その日僕は、前にハウルさんからこっそりとったハウルさんの緑のねばねばを調べていました。
以前何度か遭遇したハウルさんのアレ。とても興味があったんです。
ねばねばをいじりながら、研究ノートにカリカリと気になった事や気がついた事を書きとめていきます。
「くんくん…においなし。感触は生暖かくてねばねば、っと。味は…。」
僕はそこで少し手を止めました。だって、みるからにまずそうなんですもの。
だけど、ハウルさんみたいなすごい魔法使いになるには、これくらいでへこたれていられません。
本当はすごく嫌だったけど、鼻をつまんで一気に指につけた緑のねばねばをなめました。
「ぺろ…っうげぇ!変なあい(味)みうみう〜(水水〜)!」
苦い!まずい!僕はいそいで袖で舌をぬぐって、テーブルの上に置いてある水差しの水をガブガブ飲みました。
「ぷはー。うう、まだ苦いのが口の中に残ってる。ハウルさんって苦い味だったんだなぁ〜」
そんなことを言いながら、僕はまたねばねばを調べ始めました。
火をつけて燃やしてみたり、薬品につけてみたり…夢中で調べているうちに、僕はある事に気がつきました。
なんだか、おしっこしたくなったんです。
「さっき水を飲んだせいかなぁ?」
そんなことを言いながらトイレに行って用を済ませたんですが…おかしいことに、まだおしっこが出そうな感じなんです。
『出そうな感じ』というのは、いくらおしっこしようとしてもおしっこがでないからなんです。
しかも、朝みたいに…その、大きくなってしまっているんです。
とりあえずおしっこがでないんじゃ、このままトイレにこもっているわけにもいかないので、自室に戻りました。
股間のあたりを見ると、やっぱりまだ大きいままです。
「ど、どうしよう…?」
朝は時間がたてばおさまってくるのに、なぜかおさまる気配がまったくありません。
それどころか、パンツが大事なところとこすれるたびにおしっこがでそうになってしまってぐっとこらえるの繰り返しです。
「おしっこでないのに、なんでだろう?」
僕は大事なところをぎゅっと押さえました。
「ぅうっ!あ?な、なんか変な感じが…」
僕はまたぎゅっと手に力をいれてみました。
すると、またふわっとするようななんとも言えない感覚が身体中に広がっていきました。
体験した事の無い感覚に、僕は好奇心が湧くのを押さえられず、何度かそれを繰り返しました。
力を入れるだけじゃなく、ごしごしとこすってもみました。
「あ、これってなんか気持ちいい?」
そうです。気持ち良いんです。じわじわと下半身が鈍い感覚に襲われて、僕は何度もごしごし擦ったりぎゅっと握ったりしてしまいました。
そのうち、直に触ったらこれより気持ち良くなるんじゃないかって思ってズボンを脱いでしまいました。
「…っあ!おしっこ漏らしちゃったみたい。ソフィーに怒られちゃう…。あれ、でもなんかおしっことは違う…?」
パンツにはじんわりと沁みができていました。しかし、おしっこのような臭いがしません。
指で拭い取ってみると、なんだか白っぽいような液体でした。かすかに変な臭いがします。
気になりましたが、僕はそれどころじゃありませんでした。さっきの行為の続きがしたかったんです。
そうっと大事なところに触れると、また下半身にずんとした鈍い痛みのようなものが襲ってきました。頭もくらくらします。
ぐちゅ、くちゅうっ、ちゅぢゅ、ちゅ、くちゃっ、ぐじゅ……、
夢中でいじるうちに、手がなんだかびちょびちょに濡れて、すごい音を立て始めました。
しかし、そんなのを気にしている余裕なんて僕にはその時無かったんです。
あまりにも気持ち良すぎて、おしっこがでそうだったけど、いまさらトイレに行くなんてことはできませんでした。
「う、うっ、んんんっ!はぁ、はぁ、うう〜っ、あ、あ、あ、ああぅっ、おしっこでちゃうぅっ!!」
びゅるるっ!
「え、あっ?なななにこれ!?なんかでてる、ど、どうしよう。変なのがでてる〜!」
てっきりおしっこがでてくると思っていた僕は、変な白いものがでてきたのでビックリして頭がパニックになりました。
病気になってしまったのかと、僕は思いました。今まで一度も大事なところから白い液体がでてきたことなんてなかったからです。
僕は恐ろしくなって、急いで身体をぬぐって身だしなみを整えました。飛び散った白い液体は机の上の小瓶につめてコルク栓をします。
「と、とりあえず、ハウルさんのところへ行こう。病気だったらなにか薬を調合してくれるかもしれないし…」
僕は今でもこのときのことを思い出すと、恥ずかしさでカルシファーみたいに燃えそうになります。
本当に顔から火がでてるかも。
はぁ〜。なんであんなことをしちゃったのかって後悔しきりです。
終わり