おしゃぶり と まっさーじ
…………………。
……う…ふわああ〜…むう。
…よく寝たなあ…。
えっと、何でこんな真昼間から寝てたんだっけ?
えっと〜…あ、そうそう。天気が良いから外で昼寝しようと出掛けたら、清瑞が、
「護衛も無しに昼寝?アフォですか、あなたは!」
っつって付いてきて、その後志野と珠洲が、
「あ、いいですね。私もご一緒させて頂いていいですか」
「こんなケダモノの横で志野を寝させられるわけない」
って同行してきて、星華や亜衣達宗像三姉妹、伊万里と上乃に仁清、藤那と閑谷、香蘭、魔兎族三姉妹まで付いてきて。
で、そのまま全員―――
「寝てるな」
起き上がって見回すと、宮殿の裏にある誰も来ない原っぱで、前記の面々が熟睡していた。
皆、気持ちよさそうに寝ている。
(ま、わざわざ起こす理由もないし)
そう思い、再び草の布団に倒れこむ九峪。
この原っぱには睡魔でも住んでいるのか、目が覚めたばかりだというのにそのまま深いまどろみの中へ再び―――
クチュ チャプ ニチャ
ニュプ クチュ………
……ん?
なんか気持ちいいな…。
ああ、なんだこれって、股間のアレが気持ちいいのか……
……………………。
「―――って、なにいいいいぃぃぃ!?」
そう叫び声を上げて起きてみれば、
(ぶっ…!?羽江ええぇぇ!?)
今度はなんとか声を出さずに済んだ。
下手に大声を出してこんなトコロを見られては、なんちゅーか、いろんな意味でヤヴァイ。
なにせ、
(な、ななななななんで羽江が、マイ・サンにフェッラチーオをぉ!?)
そう。あまりの衝撃に口調(口に出してないが)がおかしくなってしまったが、何故か羽江が九峪のマグナムVをおしゃぶりしているのである。
ちなみにマグナムVと書いて『マグナム・ドライ』と読む。え?じゃあT(アイン)とU(ツヴァイ)は?…知らん。
閑話休題。
取り敢えず今の状況を把握するべく、脳全体の普段使われていない部分の25%を使って思考する九峪。しかし彼は普段、脳全体の0.00000001%しか使っていないため、
やっと人並みといったところか。
ところで、よく人間は脳の1%とか三分の二しか使ってないとかいろいろ言われてますけど、どっちが正しいの?
―――話が逸れた。
まあ、とにかく必死に考える九峪。ちなみにマグナムVはエライことになっていたりするが無視。気持ちいいしね。
(とにかく、羽江を引き離さないとな。見た感じ、どーやら寝ぼけている様子だ。ってか寝相なのか?まあ幸い、最初の叫び声では誰も起きなかったみたいだし、今のう
ちに……って、どわあああぁぁ!?)
気が付けばおしゃぶり羽江ちゃんはどっか行ってしまっている。
それはいい。それはいいのだが……
ジーザス。
羽江の代わりに、星華、香蘭、、上乃、藤那、兎音、兎奈美の巨乳爆乳軍団が九峪の身体をよじ登っていた。勿論、寝ぼけながら。
(ぴぎゃああああぁぁぁぁ!!ドライが!俺のマグナムVが!沢山のキャノンボールにくにゅくにゅされちゃってるぅゥゥ!?)
それは、女性の胸部に実るたわわなアレ。しかしここに揃いたるはいずれも凡俗の域を超えまくってるザ・キャノンボール達。しかも2つ×6!どーよそこの奥さん!?
しかもそれらは互いの存在と居場所を主張し、ひしめき合っている。その聖戦に巻き込まれてしまった憐れなマグナムV!更に、それだけではとどまらぬキャノンボール
達は、本体である九峪の身体を埋め尽くし、蹂躙する!
(って、わけわからん解説はともかく、一体この状況は何なんだ!?って……だああああぁぁ!!またなんかマイ・サンに異常発生第一戦線!?)
最早見るのも恐ろしいが、とにもかくにも自分の下半身を見遣る。すると、
(今度はお前らか…(涙))
次なるドライの試練はリベンジ・おしゃぶり/フルコースVer.しかもそんなこと絶対にしないってゆー連中ばかり!しかも、やはり寝ぼけてる!
清瑞、伊万里、亜衣、衣緒、志野、珠洲の新世代しゃぶりっ娘部隊がドライ相手に局地戦闘中。ピンチだドライ!頑張れドライ!
(―――って、衣緒、サオを舐め上げるな、なんかこうキちまうだろうが…って、ししし志野と珠洲の左右同時のタマ攻めぇ…く、くおおお。うわ、亜衣、眼鏡眼鏡!眼鏡
に先っちょが当たるってるうう!?しかもカリ舐め!?うあ、伊万里、咥え込んじゃ駄目!ちゃんと皆にも分け与えないと…ってそーじゃなくて、ああ、そうそう分かって
るじゃないか、放してくれればいいんだよ、って清瑞噛んじゃ駄目―――――――!!)
恐るべし、清瑞のファイナルアタック。見事なコンビネーションの末の一撃必殺『先端甘噛み・強め』。
その神域に達した技の前に、遂に!マグナムVが敗れる!
(ってか、キましたよ―――――――――――――――――――――――――!?)
九峪の8ビット脳内では唯一つの単語が羅列していた。
出る出る出る出る出る出る出る出る出る出る出る出る出る出る出る出る出る出る出る出る出る出る出る出る出る出る出る出る出る出る出る出る出る出る出る出る出る出る
出る出る出る出る出る出る出る出る出る出る出る出る出る出る出る出る出る出る出る出る出る出る出る出る出る出る出る出る出る出る出る出る出る出る出る出る出る出る出
る出る出る出る出る出る出る出る出る出る出る出る出る出る出る出る出る出る出る出る出る出る出る出る出る出る出る出る出る出る出る出る出る出る出る出る出る出る出る
出る出る出る出る出る出る出る出る出る出る出る出る出る出る出る出る出る出る出る出る出る出る出る出る出る出る出る出る出る出る出る出る出る出る出る出る出る出る出
る出る出る出る出る出る出る出る出る出る出る出る出る出る出る出る出る出る出る出る出る出る出る出る出る出る出る出る出る出る出る出る出る出る出る出る出る出る出る
出る出る出る出る出る出る出る出る出る出る出る出る出る出る出る出る出る出る出る出る出る出る出る出る出る出る出る出る出る出る出る出る出る出る出る出る出る出る出
る出る出る出る出る出る出る出る出る出る出る出る出る出る出る出る出る出る出る出る出る出る出る出る出る出るデる――――――!!
(急がねばならない。このまま出してはいけない。彼女達が青臭い草むらで青臭い精液に塗れるってシチュには燃えってか萌へってかむしろグランドキャニオーンって感じ
だけどそれはヤバいってーか俺という存在が消えてしまう物理的に確実に!!!)
魂のシャフト。
その願いが天に通じたのか、はたまた九峪の経験からくる脅迫概念の賜物か。
いずれにしろ、九峪は呪いの結界『肉欲の冥府・全軍行進これもう一杯』からの脱出に成功したのである。
そして、取り敢えずはこのマグナムVをそこいらの草花に向け、爆発物処理をしなければならない。
が―――。
「うあ?」
九峪はそこで、足を滑らせ、すっ転んでしまった。
そして倒れる。
すやすやと安らかに眠る―――
閑谷と仁清の上に。
そして、彼らのほっぺとほっぺの間にジャストフィット!!
その摩擦、爆発寸前のマグナムVにとっては、まさに某独裁国家の総書記の前の核ミサイルボタンに等しい!
そして、九峪は
楽園(エデン)を垣間見た。
その後、その場にいた全員が同時に目覚め、まだ幼さの残る少年二人を白濁液塗れにした神の御遣いは糾弾/私刑/永久消滅に処せられた。
夢太郎だったら喜ばれたかもしれないのにね。見た目、女だし。