「これで今日の生徒会の議題を終了いたします…」
教室に響き渡るやや甲高い声。
黒板の前に置いてある机にその声の主が居た。
彼女の言葉とともに生徒会の役員がぞろぞろと教室から出て行く。
「北大路さん、お疲れ様でした〜」
「お疲れ様」
北大路と呼ばれた少女はやや疲れた表情を見せつつも、その小さな身体で黒板の文字を消していく。
「ふー、やっと終わった…。いつもの事だけど予算決定の会議は疲れるわ…」
その時、頭上のスピーカーから少し可愛さのあるソプラノの声が聞こえてくる。
「下校時刻となりました、校内に残っている生徒は…」
その声を聞くなり眉間にしわを寄せ、不機嫌な様子になる彼女。
「ああ、この甲高い声聞くと何だか気分悪いわー…」
学校の中ではこの声の主、一条うららの放送は男女問わず結構な人気になっている。
放送部の女子も可愛い娘が多いとクラスでもちらほらと聞こえる位だ。
…まぁ影の薄い部長と校内一のボイス・クラッシャーのいる男性陣の所為かお陰かは分からないが、
今のところ彼女たちにアタックしようとする者は居なかったが。
「ったく、何であいつらはあんなに人気あるのよ…」
自分も生徒会長として学年の為、ひいては学校の為に一生懸命に頑張っているのに…。
やはり彼女も17歳の女の子、自分も認められたいという背伸びした感情を持つ年頃なのだ。
「はー…このままイライラしながら帰るのもしゃくだし…。もうこの時間は誰も居ないだろうし…」
彼女は椅子に座るとそっと自らの胸を触り始める。
「んっ…」
ストレスが溜まるとついついやってしまう自慰行為。
彼女が中学2年生からの癖である。
年齢の割にはあまり大きくない胸。
その背の低さと外見からか、はたから見れば小学生か中学生にしか見えないのだが、性に関してはそれなりの知識は
持ち合わせていた。
ブラウスの腰の部分を少しずらし、そこから手を入れて直に胸を愛撫し始める彼女。
「あっ…はうっ…ん」
もう敏感になってる…。
彼女は少しずつ顔を赤らめながらもう一方の手をスカートの中に潜り込ませる。
「ああんっ…」
日々の忙しさで自らを慰める時間が無かったのだろうか、下着越しから染み出る蜜がはっきりと手に感じ取れた。
にちゅっ、とくぐもった水の音が聞こえる。
「ああ、気持ちいい…」
乳房の周りをこねる様に撫で回し、先端の部分を軽く抓る。
下着越しに秘所を擦り、ぷくっと膨らんだ一番敏感な部分を同じように抓っていく。
「にゃっ…ふぁっ…」
まるで猫の様な声を上げる彼女。
(駄目…。もっと欲しくなっちゃう)
下着の上から愛撫していた指が、今度はゆっくりと下着をずらしてそのまま濡れた秘所に入っていく。
ぬるん、と入っていく指。
「うにゃっ!」
全身を襲う電気ショックの様な感覚に彼女は思わず声を上げてしまう。
それでも胸の愛撫は休む事無く続けられ、蜜壷の中に入っている指もゆっくりと動いていく。
「あんっ、にゃんっ!」
彼女は身体を思わずくの字に曲げてしまう。
顔を机の上に乗せながらも荒い息を収める事もせずに激しい愛撫を行う。
ぐちゅ、じゅぐっ…。
蜜の音が大きくなっていく。
多分スカートも大変な事になっているのだろう。
それでも気持ちよさの方が勝っているのか全く手を休めようとはしない。
「あ、駄目、もういっちゃうぅ…」
潤んだ瞳で絶頂に達しようとする彼女。
がたん!と椅子が揺れ、彼女の身体が弓なりに伸びていく。
「駄目、いくっ、いっちゃうっ…!」
その言葉が終わらないうちにぴくぴくと2回、3回と小さな身体を大きく震わせる。
「あふぅ…!んんっ…!」
愛液がぴゅっと噴き出しているのが分かる。
それは椅子を伝わり、床にぽたりと落ちる。
スカートも多分染みになってしまっているだろう、それでも彼女は嫌な顔ひとつせず、むしろ快感の表情で
余韻を楽しんでいた。
ガラッ!
「ちょっと生徒会長!何でうちの予算がこんなに少ないんです…か」
突如生徒会室に闖入してきた少女の姿。
背はこの年の年代にしてはやや高め、背中まで伸びる髪をゴムでくくり、それがまたよく似合っている。
顔もやや幼さは残るもののどちらかといえば美人系に属する顔立ち。
そう、彼女こそ放送部の影の部長でもある烏丸礼子である。
多分、会議の結果を役員から伝えられたのだろう。
その予算の少なさに彼女は怒りを隠すことも無く生徒会室に乗り込んできたのだが。
入った瞬間、北大路生徒会長の姿に思わず言葉が止まってしまう彼女。
「い、いやっ…見ないでっ…!」
突然の出来事と、快楽の為に下半身のある部分の踏ん張りが利かなかったのだろう。
ちょろちょろと音をたてて何かが流れ出していく。
それは蒸れた匂いを漂わせながらスカートを濡らし、床に広がっていく。
「生徒会長…」
何故か不思議な感覚が烏丸の胸のうちに湧き起こる。
自らの自慰行為を見られ、挙句には失禁してしまった北大路生徒会長。
羞恥で顔を赤らめ、半ばべそをかきながら顔を隠す彼女。
それでも下半身からの檸檬色の液体は止まらず、スカートはびしょびしょに濡れてしまっている状況。
いつもは強気の彼女が何だかとても小さい、か弱い存在になっている。
烏丸は教室の扉を閉め、鍵を掛ける。
「ぐすっ…、烏丸さん…?」
涙でくしゃくしゃになっている顔で彼女を見る北大路。
そしてその瞬間、烏丸は北大路の身体をそっと抱きしめていた。
「か、烏丸さん!?」
「生徒会長のそんな姿見てたら、私も変な気分になっちゃいますよ…?」
再び高鳴る鼓動、少し荒くなるお互いの息遣い。
夕焼けの中、どちらが先になる訳でもなく、その唇が塞がった。