――僕はずっと君だけのものだよ――  
 
あの愚かな戦争もやっと収束に向かい、人々の表情も明るくなり始めた頃、  
空飛ぶ城の一家はのんびりと暮らしていました。  
 
家事に精を出しながら、新しい家族での生活を楽しんでいたソフィーでしたが、  
ここの所、とても気になっている事がありました。それは、自分の知らない彼の過去、  
愛しい魔法使いハウルの事です。確かにソフィーはあの時を遡る扉の向こうで  
少年時代のハウルに逢いました。しかし、それから自分と再会するまで  
彼はどんな風に生きてきたのだろう…と、考えるようになったのです。  
きっかけは、彼と過ごした一夜の事でした。  
 
二人の初めての夜。ハウルは怯えるソフィーに顔をしかめるでもなく、  
とても優しくしてくれました。そういった経験も無く知識も少ないソフィーに対し、  
その体にゆっくりと丁寧に触れてくるハウルは、慣れていて優しくて。  
言い方を変えれば女の扱いに長けている感じがしました。  
痛みに翻弄される自分を気遣うハウルの愛情にたまらなく幸せな気持ちに  
なりながらも、手馴れている彼の過去に他の女性の存在を感じて  
同時に切なくなってしまうのでした。  
 
彼はこんなに素敵なのだから以前は恋人が何人も居たことでしょう。  
けれど今のハウルは紛れも無く自分だけを見てくれている、それは分かっています。  
それでも、彼の過去が気になって過去の恋人に嫉妬してしまう。  
こんな自分は我侭だろうか。  
ソフィーは、そんな小さくも根深い悩みを抱え始めていました。  
 
 
表向きは何の変化も見せず、ソフィーは城の家族と恋人と生活していたのですが。  
ある春の日、ソフィーはハウルと連れ立って、街に買い物に来ていました。  
「ねぇソフィー。」  
「なぁに?」  
ハウルは荷物を持っていない片手をソフィーの手のひらと合わせて握ります。  
「あ…ハウル…。」  
恥ずかしがるソフィーと半ば強引に手を繋いだハウルはとても嬉しそうで、  
そんな彼を見てソフィーも愛しさをかみ締めました。  
 
「ちょっと、貴方ジェンキンスじゃない?」  
幾つもある名前の一つを呼ばれ振り向くと、そこには長い金髪の派手な  
服装の女性が立っていました。  
「随分ご無沙汰ね?最近ちっとも顔を見せてくれないんだもの。」  
「ああ…君は…。」  
「髪を黒くしちゃったの?貴方の金髪が好きだったのに。」  
ふと、女性が視線を落とすとハウルに寄り添うようにして隠れている少女が一人。  
「あら?どうも音沙汰が無かったと思ったら新しい女の子見つけたの?今度は若いわね。」  
この女性はハウルと何かあったのだ。ソフィーはそう直感しました。  
 
「あのねこの子は―――」  
「久しぶりだもの、いつもの所行かない?ちょっと…ね?」  
女性はハウルの言葉を遮り、彼の腕に胸を押し付けます。  
「お子様はほっといて。部屋なら空いてるから。」  
「…やめてくれないか?」  
自分の目の前で交わされる会話とその光景。疎いソフィーにも、  
それがどういう意味を持っているかは分かります。自分の知らない彼の過去。  
ずっと気になっていた事を目の前に突きつけられて、ソフ  
 
ィーの心は暗くてドロドロしたものに包まれ、居ても立ってもいられなくなりました。  
 
「何よ元恋人に対してー。冷たいわねぇ。」  
「!!??」  
 
「ソフィー!?」  
気が付いた時には体が動いていました。ハウルと女性に背を向けて、  
脇目も振らず駆け出します。ソフィーは全力で走りながら、  
先程の会話を振り払おう考えないようにしよう、そう頭の中で繰り返していました。  
しかし、いくら振り払おうとしてもそれははっきりと焼き付いたままで離れません。  
知らず彼女の視界は滲んでいき、頬を暖かい雫が伝い落ちました。  
ソフィーは息を切らし何度も人にぶつかりそうになりながらも、  
城に続くドアに辿り着いて中に駆け込みます。  
 
「あれソフィー、早かったねぇ。おや?お前さんどうし―――」  
居間には荒地の魔女が居て様子のおかしいソフィーに声をかけましたが、  
彼女はそれには答えず自室に走りこみ閉じ篭ってしまいました。  
「やれやれ…喧嘩かい。」  
荒地の魔女が大きなため息をつくと、そこにハウルがドアを乱暴に開け放って  
駆け込んできました。  
「ソフィー!!」  
「これ、何があったんだい?ソフィーが泣きながら凄い勢いで帰って来たよ。」  
「いや…それが……。」  
うろたえたハウルがしどろもどろになりながら事情を説明すると、  
荒地の魔女はまた大きなため息を一つ。  
「はあー…それじゃソフィーも泣くね。昔の放蕩が跳ね返ってきたねぇ色男。」  
「う……。」  
痛いところを指摘されたハウルは、何も言えません。  
 
「さて…このままじゃあの子も可愛そうだからね。  
ちょっと私が様子を見て来ようかね。あんたはここで大人しくしてな。」  
「えっ!?」  
「ほっほっほ、女同士の話だよ。」  
そう言うと、荒地の魔女は杖を支えにのっそりとソフィーの部屋に向かいました。  
 
 
その頃、部屋に閉じ篭ったソフィーはベッドの上で膝を抱えて座りながら、  
酷く悲しい気持ちに襲われていました。  
目の当たりにしてしまった愛しい彼の過去の一部。自分以外の女性の存在。  
あの女性は綺麗で活発そうで、それに比べて自分は…。  
 
自分と他人を比べて自らを過少評価してしまう、それがソフィーの悪い癖です。  
今まで地味な生き方をして来た自分はハウルと出会って変わることが出来ました。  
もちろん初めてのキスも初めて抱かれたのも相手はハウルだし、  
自分が彼によって染まっていくというのは恥ずかしくもあり、嬉しくもあります。  
しかし自分と再会する前の彼の事を考えると。  
素敵な彼だけに昔からモテていたでしょうが、他の女性とそういう事を  
していたかと考えると、ソフィーの心はドロドロとした嫉妬に満たされてしまいます。  
顔が熱くなって、涙が止まりません。  
 
そんな時。  
コンコン…  
「ソフィーや、ここを開けとくれ。」  
ドアの向こうから荒地の魔女の声が聞こえてきました。  
「……おばあちゃん。」  
「大丈夫だよ、ここにはあの男は居ない。私だけさ。さぁ、開けとくれ。」  
その声に導かれるままソフィーはフラフラと歩み寄り、  
鍵をかけていたドアをそっと開けました。そこに居たのは本当に老婆ただ一人。  
「どれ、私も部屋に入れとくれ。誰か来るのが嫌だったらまた鍵をかけておきな。」  
そう言って荒地の魔女はのっそりと、しかし隙の無い動きで  
部屋に入って来てしまいます。  
そのままゆっくり歩いてベッドに腰掛けると、一息ついてソフィーに問いかけました。  
「どうしたんだいソフィー?あんたひどい顔してるよ。あの色男と外で喧嘩でもしたのかい?」  
当然ながら見抜かれていたと観念したソフィーは、  
荒地の魔女の隣に腰掛けポツリポツリと話し始めます。  
 
「お買い物の帰りに…女の人と会ったの…。ハウルの事前から  
知ってる人みたいで……その人、ハウルをいつもの所に  
行こうって誘って…彼にべったりくっついて…。」  
 
話しているうちにその光景が思い出され、また目の前がぼやけてきました。  
「部屋なら…空いてるからって……。その人…元恋人って…言って……。」  
段々と支離滅裂になってきましたが、  
その話から荒地の魔女は大体のあらましを掴みました。  
「と言うとあれかい?ハウルの昔の女に会っちまったわけだね。」  
涙をポロポロと零しながら、ソフィーは頷きます。  
「こう言っちゃなんだけど、多分その女ハウルと―――」  
「そういう…こと…してたん…だと…思う…。」  
ソフィーが涙声のまま、荒地の魔女の言葉を遮って言いました。  
 
「さすがのあんたも気付いてたのかい…。」  
「私…悔しくて…。私の…知らない…昔の…彼を…他の女の人が…  
知ってる…って…。すごく…胸が…痛くて…心が黒く…もやもやしてて……。  
でも…こんな自分は嫌…で…。」  
「そりゃ仕方ない。あんたあの男の事が好きなんだろう?やきもちやいて当然、普通だよ。」  
それまでずっと話を聞いていた荒地の魔女が語り始めます。  
「まぁ男なんて仕方の無いものだからね。あの色男も以前は  
そうとう遊んでたんだろう。女の一人や二人居てもおかしくないね。」  
「…………」  
ソフィーは涙を浮かべたまま俯いて黙り込みますが、  
「でもまぁ昔の話だからね。今はあんたの事しか見てないと思うんだけど?」  
その言葉に顔を上げました。  
「後は本人の弁解でも聞きな。」  
そして、よっこらせと言いつつ立ち上がった荒地の魔女は、  
またのっそりと部屋を出て行きました。  
 
 
一人部屋に残ったソフィーが再び物思いに耽っていると、  
徐々に近づいて来る足音に気がつきます。  
 
間違えようもない聞きなれたそれ。やがて足音は部屋の前で止まり、  
コンコン…  
しっかりとしたノックの後、ソフィーが今一番逢いたくて、  
でも逢いたくない彼の声が聞こえました。  
 
「ソフィー?…入るよ?」  
結局鍵をかけるのを忘れていたのを思い出し、どう顔を合わせたらいいのか  
分からなくなったソフィーは、とっさにドアに背を向けました。  
急に走って逃げて来てしまった上に、この泣き顔はとても見せられません。  
「ソフィー…さっきは…。」  
「……あの人、ハウルと付き合ってたの…?」  
ソフィーは振り向かずにハウルに問います。声が震えていたかもしれません。  
背中で彼が一瞬怯む気配を感じましたが、それはすぐに消え、  
ハウルはしっかりとした声で言いました。  
「うん、前にね。一応お付き合いはしてた。」  
分かってはいても、自分から聞いたことであっても、本人の口から言われると  
やはりショックでした。また涙が頬を伝います。  
「……そう。」  
「でもね、それは前の話で…もう別れた後だし今は何とも思ってない。」  
「……ハウルは…何人とお付き合いしてきたの…?沢山…?  
色々慣れてるのはそのせい?」  
 
今まで気になっていた事が涙と一緒に溢れ出して止まりません。  
こんな事を言いたいわけじゃないのに。今の彼を責めるなんて、  
見当違いもいいところなのに。  
「確かに以前は言い寄ってきた女性は沢山いたけど、  
僕には心が無かったからね。恋とか愛とか、そういうのは考えてなかった。」  
 
ハウルは震えるソフィーにそっと近づいて、彼女を背中から優しく抱きしめます。  
「それでも…心が無くても、星降る夜に出会った君の事は  
ずっと気になっていた。逢いたかったんだ。」  
その言葉にソフィーは顔を上げ、ハウルの方に振り向きました。  
「付き合っていた女性を抱いている時でも、  
僕の頭の中にはあの時の君しか居なかったんだよ?」  
 
自分を見上げてくるソフィーの頬には涙の跡が残り、  
泣き腫らした目は赤い。彼女がもうこんな事で泣かなくてもいいように、  
ちゃんと自信が持てるようにと願いながら続けます。  
「今僕に必要なのはソフィーなんだ。他には誰もいらない。ソフィーだけを愛してるよ。」  
しっかりと聞いた彼の言葉。ずっと聞きたかった言葉。  
ソフィーは体ごと振り向いてハウルに抱きつきました。  
彼もそれをしっかりと受け止め、強く抱きしめます。  
「ハウル…ごめんなさい…。」  
「謝らないでソフィー。僕が悪かったんだよ。」  
ハウルの胸で暫く泣いていたソフィーはやがて顔を上げ、  
ハウルを見つめて彼の髪に手を伸ばします。  
「私は…貴方の黒い髪が好き。ありのままのハウルがいいの…」  
「うん。僕、昔はこの黒髪が好きじゃなかったけど今は満更でもないんだ。  
ソフィーが好きだって言ってくれるし。それに……」  
「??」  
「星色と夜空色。僕達の相性はバッチリだと思わない?」  
彼はそう言ってソフィーに口付け、そのままゆっくりと押し倒しました。  
「今すぐソフィーが欲しい…。だめかな?」  
ソフィーは顔を赤くしましたが、コクリと頷きます。  
ハウルの愛情を体で感じたかったのです。  
二人のベッドには夜空と星のコントラストが広がっていました。  
 
最初は浅く段々と深く、僅かに開いた唇から舌を滑り込ませて  
自分と彼女のそれを絡ませます。ぎこちないながらソフィーも  
ハウルを求め、彼の首に腕を回しました。  
ちゅっ…ちゅく…  
室内に響く微かな水音。熱く濡れたビロードのような  
ハウルの舌が自分のそれを絡みとると、ぞくりとした快感が走り抜け、  
深い口付けがなおも続きます。  
 
「ああ…ソフィー…。君とのキスは止められないよ…。」  
上ずった低い声でハウルが囁きました。  
彼が自分の名を呼んで夢中になっている。この時だけは間違いなく自分だけを  
見てくれている。ソフィーはそう思い胸を熱くしました。  
ハウルは、ソフィーの首筋に口付けを落としながら彼女の服を  
脱がせていきます。外は既に夕闇に覆われ始めていて、  
僅かに残った夕日だけが窓から刺し込みソフィーの肌を照らします。  
その光による意外な艶かしさに、ハウルも急くように服を脱ぎ捨てました。  
 
素肌で触れ合う感覚がとても気持ち良くてソフィーが体をすり寄せると、  
ハウルはそんな彼女の首筋をきつく吸い上げて濃赤の花を散ら  
 
します。そして舌で辿った先の鎖骨を舐め上げると、  
ソフィーの口からは声が零れ落ちました。  
「あっ…んっ…」  
やがてハウルの大きな手はソフィーの白い胸へと伸び、  
ゆっくりとした手つきで揉み解します。柔らかい胸は、  
しっかりとした張りを失わずにハウルの手の中で形を変え、  
わざとその中心には触れずにいると、やがてそれは存在を主張するかのように  
硬くなりました。それを見たハウルは体の熱が一点に集まり  
首をもたげていくのを感じてたまらなくなり、  
彼女の胸の蕾をぱくりと銜えて舌で転がします。  
「ふあっ!あっ…あっ…あんっ!!」  
焦らされた後にいきなり襲ってきた強い刺激に、ソフィーはたまらず声をあげました。  
 
そんな彼女をさらに煽るかのように、ハウルは胸の蕾を舐めしゃぶり  
吸い上げ甘噛みをして快楽へと攻めたてます。  
 
その激しい愛撫にソフィーの秘部はとろけて零れるほどになっていて、  
それに気づいたハウルは悪戯っぽく笑うとそこに顔を埋めました。  
「!?やっ…だめっ…」  
今だその行為には慣れないのかソフィーは抵抗を試みるも、  
既に彼の愛撫で力の抜けた体は言うことを聞きません。  
 
ぴちゅ…ちゅくっ…  
ハウルは、秘唇から滴り落ちそうな雫を丁寧に舐め取っていきますが、  
後から後からそれは溢れてきてきりがありません。  
茂みに隠れる核にも舌を伸ばすとソフィーの体は快感で大きく跳ね、  
彼女の中に指を挿し入れればそこはぬるぬると暖かく、きゅっと指を包み込みます。  
二本の指で中を丁寧にかき回しほぐしていきますが、顔を紅潮させて悶える  
ソフィーを見ているうちにハウルは我慢できなくなり、  
彼女の足を抱え上げてひくつくそこに自分の硬く猛ったモノを押し付けました。  
「ソフィー…一つになろう…」  
ぬちゅっ…  
十分に濡れてほぐれたそこはスムーズにハウルを向かい入れました。  
奥まで侵入したハウル自身にソフィーの内部は暖かく絡み付いてきます。  
 
「ソフィーの中あったかいね…気持ちいいよ…」  
「あ…のっ…」  
「うん?」  
「あの…女性(ひと)よりもっ…?」  
「!?」  
ハウルは一瞬驚きの表情を浮かべたましたが、すぐに優しい顔になりました。  
「通りすがり程度の女性と、何年間も恋焦がれた君とは  
比べものにならないよ…。僕が本気なのは君だけ。ソフィーが一番さ」  
そしてソフィーに優しい口づけを一つ落とします。  
「夢にまで見た君をこうして抱いた時、僕がどれほど嬉しかったか分かる?」  
そう言って彼は笑顔を向けた後、ゆっくりと腰を動かし始めます。  
ぬちゅっ…ずちゅっ…  
 
ソフィーは、自分の中を一杯に満たす彼の熱と存在感に  
堪らない快感と一体感を得て、いつもは中々言えない想いを口にしました。  
「ハウルっ…が…大好きなの…あっ…!」  
そう言うとソフィーはぎゅっと彼にしがみつきます。  
その仕草に愛しさがこみ上げ、ハウルは興奮するのを止められませんでした。  
「そんなにやきもち妬いてくれたんだ。」  
「だっ…って…。」  
「ごめんね。でも凄く嬉しい。」  
 
そして、ハウルも負けじと強くソフィーを抱きしめて深く口付け、  
彼女の中を奥深くまで突き上げて自身をぎりぎりまで引き抜く動きを繰り返します。  
そうかと思えば奥にぐっと挿入したまま中をぐちゅぐちゅとかき回したり、  
腰の動きを小刻みにしたりと休む間もなくソフィーを攻めたてました。  
やがてハウルも限界が近づくと動きが大きく激しくなっていきます。  
ずっ…ずちゅっ…くちゅっ…  
「んっ…あっ!あっ!あんっ…ふぁっ!」  
ハウル自身によって十分に高まった快感は、  
ソフィーを頂上に向かって押し上げていきました。  
「あっ…ああっ!!はぁんっ!んっんっ!!ハ…ウル…!ああんっ!!」  
ソフィーが一層大きな声を上げ絶頂に達すると、  
彼女の内部はハウル自身にきつく絡んできゅっと締まり、  
「くっ…あっ…ソフィーっ!!」  
限界を迎えたハウルはソフィーの奥深くにどくどくと熱い精を放ちます。  
そして体内に注がれるそれを感じながら、ソフィーは意識を手放しました。  
 
 
(暖かい…。とても安心できる大好きな匂い。ここは…私だけのもの…誰にも渡さないんだから…。)  
「―――ソフィー?」  
はっと気がつくと、そこには愛しい彼の優しい笑顔。  
ハウルにしっかりと包まれてソフィーは目を覚ましました。  
「大丈夫?」  
「…うん…」  
先ほどまでの激しい行為を思い出して、ソフィーは隠れるように  
ハウルの胸に顔を埋めます。そんな彼女を見てハウルは嬉しそうに微笑みました。  
「あのね、相手が気絶しちゃうほど僕が夢中になるなんて、ソフィーが初めてなんだよ。」  
「…えっ?」  
「ソフィーの事が好き過ぎて歯止めが利かないんだ。」  
「そう…なの…?」  
「だから、もっと自信を持って。誰が何と言おうと、君は僕の一番で、何よりも大切なんだ」  
「……うん…」  
「ソフィーは僕だけのもの。それと同じで僕もソフィーだけのものなんだよ」  
「…ありがとう…ハウル…」  
ソフィーの頬を伝うのは、同じ涙でも今度は幸せの涙。  
暖かいそれは心までをも満たし、幸せな気持ちを溢れさせました。  
 
 
この後、街で再び出くわした元恋人が二人のラブラブっぷりに  
そそくさと退散したというのは、また別の話…。  
 
 
 
END  
 
 
 

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