太公望さん達が仙人界帰り、幾月か流れた……。
姫発さんのお世話役を太公望さんから仰せつかり、文句を言う彼に喝を入れ仕事をさせるような毎日。
王になった今でも、彼の女好きは変わらないようで――。
では何故、私には指一本触れてくれないんだろうか。女の魅力そんなにないかな。
私は自分の部屋に入り、ゆっくりと服を脱いだ。
下着を着けているが、上の下着は本当に必要か? と思うほどお粗末な胸。……魅力なんてあるわけない。
そのまま、裸で寝床にドサリと転がる。
……こんな風に、寝床に投げつけられ、あの人に抱かれてみたい――。
その人の事を想いながら……私の手は自然と下に……。
「ぁん……」