「やめろおおおおお!いいっ・・・一条!やめてくれ!お願いだから・・・」  
(ボロ・・・ボロ・・・)  
カイジの脳裏に浮かぶあの夜の・・・指四本を切断された恐怖が蘇る・・・  
しかも今回は博打で負けたわけではない、あくまで無銭飲食の罪・・・  
無論、高額なメニューにたじろぐカイジを、ドンペリキープなどという暴挙に出させたのは  
一条と真理亜だが・・・『言葉巧みに陥れた』などという言い訳を  
利根川と同じ帝愛の人間が・・・聞く耳など持っているはずが無い。  
 
鋏は一条の手から真理亜へと移り・・・ゆっくりと・・・カイジの股間に近づく・・・  
 
「うう・・・ううっ・・・!」(ガタ・・・ガタ・・・)  
顔面蒼白のカイジの耳元で真理亜が囁く。  
「あんまり動かないで・・・手元が狂っちゃうから・・・ね?」  
まるで赤子に言い聞かせるような・・・優しい声色だった。  
真理亜は・・・カイジに酌をしている間も、物欲しげに媚びる態度は取らなかった。  
かといって、女王のように振舞うわけでもなかった。  
例えていうなら居酒屋のママ・・・  
疲れた男たちに束の間の安らぎを与える・・・そんな雰囲気を醸しだしていた。  
だからこそ、カイジは気を緩め・・・次から次へとオーダーをしてしまった・・・。  
 
しかし、真理亜のその態度の裏にあったものは、男たちへの優越感・・・  
自分のテクニックに対する・・・圧倒的な自信っ!  
カイジはもはや、震えることすら出来ずに硬直していた・・・。  
『手元が狂う』これがどんなに恐ろしい結果を招くか・・・想像もできない・・・  
 
「カイジ君・・・いい子ね・・・。今、楽にしてあげる・・・」  
 
ジャキッ・・・!!  
 
音と共に遠のくカイジの意識・・・!  
 
「クククッ・・・何をやってるんですか?まだ・・・何もしていないのに・・・」  
上から嘗め回すような一条の視線。  
カイジが気絶していたのは・・・ほんの2、3秒・・・。  
 
「えっ・・・あっ?」  
不意打ちを突かれたカイジは・・・キョロキョロと目の届く範囲を見回した・・・。  
カイジの目に映ったのは、切断された自分のベルト・・・  
そう、カイジは、服を脱がずに拘束されていたのだ。  
真理亜のバイブを目の当たりにし、一条に鋏を出された瞬間から・・・  
そのことをすっかりと忘れていた。  
 
「いっ・・・一条!てんめええええ!!」  
勘違いした自分への羞恥心・・・愚かな自分への怒りの矛先は・・・一条に向かった。  
「ふん・・・どこまでも愚かな野良犬ですね。  
 言っておきますが・・・下手に動いたら・・・その醜い体にさらに傷が増えますよ。  
 私の鋏は全て・・・よおく・・・切れますから・・・ね・・・ククク・・・。」  
そんなやり取りをしている間にも、真理亜は手際よくカイジの服を切っていく。  
臀部・腿の付け根・足・・・背中・腕・・・そして・・・下着。  
 
「カイジ君・・・可愛いわね、ここ・・・」  
「うあっ!?」  
不意打ちで菊門をつつかれ、カイジは思わず声をあげた。  
「一条さん・・・この子・・・」  
「無論・・・処女。彼にとっては・・・これから起こる何もかもが・・・  
 初めて味わう感覚・・・クククッ・・・」  
「うふふ・・・優しくしてあげなくっちゃ・・・ね・・・。」  
「さえずるなっ!お前ら、ヘンタ・・・うあっ!!!」  
リモコンを持った一条の手がかすかに動き、カイジの首と両手足に電流走る・・・!  
 
「新世界への招待、と言って欲しいですね。  
 まあ・・・世界は広い・・・君が望むなら・・・最後のカーテンの中にも・・・  
 素晴らしき世界への招待状があります・・・いつでもウェルカム、カイジ。  
 ククク・・・フハハッ!」  
「う・ご・い・ちゃ・ダメ・・・よ?」  
手袋をはめ、洗浄器と浣腸を手にした真理亜が微笑んだ。  
 
「さて。  
 残念ながら・・・穢れた穴の掃除見物は・・・私の趣味ではないのでね・・・  
 ワインを取ってくる間に済ませておくように・・・。」  
「はい・・・。カイジ君、おねえさんは大丈夫よ・・・キレイにしてあ・げ・る・・・v」  
 
禁断の扉が・・・今・・・開かれる・・・。  
 

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