「一条さんっ・・・!」  
勢い良く開かれた扉・・・その向こうに立つ一条・・・。  
赤ワインとグラス、何種かの肴を並べた皿・・・。  
それらを持ったまま・・・一条は張り付いたような、氷の微笑を浮かべていた・・・。  
(にこ・・・にこ・・・)  
「真理亜・・・君は実に優秀だ・・・完璧な調教を施すためのこだわり・・・テクニック・・・  
 ただ・・・そこのゴミに対して・・・そこまで優しく振舞う必要はない・・・  
 君も・・・あとで私が直々に躾をしてあげましょう・・・久しぶりにね・・・。」  
 
カイジが一条を睨む。  
「何だよ・・・随分と遅刻じゃねえか・・・?  
 芝居は・・・遅刻したら入場禁止じゃなかったっけ・・・!?」  
 
不思議な事に、これだけ快感の海に沈められてもなお・・・  
一条の顔を見た途端・・・カイジの意識は闘志と共に覚醒した・・・。  
圧倒的に不利な条件下でも・・・挑発せずにはいられない・・・性っ!  
否、逆境に置かれれば置かれるほど・・・抗わずにはいられない!  
 
一条は張り付いた笑みのまま・・・ソファ横の小さなテーブルに酒と肴、  
そして・・・先ほどのリモコンを置いた。  
ソファにゆっくりと座り・・・足を組む・・・。  
 
「クククッ・・・!劇団四季と見世物小屋を同列にするとは・・・。  
 バカにも程がある!  
 カイジ・・・お前が無様に痙攣する姿はしっかり見させていただきましたよ、カメラで。  
 猫ならマタタビ・・・犬なら何でしょうね・・・いずれにせよ、  
 酔わされてあえぎ・・・あっさりと降伏する犬は・・・生で見る価値などない  
 私が・・・。」  
 
バニッ!!  
前に身を乗り出し、壁に手を叩きつけ・・・カイジに顔を近づける一条・・・。  
その顔に・・・ついに表れる・・・ゆがんだ笑み・・・!  
あまりに無力なカイジに対する・・・嘲笑・・・  
これから行われることに対する・・・期待・・・  
度を越えたサディスティック・・・嗜虐の笑み!  
 
 
「私が生で見たいのは・・・ここからです。クククッ・・・!  
 美酒には・・・それに相応しい肴が要る・・・そう・・・  
 
 負け犬の悲鳴・・・断末魔の叫びという最高の肴がね・・・!!!」  
 
(まだだ・・・まだ何も始まっちゃいねえ・・・落ち着け!)  
「へっ・・・お前だって・・・所詮兵藤の飼い犬じゃねえかっ・・・!!  
 ちょいとミスしようモンなら・・・すぐさま煮て食われるぜ!  
 ・・・利根川みてえに・・・焼肉も・・・アリだろ?」  
 
正直・・・あの時の利根川の姿を思い浮かべるのは・・・あまり良い気がしなかった。  
が、背に腹は変えられぬというか・・・襲い来る恐怖に抗い、一条に逆らうために・・・  
思い出すっ・・・!鮮明に!  
表現不可能な苦痛の中・・・焼かれた・・・土下座をやり遂げた利根川を!  
 
「・・・他に・・・言いたいことは?」  
(にこっ・・・)  
一瞬の微笑の後・・・パチン、パチン、と、一条の指が鳴った。  
 
「ぐあっ・・・あああ!!」  
カイジに・・・激痛走る!  
真理亜が、人差し指と中指を同時に挿れたのだ。  
しかも、ローションは一切無し・・・!  
達してすでに数分後・・・カイジのそこは・・・渇ききっていた。  
「あっ・・・う・・・ああああ!やめっ・・・」  
カイジ、必死の抵抗!異物を入れるまいと・・・入り口を閉ざすっ!  
だが・・・湿らせた綿棒のようなものを刺され・・・こじ開けられて・・・再び挿れられる指!  
 
「うわ・・・ぁぁぁ・・・うぅ・・・」  
(ボロ・・・ボロ・・・)  
先ほどとは打って変わった乱暴な指使い・・・腸内をかき回される痛みにもだえるカイジ・・・  
一条が自分の顔を覗き込み、肩肘を壁につけていなければ・・・  
「真理亜ではなく一条が手を下した」と思わせるほど・・・苦痛のみを目的とした挿入・・・!  
一度流れ出したカイジの涙は・・・止まらない・・・  
 
「本数・・・。」  
愉悦の表情を浮かべた一条が・・・ふいに呟く・・・。  
整った顔立ちを持ってしても・・・もはや隠しきれない・・・下卑た笑顔で・・・  
「え・・・?」  
(ボロ・・・ボロ・・・)  
「私が鳴らした数だけ、指を挿れるように躾をしてあるんですよ。  
 ウチの飼い猫は・・・お前のような野良とは違う・・・ククク・・・。」  
 
真理亜が・・・カイジの耳元で  
「ゴメンね・・・。」  
そっと呟いた。  
 
それを見た一条の顔が・・・さらに歪んだ・・・そして・・・その瞳に宿るは狂気・・・  
「素晴らしい・・・素晴らしいっ・・・!  
 こんなに短時間で・・・真理亜の情け心を刺激するとは・・・  
 お前は・・・つくづく惨めな負け犬だな・・・褒めてあげようっ・・・!」  
(パチ・・・パチ・・・)  
一条、拍手・・・!  
そして・・・次の瞬間・・・  
 
「・・・・・・・・・・・・・・・!」  
今度は・・・声をあげることすら出来なかった。  
「・・・拍手は・・・アナルスティック挿入の合図・・・!」  
痛みを通り越した・・・焼けるような感覚がカイジを襲う・・・!  
「ち・・・く・・・しょ・・・あ・・・お・・・覚えてろっ・・・」  
必死に声を絞り出すカイジ・・・  
一条が次に取った仕草は・・・【壁を指でつつく】だった・・・  
それは・・・  
 
『ピストン』の合図・・・!!  
「あああああああああああ!!」  
 
「クク・・・クククククッ・・・!!  
 本当に天国へ逝けるとでも思っていたんですか・・・?  
 負け犬にも夢を見る権利はある・・・いくらでも・・・見るがいい・・・  
 ただし・・・・・・全て・・・私が食らい尽くす・・・!  
 フィーバータイムはもうおしまい・・・地獄に案内してさしあげますよ・・・  
 ・・・この俺のエスコートでな・・・!  
 ヒャハハハハッ!!」  
 
悲鳴が・・・VIPルームに響き渡る・・・!  
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次回「執行」  
 
 

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