!!  
 
それは・・・アカギが知っていようはずも無い・・・性戯四十八手のうち・・・  
第二十手 抱き上げっ・・・!  
 
奥に侵入し、なおかつ、膣の締まり具合を良くするための技・・・!  
 
「・・・倍プッシュだ。」  
アカギが両足を持ったまま立ち上がり、そのまま前へプッシュ・・・!  
これもまた四十八手の一つ・・・第五手 押し車っ・・・!!!  
 
 
「ん・・・そうっ・・・!これっ・・・これだよぅ・・・!!もっと!もっと!」  
「・・・オレ、もうすぐだけど・・・」  
「いい!いい!ああっ、もうダメっ・・・もっと来たら、イクからっ・・・!!早くっ・・・!」  
 
狂乱の宴・・・狂気の快楽・・・それにようやく終止符を打つ時が来た・・・  
「・・・いくよ・・・。1・・・、2・・・、3・・・」  
アカギのカウントダウン・・・そして・・・  
 
「ああああああああああっ!!」  
しづかの体が激しく揺れ・・・その拍子に、アカギと繋がっていた部分がはずれた・・・  
 
「あらら。こぼれちまった・・・。」  
 
しづかは、きっちり避妊のための処理をしていた・・・。  
そして、もし孕んだとしても・・・堕ろす事をためらわなかっただろう・・・。  
だが・・・意識朦朧としたしづかが、アカギにすがりつき・・・  
 
「アカギ・・・だっけ・・・?ねえ、アンタさ・・・アタシと・・・」  
「・・・やめてくれよ・・・。俺に・・・そういうの・・・要らないから・・・。」  
 
無理に体を引き剥がし、しづかに駆け寄るゴロツキをちらりと見て、その場を後にした・・・。  
 
そして・・・舞台は再び雀荘。  
『アカギを探せ』とのしづかの命令・・・  
そして、ゴロツキ連中の『しづか様を汚した』という逆恨みから逃れるため・・・  
闇に舞い降りた天才・・・  
 
「・・・なんてことすんだ、お前・・・。」  
開いた口が塞がらない南郷・・・  
それに続いて、安岡・・・  
「最初から・・・チンチンを外に出す事なんか考えていなかった・・・。  
 激しく動けば外れる・・・それを確信して・・・最後まで挿れていやがった・・・。  
 そうだろ、アカギ・・・」  
 
アカギは・・・かすかに口元に笑みを浮かべながら  
「別に・・・コレと変わらない・・・うん・・・ギリギリの・・・生き死にの博打・・・」  
雀牌を一つ取り上げ、パシィと卓に打ちつけた。  
「・・・でも・・・こっちのが・・・面白いんじゃねえかな・・・」  
 
南郷が卓からアカギの顔に目線を移動させると・・・  
じっと牌を見つめる、無邪気で、綺麗な目がそこにあった・・・。  
 

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