「ふぅ…良いお湯だった。」  
ハウルのいない夜。  
一人でたっぷり時間をかけてバスタイムを楽しんだソフィー。  
 
白いコットンワンピースの寝間着でバスルームから自室に戻ろうとした時  
ふと読みかけの本を1階に置いてきたことに気づく。  
「今晩はハウルがいないからゆっくり読書ができるわ。」  
 
そう言って階段を静かに降り、暗闇の部屋の中で目を凝らしていると  
ドアの外から誰かが自分を呼んでいる声が聞こえた。  
 
「こんな時間に誰かしら…ハウル?」  
不審がりながらも愛しい恋人かもしれないと思い、胸を高鳴らせてドアを開けると──  
 
 
「カブ!?」  
そこにいたのは隣国の王子、瞳がとろりと潤んでいる。  
「…。」  
「一体こんな時間にどうしたの?何かあったの?」  
「ソ…フィー、駄目なんだ…僕は今…」  
「あなた泣いているの?目が真っ赤よ。」  
うつむいたカブの目元にそっとソフィーが指で触れる。  
「…んっ…ソフィー、すまない。」  
カブは突然ソフィーのくちびるを奪い、口移しで【カプセル】を無理矢理飲ませた。  
ドサッ─倒れこんだソフィーを抱えると、カブは虚ろな目とふらつく足で階段をのぼった。  
 
『いいわ、その調子よ。でもまだ我が出るようね。』不気味な囁きがどこからか聞こえ、フワリと真っ黒な泡がカブを包んですぐに弾けた。  
 
 
ソフィーが目を覚ましたとき、そこには見慣れた景色があった。  
「私、部屋に戻ってきてたのね。」  
まだボーッとする頭をゆっくりと起こしてみる。すると…  
「ようやく目が覚めたようだね。もう待ちくたびれたよ。」  
「カブ…」  
いつものカブじゃない。ソフィーはそのことに気づいたが、助けを呼ぶにも  
頭がふらつき言葉がうまく出ず、体に力が入らない。  
 
 
「僕の可愛いソフィー。愛してるよ…」  
無表情で機械的に愛の言葉を発するカブにソフィーは恐怖を感じ、ぎゅっと目を閉じる。  
「んーーーーっっ!!」  
カブはソフィーに覆い被さり押し倒すと、くちびるを強く吸い、舌を絡ませた。  
ちょうどソフィーの下腹部にひざをたてるようにしてまたがっている。  
身動きが取れないままうめくソフィーの口内を構わず舌で犯す。  
「んふっっ…んーーっ!」  
 
 

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