真理亜が退院し・・・傷が癒えた頃・・・  
カイジたちは、再び・・・あのVIPルームに足を運んだ・・・  
『真理亜の手術代以外は要らないから一条を渡せ』というカイジの要求に応えて・・・  
 
黒服がドアを開け、足を踏み入れるカイジと真理亜・・・  
二人が陵辱されたベッドの上・・・  
一条はそこに居た・・・  
 
首輪や手足の枷はもちろん・・・ペニスその他に荒縄をくいこまされた状態で・・・  
 
それでも・・・震えながらではあるが・・・不敵な笑みを浮かべ・・・  
「やっと来たか・・・カイジ・・・真理亜・・・。」  
(がく・・・がく・・・)  
 
続けて・・・  
 
「やりたいんだろっ・・・!?  
 俺の・・・何もかもを壊したいんだろっ・・・!?  
 尻の穴もペニスも精神も金も・・・全部っ!  
 ・・・やれよ・・・俺は・・・どんな屈辱も・・・ウェルカムッ!」  
 
一条は・・・はっきりとそう言った。  
その時・・・なぜかカイジは・・・理由のよくわからない涙が出そうになった・・・。  
(あれ・・・おれ・・・またかよっ・・・!やっ・・・やめろよっ・・・俺!)  
首を何度も振ったあと、真理亜に向けて・・・  
 
「・・・真理亜さん・・・。」  
真理亜はこくん、と頷いた。  
真理亜は・・・おそらく一条自身の手で・・・丁寧に研がれた鋏を手に取った・・・。  
 
ゆっくりと・・・一条に近づく真理亜・・・。  
見据える・・・一条!  
「一条・・・君・・・?お姉さんが・・・とぉっても気持ちいいコト・・・教えて・・・あ・げ・る・・・v」  
(くす・・・くす・・・)  
「よせっ・・・!!罵倒しろっ・・・!善人ぶるな・・・そういうのが・・・一番腹が立つ・・・!」  
「だよなあ。・・・安心しろよ、一条・・・。  
 俺が・・・そこに置いてある金棒でケツバットしてやるから・・・!  
 楽しみにしてろ・・・!」  
金棒というか・・・カイジの指差す先にあるのは・・・太い木の棒に、無数のクギを打ちつけたモノだった・・・。  
 
「最初は・・・私から・・・。」  
淫らな視線をおくる真理亜・・・。  
それを見据える一条・・・。  
 
ジャキッ・・・!!  
 
「・・・・・・!  
 ・・・・・・・・・!  
 おま・・・お前はどこまで俺・・・私を・・・バカにす・・・」  
 
真理亜が切ったのは、きつく締め上げていた荒縄・・・!  
「当たり前じゃねえか・・・。これも・・・すげえ屈辱的だろ?  
 さっきまで『どんな屈辱もウェルカム』とか言ってたのはダレだよ。  
 恥ずかしいだろ・・・今、ものすごく恥ずかしいだろ・・・?」  
(ニヤ・・・ニヤ・・・)  
先ほど・・・潤んだカイジの目は・・・ようやく・・・渇いたようだ・・・。  
そして、カイジはあるものを取り出した・・・  
それは・・・  
 
秒単位ストップウォッチ付のタイマー!  
そう・・・一条とカイジが雌雄を決した日に・・・使用された・・・タイマー・・・!  
 
「タイマー代と・・・この部屋のレンタル料っ・・・!  
 お前の身柄引き渡し代に・・・追加しておいたんだよ・・・俺は!  
 
 きっちり60分・・・!  
 
 俺・・・今度からゴミ捨ての時間守れそうだ・・・!」  
 
「・・・野良犬っ・・・!死ねっ、死ねっ・・・!  
 真理亜・・・!お前も、素直に痛みを与えたらどうだっ・・・!!」  
「・・・お断りしまぁす・・・v私は・・・キモチイイのが、好き・・・v」  
(にこ・・・にこ・・・)  
 
真理亜はテキパキと・・・腸洗浄の準備を整えはじめた・・・。  
そして・・・それは、カイジとしては決して見たくはないシロモノなのだが・・・  
(これも・・・いじわるの一環だっ・・・!とことん恥ずかしい目にあわせてやるっ・・・!)  
そう言い聞かせながら、一部始終を見た。  
 
「さあーて、俺の・・・番だな・・・?そのまんま、ケツこっちに向けておけっ・・・!  
 見ないほうが・・・いいぜ・・・?どうせ、よけられねえんだから・・・」  
 
バァニッ!!  
 
「ぐっ・・・!!」  
骨盤から、腰椎にまで響く衝撃っ・・・!  
だがそれは・・・一条の予想したものではなかった・・・思わず・・・後ろを・・・ギリギリいっぱいまで首を曲げて・・・見た・・・。  
カイジは・・・『何か』を掴んだ手を・・・後ろに回している。  
『それ』が何なのかは・・・確認できない、が・・・。  
 
「・・・木製バット、か・・・!?」  
サディストの経験が・・・瞬時に『答え』を見出した・・・。  
「あーん?何にも・・・聞こえねえなー・・・?」  
 
バァニッ!!  
 
「ふっ、ふざけ・・・ちゃ・・・!」  
 
バァニッ!!  
「う・・・ああうっ・・・!」  
 
一条、三度目の衝撃っ・・・!  
「これで・・・口も聞けねえだろっ・・・!まあ・・・このくらいが丁度いい、最初はな・・・!」  
(ニヤ・・・ニヤ・・・)  
そう・・・カイジが使用したのは・・・あらかじめ用意しておいた、木製のバット・・・。  
情にもろくツメが甘く・・・しかも、散々一条のみっともない姿を見ざるをえなかったカイジに・・・釘付きの棒など・・・使うことなど出来はしない・・・。  
一条が繋ぎ止められたベッドは・・・激痛のせいではなく・・・『情けをかけられた』との思いから来る、悔し涙で濡れていた・・・。  
 
「次・・・ローションねv」  
終始、にこ・・・にこ・・・しながら見守る真理亜に少し不安を覚えつつ・・・  
カイジが・・・非常に嫌そうな顔で・・・  
「・・・言っとくけど、その腫れ上がったケツに塗るのは・・・俺だから。」  
そう言って、そっぽを向いた・・・。  
 
「なっ・・・!?」  
一条に電流、走る・・・!  
 
「俺だって・・・野郎のケツになんか何にも塗りたかねえよ・・・。  
 ケツバット・・・の、他に・・・特に思い浮かばなかったんだよっ・・・!  
 いいか、これ、ハバネロ並の唐辛子入り湿布薬だからな、覚悟しとけよ・・・!」  
 
「中は・・・私が・・・ちゃんとしたのを塗ってあげる・・・・・・v  
 だって・・・そうしないと・・・一条君が痛いじゃない・・・ディルドも・・・小さいのにするからね・・・。」  
 
部屋に響き渡る一条の悲鳴・・・・・・  
何故か涙ぐみながら・・・それを悟られまいと必死で作業するカイジ・・・。  
いわゆる『メインディッシュ』はまだ先だが・・・カイジは・・・帰っていいかと・・・真理亜に聞きたい気分だった・・・。  
(こっ・・・こんな悲鳴聞いて・・・どこがどう楽しいんだよ・・・一条・・・。)  
ハバネロ湿布は・・・5分もかけず塗り終わった・・・。そして・・・  
 
真理亜が・・・ちいさなディルドを・・・そっと胸元から出した・・・。  
 
「あ・・・!あああっ・・・う・あっ・・・!」  
カイジは・・・嫉妬と・・・羞恥心と・・・その他もろもろの感情がないまぜになって・・・また涙が零れてきた・・・。  
真理亜は魅力的っ・・・!バックから拝もうと・・・横のソファに座って観ようと・・・圧倒的魅力っ・・・!  
だが・・・一条・・・真理亜の手によって・・・今、まさに・・・快感のあえぎを堪えることができず・・・犯される一条っ・・・!  
 
カイジの中に渦巻く・・・様々な思い・・・!  
(俺も・・・真理亜さんに・・・優しく気持ちよくして欲しかったよ・・・畜生っ・・・!)  
(お、俺もあんなになってたのかよ・・・?)  
(あ・・・俺のケツバット、地味に効いてる・・・。)  
(よせ俺っ・・・やめろよっ・・・そんな目で見るのは・・・!)  
(ええと・・・これ・・・俺へのいじわるにもなってるんじゃ・・・)  
(ざわ・・・ざわ・・・ざわ・・・ざわ・・・ざわ・・・ざわ・・・ざわ・・・ざわ・・・ざわ・・・ざわ・・・ざわ・・・)  
 
「あああっ・・・!もっ・・・もう・・・!」  
「・・・いいよ・・・我慢しないで・・・びゅっ・・・て、して・・・」  
真理亜は見事に・・・制限時間内に一条をイカせることに成功し・・・  
一条とともに・・・最後まで見届けたカイジも・・・力尽きた・・・。  
 
結局・・・一条は真理亜の希望により・・・現在の彼女の住まいで調教&飼育されることになった・・・。  
首輪を・・・たいそう可愛らしいモノに付け替えられる一条・・・。  
先ほどのダメージにより・・・かなりフラフラしていたカイジだが・・・その様子を見て・・・  
 
「待てっ・・・!」  
声を・・・かけた・・・。  
 
「どうするよっ・・・!  
 犬のままで・・・いいのかよっ・・・!お前は・・・人間だよな・・・!?  
 お前は・・・とんでもない人でなしだったけど・・・でも・・・だから・・・人だよなっ・・・!?  
 地下懲役1050年をチャラにして・・・這い上がったお前なんだから・・・!」  
何かを確信した顔だった・・・。それは・・・少しだけ・・・カイジが成長した証・・・。  
 
「当たり前だ・・・!  
 必ず・・・戻ってくるから・・・待ってろっ!」  
涙でグシャグシャになった顔のまま・・・不敵に笑った・・・。  
 
過去、二人の間に、何があったのか・・・真理亜は知らないが・・・  
(やっぱり男の子なのねえ、二人とも・・・くす・・・くす・・・)  
「じゃあ、行きましょうね、一条君・・・。」  
 
一条の首輪に繋がれた紐を握り・・・真理亜は夜の闇の中に消えていった・・・。  
 
 

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