月が良く見える丘…そこには二つの影が。
「こんな所に呼んで一体何の用なの?」
にこにこしているあざみを見ながらしきみが聞く。
「用がなかったら会っちゃ駄目かな?」
あざみがそう返事をすると、しきみはワンテンポ遅れて真っ赤になり俯いた。
「ただ一緒にいたいだけだよ」
その言葉を聞くとますます照れてしまい、挙句の果てには怒ってしまった。照れ隠しとも言う。
どんなに酷い言葉をかけてもあざみは微笑みかけてくるので、言葉が出なくなってしまう。
するとどんどん二人の肩が近づいて、あざみの頭がしきみの肩にもたれかかった。
こんな所誰かに見られたらどうするのよ、と呟くしきみ。えへへと微笑むあざみ。
二人共幸せそうに月を見ながら保守。