自分たちの居た世界からのスピンアウトへの対処と、その後の激しい情交の疲労からハヤトとアザミは普段より深く長く睡眠に落ちた。  
本来なら日曜の朝になる筈だったその日、ハヤトが目覚めたとき傍らに居る筈だったアザミの姿がないことに気がつくと、一瞬自分は悪い夢を視ていたんではないだろうか?という妙な感覚に襲われた、だが、それが違うと判るまでそう時間は掛からなかった。  
キッチンで鼻歌を歌いながら、朝食の支度をしているらしいアザミの姿を目にしたからである。  
 
「おはよ〜、よく寝てたね〜」  
 
アザミが美しい顔を綻ばせて振り向いた。  
 
「おぉぉ、おぁよ〜〜〜」  
 
ハヤトは欠伸混じりに応える。アザミは昨夜と同じ、下着の上に大きなTシャツを被せた姿にエプロンをかけているだけだった…。白い太股が露わになっていてハヤトを扇情する。  
 
「なんか、新婚夫婦みたいだ・・・」  
 
ハヤトはそういうとキッチンに立つアザミの背中に覆いかぶさるようにして抱きしめる。  
 
「きゃはぁ〜  ハヤトったら〜ヒゲがくすぐったいよぉ〜・・・ダメぇ〜まだ、朝だよ〜」  
 
アザミの細いが弾力のある尻がハヤトの股間を擦り上げるように密着している。  
彼の腕の中で肩を窄ませて笑いながらアザミもまんざらでもなさそう。いつの間にか『ハヤト』と名前を呼ぶようになっている・・・。  
 
正面を向いてアザミもハヤト抱き返すと、ドウドウっといった感じでなだめるように彼の背中を軽く叩く。Tシャツをめくり上げてショーツの上から尻を撫でまわす彼の手をどけるとそこから離れる、とても楽しそうに笑いながら・・・。  
 
「も〜、お腹空いてるんだから〜、お預け〜」  
「何作ってたんだ?」  
「乾燥サラダとチキンがあったからお湯で戻しただけだよぉ、後はトーストとコーヒー」  
「そうか、そんでも俺が毎日食ってる朝飯より豪華だ…」  
「野菜ジュースもあった、飲むでしょ?」  
「うん、もらおう…」  
 
「冷蔵庫が壊れてなくてよかったよね〜」  
 
アザミはそう言いながら昨夜から冷やしておいた缶詰をいくつか取り出して、そのうちの緑色の缶を2本持ってきた。  
ハヤトは何となくこの2人だけの世界に幸せを感じた、昨夜肌を合わせるまでは、すっかり『男』だったと思っていたこの少女に、たまらなく愛おしさを感じている…。  
 
アザミもアザミで普段のボーイッシュな立ち居振る舞いを一切忘れ、ヘアースタイルも例の「髷」を結わず、セミロングの髪を可愛いらしくカチューシャで揃えてるだけだった。  
モグモグとトーストを頬張りながらアザミが聞く  
 
「今日はどうするの?」  
「・・・ん〜、とりあえず今が何年の何月何日かを知りたい…」  
「知ってどうするわけ?」  
「パラレルワールドなのか?自分たちの未来なのか?…とにかく仮説を立てるには情報が少なすぎるだろう?」  
「じゃぁさ〜、図書室に行ってみない?あそこなら新聞があるよ…。」  
「そ〜か〜…、名案だな…よし、そうするか…」  
 
そういうと笑ってお互いの顔を見つめあう…、事情を知らない誰かが見たら、本当に仲の良い新婚夫婦か恋人同士にしか見えないだろう…。  
 
 
ハヤトとアザミが失踪してから1週間ほど過ぎた。学園も次第に落ち着きを取り戻しつつあった。数人の関係者を除いてではあったが…。  
 
「日向…、日向はどうした…。」  
 
禿飛が出欠を確認している。  
 
「日向さんは体調が悪くて休みだそうです」  
 
しきみも居ないため、級長代理の風間椿が応える…。このところ毎日同じセリフを言わされていた。  
 
「そ、そうか…日向は今日も休みか…」  
 
そう、呟くように言うと何事もないように授業に入る禿飛…。  
アザミ、ひまわり、しきみの席が3つ並んでポカリと穴が空いたような状態だった…。それを悲しい眼で見つめるゆすらとヒメジ…それ以上のことは何もできない2人だった…。  
 
ひまわりはここのところすっかり憔悴しきっていた、食欲もなく体重が落ちる一方で、最近は誰とも口を利かなくなっていた。  
しきみも落ち込みかたはひまわり程ではないが、同じ様な状態といってよかった。ただ、彼女の場合、ひまわりを気遣ってときどき様子を見に行ったり、元気を取り戻せるような薬を処方したりといった世話を焼くことで気を紛らわせている…。  
また、授業を休んでいても、それは何とかしてアザミとハヤトの救出方法を模索するため研究室で小葉きゅうりを手伝っているからでもあった。ひまわりは絶望していたが、しきみはまだ前向きだった。  
 
「問題はこちらからは何も仕掛けられないってことなんです…」  
 
小葉きゅうりが蚊の鳴く様な声で溢す。  
 
「パラレルワールドにしろ、同一時間軸の未来に消えたにしろ、何らかの手段で脱出方法を伝えることができる筈よ…」  
 
しきみが分厚い時空力学の洋書を捲りながらつぶやく。その顔はかなりやつれていた。眠れない日が続いている。  
 
「しきみさん…今日はこの辺で、休んだほうが良いんじゃありませんか〜」  
 
小葉も相当疲労がたまっていた。時計を見るとすでに日付けが変わっていた。  
 
「すみません先生…、先生こそ先にお休みになってください。私、このシミュレーションプログラムを仕上げたら帰ります…」  
「わかりました〜」  
 
そういうと小葉は研究室のカギをしきみに預け、部屋をでた…。  
その様子を天井裏でうかがっていたヒメジ…。何かを思いつくとスッとその場から姿を消した…。  
 
校舎を出ると、真っ暗な通路を教員宿舎の方によろよろと向かう小葉きゅうり…。  
 
「二人が消えたことは、我々の未来にとっても何らかの影響が出る筈なんですよね…それが予想できたら少しは明るい兆しも見え・・・」  
 
そう一人語散ていると突然大きな人影が彼の前に現れる。小葉とて『忍』、反射的に後ろへ飛ぶ。  
 
「何奴!」そう言って手裏剣を構える。  
 
「小葉先生!・・・わらわでありんすよ…」  
「ひ、ヒメジ さ ん ?・・・お、脅かさないでください…」  
 
「すまなかったでありんす…でも、先生に、聞きたいことがありんすよ…」  
 
「な、何です・・・」  
「どうすればアザミたちが戻れるのか…知りたいんでありんす…」  
 
「難しい物理学や量子力学の話になるんですが〜」  
 
小葉はヒメジが物理や数学が苦手なことをよく知っていた。  
 
「簡単に教えてくれればいいでありんすよ」  
 
「簡単に…ですか?」  
 
暫く考えた後、  
 
「そうですね、入ったときと同じ条件で時空にエネルギーを与えて特異点を生み出すことができれば…それが反作用である場合に限って、元居た時空に戻れる…という話です、あくまでも理論上の話ですけど・・・」  
「アザミたちがそのことに気づけば良いんでありんすね・・・」  
「それは難しいと思いますよ…万里小路先生とアザミさんでは・・・あ、別にこれは悪口ではありませんけどぉ〜」  
 
「そのエネルギーっていうのは、バズーカ砲の爆発でもOKでありんすか?」  
「えっと、そうではなくて、その特異点をもたらすための必要最低限で良いんです。ただ、鍵穴に合う鍵があるように、その値は特異点ごとに個体差があるんで・・・」  
「一般には質量と運動エネルギーの総和で求められますが、今回の場合、今のところ正しい数値は出ていないんですよね・・・」  
 
「仮説も立てられないんでありんすか?」  
「おそらく二人の体重、乗っていた車の総重量、それにスピード…その辺りに、あとどれだけの変数を必要とするのかが…、また、誤差がどの程度許されるのか〜とか、いろいろ大変な計算になるんですよね・・・」  
 
「よく分かったでありんす・・・」  
 
ヒメジは少しばかり荷が重いことを察し、気を落として俯く…。  
 
「どうもでありんす   おやすみなさいでありんす」  
 
そう言ってトボトボと寮の方に姿を消した。  
 
小葉きゅうりは、彼女の後ろ姿を見つめて胸に去来する思いを感じながら  
 
「そうなんですよね、私が同じようにして向こうに行ければ…簡単なんですよね…」  
 
そう呟いて、また自室に戻る方向に踵を返した。  
 
 
ハヤトとアザミは平服に着替えると、昼下がりの心地よい日差しを浴びながら校庭を横切って校舎に向かった。途中、ハヤトは何とはなしにアザミがなんでくノ一なんぞを目指しているのか理由を聞いてみた。  
 
「う〜ん、何でってって聞かれてもね〜、生まれてからずっとお師匠さんに言われてたし、その為に生まれてきたようなもんだから〜、何の疑問も感じないで修行してきたなぁ〜」  
「その、なんだぁ、考えなかったのか?普通の人生とか…」  
 
「普通にOLさんとか〜?・・・詰まんないよ、そんなの…、アタシ『刺激』がないとだめな人間だから〜きっと不良になっちゃうな…」  
 
ハヤトは昨夜の激しいセックスを思い返した…。  
 
「それにさ〜、『オペレーター』って高給取りなんだよ!危ない事してお金儲かるなんていいじゃない?」  
 
「金なんか稼いでどうすんだよ…」  
「クルマ買うの〜シルバーのアストンマーチン!」  
 
無邪気に美しい顔を綻ばせるアザミをみてハヤトも微笑んだ…。何だかんだいってもまだハイティーンの娘だ…。  
 
エレベーターは使えないのでバルコニーに続く階段を上る。元気なアザミは飛ぶように駆け上がっていく。  
彼女は寮に残されていた衣類の中から白いサマーセーターとデニムのミニスカートを選んでいた。  
下から見上げれば薄いブルーのショーツが丸見えであったが、もちろん彼女はそんなことを一切構わない。  
 
「ね〜何してるの〜はやくってば〜」  
 
アザミは踊り場で跳ね上がってハヤトに手招きをする。すっかりデート気分の女の子になっていた。  
 
実際アザミはこのシチュエーションを楽しんでいた、くノ一の身分を忘れ、普通の恋する少女気分を味わっている…。ずっとこのまま続くのも悪くないかも…そう思い始めていた。  
 
「なんだかあいつ、変わっちまったなぁ」  
 
ハヤトはそう言いながらも、ひまわりとこんな風に過ごしていた週末を思い返しながら、また、彼女とは違うアザミの可愛さに魅了されている自分を嬉しく感じていた。  
 
踊り場まで1段跳びで駆け上がってきたハヤトに抱きつくと、アザミは唇を彼のそれに重ねた、ハヤトも応じる。甘酸っぱい香りがした。  
 
「エへぇ〜」  
 
アザミはキスのあとで照れ笑いを浮かべると、ハヤトの手をとって『こっちこっち〜』と図書室のある方へ彼を引っ張った。  
こんなに可愛らしい子だったんだなぁ〜とハヤトはいちいち驚かされた。  
 
図書室は一見して何の異常もなく整然としていた。  
何があったにせよ、それから誰一人としてここには訪れていないらしいことは、校舎や寮のそれと同様だった。照明のスイッチを入れると問題なく天井の蛍光灯が点灯した。  
 
「あ、あったあった、あそこ〜」  
 
アザミが指差したところに各社の新聞が木の枠に挟んであり、それぞれがスタンドに掛けられている。  
紙面はすっかり酸化して黄色く変色していたが、文字を印刷しているインクは黒々と残っていた。日付を確認する、  
 
『平成XX年6月17日・・・』そこにはハヤトたちが暮らしていた時代から16年後の日付が印字されていた…。  
 
「俺たちは未来に来てしまったんだ・・・」  
「・・・ねぇ、なんかヒントになりそうな記事はありそう?」  
 
アザミが聞くと、ハヤトはスタンドから新聞を外し、テーブルの上に広げてみた…。  
戦争が起こりそうだとか、内乱が勃発しそうだとか、その手の記事は一切なかった。  
少なくともこの新聞が置かれていた日までは、日本は平和だったようだ…。  
 
片っぱしから新聞に目を通しているハヤトをよそに、アザミは隣の視聴覚室へ入り、やはりTVやラジオが機能しないことを確認する。  
外界からの情報が遮断されたままなのは、依然として昨日と変わらなかった。  
 
アザミは図書室に戻ると『ある事』を思い出した。早足で新聞の縮刷版を格納してある棚に行き、その場所を求めて移動式の棚を動かすためのハンドルをグルグルと回した。  
19XX年7月…。  
そう書かれた一冊を手に取ると、その『決められた場所』に隠された紙片を見つけた。  
その紙片があることだけでも今のアザミには驚嘆モノだった、一瞬その所為で目眩がしそうになるのを何とかこらえ、その4つ折りの黄ばんだ紙片を開く。  
内容を一読しアザミは心臓が止まりそうな衝撃を覚える。時が止まった。  
 
「アザミ〜何してるんだぁ?」  
 
ハヤトが50cmほど空いた移動棚の間でしゃがんでいる彼女を見つけると声をかけた。  
アザミはとっさに紙片をスカートのポケットに入れると、彼に笑いかけて  
 
「ううん!何でもない…誕生日の出来事…調べてたんだ…変わってないか心配だったんで〜」  
 
パタンと縮刷版の分厚い冊子を閉じると元に戻す。  
 
「それより〜なんか分かった?」  
「いや、特にこれといって…ただ、ちょっと気になるものを見つけたんだが…」  
 
アザミはそう聞くと立ち上がり、縫うように書棚を出てハヤトが指差す新聞の一面広告を見た…。  
 
「こいつ…見覚えないか?」  
 
そこには製薬会社の広告があり、『明日への希望○○製薬』と大見出しが書かれ、代表取締役社長と書かれたところに丸抜きで男の顔写真があった。あの男だった…。  
 
「こいつが、なんで?」  
 
アザミはハヤトの顔を見返したが、かれも同じ心境を表情で示すだけであった。  
 
 
ヒメジはロンドンからMが送ってくれた衛星写真の動画を繰り返し繰り返し見ていた。  
そこにはアザミが運転していた『4号車』が西から現われて5コマ目でスピンターンし、そのままバックでヘヤピンコーナーに突っ込んでいく映像がはっきりと映し出されていた。  
だが、車が反対車線を越えガードレールに突っ込んだところで白く稲光のようなものに包まれ、2コマも進まないうちに車は姿を消した。  
 
「ひょっとして同じように突っ込んだら、同じように行けるかも知れないでありんす…」  
 
そう、言うと、これだ、これしかないんでありんすよ!とばかり立ち上がり、クローゼットから紫のレーシングスーツを取り出した。  
 
 
ハヤトとアザミは図書室のある第2校舎のバルコニーで部屋から持ってきていた軍用ビスケット(いわゆる乾パンである)と缶ジュースでランチを摂っていた。  
おそらく季節は春。長閑で暖かい日差しが心地よかったが、二人にはさっきの男の写真が気がかりでそれを楽しむ気にはなれなかった。  
 
「なんで・・・刑務所に居る筈のあいつが…シャバにいて、しかもあろうことか社長なんかに返り咲いてるんだよ・・・」  
 
アザミはビスケットにチョコレートペーストを塗ってそれをハヤトに渡しながら言う。  
 
「わかんない・・・さっぱりだわ」  
 
その男のこともさることながら、アザミはあの紙片の件をハヤトに切り出すか、切り出すまいか迷っていた。  
 
「いずれにしても、あれが俺たちを襲った黒幕のアイツだったら、ここに長居するのは考えた方がいいかもな・・・」  
「え?」  
 
アザミはハヤトと楽しい生活を送れるかもしれないじゃん?という『プランB』の期待を壊す材料が次々と現れることに少しガッカリした…  
でも、(本当はそうじゃいけないんだよね〜)そう、自分に言い聞かせてその気持ちを押し殺した。  
 
「だけど、どうするの?ここを出ても無事でいられるかどうかは分からないんだよ…」  
「おそらく、おそらくだけど里がこうなったのは奴が関係してると考えた方が良い…。だけど里を出ようにも足がないよなぁ…」  
 
アザミはアシなら自分たちの『4号車』があるじゃん?と言いかけてやめた。確かめてはいないが、大破していなかったからきっと動くはず…彼女はそう思っていた。  
 
アザミは仄かに湧き上がってきたハヤトへの意外な気持ちを優先したかった。何よりここには自分と彼の二人きりしかいない、彼をもう暫く独占していたかった。  
 
「ゆっくり考えようよ、暫くここに落ち着いて…だめ?」  
 
そういうと甘えるようにハヤトにすがりつくアザミ…。唇を微かに開けて薄眼でハヤトを見上げる…。アザミは自分のこの表情が男の劣情を誘うのに効果的であることを知っていた。ハヤトはアザミの顔を手で寄せるとその柔らかく濡れた唇を吸った。  
 
アザミはサマーセーターの襟にあるファスナーを下し、胸元を解放するとハヤトの手を自分の太股に引き寄せた。  
 
「抱いて・・・、アタシ一度校舎でしてみたかったの…」  
 
掠れるような声で囁くとハヤトは一気に興奮が高まった。再び荒々しいキスと抱擁が始まると、ハヤトはアザミの細い体を抱き上げバルコニーのテーブルに乗せるとショーツを穿いたままの彼女の股間に顔を突っ込んで乱暴に鼻先と口で愛撫する。  
アザミはテーブルの上に寝てM字開脚で彼に身を任す。  
 
「ぅぅんっ!」  
 
アザミは呻くようにして身体を捩ると、自分でサマーセーターの裾をたくし上げ、ブラジャーをずらすと、現れた乳房と乳首を自分で慰め始めた。  
それを見てハヤトは彼女を抱き起こすと、胸元に顔を突っ込む。すでに隆起したピンク色のつぼみを舌先で転がすようにして弄ぶとアザミは自分からショーツを膝まで降ろし巧みに左足を抜いた。  
呼吸を荒げながらハヤトは少女の胸を貪りながらベルトを外し、コットンパンツのジッパーを下げる、アザミはすばやくそこに手を差し込み、堅くそそり立った赤黒い肉棒をしごくようにして掴み、テーブルを降りて膝まづくと、それをパクリと口に含んだ。  
 
「おぁぁぁあぁっ…」  
 
ハヤトも軽く呻くと、アザミの巧みな舌技に応え、下半身に回す血流をどんどんと増加させていった。  
アザミは、『こんなのがアタシの中に入ってくるんだ〜』と、昨日確認したばかりなのに、またもその期待で胸が膨らむ…というか子宮が降り下っていくのを感じた。  
 
ハヤトはもう待てないとばかり、アザミの頭をそっと外すとクルリとアザミを反転させテーブルに手をつかせる格好にして後ろからアザミの股間に自分の『欲深い肉塊』を割り込ませた。  
ヌラヌラと充分に濡れそぼったアザミのクレバスに極太の分身をあてがい全体にまんべんなくその淫液を塗し、潤滑性を利用して先端をヌルリと潜り込ませると間髪を入れずに奥まで差し込んだ。  
 
「あぁあぁぁぁあんっ!いやんっ!」  
 
突如『ぐわっ!』っと股の肉を押し広げられるような荒っぽさでハヤトの侵入を感じたアザミは頭から血の気が引く様な快感で失神しかけるかのように感じた。  
 
「はぁ、はぁ、はぁ」  
 
ハヤトが荒々しく抜き差しを始めると、膣壁全体をかき回されるような感触を与えられ、背中がゾクゾクとする痺れるような快感で気が狂いそうになる。  
 
「ハヤト〜〜〜凄い、凄いよ〜〜〜、気持よすぎて死んじゃう〜」  
 
後ろから突かれまくりながら、思いのたけを口に出してヨガるアザミ…。  
ハヤトは昨夜3回も射精させられたこの少女の肉壺にすっかり虜になっていた。  
おおよそ日本人の場合5人に一人くらいの割合でしか居ないといわれている『カズノコ天井』の気持ち良さに久々に巡り合ったというのもあるが、  
アザミの場合その入口の傍の内壁にもザラザラとした独特の刺激を与える機能を備えていることを知ってしまったからであった。  
さらに加えて、巨根気味のハヤトには、その長さゆえ奥まで挿入できる相手は限られていたが、このアザミの膣はその長さがハヤトにぴたりと合うのである。  
下手をすれば事の後お腹が痛くなる女さえいたが、170cm近い長身のせいか、アザミは奥に達しても降りてくる子宮口の脇が深く、ハヤトのペニスでも十分に余裕があった。  
おまけにその子宮口が中で縦横無尽に動き回り亀頭を舐めるように刺激するのだ。  
恐らく彼が今まで経験してきた中でも比類なき名器の部類だろう。  
 
「あ、アザミのおま○こ…す、すごくいいよ〜、中でなんか動いてるし〜」  
「そう、アタシ・・・わかんないけど〜  わかんないけど〜 なんかぁ〜 裏側を 擦られてるみたい〜 すっごいイイよぉぉ 」  
 
周りに人がいないと分かってて大胆になってる二人だったが、互いの声は山の向こうにこだまするようだ。やがて二人は絶叫を上げるようにして同時に果てる…。  
ハヤトの送る律動に呼応してアザミの細い腰が揺れる。テーブルの上に折り重なるようにして崩れる二人、やがて互いの呼吸が整うと、見つめあって口づけを交わす。  
結合したまま折り重なってる二人の股間からボタボタとハヤトの放出した粘液が垂れ落ちる。凄い量だった。  
 
「昨日、あんなに出したのにぃ・・・」  
 
掠れた声でアザミが感嘆する。  
 
「俺の本能が、お前に子供を産ませたがってるってことだよ…」  
「ふぅ〜ん…そんなこと…判るんだ…」  
 
実際そうだった、男は浮気相手の時ほど精液とその中に含まれる精子の量が多く、すでに子供を設けた同居の妻に対しては本能が安心してルーチンセックスでは一定量以上の精子を送らなくなる。  
これは医学的に証明されていた。  
ハヤトはもう少しこのままでいたい気持ちを我慢して、ゆっくりとペニスを抜いた。  
 
『うぅん』と声を漏らし、テーブルに突いた手を突っ張るようにしてエビぞりながらアザミは快感をこらえた。退く時が凄く気持ちいいのだ…。  
井戸のポンプが水をかき出すのと同じ理屈で、ハヤトの雁首が膣口近くにあふれてた精液をかき出しながら姿を現した。それらがボトボトと床に垂れる。  
 
ハヤトはプルンと振って滴を飛ばすと目の前にあるポッカリと口をあけているアザミの秘腔を見つめた。  
自分のペニスを咥えこんでいたために大きく開口しているそれは、ピンク色の小さな花弁を開いて、淫らに輝いていた。  
暫く見てると徐々にではあるが形を窄めつつありまるで生き物のようだった。この『花』を誰にも渡したくない…そんな風に思った。  
 
「いやぁね、センセ〜そんな『ガン見』しないでぇ〜 恥ずかしいよぉ〜 」  
 
からかう時だけ『せんせい』というようになった、そんなアザミが可愛かった。  
 
「いつまでそんな恰好してる…風邪ひくぞ」  
「だって〜、これじゃパンツ穿けないもん…」  
「そ、っか」  
 
そういうと持ってきたウェットティッシュを取り出し優しく拭いてやった。  
 
「ひゃ〜スースーする〜〜〜」  
「我慢しろ」  
 
そういうと笑いながら拭い続けた。喜んでるアザミが愛おしい。  
 
「ありがとう〜」  
 
そういうと立ち上がりショーツを穿き、捲れあがってたスカートを下して身なりを整えるとアザミはハヤトの左腕にまとわりつくようにして寄り添った。  
 
「さ、とりあえず一旦部屋に帰ろう…」  
 
二人はぴったりと身体を寄せ合って、階段を一段づつゆっくりと降りて行った。  
アザミは今まで感じたことがない暖かい高揚感に身を浸せながら、ハヤトが言った  
『お前に子供を産ませたがってる』というセリフを反芻し、子宮が暖かくなる心地よさに酔う。  
 
「アタシ、このままじゃどんどんハヤトのことが好きになっちゃうよ…」  
「お、俺もだよ・・・」  
 
ハヤトも正直に胸の内を吐露した。  
『ひまわり…ごめんな…』そう心の中で呟きながら…。  
 

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