この人とはお友達にはなれないよな〜、と初めて会ったときの感想を心の中でぼやいた。
「あ〜……縄跳先生?」
「何だ?」
「あの……今日、お呼び出しいただいたのは何故かと思いまして」
恐る恐る訊いてみる。駄目だ、気まずさに負けそうだ。
苦手だ。脚に怪我もさせたし。
あの状況じゃ仕方がないって言っても、引け目を感じるっていうか。
「気になることがあるんでな」
気になること?何だ?俺何かしたか?
いや、ない。何もヘマしてない。そりゃ以前はここの生活に慣れなくていろいろと
失敗もしたが、今ではまったくといっていいほど、順調だ。
いや、まてまて。
もしかして俺が気づいてないだけで何かとんでもないことを、やらかしてたのか?
「……お主にとっても大事なことだからな」
あ、何かしたんだな俺。
ふぅ、と息を吐いて身構えた。