10夜のライブラリーカフェのプレス内覧会打ち上げ後から始まります。  
エロなしのちょっと甘めショートストーリーです。  
書いた勢いで投稿したので(あまり推敲してないw)変な所があるかも  
しれませんがご容赦下さい。  
 
 
 
「優華に先を越された…かな」  
プレス内覧会の打ち上げ終了後、山田早智子は一人大通りを歩きながら  
ため息をついた。  
 
『ドキドキする恋じゃないけど、一緒にいてほっとできるんです』  
『それも恋よ。優華も大人になったわね』  
(偉そうに言っちゃったけど、優華はあの年でそれに気付いたのよね。  
私が同じくらいの頃はそんなの退屈なだけとしか思えなかったけど。  
今はまだ無理だろうけど、蛍もいつかきっと『その人』の存在に気付く  
でしょうし。いや、もう気付いてるのかもしれないわね)  
 
「私もいつか出会えるのかしら…」  
 
「山田姐さん」  
声をかけられて早智子は我に返った。  
「独り言言いながら歩いてるなんてどうしたの?悩みでもあるの?」  
振り返ると二ツ木が笑顔で立っていた。  
「あら、二ツ木さん。どうしたの?高野部長と二次会かと思ってたわ」  
「フラれちゃったよ〜。よかったら付き合ってよ」  
「部長の代わり?そんなのは嫌よ」  
早智子はわざと冷たい口調で答えた。  
「そんなんじゃないよ。気を悪くしたかな。ごめん。その…君を誘う  
口実が欲しかったんだよ。高野のことはウソ。あいつはさっさと  
帰っちゃった」  
オロオロと言い訳する二ツ木を見てついに早智子は吹き出した。  
「あははは!そんなの最初からわかってたわ」  
「え〜?俺のことからかってたの?」  
「いいわ。付き合ってあげる。でもとびきり素敵なとこでなきゃ  
嫌よ?」  
「う、うん!」  
「じゃ、行きましょ。どっちの方向?」  
「え…?」  
早智子は二ツ木の腕に自分の腕をからめた。真っ赤になって何も  
言えなくなっている二ツ木を見て早智子は嬉しくなった。  
「二ツ木さんの奢りよ?」  
「も、もちろんじゃないか。まかせてよ!」  
 
二人がこの後どうなったかは…秘密  
 

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