カルシファー日記
オイラは火の悪魔カルシファー。
今日、いつかのカカシ…えーと、名前はカブだったけ?まぁいいや、そいつが城にやってきた。
みんなでソフィの煎れたお茶を飲んだんだけど、(オイラは飲めないからお茶の出がらし)
ハウルだけ少し離れた場所で、しかもヤケに不機嫌な顔してた。まぁ無理無いけどね、カブのあの態度ときたら…
心変わりは人の世の常なんて言っちゃって。ソフィを見るあの目、悪魔にだって恋してるってわかるぜ。
ソフィはハウルにゾッコンだから無理だと思うけどね。カブのラブラブビーム、全然ソフィには効いてないし。
暫くしてカブが帰るって言うんでソフィ達は見送りに行った。部屋に残ったのはオイラとハウルだけ。
ところがハウルのヤツ皆が出てった途端、闇の精霊でも呼び出しかねない勢いでさ、
オイラまた例の緑のネバネバ出すんじゃないかって思ったよ。
「ソフィなら心配しなくてもハウルの事好きなんだから落ち着けよ〜!」
あのハウルが酷い動揺振りだ。レディキラーも形無し。今までハウルが追っかけてた女の子とソフィはなにか違うのか?
オイラもソフィは大好きだけどね。オイラ、ハウルもソフィも好きだからさ、幸せってヤツになって欲しいんだ。
「それにハウルはアイツが知らないソフィを沢山知ってるじゃないか」「…カルシファー!君はなんて重要な事に気が付くんだ!
そうだよ、カブが知らないあんなソフィやこんなソフィを僕は知ってるじゃないか!」
「ハァ?」
「キスする時に目をうるませる事も、首筋が弱いって事も、
未だに声を出すの恥ずかしがる事も、イきそうになると指を甘噛みするのも、彼は知らないんだ!」
前言撤回。途端に元気になったハウルを見て、オイラは
”乗り換えるなら今のうちだぜ”と
ソフィに教えてやりたい気分でいっぱいになった。