「ちょっと? 佐崎さん?」
千砂は素っ頓狂な声を上げた。
当の佐崎さんは千砂を背後から抱き締めて乳房を鷲づかみにしていた。
「へえ、高城さんって、意外と胸あるんだ」
佐崎さんはほえほえした笑顔で指に力を込める。セーラー服の上から食い込んだ指が
千砂のたわわさを浮かび上がらせていた。千砂は当惑した表情で微かに頬を赤らめる。
「こ、こんなこと……んっ!」
整った顔が微かに歪んだのは乳首を指先で挟まれたからだ。
「もうっ」
千砂の吐息は微かに艶かしさを帯びてくる。そこは幸い校舎の裏で見ている
人間はいなかったわけだが。
「よいではないか、よいではないか」
佐崎さんは興に乗った様子である。しかしその悪ふざけは昨晩の悪夢を払拭したいという
無意識な願望なのかもしれなかった。
昨晩、佐崎さんはかなり酷い夢を見たのだ。無数の男たちに犯される夢を……。
「ほォォ!」
彼女はその夢の中で素っ頓狂な声を上げ続けていた気がする。
背後から押し込まれ、体液を注ぎ込まれたときにもそんなふうに喉を絞ったと思う。
「あ、いや、いや、もうヤだ、あ、ゃ、あ」
いつから犯されているのか夢の中で彼女は知らなかった。それはすでに何度も犯された
後から始まっていた。
「うう、臭いょ」
周囲には生臭い匂い。彼女の裸体には既にかなりの量の精液がこびりついている。
暗い体育館倉庫のマットの上で十人近い男たちに輪姦されている。
「ひぃいい!!」
新たに菊座に突きこまれて呻く。既に緩みきっていたそこは彼女の意志とは関係なしに受け入れてしまう。
そして彼女の下では他の男が彼女の体内に食い込んでいた。
くびれた腰は両手でがっしり押さえられている。それは激しい揺さぶりをかけ摩擦される淫核が燃えるようだった。
彼女の華奢な体の中を二本のものがむちゃくちゃにかき回し内臓がひっくり返りそうになる。
「こんなの、ぁはあ……」
背中に熱いものがかかる。さっきまで顔に押し当てられていた肉棒だろうか?
「ぅ゛、ん……」
そうこうするうちに口にもさらに突きいれられる。何本咥えたのか自分でも覚えていなかった。
「んんんんん〜〜〜〜〜〜」
すでに腹の中はひっきりなしの痙攣に蠢いている。
首筋にかかる液体の感触がくすぐったい。彼女の小ぶりな乳房は下の男の胸板の腕で形を失っている。
(ぁぁぁ……またイッちゃう……)
微熱でもようにぼおっとした頭でそんなことを思った。
激しい肉の音がして尻を何度も叩かれているのが分かる。彼女の豊かな尻肉が踊るように打ち震えている。
菊座と秘部が痺れたようになって焼けるように熱かった。
「ん゛!!ん゛、ん゛ぅん゛うぅぅ!!!!!」
彼女は口をすぼめて口の三本目を吸うようにして絶頂を迎える。
「んァ!!!」
そのとき熱いモノが迸った。彼女は爛れそうな陰部から問答無用に失禁していたのだ。
昨晩佐崎さんがおねしょしたのは内緒の話だ。真夜中に起きてぐしょぬれの下パジャマを脱ぎ捨て
下半身裸のままで慌てて布団をタオルで叩いた。
腰をかがめたせいでぱっくりと開いたソコが空気に触れて妙に涼しかった。
佐崎さんは自分のソコを指で触れてみた。爛れていないことを確認しても不安で手鏡をあてがってみる。
無傷を確認してほっとしたのだけれど……つい自慰に耽って処女膜を破いてしまったから
半日以上立った今でも不安が収まらない。