お風呂あがりに珍しく髪をアップにしていたソフィー。そこにちょうど出かけていたハウルが帰って来た。  
「ソフィー、ただいま」  
「お帰りなさい」  
会話もそこそこにソフィーを抱き締める。  
「ソフィーいい匂いがするね」  
「もう…帰った早々変な事言ってないで。お茶いれるわね」  
くるりと後ろを向きキッチンに行こうとしたところを、また抱き締められた。  
さっきよりも強く、後ろから。  
 
 
一仕事終えて帰ったら、ちょうどそこにソフィーがいて「おかえりなさい」って  
笑顔で言ってくれた。珍しいな、髪の毛をアップにしてる。  
この子の笑顔も心も独り占め出来るなんて僕は幸せものだ。  
思わず抱き締めると、お風呂から上がったばかりなのか暖かくていい匂いがした。  
僕が思った通りに「いい匂いがする」って言ったら、ソフィーはちょっぴり  
困った顔をして僕を優しくたしなめた。なんの事は無い、彼女は照れているんだ。  
それから、お茶をいれると言って後ろを向いたソフィーのうなじを見た時、  
僕はドキリとしてしまった。お風呂上りでほんのり紅いソフィーのうなじが  
とても色っぽくて、一気に理性が崩れた。  
衝動的に後ろから抱き締めて、うなじに口付ける。ソフィーは小さい声をあげて  
ピクッと反応した。それを何回か繰り返した後、僕はたまらなくなって  
こんどはそこにしゃぶりつくようなキスをした。するともっとソフィーの反応は大きくなる。  
「あっ!…いや…ど、どうしたの?…んっ」  
突然の事にソフィーは驚いたみたいだ  
「可愛いソフィー…君が悪いんだよ…こんなに僕を昂ぶらせて…」  
さらに反論しようとするソフィーに深い口付けをして舌を絡ませる。  
どうしてか、いつもより激しく彼女の舌を吸い上げてしまい、ちゅっ…くちゅ…と  
いやらしい水音がひっきりなしにもれる。  
 
ああ…もうだめだ。ソフィーが欲しくて仕方がない。  
 
僕は我慢出来なくなって名残惜しいが唇を離し、力が抜けてぐったりとしている  
ソフィーを抱き上げてそのまま寝室に連れて行く。  
 
 
寝室の広いベッドにソフィーを降ろすと、僕はすぐさま唇を奪う。それも深く激しくだ。  
息も出来ないくらい舌を絡ませて、次には彼女の首筋と鎖骨のくぼみに吸い付いて舐め上げる。  
「んんっ!…あっ…あっ…ふぅ!」  
今までに無いくらい激しい愛撫に、ソフィーはひっきりなしに声をあげた。  
両手で胸を揉みほぐしながら、乳首を吸い上げて舌で転がす。  
するともっと高い声を出して彼女はもだえる。  
手を下ろして秘部に触れると、そこはもう滴るほどになっていた。  
さらに追い討ちをかけるように指を侵入させてかき回すと、そこから  
くちゅくちゅと水音が響く。同時に包皮に隠れている蕾も指で転がしてやると  
「はぁっ!…あぁっん!」  
ソフィーは体を強張らせ達した。  
 
今日の僕はおかしい。こんなに激しくソフィーを求めてる。  
それに呼応するように、彼女の方もいつもよりいやらしく見えてしまう。  
僕がそうさせてるだけなんだけれど…。  
一度達して力が抜けきっているソフィーをうつ伏せにさせると、  
彼女はいつもと違う体勢に戸惑い、僅かに抵抗した。しかし抵抗といっても  
微々たるもので  
「ソフィー…君が欲しくてたまらない。…いいだろう?」  
と耳元で低く熱っぽく囁けば、彼女はすぐに大人しくなってしまう。  
こんな自分は卑怯だなと思いつつも、欲望を止められない。  
 
恥ずかしがるソフィーを四つんばいにさせると、彼女の可愛いお尻に触りながら  
背中にキスを落し、時々舐めあげると背を反らして反応する。  
この体勢でするのは初めてだから、僕はこらえきれずに自分の痛いほど猛ったモノを  
ソフィーの中に挿入した。そこはいつも向かい合ってする体位の時より締め付けてくる。  
もうたまらなかった。僕は激しく腰を打ちつけて中をかき回した。  
二人の繋がった部分はぬちゅぬちゅと音をたて、ベッドもきしんだ音を響かせる。  
「はっ…はっ…はっ…くっ!」  
「んっんっ!…はぁんっ!あっ…あっ!」  
背中や耳・うなじに舐めるようなキスを繰り返しながら腰を突き上げて彼女をせめたてた。  
 
いつもより深い所まで貫かれ、激しくかき回される感覚に、どうにかなってしまいそうだと  
途切れ途切れにソフィーが言う。  
 
可愛いソフィーの喘ぎ声と、きつく締め付けてくる温かく濡れた感触に、  
僕は限界がすぐそこだった。ソフィーもいっそう声が高くなってそこを締め付けて  
きているから同じだろう。  
「はっ…はっ…!ソフィー、いいかい…?」  
「んっ!うん…ふっう!あっああっ!ハウルっ!」  
後ろから強く抱き締め、うなじに跡が付くほど吸い付きながら中の深い所を抉ると  
ソフィーは絶頂を迎え、その直後自分も彼女の奥で精を放った。  
 
 
しばらく二人そのままの体勢でぐったりとしていると、ソフィーは涙目で僕を見上げ睨んだ。  
「ハウルっ…なんでこんな急に…」  
「嫌だった?」  
「別に嫌じゃないけど…急にしかもあんなに激しくするなんて!その上…う、後ろからなんて…」  
僕はソフィーがこれに弱いのを知っていて耳元で囁いてやる。  
「でも…気持ちよかっただろう?ソフィーもいつもよりいやらしかったよ…」  
「そ、そんな…あなたが悪いんじゃない…!もう嫌、すごく恥ずかしかったんだから」  
そう言って僕に背中を向けてしまった。さすがにそれで眠るのは寂しい。  
「僕の大好きなソフィー…機嫌を直しておくれよ」  
「……何であんな風にしたの?」  
「だってさ…お風呂上りの君がとても色っぽくて、自制が利かなくなったんだ…。  
 君のうなじにそそられて歯止めが利かなかったよ」  
「……それでずっと後ろからだったのね…。でも私はいつも通りの方がいい…」  
「恥ずかしいから?」  
「それもあるけど…。私はハウルを見ていたい…あなたの瞳を見ていたいの。  
 あなたの顔を見て抱き締められたい…。後ろからじゃそれが出来ないじゃない」  
僕はそれを聞いてたまらなく愛しくなり、正面から強くソフィーを抱き締めた。  
「さっきちゃんと抱き締められなかった分だよ。今日はこうして寝よう」  
「うん…。ハウル…大好き…」  
 
それからしばらくソフィーが髪の毛をアップにすることはなかった。  
しかし二人の営みに新しいかたちが取り入れられたというのは、また別の話。  
 
 
 END  
 

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