「く、くるし‥‥」  
胸と背中が、巨乳に挟まれて、身体全部がシェイクされる嬉しい感触。  
背中に兎奈美、胸に兎音と、しがみつかれた九峪は圧迫され苦痛の声を上げる。  
(む、胸の中で圧死させられるのか!?嬉しいやら情けないやら‥‥)  
さらさらと金髪の巻毛が九峪の首筋をくすぐる。兎音の柔らかい感触と共に。  
「次よ、二人とも」  
兎華乃の冷たい声に顔を上げると‥‥  
かぱりと大きく口を開ける兎音。口の中には牙が見える。  
「あはは~、拷問だよ~。咬み付いて咬み付いて、血達磨にしてやるぅ~」  
「うわあああ!」  
かぷ。  
「うぐっ!」  
かぷ。かぷ。  
「うわぁ!」  
胸板、背中、肩。二人に次々と咬み付かれていくが‥‥不思議と皮膚を破られる程の痛みはなかった。  
(ふふふ‥‥さぁ九峪さん。隠した能力をまた見せてごらんなさい。  
 そのかわり、貴方の欲求不満を解消して上げてもいいのよ)  
にこりと愛らしい少女の笑顔をする兎華乃。  
「も、もう咬まないでくれ‥‥頼む」  
血が出るほどでは無いにしろ、身体中に紅い卵型の咬み傷を付けられてはたまらない。  
早々に音を上げる九峪。  
(‥‥‥‥‥まだ足りないのね)  
あの能力を発言させるには、九峪を恐怖させるか、苦痛を味あわせるのが  
てっとり早いと兎華乃は計算していた。  
「兎音」  
「‥‥やっぱりやるのか‥‥」  
難しい顔をした兎音は、いきなり九峪のズボンを下着ごとずるりと引き下ろした。  
「うわわっ」  
何故かこの状況でも萎縮せず半立ちになったモノが、魔兎族の3人の目に晒される。  
「あら、立派じゃない」  
「うわ~、ちんちんだ~」  
「なんで元気なんだよ。あんた、変態趣味なんだな」  
「ち、ちがわぁ!」  
自分自身でも情けなくなる九峪。  
(俺ってMの人だったのか‥‥?)  
「痛みは快楽と紙一重なのよ。調教ってのはこの辺のサジ加減なのよ」  
九峪の顔に自分の顔を近づけ、ニタリと笑う兎華乃。  
「ちょ、調教!?」  
 
「うわ~い、調教調教。私達の奴隷にしちゃうんだからぁ~。兎音ぇ、やっちゃえ~」  
「それなんだがねえ様。匂うんだけど」  
「ぐわぁああ!」  
真っ赤になる九峪。まさか匂いをかがれるなぞ想いも寄らなかった。  
「あら‥‥そうね。精の匂い。  
 なぁんだ九峪さん。麝香の主とイイコトした後だったの?」  
「ち、違うっ!!」  
「違うの?じゃあご自分でしちゃったとか?」  
「‥‥情けないな、総大将のくせに。誰かに夜伽を命じればいいじゃないか」  
「そんな事するわけないだろ!!」  
「まぁ、いいけど。  
 ねぇ様、精が有り余ってるって言うからその分を貰いに着たわけで。  
 余ってないなら殺しちゃうよ?」  
「うわ‥‥」  
「いいわよ。殺さないように私が調整するから」  
「失敗したらねぇ様が天目に謝ってよ」  
「吸うのは兎音。だから謝罪するのも兎音」  
「ひど~いねえさま~」  
「さ、九峪様。大丈夫よ。  
 いつぞやの香蘭さんのようにちょっと死にかけるだけだから」  
「や、やめてくれぇ!」  
九峪の情けない叫びが終わらないうち、半立ちのモノを、兎音がつるりと  
その口腔内に納めた。  
 
 

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